エダマメ(枝豆) |基本の育て方と本格的な栽培のコツ

農業に興味を持っている方や家庭菜園で本格的に野菜作りをしている方、そしてこれから始める初心者の方にもわかりやすいエダマメ の育て方を紹介!エダマメ作りに欠かせない土づくりや病害虫、エダマメの収穫適期の見分け方などを説明します。


エダマメ 、枝豆、栽培

出典:Flickr(Photo by:United Soybean Board
野菜を育てた経験がある方なら「育てた野菜を食べる」ことは、何物にも代え難い格別のおいしさと感動を与えてくれます。あの採れたてのおいしさを求めて「もっと野菜のこと、栽培のことを知りたい!」そんな家庭菜園で本格的に野菜作りに励みたい方や野菜作りのプロを目指した「新規就農」を視野に入れている方に、基本的なエダマメ の育て方と本格的な栽培のコツを紹介します。

エダマメ(枝豆)について

エダマメ 、枝豆、栽培
出典:Flickr(Photo by:Alabama Extension
枝豆(エダマメ)は、大豆(ダイズ)の未成熟な莢(さや)を収穫して種子を食べる野菜です。ダイズにはないビタミンCも含まれる野菜として栄養的に大変優れた夏のスタミナ源です。
完熟、乾燥させることで長期保存が可能な大豆と違って、低温、冷凍貯蔵ができなかった時代のエダマメは市場に出回ることはなく、主に自家消費される野菜でしたが、現在では青果として出荷される以外にも、冷凍食品として加工されたものが多く出回り、国内で生産されるエダマメ以外にも中国や台湾、タイなどのアジア圏から多く輸入されています。
植物名  エダマメ (枝豆)
学名  Glycine max
英名  Green soybeans、Edamame
科名  マメ科
属名  ダイズ属
原産地  中国東北部、雲南、アッサム
生育適温  25℃前後
発芽適温  25~30℃

エダマメの葉の機能

エダマメ、葉枕
出典:写真AC
本葉の柄の膨らんでいる葉枕(ようちん)部分の働きで、日に当たる角度を変えることができます。夜や朝方、曇りの日は葉枕の働きで、茎を下がり気味にして葉いっぱいに日差しが当たるように調整し、日中は茎を上向きにして葉を立たせる動きをします。

子実の種類

茶豆
出典:写真AC
エダマメは大豆同様に子実の色によって肌色の普通種や茶豆系、黒豆系などがあります。
エダマメの品種は、ほかの作物に比べて在来種が数多く栽培されているのが特徴的です。

在来種

一般的にエダマメの品種は需要に合わせて収穫が夏になる早生品種が多くありますが、本来のエダマメの甘さを追求するならば在来品種で特に中生晩生品種が糖度が高くおいしいといわれています。
エダマメの在来種の種類には、北海道の音更大振袖や青森の毛豆、山形のダダチャマメ、新潟の黒埼茶豆、兵庫の丹羽黒などが知られています。

エダマメの栽培型

花芽分化に必要な温度は約15℃です。高温や低温では受精が進まず落花や落莢が多くなります。

早生品種

早生品種は温度によって開花、結実する夏ダイズ型品種なので、温度条件が合えば種のまく時期をずらしながら栽培することができます。つまり、春から夏にかけて長い間種をまくチャンスがありますが、温度によって影響されるので高温による発芽障害には注意が必要です。

中生品種

中生品種は温度、日長によって開花、結実する中間型品種です。

晩生品種

晩生品種は日長によって開花、結実する秋ダイズ型品種なので早まきは禁物です。また、遅過ぎても収穫期の早霜の期間があることから、晩生種の種まきの時期は限られています。

エダマメの栽培時期

エダマメ 新規就農レッスン 栽培カレンダー
育てる地域や栽培する品種(早生・中生・晩生)によってまきどきが異なります。種を購入するときに確認しましょう。

エダマメ(枝豆)の栽培準備

エダマメ 、枝豆、栽培
出典:Flickr(Photo by:Delta Whiskey
作付け計画を立て、エダマメの種を注文したら、播種に向けて畑の準備を済ませましょう。
※播種(はしゅ)とは、作物の種をまくことです。

