サヤエンドウ|基本の育て方と本格的な栽培のコツ

農業に興味を持っている方や家庭菜園で本格的に野菜作りをしている方、そしてこれから始める初心者の方にもわかりやすいサヤエンドウの育て方を紹介!サヤエンドウ作りに欠かせない土づくりや病害虫、サヤエンドウの収穫適期の見分け方などを説明します。


サヤエンドウ、栽培

出典:Flickr(Photo by:Forest and Kim Starr
野菜を育てた経験がある方なら「育てた野菜を食べる」ことは、何物にも代え難い格別のおいしさと感動を与えてくれます。あの採れたてのおいしさを求めて「もっと野菜のこと、栽培のことを知りたい!」そんな家庭菜園で本格的に野菜作りに励みたい方や野菜作りのプロを目指した「新規就農」を視野に入れている方に、基本的なサヤエンドウの育て方と本格的な栽培のコツを紹介します。

サヤエンドウについて

サヤエンドウ
出典:Flickr(Photo by:Anna
エンドウは世界で古くから栽培されているマメ科の作物で、メンデルの法則で使用された植物としても有名です。
原産地(中央アジア、中東)から西に伝わったエンドウは、ヨーロッパで品種改良が進み、品質の良い実エンドウが多数作り出されました。一方、東へ伝わったエンドウは中国から日本へ渡り、江戸時代以前は乾燥させた種実を食すエンドウ豆が栽培されていたようです。
江戸時代以降は、徐々にヨーロッパで品種改良された品質の良い実エンドウが入ってきましたが、そもそもエンドウの栽培適温が日本の風土と合わないことなどから広く普及せず、明治時代以降に再度欧米から導入された品種が、ようやく各地で栽培されはじめ土着していきました。このとき導入された実エンドウの品種「ウスイ」は、アメリカから大阪府羽曳野市の碓井(うすい)地区に導入されたものです。
引き続き第二次世界大戦後にも品質の良いエンドウが導入され、日本に土着した在来種との交配育種によって、耐寒性や耐病性の高い品種が作り出され現在に至っています。
植物名  エンドウ(豌豆)、サヤエンドウ
学名  Pisum sativum
英名  pea
科名  マメ科
属名  エンドウ属
原産地  中央アジア、中東
生育適温  15~20℃
発芽適温  18~20℃

サヤエンドウとは

サヤエンドウ、栽培
出典:Flickr(Photo by:Liji Jinaraj
エンドウは完熟して乾燥させた「エンドウ豆」、未熟な若い莢(さや)を食用とする「サヤエンドウ」、未熟な豆を莢ごと食べる「スナップエンドウ」、未熟な豆を利用する「実エンドウ」、エンドウの若芽を食すスプラウト野菜「豆苗(とうみょう)」などが栽培されていますが、今回はサヤエンドウやスナップエンドウの種類を中心に、実エンドウにもふれていきます。

サヤエンドウ

絹莢種
・品種:成駒三十日、美笹、ニムラ白花きぬさや、白星、ニムラ赤花きぬさや2号
・特徴:莢の長さが5〜6cm位の種類です。

大莢種
・品種:オランダ、仏国大莢、天草八雲、かわな大莢PMR
・特徴:絹莢種に比べて、莢の長さが10cm以上と大型です。スナップ種の人気によって、大莢種の栽培は減少傾向にあります。

スナップ種
・品種:スナック、グルメ、ニムラサラダスナップ、スナック753
・特徴:莢もふくらんだ豆の部分も食べられるサヤエンドウです。


実エンドウ

糖質型(シュガーピース)
・品種:南海緑、久留米豊、久留米緑、ミナミグリーン
・特徴:莢と実の緑色が濃く、食べると甘い味が特徴です。

中間型
・品種:ウスイ、白滝、きしゅううすい、緑ウスイ
・特徴:明治中期にアメリカから導入されたウスイが有名で、節間が長くて草勢、耐寒性が強く、多収の品種です。

でんぷん質型
・品種:滋賀改良白豆1号、アラスカ
・特徴:デンプン含量が多い品種です。


サヤエンドウ・実エンドウの栽培時期

サヤエンドウ 新規就農レッスン 栽培カレンダー
育てる地域や栽培する品種によってまきどきが異なりますので、種を購入するときに確認しましょう。

生育適温は15〜20℃、開花期に25℃を超えると結莢しなくなるなど、日本で露地栽培において全栽培期間を生育適温で育てることは難しく、比較的高温と低温に強いといわれる幼苗期で過ごさせ、開花期から収穫期に生育適温で栽培できるような栽培スケジュールを心がけます。

