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- Akiko Isono
編集者兼ライター。家庭菜園・ガーデニング専門誌の編集に8年間携わり、現在は雑誌やムック、WEBを中心に、植物、農業、環境、食などをテーマとした記事を執筆。好きな野菜はケールとにんじん。…続きを読む
エダマメをもっともおいしく味わうには、何といっても鮮度が重要です。収穫してからゆでるまでの時間が短ければ短いほど、濃厚な甘みと香りが楽しめます。プランター栽培なら、収穫してすぐキッチンに直送できるので、売り物とは別格のおいしさ!この夏は、極上のゆでエダマメとキンキンに冷えたビールで、至福の時間をすごしませんか?
畑や地植えでエダマメを栽培したい人はこちらの記事をチェック
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エダマメのプランター栽培1 用意するもの
えだまめの栽培は、ざっくり言うと、種をまいて水やりしながら成長を見守り、豆がしっかり太ったら収穫。以上!細かな注意点は、後半でお伝えします。種まきの前に次のようなものをそろえましょう。
エダマメの種
まずは、育てたい品種の種を入手しましょう。えだまめは大きく分けて「青豆」「茶豆」「黒豆」の3種類があり、それぞれに、風味や栽培日数などが異なるたくさんの品種があります。日数が短い品種ほど収穫までの期間が早まるので、初めての方でも失敗のリスクが減らせます。コクのある茶豆や黒豆は、やや栽培日数が長くなる傾向があります。
こちらの品種は、コクのある茶豆が大人気。栽培日数も85日と短めです。
エダマメ 湯あがり娘(小袋)
選び方とおすすめの品種についてはこちら
プランター選び
えだまめのプランターは、深さが20cm程度あるものを選びましょう。丸型でも横長型でも、どちらでも大丈夫です。同じ品種をたくさん育てたい場合は横長、少量の栽培や、違う品種を数鉢に分けて育てる場合は、丸型が向いています。こちらの長さ65cmタイプなら、1つのプランターで6株(1か所に2本ずつ育てる場合)育てられます。
NBプランター ダークグリーン
プランターの容量分の野菜用培養土、土入れ、ジョウロなどもあると便利です!
エダマメのプランター栽培2 種まき
エダマメの種まきは、4月中旬~6月中旬ごろまでが適期。種まきの方法は、次のとおりです。種まきの方法
【1】プランターの縁から3cmほど下まで野菜用培養土を入れ、ジョウロで水をかけて全体を湿らせます。【2】土の表面をならし、土入れの底部分などを押し当てて、直径4~5cm、深さ2cmのまき穴を作ります。
【3】まき穴に3~4粒ずつ、等間隔に種をまき、新しい土をかぶせて、もう一度たっぷり水やりします。
まき終えたら、日当たりのよいところにプランターを置いて、土が乾かないように水やりをしながら発芽を待ちます。
ちなみに、豆類は鳥の好物なので、掘り返して食べられてしまうことがあります。心配な場合は、種まき後、プランターに防虫ネットをかけて対策しましょう。
エダマメのプランター栽培3 管理作業
種まきから1週間前後で発芽します。収穫までの間には、次のような作業が必要です。水やり
発芽後の水やりは、土が乾いたら、プランターの底から流れ出るまでたっぷりと与えましょう。特に、さやができ始めてから水切れすると、中の豆が太らなくなってしまうので、気をつけましょう。間引き
種が発芽して本葉が出たら、太くしっかりした芽を1穴に2本残し、ほかはハサミで切り取ります。1か所に2本ずつ育てることで、競争によって成長がよくなるといわれ、栽培中に風などで株が倒れるリスクも減らせます。追肥
エダマメをはじめとするマメ科野菜は、根に「根粒菌(こんりゅうきん)」という菌が共生し、チッ素を供給する役割を果たしてくれます。なので、追肥は基本的に不要。ただし、栽培日数の長い品種は、途中で肥料切れすることがあるので、葉の色が黄色っぽくなってきたら、液体肥料などを与えましょう。エダマメのプランター栽培4 害虫対策
エダマメにつく代表的な害虫は、カメムシ。針のような口を突き刺して、花や小さな豆の汁を吸います。吸汁されたさやは豆が太らなくなってしまうので、花が咲き始めたら注意が必要です。もっとも効果的なのは、栽培初期から防虫ネットをかけること。カメムシが入り込まないように、すき間なくかけてプランターにしっかり固定しましょう。
そのほかに、マメシンクイガやカブラヤガ、ヨトウガの幼虫なども、つきやすい害虫です。対策としては、やはり防虫ネットが効果的です。
防虫ネットはこちらの記事でチェック!
「カメムシ」「カブラヤガ」「ヨトウガ」対策はこちらの記事で!
エダマメのプランター栽培5 収穫
エダマメの収穫時期は、品種によってかなり違います。種まきから収穫までの日数は、もっとも早い極早生(ごくわせ)タイプで70~80日、成長に時間のかかる晩生(おくて)タイプでは120日以上かかるものもあります。種袋に収穫までの日数が記載されているので、そちらを参考にしてください。日数を満たし、さやがしっかりふくらんでいたら、株ごと抜き取って収穫しましょう。
「収穫したらすぐゆでる」が鉄則!
エダマメは、「お湯を沸かしてから取りに行け」という格言(?)もあるほど、時間とともに風味が落ちやすい野菜です。収穫したら、さっそくさやをはずし、できるだけ早めにゆでましょう。ゆで時間や塩を入れるタイミングなどは、諸説ありますが、おいしいゆで方はこちらの記事を参考にしてみてください。
とりあえずゆでておけば、混ぜご飯や炒め物、ずんだもちなど、いろいろな料理に応用できるので、定番のゆでエダマメ以外にも、ぜひいろいろな料理で味わってみてくださいね!