種まき時期と防寒対策が成功のコツ!スナップエンドウの栽培方法

地植え、プランターでできるスナップエンドウの基本の栽培方法です。重要な種まきの時期、連作障害や土壌の準備のコツ、支柱の立て方は写真やイラストでしっかりレクチャーします!栽培しやすいつるなし、つるありのスナップエンドウのおすすめ品種も紹介。


スナップエンドウ

出典:写真AC
スナップエンドウは、秋に種をまいたものが冬を越して、春に収穫できる野菜です。栽培するための重要なポイントは、種をまくタイミングと冬越し。まき時が早かったり、遅かったりすると、初霜のタイミングで枯れてしまいます。種まき時期さえ間違わなければ、大量収穫も狙える魅力的な野菜です。

スナップエンドウの特徴とは?

ザルにスナップエンドウ
出典:写真AC
スナップエンドウは、もともとはアメリカで作られ、1970年代から日本に出回り始めた比較的新しいエンドウの品種です。豆が大きくなっても柔らかく甘いのが特徴。しっかりとした歯ごたえで炒めものなどでもおいしいですよ!

スナップエンドウの呼び名にポイント!

スナップエンドウは、エンドウの生長段階の呼び名、と覚えておくとわかりやすいですよ。
サヤエンドウ(絹さや):豆がまだ小さい、さやも膨らんでいない時期
スナップエンドウ:さやの外から豆の感覚がわかる時期
グリンピース:豆が大きくなり豆だけ食べるようになった時期

栽培カレンダー

栽培カレンダー
図:matsuta

連作障害について

連作を嫌うため、5年あけるようにしましょう

栽培適温

12~20℃

栽培初心者に!スナップエンドウのおすすめ品種

スナップエンドウには、つるありとつるなしの品種があります。プランターで栽培する場合は、草丈が高くなり過ぎない、つるなしの品種が最適です。種まきの時期が間に合わなかった、冬越しに失敗したという方は、春まき可能な種類を。
スナップエンドウは1つの畝で、違う品種を複数栽培することも可能なので、いくつか植えて、品種ごとの形や甘みの違いなども楽しんでみてくださいね。

つるありのおすすめ品種

まるでお菓子のような甘さ「スナック753」

寒さに強く、甘みが強い品種です。冬越しで枯れるリスクも少ないため、初心者向き。アメリカではシュガースナックと呼ばれているように、まるでお菓子のような甘さが魅力です!
ITEM
スナック753 種
・内容量:30ml

食べごたえが魅力「グルメ」

さやが9~10cmと長めの品種です。大きさのインパクトと違い、さやは固くなりにくく、肉厚でジューシーな食感。種まき時の過湿を嫌うため、深まきにならないように注意しましょう。

つるなし&春まき可能な品種

極早生の万能品種「スナック2号」

草丈が70~80cmほどのため、プランターでも90cmの支柱を使えば、十分栽培できます。うどんこ病に強く、極早生品種なので春まきが可能。2月下旬~3月中旬までに種をまけば、1カ月半後の5月に収穫できます。
ITEM
スナック2号 種
・内容量:35ml

種まき時期を選ばない!丈夫なスナップエンドウ「ホルンスナック」

春まきやプランター栽培に向いている、つるなしの品種です。耐暑性と耐寒性があるので、種まきの時期に迷う初心者にぴったり!気候が読めない年にも、ホルンスナックの丈夫さは重宝されます。
ITEM
ホルンスナック 種
・内容量:30ml

【畑編】スナップエンドウの栽培方法

畑スナップエンドウ
出典:写真AC
スナップエンドウ栽培は種まきと連作障害に注意するほか、酸性土壌を嫌う性質があるので、土作りの際に石灰をまいて調整します。また、チッ素分が多いとつるボケの症状が出ます。つるボケとは、葉に栄養が行き過ぎて実付きが悪くなる症状です。種の発芽率は高いため、その後の栽培段階で失敗を減らすように、土作りの事前準備をしっかり行いましょう。

Step1. 用意するもの

スナップエンドウの種と、土作りや栽培に必要な道具を用意しましょう。

Step2. 土作り

1. 種まきの2週間前までに1平方メートルあたり200gの苦土石灰をまき、土に混ぜ込みます。
2. 種まきの1週間前までに1平方メートルあたり2kgの堆肥と50gの化成肥料をまき、土に混ぜ込みます。
3. 高さ10~15cm、畝幅60~70cmの畝を作成しましょう。
4. マルチシートを張ります。

ワンポイント
化成肥料は、分量が多くならないように注意しましょう。多く加えると、つるボケの原因となります。

マルチシートの目的と張り方のポイントなど、詳しくはこちら!