サヤエンドウの栽培準備

サヤエンドウ、栽培
出典:Flickr(Photo by:Matt Lavin
作付け計画を立て、サヤエンドウの種を注文したら、播種に向けて畑の準備を済ませましょう。
※播種(はしゅ)とは、作物の種をまくことです。

▼ビニールハウスなど設備関係のことならこちらをご覧ください。

サヤエンドウの収量

1a(100平方メートル)で71kgほど収穫することができます。
出典:作物統計調査 平成29年産野菜生産出荷統計
「都道府県別の作付面積、10a当たり収量、収穫量及び出荷量」(農林水産省)
(https://www.e-stat.go.jp/stat-search/files?page=1&layout=datalist&toukei=00500215&tstat=000001013427&cycle=7&year=20170&month=0&tclass1=000001032286&tclass2=000001032933&tclass3=000001121095)(2019年12月18日に利用)

サヤエンドウの種の用意

地域の種苗会社やホームセンターから購入することができます。
種類 主な品種 主な産地
サヤエンドウ  絹莢種  美笹  和歌山
 大莢種  オランダさやえんどう  和歌山
 スナップ種  ニムラサラダスナップ  鹿児島、熊本
実エンドウ  糖質型(シュガーピース)  久留米豊  熊本
 中型種  きしゅううすい  和歌山
 でんぷん質型  アラスカ  岡山

◆1a(100平方メートル)あたりのサヤエンドウの使用種子量

1a(100平方メートル)あたりの使用種子量は300〜500mlが目安です。

サヤエンドウの土づくり

排水性、通気性、保水性の整った団粒構造の土質は、微生物が多く住む作物にとって良い土壌です。作物を作る土壌の状態が良ければ、石灰資材など多く投入する必要がない場合もあるので、栽培の前には必ず土壌診断をし、pH、ECなどを測定したうえで、診断結果に基づいた適切な堆肥資材等の散布を心がけましょう。
▼土壌消毒や土づくり、土壌診断のことならこちらをご覧ください。

◆サヤエンドウの土壌pH

pH6~7が適しています。サヤエンドウは酸性土壌に弱いので、必ず酸度調整を行うようにしましょう。

◆サヤエンドウに適した土壌

サヤエンドウは酸素要求量が高い作物なので、湿害に弱い傾向があります。排水性の高い土壌に改良するか、畝を高くするなどして土壌の湿害から根を守ります。
連作を嫌うので、3〜5年は同じ場所で栽培しないようにしましょう。

サヤエンドウの肥料

サヤエンドウを栽培するときに使用される肥料は、目安として10平方メートルあたり窒素70~100g、リン酸とカリは各150~200g位です。
実エンドウの場合は、栽培期間が長くなるので窒素を120gくらいにします。
サヤエンドウはマメ科の作物なので、根粒菌のはたらきにより窒素を補給することができます。そのため元肥の肥料を多くし過ぎるとつるボケを起こすことがあるので、ほかの作物に比べて窒素肥料は控えめに施しましょう。

▼肥料のことならこちらをご覧ください。

畝立て

畝幅はつる性品種は120~180cm位、矮性品種は90cmほどの1条まきにします。排水性を高めるために、畝の高さは30cmほどにします。
秋まき栽培は幼苗を越冬させるので地温を高め、雑草を防ぐ黒マルチを、春まきや夏まき栽培は地温の上昇を抑えるためにシルバーマルチを張りましょう。