▼ビニールハウスなど設備関係のことならこちらをご覧ください。

エダマメの収量

1a(100平方メートル)で52.5kgほど収穫することができます。
出典:作物統計調査 平成29年産野菜生産出荷統計
「都道府県別の作付面積、10a当たり収量、収穫量及び出荷量」(農林水産省)
(https://www.e-stat.go.jp/stat-search/files?page=1&layout=datalist&toukei=00500215&tstat=000001013427&cycle=7&year=20170&month=0&tclass1=000001032286&tclass2=000001032933&tclass3=000001121095)(2020年1月21日に利用)

エダマメの種の用意

地域の種苗会社やホームセンターから購入することができます。
主な品種 主な産地
エダマメ  湯あがり娘(中早生)  千葉、群馬、山形、埼玉、新潟
 福だるま(極早生)  群馬、埼玉
 サヤムスメ(中早生)  千葉

◆1a(100平方メートル)あたりのエダマメの使用種子量

1a(100平方メートル)あたりの使用種子量は600〜1,000mlが目安です。

エダマメの土づくり

排水性、通気性、保水性の整った団粒構造の土質は、微生物が多く住む作物にとって良い土壌です。作物を作る土壌の状態が良ければ、石灰資材など多く投入する必要がない場合もあるので、栽培の前には必ず土壌診断をし、pH、ECなどを測定したうえで、診断結果に基づいた適切な堆肥資材等の散布を心がけましょう。
▼土壌消毒や土づくり、土壌診断のことならこちらをご覧ください。

◆エダマメの土壌pH

pH6~6.5が適しています。

◆エダマメに適した土壌

生育初期や開花期、結実期の過剰な乾燥は生育が悪くなり、落花や空莢の原因になります。土壌が過湿状態でも同じように着莢への影響が大きいため、保水性と排水性の良い土壌が好まれます。

エダマメの肥料

エダマメを栽培するときに使用される肥料は、目安として10平方メートルあたり窒素30~50g、リン酸100~120gとカリは80〜100g位です。
エダマメはマメ科の作物なので、根粒菌のはたらきにより窒素を補給することができます。そのため元肥の肥料を多くし過ぎるとつるボケを起こすことがあります。ほかの作物に比べて窒素肥料は控えめに施しましょう。

▼肥料のことならこちらをご覧ください。

畝立て

畝幅は50〜75cmで2条植えにします。品種や栽培時期によって樹勢の違いがあるので畝幅は都度調整が必要です。
また、倒伏防止のため中耕や土寄せが欠かせない作業となるので、農機具の作業性も考えた畝幅にします。

▼耕運機、中耕、鍬のことならこちらをご覧ください。

▼マルチ栽培のことならこちらをご覧ください。


エダマメ(枝豆)の育て方

エダマメ 、枝豆、栽培
出典:Flickr(Photo by:Steve Long
畝や種の準備が整ったら、エダマメ栽培のスタートです。露地栽培において、早生・中生・晩生それぞれの品種によって種まきの時期が異なります。

種まき

発芽するまでに種子が乾燥すると発芽率が下がるので灌水を忘れずに行い、適度な土壌水分を保つことが重要です。
※灌水(かんすい)とは水を注ぐこと、植物に水を与えることです。

▼灌水チューブのことならこちらをご覧ください。

◆直まき

晩霜の心配がなくなり、最低地温が15℃以上になったら種まきを開始します。
株間は品種によって20〜30cm位あけて、一箇所に3〜4粒まいて1〜2cmほど覆土します。
直まきは植え付けの手間が省けるだけでなく、根や樹勢が強くなるなどのメリットがありますが、ハトやカラスなどの鳥害に遭いやすいので、初生葉が出るまで不織布や寒冷紗などをかけて種を守りましょう。

ITEM
不織布 パオパオ90
光線透過率が約90%と高いベタがけ資材です。
通気性のよい不織布のため、良好な生育環境を保ちます。
アブラムシ・コナガなどの害虫の抑制や、鳥の害から作物を守ります。
直がけ被覆の場合、繊維がほつれ作物に付着することがありますので、十分にご注意下さい。

・サイズ:長さ200m×幅90cm


▼寒冷紗のことならこちらをご覧ください。

エダマメ 、枝豆、間引き
出典:Flickr(Photo by:Joi Ito

間引き
本葉1〜2枚位まで生長したら、生育の良いものを1〜2本残してほかは間引きます。


◆育苗

育苗日数は10〜15日位。発芽までの温度は25~30℃で管理します。
エダマメを育苗することで鳥害を防ぎ、ハウスなどで早期に生育のそろった苗を作ることができます。チェーンポットなどに1〜2粒ずつ種をまき、本葉がで始めるころまで育苗します。育苗日数が長くなると、移植機で植え付ける際、根が絡んで作業がしづらくなるので注意しましょう。
収量や品質を向上させるための土中緑化や断根、摘芯などさまざまな育苗方法があります。

