【総まとめ】新規就農を目指すなら必読!補助金情報からおすすめブログまで徹底解説

近年増加傾向にある新規就農者。ここでは、新規就農をするために必要な要件から、補助金、相談センター、資格、研修先、おすすめブログなど幅広く解説。また「資金はどう集める?」「給付金や支援情報はどこを見ればいいの?」などの素朴な疑問に応えます!


鎌を手にする男性

出典:PIXTA
「無農薬で育てた野菜で生計を立てたい!」「6次産業に挑戦したい!」など、セミプロから趣味レベルの方まで、農業に興味を持っている方は意外と多いです。にもかかわらず、多くの方が「どうしたら農家になれるのか?」の答えをなかなか見つけられずにいるのが現実。
ここでは情報収取の仕方や補助金情報、おすすめの研修先など「農家になるために必要な情報」を網羅してまとめてみました。

新規就農者とは?定義や動向など

自宅で自分が食べられるだけの野菜を作っている人は「農家」ではないことをご存じでしたか?
農家とは、経営耕地面積が10a(1000平方メートル)以上の個人世帯、あるいは経営耕地面積が10aに満たない場合は、年間農産物販売金額が15万円以上の個人世帯のことを指します。

新規就農者の定義と動向

新規就農者とは

まず、新規就農者とは何でしょうか?農林水産省では「農家世帯員のうち調査期日の前々年の就業状態区分が『勤務が主な人』と『学生の人』で、過去1年間の普段の就業状態が『農業が主な人』になった者」と定義しています。

簡単にいえば、農業をする前は学生だった人、もしくは農業とは別の仕事に就いていた人が、新たに農業に就くことを意味します。新規就農者は、これに加えて農業に従事してから1年程度の人を指します。

新規就農者の動向

新規就農者数の推移グラフ 農林水産省では、新規就農者の動向を平成19~27年にわたって記録しています。過去10年間のグラフを見ると、新規就農者は調査当初から平成25年にかけて全体的に減少傾向にありましたが、ここ数年は増加傾向にあることが分かっています。

就農までの道のり~なりたい農家像を明確にする~

ひとくちに就農と言っても「なりたい農家像」によっては進路が変わってきます。ここでは希望する就労形態を念頭に、道筋を見てゆきましょう。

1. 研修を経て独立就農したい人

「農家になりたい」という漠然とした夢だけでは農業はできません。農家で生計を立てるには、農業のノウハウを知ることが大切。農家をリアルに感じるため、まず研修を受けることをおすすめします。

研修場所は農業法人のほか、農協出資法人や第三セクター、NPO法人、あるいは市町村内の農家や市町村が設立した研修施設などがあります。もちろん、地域によっては扱う品目が異なるので、何を栽培しているのかを事前に調べておくことが必要です。

2. 独立就農したい人

独立就農とは、言うなれば「農業を元に新しい事業を展開すること」です。ここで要となるのが目指す農家の具体的なイメージ。
農業研修中に、挫折や方向転換などを迫られることがあっても、目指す経営者像を作り上げることによって、決意が揺るぎないものになり、成功への鍵をつかめるのです。

農業を始めるために必要な5つの要素

1. 技術やノウハウの習得

先輩農家から仕事を教わる
出典:PIXTA
現代の農業は、機械化、科学化が進み、ITやバイオテクノロジーを駆使した農業技術が目覚ましい進化を遂げています。とはいえ、自然を相手にする職業なので、机上で得た知識どおりに事が運ばないのも事実。
現状を知ったうえで、目指す農業の形を決め、研修を通して農協技術や経営管理の方法をマスターしましょう。

2. 資金の確保

青色申告
出典:写真AC
事業を成功させるには、農家として必要なお金をつまびらかに割り出しておくことが大切。
例えば、営農資金は農地のほかにハウス、トラクター、肥料・農薬代などがかかるでしょうし、畜産業なら畜舎の建設や飼料代などが必要です。
また、それとは別に、農家として自立するまでの生活資金も計算に入れておかなければなりません。
自己資金だけでは足りない場合は、公的な融資制度を活用することも念頭に入れながら、資金計画を立てていきましょう。


3. 農地の確保

農地
出典:写真AC
新規就農者の多くが悩まされる農地の確保。それもそのはず、農地法や農業経営基盤強化促進法には「農地の権利移動の要件」があり、その要件をクリアしないと農地を購入したり借りたりできないようになっているからです。
逆にいえばみだりに農地が荒らされないように保護するという利点もあります。