▼耕運機、鍬のことならこちらをご覧ください。

▼マルチ栽培のことならこちらをご覧ください。


サヤエンドウの育て方

サヤエンドウ、育て方
出典:Flickr(Photo by:heatkernel
畝や種の準備が整ったら、サヤエンドウ栽培のスタートです。

種まき

夏まき栽培では播種の時期が早過ぎると立枯病を起こしやすく、反対に遅れると収穫時期が短くなり収量が減少するため、栽培場所にあった播種計画が求められます。

◆種まき前は十分な灌水

発芽するまでの種子が乾燥すると発芽率が下がるので、適度な土壌水分を保つことが重要です。
※灌水(かんすい)とは水を注ぐこと、植物に水を与えることです。

▼灌水チューブのことならこちらをご覧ください。

◆種まきのポイント

株間は20cm位あけて、夏まき栽培は側枝の発生が鈍るので、株間は10cm位で行います。
深さ2〜3cmに3〜5粒ほど種をまき1cm程度覆土します。土質によって差はありますが、覆土が浅過ぎると根が浮き上がったり、種皮を被ったまま発芽するので注意しましょう。
また、あらかじめ欠株対応の補植用の育苗を行います。育苗期間は20日程度が基準です。

◆種子の低温処理

サヤエンドウ(エンドウ全般的)は、発芽や幼苗のときに低温にさらされることによって花芽分化、開花促進します。
つまり、秋まき(露地栽培)では越冬中に低温を受けてスムーズに春に開花しますが、夏まき栽培や秋まきハウス栽培などでは、この時期に低温を受ける機会がないことから、あらかじめ種子を低温処理してから種をまいたり、幼苗期に長日処理を行う必要があります。

種子の低温処理
1. 種子消毒後、布袋などに入れて10時間ほど種子を水に浸漬します。
2.浸漬後の布袋に入った種子をビニール袋に入れるなどして乾燥を防いでから、5℃前後の冷蔵庫で2日ほど保管し、その後日陰の涼しいところで1日半置いて幼根を出します。
3.幼根が3〜5mmほど出た種子を引き続き乾燥に注意して、5℃前後の冷蔵庫で再度10日間低温処理を行い発芽させます。
4. 低温処理後、いきなり種をまくと枯れてしまうので、雨が降った後の圃場にまいたり、一度ポリポットにまいて本葉2〜3枚ころまで育苗するなどして環境に慣らしてから植え付けます。


間引き

草丈が7cm位になったら1〜2本残します。

越冬

秋まき栽培では幼苗期に越冬します。
エンドウ全般、本葉2〜3枚のころが一番耐寒性に優れているので、この大きさよりも大きくなってしまったエンドウは耐寒性に劣ります。霜に当たらないよう寒冷紗などをかけて防寒対策を行いましょう。

水やり

基本的にほかの野菜と同じように水やりは午前中に行います。暑い時期の水やりは、日中を避けて気温の低い早朝に行わないと根を傷めてしまいますので注意しましょう。

▼ハウス栽培での湿度や温度の管理についてはこちらをご覧ください。

◆開花前は乾燥気味に

サヤエンドウ、花
出典:Flickr(Photo by:Matt Lavin
サヤエンドウは多湿に弱いので、開花前までは乾燥気味に管理します。
開花後以降の莢の肥大期は莢の充実のため水分が必要なので、しっかり灌水しましょう。

▼土壌水分計のことならこちらをご覧ください。

追肥

1回目の追肥は収穫開始後、2回目は収穫中期に行い、肥料切れさせないようにします。

支柱

サヤエンドウは高性品種で1.5〜3m、矮性品種では70〜100cmの草丈になります。
本葉4〜5枚位でまきづるが伸びてくるので、その前に草丈が10cmくらいになったら、2〜3m間隔で2mほどの支柱を立て、キュウリと同じネットを張ってつるを誘引します。

強風対策

サヤエンドウの茎は中が空洞なので折れやすく、ネットに莢が当たってこすれることで莢に傷がつくため強風対策が必要です。
風の強い場所での栽培は、圃場の周りに防風ネットや草丈の高いソルゴーなどの緑肥を育てて防風被害を防ぎます。

整枝

一般的に第一花は8〜10節目につくので、開花した花や莢に光を当て、風通しを良くします。
親づるは花がつきやすいので、花つきの悪い子づるや孫づるを摘み取るようにして整枝しましょう。

サヤエンドウの収穫

サヤエンドウ、収穫
出典:Flickr(Photo by:Anna
サヤエンドウや実エンドウは、収穫に一番時間がかかります。収穫中期になると安定して双莢(1花柄につき2花つく性質)が多くなるので、一気に2莢採りを行い少しでも収穫の省力化を目指します。

