イチゴ | 基本の育て方と本格的な栽培のコツ

農業に興味を持っている方や家庭菜園で本格的に野菜作りをしている方、そしてこれから始める初心者の方にもわかりやすいイチゴの育て方を紹介!イチゴ作りに欠かせない土作りや病害虫、生育障害の原因、収穫適期の見分け方などを説明します。


イチゴ

出典:Pixabay
野菜を育てた経験がある方なら「育てた野菜を食べる」ことは、何物にも代え難い格別のおいしさと感動を与えてくれます。あの採れたてのおいしさを求めて、「もっと野菜のこと、栽培のことを知りたい!」そんな家庭菜園で本格的に野菜作りに励みたい方や、野菜作りのプロを目指した「新規就農」を視野に入れている方に、基本的なイチゴの育て方と本格的な栽培のコツを紹介します。

イチゴについて

イチゴの花
撮影:AGRI PICK編集部
イチゴはスーパーなどで販売されるときは果実として扱われますが、生産上は苗を植え付けてから1年で収穫する性質から宿根性多年草の野菜として認識されています。
日本には江戸時代末期に伝えられ、明治に入ってから本格的に育種されるようになりました。導入当初のイチゴの収穫時期は、5~6月に収穫時期を迎えるものでしたが、現在ではほぼ周年供給が可能になっています。
植物名  イチゴ
学名  Fragaria ×ananassa
英名  Strawberry
科名  バラ科
属名  オランダイチゴ属
原産地  北アメリカ地方、南アメリカ地方
生育適温  18~25℃
果実の成熟適温  15~20℃

イチゴの特徴

イチゴの品種には、一季成性品種と四季成性品種があります。一季成性品種とは冬から春にかけて実をつけ、四季成性品種とは春だけでなく、夏や秋にも実を付けます。どちらの品種ともに様々な種類が育生されていますが、一般的に一季成性品種の方が四季成性品種に比べて、品質が良く、収量が多くてランナーの発生も多いといわれています。
収量 ランナーの発生
一季成性品種
四季成性品種  少

イチゴの栽培時期(一季成性)

主に中間地でイチゴを露地栽培する際は、10月に植え付けて5~6月ごろ収穫時期になりますが、現在のイチゴの生産は、温暖地・暖地での冬春期(11月以降)から収穫が始まる促成栽培が主流です。北海道・東北・北陸の寒冷地では、促成栽培に適していないため、半促成栽培や露地栽培などが行なわれています。

促成栽培とは(温暖地・暖地)

市場の需要に合わせて、収穫時期を早める栽培方法です。主に9月に植え付けて、10月にハウスに移し、休眠導入前の11月に株を温めて、11月中旬から収穫期を迎えます。

半促成栽培(寒冷地)

休眠覚醒前に保温することで、半眠状態で連続的に花房をつけるようにします。主に10月中旬に植え付けて、11~12月にハウス栽培をはじめ、1月上中旬に株を温めて、3月上旬~5月末まで収穫することができる栽培方法です。

長期株冷蔵抑制栽培(寒冷地)

花芽が分化したイチゴの株を冷蔵庫で一度保管し、その後目標とする開花時期に合わせて、冷蔵庫から取り出し栽培を開始することで開花および収穫を調節する栽培方法です。

夏秋どり(寒冷地・高冷地)

3月上旬に親株を保温して、ランナーを発生させ、5月中下旬にイチゴの苗作りを行います。6月下旬から、イチゴの苗(約8時間日長)を遮光する短日処理を約30日ほど行い、7月下旬に植え付けて、9月下旬~12月上旬にかけて収穫する栽培方法です。

イチゴの栽培準備

イチゴ畑
出典:写真AC
作付け計画をたて、イチゴの苗を注文したら、定植に向けて畑の準備を済ませましょう。

▼ビニールハウスなど設備関係のことならこちらをご覧ください。

イチゴの作付け計画

1a(100平方メートル)で310kgほど収穫することができます。
参考HP:農林水産省「平成29年産都道府県別の作付面積、10a当たり収量、収穫量及び出荷量 」

イチゴの苗の用意

地域の種苗会社やホームセンターから購入することができます。このとき、ウィルスを保毒していないウィルスフリーの苗を使用すると安心です。
イチゴの苗は栽培を始めるときに購入しますが、その後は伸びてくるランナーから育つ子株を育て、育苗して株を増やします(一季成性品種)。
主要産地 主な品種
栃木  とちおとめ、スカイベリーなど
福岡  あまおうなど
熊本  ゆうべに、さがほのか、恋みのり、ひのしずく
静岡  紅ほっぺ、きらび香
長崎  ゆめのか、さちのか
▼その他のイチゴの品種のことならこちらをご覧ください。