一方、畜産業において、建築されている畜舎や牧場のために山林を購入する場合、農地法とは別の法律があるので、注意しましょう。

困ったときは、農地取得支援を行う「農地中間管理事業」に相談を。さらに全国農地ナビのサイトでも情報を得ることができるので、一度覗いてみてもよいでしょう。

4. 機械や施設の確保

農機を操縦する男性
出典:写真AC
現代の農業は、機械化や大規模集約化、施設化が進んでいます。新規就農者が農業を始める時にネックになるのが、機器や設備への資金投入。収入が見えないうちに施設や農機具への投資は少し考えものです。
ユーズドの農機具やリース品を活用して、最小限の投資で農業経営ができるように考えましょう。

また、離農農家から使用していない農機具などを、まるごとセットにして借り受けたり買い取ったりすることも方法として考えられます。「全国新規就農センター」は、こうしたことにも相談に乗ってくれるので、一度足を運んでみることをおすすめします。

5. 住宅の確保(移住する場合)

農地が確保できたら同時に住まいも手当てするようにしましょう。住まいは、就農を希望した場所に籍をおく関係機関や団体、または就農についてあれこれ指南してくれた農家の方などを通じて探してもらうことが一般的です。その土地に住む地元の方の協力が何よりも役に立つので、良好な関係性を就農前にしっかりと作っておくようにしましょう。


取っておきたい資格

畦に停まる軽トラ
出典:写真AC
農業現場で活躍する軽トラやトラクターなどを運転するために運転免許は必ず取っておきましょう。
また、栽培技術に関するものや、実務で役立つ農業簿記、農業用ドローンを使うための資格など、農業者が取っておきたい資格はほかにもいろいろあります。


独立、起業、研修で使える補助金、給付金、助成金は?

給付金や融資

国が就農前の研修を後押しする資金を交付してくれる「農業次世代人材投資資金 準備型」や就農直後の経営確立を支援する資金を交付してくれる「農業次世代人材投資資金 経営開始型」が代表的ですが、このほかにもさまざまな補助金や融資制度があります。


各自治体の新規就農者の受入れ支援制度

各自治体でも新規就農者の受入れ支援制度があるのをご存じですか?例えば、福島県では市町村レベルで支援対象者の要件や金額が細かく定められています。
情報収集は成功の秘策でもあるので、積極的に各自治体に問い合わせましょう。

おすすめの研修先(農業法人・自治体)

独立を目指す人なら、新規就農を前提にした研修先を選ぶことが重要です。
OB全員が初年度から黒字経営している農業法人や、技術習得だけでなく移住者が地域になじめるサポートも充実している自治体など、AGRI PICKがおすすめする研修先はこちらでチェック!

おすすめの研修先(農業大学校・研修センター)

各都道府県農業大学校、社会人コース

農業大学校は次世代の農業経営者を養成する機関で、全国42都道府県に設置されています。就農希望者のほかにも、経営発展のためにスキルアップを目指す農家を対象とする授業や、農業技術や経営に関する研修も行っています。

全国の農業大学校の一覧はこちら!


各地域の就農支援窓口

各都道府県や市町村レベルでも支援課や相談窓口があります。支援策などの詳細は地域ごとに異なるため、気になる方は都道府県の農政局に問い合わせましょう。

全国単位では「全国新規就農相談センター」が支援窓口として有名で、電話だけでなくインターネットでの相談も受け付けています。

まずは情報収集から!フェア・セミナーに参加しよう!

農業界の就職フェアといえば、「新・農業人フェア」や「アグリク」が有名。農業界の情報収集をするうえでは、絶対参加のイベントです。参加企業やコンテンツもイベントごとにカラーがあるため、どちらも参加して違いを楽しんでみるのもおすすめ。


新・農業人フェア

新・農業人フェアとは、就農を視野に入れている方に農業への理解を深め、現場の生の声を聞ける場を提供する、リクルートジョブズ主催のイベントです。

【特徴】

その1:会場に着いたら「ナビゲートカウンター」でフェアの回り方を伝授してもらえる
その2:会場内でつなぎを着たスタッフにすぐに質問できる
その3:農業法人と全国の自治体が参加!研修の相談が可能
その4:素朴な疑問に答えてくれる「お助けコーナー」
その5:セミナーやパネルディスカッションなどのイベントも

アグリク

農業界に特化した日本最大級の就職・転職フェア。農業界への就職を視野に入れる新卒・社会人と出会うため、全国からトップクラスの農業法人・農業関連企業が集結。
毎年3月or4月に開催される同イベントは、2019年3月16日(土)で開催12回目を迎えました。新・農業人フェアよりビジネス色が強く、農業界への参入を考えている方は必見!