サヤエンドウの収穫適期

いずれのエンドウも、とり遅れると硬くなったり、株が疲労するので若採りを心がけましょう。できるだけ莢を傷つけないように注意しながら手でもぎ取ります。

絹莢種・大莢種

開花から10日〜2週間ほど経過した、莢の中の子実がふくらみ始める前に収穫します。
絹莢種は莢の長さが5〜6cm位、大莢種は10cmほどが目安になります。

スナップ種

子実が十分ふくらんだころで、莢の緑に光沢があるうちに収穫します。

実エンドウの収穫適期

莢の中の子実が十分ふくらんで、莢にシワが出はじめたころに収穫します。
開花から子実の肥大まで、温度が生育適温下では30日程度ですが、それ以外の環境下では肥大に倍ちかくの日数がかかります。

▼収穫時のおすすめグッズはこちらをご覧ください。

サヤエンドウの病害虫

サヤエンドウ、病害虫
出典:Flickr(Photo by:cristina.sanvito
サヤエンドウを栽培する上で、かかりやすい病気や気をつけたい害虫について紹介します。

▼ハウス栽培での病害虫対策にはこちらをご覧ください。

▼病害虫対策に欠かせない農薬のまとめ

サヤエンドウがかかりやすい病気

サヤエンドウは連作障害よる土壌病害に注意が必要です。

▼植物全体の病気のことならこちらをご覧ください。

◆モザイク病

葉がモザイク状に黄化したり、淡黄色の斑入りで葉が萎縮、または葉の中心を境に両側が巻き上がったようになる、アブラムシを媒介にして発病するウィルス性の病気です。

◆立枯病

カビ(糸状菌)が原因となる病気で、感染すると根は褐色に腐敗し、下葉から黄化して葉は枯れ上がります。

◆うどんこ病

葉や茎が白い小麦粉のような菌で覆われる、糸状菌(カビ)による病気で、サヤエンドウの収穫時期に発生しやすい傾向があります。

◆灰色かび病

葉や茎、花、莢に水浸状の病斑が現れて、後に灰白色〜褐色のカビに覆われる糸状菌(カビ)による病気です。

◆褐斑病

はじめ葉に、黄色~茶色の小さい斑点があられ、拡大すると円形~不整形の病斑、もしくは同心円状に広がり輪紋を作るカビ(糸状菌)が原因となる病気です。

サヤエンドウを食害する害虫

サヤエンドウを好む害虫を紹介します。

◆ヨトウムシ

「夜盗虫」の名の通り夜に活動し、日中は葉裏や株元の浅い土中に潜んでいるヨトウガの幼虫です。

◆ハモグリバエ類

孵化した幼虫が、葉の内部をトンネルを掘るように進んでいって食害する、別名エカキムシと呼ばれる害虫です。

◆アザミウマ

植物の汁を吸い、食害を受けた葉は褐色化し、最終的には枯死します。別名スリップスと呼ばれる、さまざまな病気のウイルスを媒介してしまう害虫です。

◆ハダニ類

高温乾燥条件で多発します。下部の葉裏で多発しやすく、クモの巣状の巣を作ります。

◆アブラムシ類

主に新芽や茎、蕾に発生し、植物の汁を吸う害虫です。アブラムシを媒介にしてモザイク病やすす病などが発症しやすいので、アブラムシ発生後は病気が発症していないか注意が必要です。

▼防虫ネットならこちらをご覧ください。


▼そのほかの病害虫対策のまとめ

サヤエンドウを食害する害獣

すずめなどがサヤエンドウを食害するため、防鳥ネットまたはカイト鷹での防除が必要です。

ITEM
鳥追いカイト鷹
畑の鳥よけに、鷹の形の影に驚いて逃げます。
畑の鳥被害でお困りの方にお勧めです。

・サイズ:約180×82cm(グラスファイバー支柱付)


▼防獣ネットならこちらをご覧ください。

サヤエンドウの生理障害

サヤエンドウ、生理障害
出典:Flickr(Photo by:cristina.sanvito
続いてサヤエンドウの生理障害を紹介します。

曲がり莢

被害状況  莢が曲がって変形する。
原因  肥料切れ、または過剰施肥。

空莢

被害状況  莢は正常に育つが、子実の発育が不良になる。
原因  日中の低温、日照不足。
▼そのほかの生理障害のまとめ

サヤエンドウ栽培のまとめ

サヤエンドウ、栽培、幼苗
出典:Flickr(Photo by:Maria Keays
サヤエンドウの栽培は、開花から収穫時期に生育適温で栽培できるかが品質、収量アップのポイントになります。栽培する地域にあった種まきの時期や、環境にあった品種を選択することが重要です。
また、サヤエンドウの農作業で一番時間を要するのは、収穫・調整の作業です。収穫適期を逃さず、効率の良い収穫作業を心がけましょう。