「土中緑化」
1. 育苗箱に土を入れ、その上にエダマメの種子を並べて水を与える。
2. 1の上に不織布を敷き、その上に土を覆土して再度水を与える。
3. 育苗箱の底にエダマメの発根した根を確認したら、2の土と不織布を取り除き、再度発根した種子に水を与える。
4. 3を日中の光に当てる(曇天などで光がたりない場合は2日ほど当てる)。
5. 光を当て終わったら、再度種子が隠れる程度覆土する。
6. 緑色の子葉が土から顔を出したら土中緑化の完成。

 

エダマメ 、枝豆、栽培
出典:Flickr(Photo by:Lesley L.

断根と摘芯
1. 子葉から初生葉が出てきたころ生長点を折り取る。
2. 根元近くで切断した茎をセルトレイやポリポットの土に挿す。
3. 子葉のつけねから2つ芽が出て、子葉より大きく生長したら畑に移植する。


植え付け

チェーンポットに播種したものを、移植機を使って定植させるか、育苗箱で発芽させたものを手植えで植えていきます。

ITEM
チェーンポット
紙製なのでポットのまま苗を簡易移植器「ひっぱりくん」で移植することができます。
10a当り必要冊数は約40冊(1冊に264本入)です。

・口径×高さ:3.0× 3.0cm
・個数:75冊入り


ITEM
ひっぱりくん
チェーンポット専用の簡易移植器で溝切り・植え付け・土寄せ・鎮圧の移植作業が同時に行えます。
小型軽量で女性でも楽々作業ができます。

・大きさ:長さ1,995〜2,063×幅315×高さ879〜1,056mm 
・重量:12kg

通常の摘芯

特に中・晩生種は草丈が高くなるので、本葉5〜6枚のころ主茎の先端部分を摘み取る「摘芯」を行うことで倒伏を防ぎ、側枝を増やして着花数を増やします。

水やり

基本的にほかの野菜と同じように水やりは午前中に行います。暑い時期の水やりは、日中を避けて気温の低い早朝に行わないと根を傷めてしまいますので注意しましょう。

▼ハウス栽培での湿度や温度の管理についてはこちらをご覧ください。

◆生育初期と開花〜結実期は乾燥に注意!

エダマメ 、枝豆、花
出典:Flickr(Photo by:阿橋 HQ
生育初期や開花から莢の肥大期は、莢の充実のため水分が必要です。乾燥させないように忘れずに灌水を行います。

▼土壌水分計のことならこちらをご覧ください。

追肥

開花期や子実が肥大する時期に肥料切れを起こすと落花や落莢が多発し、収量・品質共に低下するので、生育状態や葉色を確認しながら10平方メートルあたり窒素成分で20~30gの追肥を施します。

土寄せ

草丈が大きくなったエダマメの倒伏を防ぐとともに、土寄せした部分の茎から新しい根が出てきて、さらに土の養分を吸収してくれるので草勢も上がります。

エダマメ (枝豆)の収穫

エダマメ収穫
出典:写真AC
エダマメの甘さの秘訣である糖やアミノ酸は光合成によって作られるので、糖度が増す午後から夕方に収穫した後、すぐにゆでて食べるのが一番おいしいエダマメの食べ方になります。

エダマメの収穫適期

エダマメは開花からだいたい30〜40日位で収穫時期を迎えます。
実が大きくなり過ぎたエダマメは食べ応えはあるものの、本来の甘みが薄れてしまうので、やや若いうちに収穫した方が食味の良いエダマメが収穫できます。そのため、エダマメの収穫適期は3日ともいわれています。
収穫したエダマメは一気に品質が低下するので、出荷までに時間がかかる場合は一度予冷庫で保管しましょう。

▼収穫時のおすすめグッズはこちらをご覧ください。

エダマメの出荷形態

エダマメ出荷の難しいところは、収穫後から品質や食味が落ちていくことにあります。そのため、通気や透湿調整が可能な鮮度保持フィルムパックを使用するなどして鮮度を保持したり、レンジ調理機能のあるパックを使用することで消費者への付加価値を付ける試みもなされています。

ITEM
オーラパックすぐ食べレンジ
生鮮野菜を新鮮保持でき、そのままレンジで調理できる袋のため、加工食品にはない素材そのもののおいしさを届けることができます。
蒸気穴、チャック付きでエダマメの加熱時間は500Wで約3分半と簡単便利!