♦1a(100平方メートル)あたりのイチゴの苗の本数

(例)とちおとめの場合
とちおとめはランナーの発生が少なく、増殖率は20倍程度といわれているため、1a(100平方メートル)あたり親株となるイチゴ苗(ウィルスフリー苗)は30~40本が目安です。
参考HP:農林水産省 環境保全型農業関連情報

イチゴの土づくり

排水性、通気性、保水性の整った団粒構造の土質は、微生物が多く住む作物にとって良い土壌です。作物を作る土壌の状態がよければ、石灰資材など多く投入する必要がない場合もあるので、栽培の前には必ず土壌診断をし、pH、ECなどを測定したうえで、診断結果に基づいた適切な堆肥資材等の散布を心がけましょう。
▼土づくりのことならこちらをご覧ください

▼土壌診断のことならこちらをご覧ください

♦イチゴの土壌pH

イチゴはpH5.5~6.0が最適値です。

♦イチゴに適した土壌

イチゴは排水性、保水性の良い土が好まれます。

♦イチゴの連作障害

バラ科のイチゴは連作障害が出やすいので、収量が年々減ることが報告されています。
▼土壌消毒のことならこちらをご覧ください

イチゴの肥料

イチゴの元肥の目安として10平方メートルあたり窒素120~160g、リン酸200g、カリ180g位を施しますが、イチゴの根は肥料焼けに弱いので、定植する2週間前位に施し用意しておくと良いでしょう。

▼肥料のことならこちらをご覧ください。

畝立て~平地栽培と高設栽培

イチゴ高設栽培
出典:写真AC
イチゴを育てる畑には、土壌を耕し、畝を作って栽培する「平地栽培」と、栽培棚を作り高い位置で栽培する「高設栽培」があります。高設栽培は平地栽培に比べてコストがかかりますが、管理が楽になるといったメリットがあります。
一般的な平地栽培の畝幅は110~125cm位です(イチゴの移植機有り)。畝の高さは圃場の排水性に合わせて調整します。イチゴの根は浅根性のため、乾燥など土壌の変化に弱い性質を持っています。そのため、平地栽培では黒マルチをおすすめします。マルチは根の乾燥を防ぎ、雨による泥はねや除草の手間も省ける利点があります。

▼耕運機、鍬のことならこちらをご覧ください。


▼マルチ栽培のことならこちらをご覧ください。



イチゴの育て方

イチゴ苗
出典:写真AC
畝や苗の準備が整ったら、イチゴ栽培のスタートです。

植え付け

露地栽培でのイチゴ(関東などの中間地)の植え付けは、10月が植え付け時期です。イチゴの苗を植え付ける際には以下のポイントに注意しましょう。

♦植え付け前は十分な灌水(かんすい)

イチゴを植付けする前は、十分潅灌水を行い土に水分を与えます。イチゴの苗にも水分をしっかり吸収させます。畝にマルチを貼る場合にも、あらかじめ水分が十分にあるか確認しましょう。
※灌水とは水を注ぐこと、植物に水を与えることです。灌水ホース、灌水装置など農業でよく使用する言葉なので覚えましょう。


♦植え付けは天気のいい日に!

気温が低すぎる環境での植え付けは避け、天候の良い日に行いましょう。風の強い日や悪天候時の植付けは、イチゴの苗の活着が遅れ、初期生育が悪くなります。

♦植え付ける向き

イチゴのランナー
撮影:AGRI PICK編集部
イチゴの苗を植え付ける際の重要なポイントはイチゴの株の向きです。イチゴは、親とつながっていたランナーと反対方向に花が咲き、実をつけるので、ランナーと反対側を通路に向けて植え付けることで収穫など作業がしやすくなります。

♦植え付けのコツ

イチゴのクラウン
撮影:AGRI PICK編集部
イチゴのクラウンと呼ばれる部分がイチゴの生長点になるので、土で埋めてしまわないように注意しましょう。

♦株間は30~40cm

株間は30~40cmほどで植え付けましょう。イチゴの苗を植付け後は、株元に灌水を行い、イチゴの根が活着するまでの約1週間は、特に土が乾燥状態にならないように管理します。

水やり

基本的に水やりは午前中に行います。暑い時期の水やりは、日中を避けて気温の低い早朝か夕方に行わないと根を痛めてしまいますので注意しましょう。

♦イチゴの生長期の水やり

イチゴの根は浅根性で土深くから水分を吸収できないため、土の乾燥状態が続くと根が乾いてしまいます。反対に、土がずっと湿った状態だと病気が発生しやすい環境をつくることになるので、水やりの加減に注意する必要があります。土が乾いたらたっぷり水を与え、マルチなどで土の表面の乾燥を防ぎましょう。