サヤエンドウの経営指標

サヤエンドウ、栽培
出典:Flickr(Photo by:tuchodi
新規就農者として野菜作りを本格的に始めるならば、農業経営の見通しが不可欠です。職業として生活を成り立たせ、なおかつ豊かなものにするために、しっかりとした農業経営の指標を持ちましょう。

作付け面積を調べる

2017年度の全国のサヤエンドウの作付面積は3,050ヘクタールでした。作付面積第1位の鹿児島県が420ヘクタール、続いて福島県が254ヘクタール、愛知県136ヘクタール、千葉132ヘクタール、岩手県107ヘクタールとなっています。
出典:農畜産業振興機構「ベジ探

卸価格を調べる

卸価格は2014年の調べで1kgあたり886~2,571円、平均で1,139円で取引されています。国内で入荷量が減少する7月以降、8〜9月にかけて価格が上昇する傾向があります。
出典:農畜産業振興機構「ベジ探

10aあたりのサヤエンドウの経営収支

平成26年度における鹿児島県内の農業経営体の中で上位の農家(家族2人労働)の技術水準をベースに作成した、実エンドウとスナップエンドウの経営指標を紹介します。
冬どり 収量(kg) 粗利(円) 経営費(円) 農業所得(円) 労働所得/1日
 実エンドウ 1,700 1,093,100 727,475 365,625 17,036
 スナップエンドウ 1,800 1,355,400 843,491 511,909 21,363
出典:鹿児島県庁

◆経営費

サヤエンドウ栽培における経営費とはサヤエンドウを生産するために使った経費のことです。具体的に挙げると肥料、農薬、地代、土地改良費、雇用労働、農業機械(減価償却費)、利子などです。

◆農業所得

農業所得は粗利から経営費を引いた金額になるので、経営費を上手にやりくりすることで所得もアップするということがいえます。

◆労働所得

鹿児島県の冬どりスナップエンドウの例では、家族2人の1日の労働所得が21,363円なので、2人の労働時間で割るとサヤエンドウ栽培の時給計算ができます。

◆経営の状態を大まかに捉える

サヤエンドウの経営収支から、どのくらいの規模で栽培すると収益はどのくらいあるのかなど、あらかじめ調べることで用意する苗の本数や、サヤエンドウのほかに育てる作物の種類を増やすなど、最初から計画をしっかり立てることが重要です。

▼農業の補助金や収入など就農の基礎知識

新規就農までの流れ

新規就農者への道は、各都道府県にある農業の支援機構などに相談してみることから始めます。相談から農地の準備までの7つのステップを踏みながら、その土地の一員として「自覚」と「信頼」を第一に考えて、地域に溶け込んでいきましょう。
 1. 相談  実際に相談窓口で相談(忙しい方にはメールでの対応もできます)。
 2. 情報収集  研修先や農業普及センター、農協、営農のプロのアドバイスや手助け先の獲得。
 3. 経営像  各都道府県の経営指標を参考にして、自身の農業計画を立てる。
 4. 就農計画  農地の確保、栽培作物の選定、農業技術の取得方法、資金などの具体的なプランを作り。
 5. 農業技術  栽培に適した作物、栽培方法などを身に付ける。
 6. 資金確保  自己資金、公的助成金・融資の確認。
 7. 農地の準備  そのほかの住居や農機具、農業施設等の準備。
参考:全国新規就農相談センター
▼新規就農のことならこちらもご覧ください。

紹介されたアイテム

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農業研究センターで6年間、大豆と稲の研究作物の栽培及び実験助手業務に従事。その後、屋上ガーデン・屋上菜園などの管理業務、エディブルフラワー事務局を経て、植物ライターに。植物・園芸サイトやフリーペーパーなどで活動。AGRI PICKでは新規就農者のための野菜の栽培方法や農業経営者の取材を執筆中。