ポイントを押さえて効果的に!マルチシートの張り方を教えます

野菜作りに欠かせないマルチシート。なかなか上手に張れないなどお悩みの方もいるのでは。でも実は、ちょっとしたコツを押さえるだけで、誰でも簡単にきれいに張ることができるんです。効果を高めるマルチシートの張り方テクニックを解説します。


出典:写真AC
マルチシートは地温上昇による生育促進や、断熱、除草、保湿、肥料をゆっくり効かせるなど、野菜にとってさまざまな効果をもたらします。ここでは、初めての方でもできるマルチシートの効果的な張り方をご紹介します。

→マルチシートの選び方はこちらを参照。

マルチシートの効果的な張り方を覚えよう!

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Step1. 作業に入る前に!マルチシートや畝(うね)の幅を考える

使用するマルチシート幅からマイナス10~20cmを目安に畝幅を決めると、シートが収まりよく被さります。また、シートに土寄せをするため、通路幅は少し広めに確保しておくと作業効率もアップ!手書きでもいいので、区画図を作成しておくと便利です。

Step2. 作(さく)を切る

畝を立てる前に、区画図を参考に支柱と水糸で作を切ります。まっすぐ畝立てする目印になります。

ヤマヨ測定器 3Xミリオン OTR50X
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ヤマヨ測定器 3Xミリオン OTR50X
作切りには欠かせない巻尺。滑りにくいラバーグリップで握りやすい!

・長さ:
50m
・参考価格:4,300~6,800円前後


JBSO (ジェビソー) スーパーポリ水糸 100m G-24004
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JBSO (ジェビソー) スーパーポリ水糸 100m G-24004
作切りにぴったり!リーズナブルな水糸。

・長さ:100m
・参考価格:60~80円前後
合わせ買いで購入しましたが、安いので文句なしです。
個人レベルで使用するのにも丁度いい長さで助かります。 出典:Amazon

Step3. 肥料や苦土石灰、薬剤などを散布する

区画内に、肥料や苦土石灰などを散布します。なお、薬剤によってはマルチ栽培に使用できないものがあるため、使用前に注意書きをよく確認してください。

Step4. 畝を立てる

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Step2.の水糸を目安に畝を立てます。できるだけ真っすぐに畝を立てることが大切です。

Step5. 畝を平らにならす

レーキを使って畝の上を平らに整地します。畝の中央が凹んでいると、雨水が滞留し病気にかかりやすくなるため、真ん中を少し高くする方法もあります。

→おすすめのレーキはこちらを参照!


Step6. マルチシートを仮押さえする

▲Uピンと黒丸でシートを押さえます。
▲マルチの端に土を寄せます。
畝の始まり位置で、マルチシートをUピンと黒丸で地面に固定し、土を寄せます。マルチシートはシワが出ないようピンと張って地面に固定しましょう。

Uピン杭(黒丸付)30cm
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Uピン杭(黒丸付)30cm
・ワイヤー部サイズ:長さ30cm×幅3cm
・材質:ピン スチール製、黒丸 ポリエチレン製
・カラー:ピン シルバー、黒丸 黒色
・参考価格:50~450円前後
250mmと200mmのヘアピン杭を使って来ましたが、今回の300mmは確り強風にも耐えます。トンネルの端でネットとビニールを纏める際にも使いますし、それ以外にはネットとトンネルを19mmイボ竹にパッカーで止めているので、それを地面に固定する時に使っています。 出典:Amazon

Step7. 畝にマルチシートを張る

▲マルチシートの裾に土を寄せます。
マルチシートは、無風で気温の高い「昼間」に張るのがおすすめ。生地が柔らかい時間に張っておけば、気温の低下でさらにシートがピンと張るためです。数メートルおきにマルチシートの端に土を寄せて仮止めしておきましょう。

Step8. 畝の終点でシートを固定する

畝の終わり地点で再びマルチシートを地面に固定します。Uピンは、30cm以上の長さのものが抜けにくく便利です。

Step9. マルチシートの両端に土を寄せる

二人で作業する場合は、マルチシートの両側に同時に土を寄せていきます。一人で作業する場合は、畝をまたぎながら土を寄せる方法や、片側に土を寄せてから反対側を寄せる方法などがあります。いずれの方法も、マルチシートの中心と、畝の中心が合致するようバランスをとりながら土を寄せます。

Step10. マルチシートの表面も固定

▲上に土をかけて重しにします。
マルチシートは風でバタつきやすいので、表面もUピンで固定しておくと安心。土や石(角のない丸い石)を乗せて重しにする方法もあります。

Step11. マルチシートに穴をあける

穴のないマルチシートの場合は、カッターや専用道具を使って穴をあけます。穴あけ器は、差し込んだ後右または左方向に軽くねじるときれいに穴をあけることができます。力任せに押し込むと、歯が曲がってしまうので注意。穴をあけたら完成です!