Step3. 種まき

1. マルチカッターなどでビニールに穴を空けて、土のくぼみの深さは2cmほどにしておきます。
2. 穴の中に種を4点まきします。まき終わったら、薄く土をかけて軽く鎮圧します。
3. 鳥害にあわないように、不織布や防虫ネットをかけて対策しましょう。

Step4. 冬越し・防寒対策

厳寒期を前に、冬越しの準備を行います。防虫ネットを被せて、霜や突風の影響を最小限にしましょう。2月下旬まで被せておきます。

Step5. 追肥

2月下旬と3月中旬の2回、追肥を行います。1平方メートルあたり、30gの化成肥料を株元に混ぜ込みましょう。4月の収穫のタイミングになってからは、2週間に1回の頻度で行ってください。

Step6. 支柱を立てる

スナップエンドウ支柱
撮影:matusta
つるが伸び始めたタイミングで、株を囲うように支柱を周りに立てます。きゅうりネットか、麻ひもで支柱を囲うように張っていきます。麻ひもの場合は、地面から20cmの高さに1段目を作って、その後生長するに従って、20cmごとに段数を増やしていきます。

Step7. 収穫

白い花が開花して20~30日経過すると、収穫のタイミングです。さやがふっくらして、中の豆の感触を確認できるようになったら収穫しましょう。

ワンポイント
さやが1cm以上の厚みになると、皮がかなり固くなってしまいます。そうなってしまったものは、中の豆をグリンピースとして食べましょう。


【プランター編】スナップエンドウの栽培方法



スナップエンドウ栽培
出典:写真AC
プランター栽培では、うどんこ病にかからないように通気性を良くしましょう。また背丈が大きくなり過ぎると栽培が難しくなるため、つるなし品種がおすすめです。収穫量は少なくなりますが、コンパクトにベランダでも育てられることが魅力!

Step1. 用意するもの

スナップエンドウの種と、土作りや栽培に必要な道具を用意しましょう。

Step2. プランターと土を準備する

1. プランターは、深さ20~30cm、幅60cm以上の物を用意しましょう。
2. 根腐れを防止するため、鉢底石を底に敷き、野菜用培養土を縁から2cm下の高さまで入れます。
3.プランターの下にすのこなどを敷き、風通しと日当たりが良い場所に置きましょう。

ワンポイント
室外機の横など、湿度が高い場所には置かないように注意しましょう。


Step3. 種まき

種まきの図
図:matsuta
1. 30cm間隔で、4点まきを行います。
2. まき終わったら、薄く土をかけて軽く鎮圧します。

Step4. 追肥

2月下旬と3月中旬の2回、追肥を行います。1株あたり10gの化成肥料を株本に混ぜ込みましょう。4月の収穫のタイミングになってからは、2週間に1回の頻度で与えます。

Step5. 支柱を立てる

プランター支柱
図:matsuta
つるが伸び始めたタイミングで、株を囲うように支柱を周りに立てます。きゅうりネットか麻ひもで、支柱を囲うように張っていきます。麻ひもの場合は、地面から20cmの高さに1段目を作って、その後生長するに従って、20cmごとに段数を増やしていきます。

Step6. 収穫

白い花が開花して20~30日経過すると、収穫のタイミングです。さやがふっくらして、中の豆の感触を確認できるようになったら収穫しましょう。

ワンポイント
さやが1cm以上の厚みになると、皮がかなり固くなってしまいます。そうなってしまったものは、中の豆をグリンピースとして食べましょう。


風の影響を防ぐ支柱の立て方とは?

春になっていよいよ収穫というタイミングで、春一番などの突風により株が折れてしまった…ということはよくあります。せっかくうまく冬を越したスナップエンドウなので、こんな残念な結果は防ぎたいですよね。支柱の立て方と麻ひもを駆使すれば、風の影響を最小限にできます!

Step1. 麻ひもを交差させる

支柱を立てたスナップ
撮影:matsuta
麻ひも2本を1セットにして、支柱と支柱の間をクロスするように張ります。

Step2. 麻ひもの間を通す

スナップエンドウの様子
撮影:matsuta
風の受けてもあおられないように、クロスした麻ひもの間にスナップエンドウの株を通します。

ワンポイント
防虫ネットを支柱の周りに囲うように巻き付けると、防風効果があります。2月下旬にはネットは取り、内部の気温が上がり過ぎないようにしましょう。


スナップエンドウの害虫と病気対策

アブラムシ
出典:写真AC
スナップエンドウは害虫被害が比較的に少ない野菜ですが、もし以下のような害虫や病気を見つけたら、すぐに対応するようにしましょう。

アブラムシ

プランター栽培では湿度が高くなり、アブラムシの発生につながりやすいので注意してください。1つの株に発生していた場合は、すぐにその株は抜き取り処分して、まん延しないようにしましょう。
アブラムシの撃退ポイントはこちら!

うどんこ病

株が弱ってくると、うどんこ病が発生しやすくなります。追肥不足などが原因となる場合があるため、適度に肥料を投入するようにしましょう。
うどんこ病が発生しやすい時期など、詳しく解説!

スナップエンドウは、採れたてが一番甘い!

スナップエンドウがまな板に
出典:写真AC
スナップエンドウは、収穫直後が一番甘みも旨みも強いといわれ、収穫後から徐々に風味が弱くなっていきます。自分で育てたスナップエンドウだからこそ、採ってすぐに食べられる味わいは、どこにもない最高の贅沢ですね!

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まつたかずき
まつたかずき

市民農園のスタッフをしながらライターとして活動しています。野菜づくりを誰もが気軽に出来る趣味にすることを目標に、初心者の方でも興味を持っていただける記事を執筆していきます!