【特徴】

その1:社長や経営幹部の参加率が高く、直接エントリーシートを手渡せる!
その2:日本一の募集業種で、自分に合った仕事が見つかる
その3:農水省や最先端(AI・Iot)企業の豪華セミナーが聞ける
その4:農業コンサルによる業界研究ツアーで知識を深める
その5:業界のトップランナー達とディスカッションランチ

求人サイトからエントリー

農業法人への就職を希望するなら求人サイトを活用しましょう。

新規就農者に読んでほしい本8選

新規就農にあたって

1. 儲かる農業「ど素人集団」の農業革命

カンブリア宮殿にも出演した「儲かる農業」を実現するトップリバー代表・島崎秀樹氏の著書。「一〇〇点+二〇〇点理論」や「水戸黄門システム」など、日本農業を根本から変えるノウハウが満載!
同社が大きく成長を遂げた理由や、卒業生が農業経営に必ずと言ってよいほど成功する理由を紐解きます。
ITEM
儲かる農業「ど素人集団」の農業革命
・著者:嶋崎 秀樹
・出版社:竹書房新書

他業種から農業を客観視しているので指摘が鋭い。あれだけの事を言えるのは相当腹が据わっていないといけない。このままではいけないという覚悟が見られる。
また、人が好きなのであろう。あれだけの事を人に任せる事が出来るのも素晴らしい。
「わかっちゃいるけどやめられない」事をすっぱりやめるだけでも悪いスパイラルから抜け出せる。そのようなお手本となる人だ。


2. 農で起業する!脱サラ農業のススメ

「感覚」に頼っていた農業テクニックをデータ化し、誰もができるようにマニュアルにすることよって、収益性の高い農業を実現。計画立案、労働生産性、データ分析など農業経営者が持つべき考え方が学べます。
マニュアル本ではなく、新規就農者の成功事例を学ぶエッセイ本としても。いかに楽しく農業に取り組むかの答えも見つかる一冊。
ITEM
農で起業する!脱サラ農業のススメ
・著者:杉山 経昌
・出版社:築地書館

新規就農本は何冊か読んだが、この本が一番参考になった。就農計画段階から実際の経営を軌道に乗せるまでを体験談を交えて具体的に解説してある。


3. キレイゴトぬきの農業論

全くの異業種、輸出関連のサラリーマンから有機農家に転身した久松氏の農業経営論です。既存の農家のイメージを脱却し、大規模農業ではなく小さな農業、それも家族経営的な農業にこそ商機があるという論点は目からウロコの着想。
ITEM
キレイゴトぬきの農業論
・著者:久松 達央
・出版社:新潮新書

農業の難しさをわかった上で、農業の未来像、ビジネスとしてどうすべきかを考えさせられます。
安易な気持ちではじめてはいけない。
でも「一生懸命考えれば道はあるよ」と教えてくれています。


4. 小さくて強い農業をつくる

『キレイゴトぬきの農業論』の著者、久松氏の農業経営の成功の秘訣を綴った著作。農業現場の回し方や1日のタイムスケジュール、IT活用術など参考にできる実践的データ、失敗談なども記載されており、新規就農者には必読の一冊。
ITEM
小さくて強い農業をつくる
・著者:久松 達央
・出版社:晶文社

著者の人柄や想いが伝わってくる内容でした。独自の観点や発想から行動にうつされてることに感銘を受けました。農業からみた経済への考え方も書いてあり、考えさせられる内容です。
改めて農業は楽な仕事ではないのだと思いました。何かしら迷っている自分へのキーワードや生きるためのヒントが見つけられる本です。


5. SNSで農業革命

SNSやWeb、Twitterを農業経営のビジネスツールに使うとどうなるかを知れる一冊。
著者の希有な経歴ともあいまって、農業経営も少々、突拍子のない部分があるように思えますが、現状を打破する感性や着想に新たな気づきを得られることは間違いありません。
ITEM
SNSで農業革命
・著者:蓮見 よしあき
・出版社:碩学舎

個人起業家で宣伝費をかけずにブランドを築くという点で参考になりそうだったので購入。
結果として、自分自身や自社製品をいかにSNSを活用してブランディングするか、とても分かりやすかったです。

特に実際の投稿例が豊富で、真似がしやすく、フェイスブックやツイッター、ラインなど、それぞれのSNSの特徴や注意点が実践的に学べました。
最後の堀江さんとの対談はリアルでとても興味深かったです。