MKK マルチ穴あけ器 HA-80
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MKK マルチ穴あけ器 HA-80
・材質:本体 ステンレス、ツマミ ABS樹脂
・重量:145g
・参考価格:1,600円前後
初めて使用時には、何やら内側に付属部品がついていて使いにくいと感じましたが、切り取ったビニルが自動でくついてくるのと、穴あけ部分の土が取れるので次の作業がやり易く便利に使用しています。 出典:Amazon


MKK マルチ穴あけ器 ロング HAB-80
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MKK マルチ穴あけ器 ロング HAB-80
・重量:440g
・参考価格:2,800円前後


なお、作物によっては、最初から穴の開いた専用のシートを使う方法もあります。


マルチシートを効果的に張る3つのポイント

出典:写真AC

ポイント1|畝の上面を平らにするのはていねいに

畝の表面に凸凹があると、マルチシートがバタついたりや、苗がシートの下に潜ってしまうことがあります。レーキなどを使い、丁寧に平らにならしましょう。

ポイント2|大股押さえの土寄せでシワを取ろう!

土を寄せる際に、足の置き場所を大股にしてシートのシワを取り除きながら土を寄せると比較的きれいに張ることができます。

ポイント3|風がなく、気温の高いときを狙う

マルチシートは風がないときがきれいに張れます。また、気温が高い昼間に張ることで、朝晩のような気温が下がったときでもピンと張った状態が保てます。逆に気温が低い時に張ってしまうと、気温が上昇する日中、マルチシートが緩んでシワが出やすくなってしまうんです。

 

広い畑なら機械を使って効率的に!

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大規模にマルチ張りを行う場合は、トラクターやマルチャーなどの機械が便利です。代表的な機械をご紹介します!

トラクター

トラクターのロータリーに「マルチャー」というアタッチメントを接続して使用します。


管理機(マルチャー)

▲こぐま農場のマルチャー。
アタッチメントを交換することで、平高畝や小畝など様々な畝をたてることができます。畝立て、播種、マルチシート張りを同時にこなす機械もあります。

筆者はネットオークションで15万円で落札した、ヤンマーPRA7Sとアタッチメント(機種不明)を使用しています。マルチ張りをしないときは、畝立てで使用できます。小畝仕様ですが、自作アタッチメントを連結して、平畝にも使用しています。以前は一輪管理機で跳ね上げて畝立てしていましたが、マルチャーで畝立てすることで相当な時間短縮になりました!

→管理機+マルチャーでマルチ張りが楽々!こちらをチェック!

人力マルチャー

マルチャーには、人力で張り作業ができる製品もあります。価格が比較的リーズナブルな点が魅力。

アグリテクノ矢崎 人力用マルチャー MR-3C
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アグリテクノ矢崎 人力用マルチャー MR-3C
フィルム幅800~1800mmまで対応のマルチ張り機!

・対応フィルム幅:800~1800mm
・所要時間(10aあたり):およそ1時間
・参考価格:61,700円
組み立ては詳しい説明書が入っているので簡単にできました。
マルチ張りもこれまで土をかけるのが大変でしたが、これを使えば簡単にできます。
2人で引っ張る場合、歩幅など息を合わせないと上手くいきません。
力があれば、1人で引っ張った方が簡単にいきます。 出典:楽天市場

ポイントを押さえれば、マルチ張りは難しくない!

出典:写真AC
一見難しそうにみえるマルチシート張りですが、気温の高い昼間に作業する、畝の上面をていねいにならし、シートの裾にしっかり土を寄せると、シワの少ないマルチ畝に仕上がりますので、ぜひお試しください! また機械を使って畝立てとマルチ張りを同時に行えば、生産性も大幅にアップします。大規模に行う方はぜひ検討してくださいね。


紹介されたアイテム

ヤマヨ測定器 3Xミリオン OTR50X

ヤマヨ測定器 3Xミリオン OTR50X

¥4,320 税込

JBSO (ジェビソー) スーパーポリ水糸 100m G-24004

JBSO (ジェビソー) スーパーポリ水糸 100m G-24004

Uピン杭(黒丸付)30cm

Uピン杭(黒丸付)30cm

¥436 税込

MKK マルチ穴あけ器 HA-80

MKK マルチ穴あけ器 HA-80

¥1,559 税込

MKK マルチ穴あけ器 ロング HAB-80

MKK マルチ穴あけ器 ロング HAB-80

アグリテクノ矢崎 人力用マルチャー MR-3C

アグリテクノ矢崎 人力用マルチャー MR-3C

¥61,700 税込

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こぐま農場
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私たち「こぐま農場」は、「野菜をつうじてお客様を笑顔に。」を経営方針に掲げ、 野菜・花卉の生産、販売、および各種イベント活動により、食の価値創造を追求しております。小松菜やブロッコリー、キャベツなどの定番野菜はもちろん、バターナッツ、コリンキー、イタリアナスなど新しい野菜の生産も行っています。また、学校給食への継続した食材提供により、地産地消の取組も行っています。