・内容量:約250g用
・サイズ:150×200+20mm (厚さ0.4mm)

結束出荷

常温流通が一般的な時代に用いられた出荷方法で、葉を全て取り除き、枝や茎、根の部分からの水分を頼りにエダマメの品質を保持した方法です。
出荷には理に適った方法ですが、消費者にとっては余計な茎を家庭で廃棄しなければならないことや、持ち帰る際にもかさばるなどの理由で敬遠されています。
また、茎をまとめて束ねるときに熟練の技が必要なので出荷する側としても労力のいる方法です。

もぎ莢出荷

手でもぐ場合は人手がかなり必要になりますが、近年では各種脱莢機や選別台が販売されています。これによって出荷のスピードが格段に上がっています。

枝付き包装

結束出荷ともぎ莢出荷のいいとこ取りをした方法がこの枝付き包装です。結束とは異なり、10〜15cm程度で茎をカットすることで、茎からの水分補給も可能になり、廃棄物になる余計な茎も少なく済みます。

エダマメ(枝豆)の病害虫

エダマメ 、枝豆、病害虫
出典:Flickr(Photo by:K-State Research and Extension
エダマメを栽培する上で、かかりやすい病気や気をつけたい害虫について紹介します。

▼ハウス栽培での病害虫対策にはこちらをご覧ください。

▼病害虫対策に欠かせない農薬のまとめ

エダマメがかかりやすい病気

エダマメはほかの作物に比べて病気の被害は少ない方です。

▼植物全体の病気のことならこちらをご覧ください。

◆モザイク病

葉がモザイク状に黄化したり、淡黄色の斑入りで葉が萎縮、または葉の中心を境に両側が巻き上がったようになる、アブラムシを媒介にして発病するウィルス性の病気です。

◆さび病

はじめ下葉の葉裏から灰褐色の病斑が徐々に隆起します。病斑上で形成された胞子が風に乗って飛散する糸状菌(カビ)が原因の病気です。

◆べと病

葉に黄白色の病斑が発生し、葉裏には病斑に白っぽいカビが生える糸状菌(カビ)が原因の病気です。比較的温暖で雨の多いときに発生、感染しやすい傾向があります。

◆黒根腐病

葉が黄化し、株が萎(しお)れるなどの発育不良を起こす糸状菌(カビ)による病気です。

◆菌核病

開花から着莢時期に白色綿毛状のカビに覆われる糸状菌(カビ)による病気です。カビの中に、灰褐色から黒色のネズミの糞のような菌核を形成することが特徴です。

エダマメを食害する害虫

エダマメを好む害虫を紹介します。

◆ヨトウムシ

「夜盗虫」の名の通り夜に活動し、日中は葉裏や株元の浅い土中に潜んでいるヨトウガの幼虫です。

◆ハダニ類

ハダニ類の成虫や幼虫が葉裏から汁を吸い、多発すると葉が枯死してしまいます。

◆コガネムシ類

特にヒメコガネ、マメコガネ、ドウガネブイブイの成虫が葉の葉脈を残して網目状に食害します。

◆カメムシ類

ホソヘリカメムシやイチモンジカメムシ、アオクサカメムシ、ブチヒゲカメムシなどがエダマメの子実を吸汁して被害を与えます。

◆アブラムシ類

主に新芽や茎、蕾に発生し、植物の汁を吸う害虫です。アブラムシを媒介にしてモザイク病やすす病などが発症しやすいので、アブラムシ発生後は病気が発症していないか注意が必要です。

▼防虫ネットならこちらをご覧ください。


▼そのほかの病害虫対策のまとめ

エダマメを食害する害獣

ハトなどが発芽前後の種子を食害するため、不織布や寒冷紗での防除が必要です。

▼そのほかの害獣のことならこちらをご覧ください。

エダマメ(枝豆)の生理障害

続いてエダマメの生理障害を紹介します。

空莢

被害状況  莢は正常に育つが、子実の発育が不良になる。
原因  日中の低温、日照不足。肥料切れ、または過剰施肥。土壌水分の過不足。
▼そのほかの生理障害のまとめ

エダマメ (枝豆)栽培のまとめ

エダマメ 、枝豆、栽培
出典:Flickr(Photo by:Karen and Brad Emerson
比較的浅根性の作物であるエダマメの収量が減少する一番の理由は、倒伏が原因ではないかといわれています。極早生や早生の草丈はせいぜい30cm位ですが、中生や晩生種になると草丈は50〜70cmほどになるので倒伏対策が欠かせません。摘芯をして草丈を抑えたり、土寄せで倒伏対策とともに、収穫量を上げる作業が不可欠です。
日本には魅力的なエダマメの在来品種が数多くあるので、地域の特色を生かしたブランドエダマメの栽培に力を入れたり、レンジで加熱ができるパッケージを活用して、安価な海外産エダマメとの差別化をはかるなど消費者への働きかけも必要になります。