6. 小さく始めて農業で利益を出し続ける7つのルール

潰れそうな零細農家から安定的な農業経営を実現した、野菜くらぶ代表の澤浦氏による著書。
サブタイトル「家族農業を安定経営に変えたベンチャー百姓に学ぶ」にある通り、20余年をかけて成長した野菜くらぶの歩みを知ることができます。
ITEM
小さく始めて農業で利益を出し続ける7つのルール
・著者:澤浦 彰治
・出版社:ダイヤモンド社

農業界の一線で活躍する筆者がその経営哲学を綴った一冊。
今まで農業者自身が書く本と言えば、その栽培方法、栽培技術、思想について語られるのが常であったが、この本の主眼は経営に置かれている。
その言葉には長年の経験と実績に裏打ちされた説得力があり、情報量も豊富で読み応えがあった。
最近のやや浮ついた感も否めない農業ブームの中にあって、地に足の着いた本格派の良書だと感じた。


栽培関係

7. 図解でよくわかる土・肥料のきほん

農業の基本である土に着目し、第1章の「土壌の働きと種類」から最終章である第10章「環境の時代・土と肥料の未来」まで、土作りについてていねいに解説。
基本に立ち返ることがこんなにも大切なのかと気付かされるこの本は、ベテラン農家であっても思いいたる一冊に仕上がっています。
ITEM
図解でよくわかる土・肥料のきほん
・監修:日本土壌協会
・出版社:誠文堂新光社

大体この手の本は分かりづらくて身にならない情報が羅列するものですが、この本に関しては、「何が必要で」「具体的にどうしたらいいか」が書いてあるものです。
土壌に関するものは勿論、どの野菜がどの土壌に適しているかも簡単に書いてあるので、応用も効きます。
ついでに、無駄な文章も少なめなので、それも個人的には嬉しかったです。いや、いい本でした。


8. 図解でよくわかる農薬の基本

豊富な写真や図解で「農薬とはそもそも何か」を解説していく一冊。農薬の歴史に始まり、適切な選び方や使い方、作物別主要病害虫などの基本知識に加え、農薬に絡むアグリビジネスの最前線についても学べます。
家庭菜園での使い方や農薬に頼らない防除法なども紹介され、初心者でも読みやすい内容です。
ITEM
図解でよくわかる農薬のきほん
・著者:寺岡 徹
・出版社:誠文堂新光社

「こういう害虫・病気にはこんな農薬がよい」ということを知りたい方にはぴったりの本。
野菜・稲の害虫・病気を中心に詳細な説明とともにカラー画像が添えられているのが便利。必要なとき、圃場まで携帯できるサイズなのも有り難い。
また、後半の農薬に関する解説もなかなか有用な内容だと思う。


生の声を聞くならブログや相談窓口もおすすめ!大人気連載もチェック!

女性一人で独立就農をなしとげた体験談「わたしの農業漂流記」

サラリーマン家庭出身!独身!女性!である「はるさん」が、農業法人勤務後、独立就農を果たし、自分なりの農園を築いてきた農業漂流記。

わたしの農業漂流記

都市型農業の成功例「タケイファーム」が新規就農者に贈るメッセージ

タケイファーム、武井さん
撮影:AGRI PICK編集部
1人都市型農業の成功事例として注目を浴びる千葉県のタケイファーム。代表の武井さんが新規就農者や現状を打破したいと考える方に向けて、これまでの経験で培ったノウハウを大公開!

連載「タケイファームから学ぶ時短と収益UPを目指すヒント」

こちら信州「そらいろ農園」

長野県長和町に移住してワイナリー開設に奮闘する家族のブログ。信州の四季が織りなす自然の美しさと、日常の悲喜こもごもが淡々とした語り口で綴られています。古民家での田舎暮らしを覗いてみたい人は必読です。
参考⇒こちら信州「そらいろ農園」

北海道で新規就農*脱サラアラサー夫婦の日記

首都圏でサラリーマン生活を送っていた30代のご夫婦が就農して北海道に。日々の出来事、収穫のようすなどを奥さまの目線で綴っています。新規就農者の大変さもさることながら、だからこそ喜びが大きいのだということが伝わってくるブログです。
参考⇒北海道で新規就農*脱サラアラサー夫婦の日記

相談窓口

全国新規就農相談センタ―

新しく農業を始めたい、農業経営をもっと極めたいと思ったら、必ず立ち寄りたいサイト。どうしたら農家になれるのか、経営者として何が必要か、などが記載されています。
就農希望者が情報を集めやすいだけでなく、農業経営者向けの情報も充実。従業員の研修のしかたや、次世代経営者の育成法、農業経営の移譲など、経営側ならではの相談にも対応可能。
公式HPをチェック!⇒全国新規就農相談センタ―