♦イチゴの休眠期の水やり

12月以降から2月に掛けて休眠期に入るので、極端に乾燥しない限り水やりは控えます。

▼土壌水分計のことならこちらをご覧ください。

追肥

追肥は2回行います。1回目は定植して根をはらせる11月ごろに、2回目は新葉の発育を促すために2月に行います。肥料が多すぎると、株自体に栄養が行ってしまい実を付けなくなるので、施し過ぎは禁物です。

イチゴの休眠と花芽形成

イチゴ
撮影:AGRI PICK編集部【一季成性品種】
イチゴには「一季成性品種」と「四季成性品種」の性質の異なる品種があります。「一季成性品種」の収穫時期は、一般地の露地栽培では5~6月ですが、「四季成性品種」は春から秋に掛けて長期間花を咲かせ続け実を付けます。これは、それぞれの品種の花芽を形成させる温度や日長条件が異なるからです。
平均温度 一季成性品種 四季成性品種
0~5℃ 休眠 休眠
5~10℃ 花芽形成(日長に無関係) 花芽形成(日長に無関係)
10~15℃

花芽形成(主に日長に無関係。

強光長日下で形成されないことがある)

15~20℃ 品種差はあるが、短日下でのみ花芽形成

花芽形成(日長に無関係)

長日下で花房数が増加(開花の連続性に品種差有)

20~25℃
25~30℃ 日長に関係なく花芽形成しない
30~35℃ 短日下で花芽形成しない

イチゴの受粉

イチゴ花
出典:Pixabay
ハウス栽培においてはミツバチをハウス内に離してイチゴの受粉をしてもらいますが、昆虫がやってこないような家庭菜園などの環境下では、形の良いイチゴを実らせるために人工授粉の作業が必要になってきます。
イチゴの花が咲いたら、柔らかい筆でイチゴの花の中心部を撫でて均一に授粉させるか、花粉に風を当てて受粉を促します。

収穫前のイチゴのランナーは摘み取る?摘み取らない?

イチゴを栽培する上で、子株の育苗、イチゴの実の充実を左右するランナーの取り扱いは非常に重要な作業です。
一季成性品種の方がランナーの発生は多いので、一季成性品種を中心に紹介します。

ランナーを摘み取る考え

イチゴの実を充実させるためや、収穫時期の作業のしやすさのため、伸びてくる不要なランナーを摘み取るという考え方です。主に「平地栽培」での不要なランナーの発生による密植を避けるために摘み取られます。

ランナーを残す考え

ランナーを伸ばすことで子株を形成して、イチゴの株全体の葉の光合成を増やすという考え方です。光合成が増ることで、イチゴを甘くすることができます。一季成性品種の中でもランナー形成の優劣がありますので、残すランナーの本数は品種ごとで考えましょう。この方法は、主に「高設栽培」での子株に十分に日光を当てられる環境下が好ましいです。

イチゴの収穫

イチゴ収穫
出典:PAKUTASO
一般的なイチゴは、実に艶があり、赤く熟したごろが収穫適期ですが、出荷時期や個々の品種に合った着色度合いを見極めて収穫しましょう。特に高温期はイチゴの実の着色が進みますので、採り遅れのないように注意が必要です。

イチゴの実を鳥や害虫から守る

イチゴとカタツムリ
出典:Pixabay
イチゴの実を鳥から守るために、防鳥ネットを掛けましょう。また、収穫までに雨が続くとナメクジの食害が目立ちます。葉裏や株元をチェックし、ナメクジの忌避剤を使用するなどして、イチゴの実を守りましょう。
▼防鳥ネットのことならこちらをご覧ください。

イチゴの収穫後のランナー形成と育苗方法

イチゴ育苗
Frickr(Photo by 305 Seahill)
5~9月に掛けて育苗したイチゴの苗(露地栽培・中間地・一季成性品種)は、10月ごろに適度な株間を空け定植させて、来春の収穫を目指します。

親株の条件

・病害虫に侵されていない生育の良い株
・良い実がなった株
・2年目以降の大株

苗床育苗

畑に植え付けたまま、生長に応じてランナーを切り離し、株間を広げ数回に分けて移植して育苗する方法です。

ポット育苗

培養土を入れたポットに子株を活着させる育苗方法です。20日ほどで子株の根がポットの培養土に活着したら、親株からのランナーを切り離します。子株を活着させるために、培養土は適度に湿った状態にして、U字に曲げた針金を使って子株をしっかり土に固定します。

イチゴの病害虫

イチゴ
出典:Flickr(Photo by :Scot Nelson)
イチゴを栽培する上で、かかりやすい病気や気を付けたい害虫について紹介します。
▼ハウス栽培での病害虫対策にはこちらをご覧ください