エダマメ (枝豆)の経営指標

エダマメ 、枝豆、栽培
出典:Flickr(Photo by:uacescomm
新規就農者として野菜作りを本格的に始めるならば、農業経営の見通しが不可欠です。職業として生活を成り立たせ、なおかつ豊かなものにするために、しっかりとした農業経営の指標を持ちましょう。

作付け面積を調べる

2016年度の全国のエダマメの作付面積は12,800ヘクタールでした。作付面積第1位の新潟県が1,570ヘクタール、続いて山形県が1,480ヘクタール、秋田県1,210ヘクタール、群馬1,120ヘクタール、北海道1,050ヘクタールとなっています。
出典:農畜産業振興機構「ベジ探

卸価格を調べる

卸価格は2017年の調べで1kgあたり538~2,235円、平均で810円で取引されています。国内で入荷量が減少する11月から翌年4月にかけて台湾など海外産のエダマメが市場に入荷します。
出典:農畜産業振興機構「ベジ探

10aあたりのエダマメの経営収支

平成27年度における群馬県での普通栽培(品種:湯あがり娘、ユキムスメ)と、トンネル栽培(品種:湯あがり娘)の経営指標を紹介します。
群馬 収量(kg) 粗利(円) 経営費(円) 農業所得(円) 労働時間
 普通栽培 800 660,000 346,425 313,575 183.7
 トンネル栽培 800 655,200 376,957 278,243 339
出典:ぐんまアグリネット

◆経営費

エダマメ栽培における経営費とはエダマメを生産するために使った経費のことです。具体的に挙げると肥料、農薬、地代、土地改良費、雇用労働、農業機械(減価償却費)、利子などです。

◆農業所得

農業所得は粗利から経営費を引いた金額になるので、経営費を上手にやりくりすることで所得もアップするということがいえます。

◆労働時間

労働所得を労働時間で割ると、エダマメ栽培の時給計算ができます。群馬県の普通栽培の例では、農業所得313,575円÷労働183.7時間=1,706.9円。つまり時給1,707円として換算します。

◆経営の状態を大まかに捉える

エダマメの経営収支から、どのくらいの規模で栽培すると収益はどのくらいあるのかなど、あらかじめ調べることで用意する苗の本数や、エダマメのほかに育てる作物の種類を増やすなど、最初から計画をしっかり立てることが重要です。

▼農業の補助金や収入など就農の基礎知識

新規就農までの流れ

新規就農者への道は、各都道府県にある農業の支援機構などに相談してみることから始めます。相談から農地の準備までの7つのステップを踏みながら、その土地の一員として「自覚」と「信頼」を第一に考えて、地域に溶け込んでいきましょう。
 1. 相談  実際に相談窓口で相談(忙しい方にはメールでの対応もできます)。
 2. 情報収集  研修先や農業普及センター、農協、営農のプロのアドバイスや手助け先の獲得。
 3. 経営像  各都道府県の経営指標を参考にして、自身の農業計画を立てる。
 4. 就農計画  農地の確保、栽培作物の選定、農業技術の取得方法、資金などの具体的なプランを作り。
 5. 農業技術  栽培に適した作物、栽培方法などを身に付ける。
 6. 資金確保  自己資金、公的助成金・融資の確認。
 7. 農地の準備  そのほかの住居や農機具、農業施設等の準備。
参考:全国新規就農相談センター
▼新規就農のことならこちらもご覧ください。

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農業研究センターで6年間、大豆と稲の研究作物の栽培及び実験助手業務に従事。その後、屋上ガーデン・屋上菜園などの管理業務、エディブルフラワー事務局を経て、植物ライターに。植物・園芸サイトやフリーペーパーなどで活動。AGRI PICKでは新規就農者のための野菜の栽培方法や農業経営者の取材を執筆中。