新規就農の成功例

1. トップリバー卒業生

儲かる農業を実現するトップリバー代表 島崎氏のもとで育った研修生は、独立1年目から自身が立てた売上目標を達成している方がほとんど。
全くの農業未経験者が多い中、システマチックに組まれた研修や、島崎氏独自の教育理論の元、スキルやノウハウを習得し、卒業後も堅実な農業経営を実践する卒業生たち。彼らの生の声を同社のHPでチェックできますよ。
トップリバー卒業生の声

2. 公益社団法人志布志市農業公社(鹿児島県)

就農に関してしっかりと情報を集め、自分がなりたい農家像を描いてから研修先を選ぶのも成功の秘訣です。
農業は1人だけではうまくいきません。だからこそ、「農業をしたい」という想いに本気で応えてくれるところや、丁寧に指導をしてくれる研修先を選びましょう。

3. わかさ農活プロジェクト(福井県)

わかさ農活プロジェクトの特徴は「共同経営」や「合同会社」など、先達や同輩の農家と協調して農作業を進め、規模を拡大している点です。
異業種参入の方が多いですが、一人ひとりがその土地に根ざした生活をしようと意識しているからこそ、持続的な発展が実現できているのでしょう。
相互に助け合い支えあうことで経営もより強固なものになっているのだと考えられます。

4. 公益社団法人静岡県農業振興公社 静岡で農業人になる(静岡県)

扱っている農作物に焦点を当て、規模や初期投額、労働力などを詳細に記載しています。
自分が栽培したい作物が分かっていれば、どのような点に苦労するのか、何を用意したらいいのかなどが明確に把握できます。

5. 新規就農支援公式サイト 農家になろう(長野県伊那市)

現在どのような作物を育てているのかの基礎データから、就農のきっかけや歩み、苦労した点、後輩に贈る言葉やアドバイスなどが項目別に明確に綴られています。
それらはどれも苦労を乗り越えたからこそ生まれる金言。実践的・現実的な体験記から得られる知識は、農業就活に即座に役立つにちがいありません。
参考:新規就農支援公式サイト 農家になろう【先輩就農者からの一言】

新規就農の失敗例

失敗する人の共通点は…

就農するという決意に甘さがある

出典:写真AC
あなたはどうして農業を仕事にしたいと思ったのですか?
農業人としてのイメージは確固たるものがありますか?

この問いに明確に答えられないようなら、就農したところで苦難を乗り越えることができず、目標を見失ってしまう可能性があります。

農業にさほど情熱もない人は、就農中の思わぬアクシデントから精神的に挫折してしまうことも多いでしょう。
農業は自然が相手。自分の思いのままにならないことの方が多いです。
そうした現実をしっかりと受け止め、目標に向かって前進できる「軸」となるのが、「農業に対する情熱」なのです。

農業経営に関してのプランニングが甘い

出典:写真AC
農業はお金になるまでに一定の時間がかかり、その間に生きていくためにも資金が必要になるということが理解できていない(=経営プランが甘い)と事業が継続できなくなってしまいます。
マネジメント能力はどんな職業でも問われるもの。農業は未知だからこそ、事前にどれくらいのお金が掛かるのかを調査し、最悪の状況を予測して次年度も継続できるプランニングをすることが重要です。

経験がないから失敗する?

「新規就農者は経験がないから失敗するのでは?」というのは愚問です。むしろ、何も知らないからこそ、一から学ぶことができ、初心者はコミュニティに受け入れられやすいのです。

異業種からの転職者は、過去の経験がかえって農業技術習得の妨げにもなりかねません。
「郷に入れば郷に従え」という姿勢がないと、土地になじめず農業人としての基盤が成り立たないということもありうるのです。

本気で農業がしたいなら今日から一歩踏み出そう!

生半可な気持ちで成果が上がるほど、新規就農の道のりは簡単ではありません。しかし、やると決断した人にはしっかりと受け皿がそろっているのが農業の魅力。
まずは、農業を通じた5年後・10年後のビジョンを明確にし、将来に向けた一歩を踏み出してみましょう。
【参考資料】

この記事に関連するタグ

関連する記事

鎌を手にする男性
このまとめが気に入ったら
「いいね!」をしよう

この記事のキーワード

AGRI PICK 編集部
AGRI PICK 編集部

AGRI PICKの運営・編集スタッフ。農業者や家庭菜園・ガーデニングを楽しむ方に向けて、栽培のコツや便利な農作業グッズなどのお役立ち情報を配信しています。これから農業を始めたい・学びたい方に向けた、栽培の基礎知識や、農業の求人・就農に関する情報も。