イチゴがかかりやすい病気

イチゴは、降雨時の泥はねが原因で病気にかかるケースが多くあります。
▼植物全体の病気のことならこちらをご覧ください

◆炭疽(たんそ)病

日当たりや風通し、水はけの悪い土壌で発生しやすく、発症すると葉に円形状の褐色の病斑ができます。降雨時の泥はねが原因で飛散する糸状菌(カビ)による病気です。

◆疫病

地際部やクラウン、根が褐色になり、地上部の葉が黒く、少し陥没したようにしおれだします。湿度が高く、高温時である8~9月に発症しやすい糸状菌(カビ)による病気です。

◆うどんこ病

葉に白いうどん粉をまぶしたような白カビが発生する糸状菌(カビ)による病気です。

◆灰色かび病

糸状菌(カビ)による病気で、初期は地ぎわの葉や茎から、次第に全体へと広がり灰色のカビが生じます。

◆萎黄病

育苗期に発生しやすく、新しい葉が出て、3複葉のうち1~2枚が小型化して奇形葉となって現れます。奇形葉は、黄色くなり次第に光沢がなくなっていく糸状菌(カビ)による病気です。

イチゴを食害する害虫

降雨や曇天が続く天気ではイチゴをナメクジが狙っています。

◆ナメクジ

イチゴの実以外に、新芽や葉も食害します。夜や雨が降った後などの湿った状態で活動が盛んになり、昼間は落ち葉や鉢底などに潜んでいます。通った道筋が光沢するので、ナメクジの食害だとすぐにわかります。

◆ハダニ類

葉裏に潜み、植物の汁を吸うダニ目ハダニ科の害虫です。食害する植物によって、葉の色が抜けたような白や黄色のカスリ状になります。

◆ヨトウムシ

「夜盗虫」の名の通り夜に活動し、日中は葉裏や株元の浅い土中に潜んでいるヨトウガの幼虫です。

◆アブラムシ類

主に新芽や茎、蕾(つぼみ)に発生し、植物の汁を吸う害虫です。アブラムシを媒介にしてモザイク病やすす病などが発症しやすいので、アブラムシ発生後は病気が発症していないか注意が必要です。

◆アザミウマ

植物の汁を吸い、食害を受けた葉は褐色化し、最終的には枯死します。別名スリップスと呼ばれる、様々な病気のウイルスを媒介してしまう害虫です。

▼防虫、防獣ネットならこちらをご覧ください。

イチゴの生理障害

イチゴ生理障害
Frickr(Photo by : Eliazar Parra Cardenas)
イチゴは受粉がしっかりなされないときにも奇形化として現れます。

乱形果(鶏冠状果)

被害状況  奇形果。本来の丸みを帯びたイチゴの形が形成できなかったもの
原因  多肥条件下で形成されやすい。

不良果

被害状況  着色や肥大が不良のイチゴ。
原因  果実肥大時の日光や温度不足によるものではないかといわれている。

チップバーン

被害状況  新芽や葉、がくの先端部が褐色になり枯れる。
原因  多肥条件下で、降雨が続いた後の晴天時に発生しやすい。
▼チップバーンの原因の高温障害についてはこちらをご覧ください

イチゴ栽培のまとめ

イチゴ栽培
出典:Pixabay
果色やサイズの異なるさまざまなイチゴの栽培は、露地だけでなく、ハウス栽培も普及し、日本全国で栽培されています。また、性質の異なる一季成性品種や四季成性品種など種類も豊富になり、栽培方法も品種も多様化した中で、春から初夏のイチゴの旬の時期だけでなく、クリスマス需要に合わせた冬場の収穫および出荷を兼ね備えた栽培が求められています。

イチゴの経営指標

出典:Pixabay
新規就農者として野菜作りを本格的に始めるならば、農業経営の見通しが不可欠です。職業として生活を成り立たせ、なおかつ豊かなものにするために、しっかりとした農業経営の指標を持ちましょう。

需要動向を調べる

イチゴは通常のイチゴの旬の時期である春から初夏だけでなく、クリスマス時期の需要が高くなっています。年間の購入数は、平成29年度で1人当たり778g、通常販売されているパックで換算すると3パックが1年間で購入されています。
参考HP:農畜産業振興機構「ベジ探」原資料:総務省「家計調査年報」

卸価格を調べる

イチゴの平成29年度の卸価格は、1kgあたり968~2,630円、平均で1,738円で取り引きされています。
参考HP:農畜産業振興機構「ベジ探

販売価格を調べる

イチゴ販売
出典:Pixabay
1粒1000円以上もするイチゴや果色やサイズの異なる品種が数多くあるため、品種によって販売価格にかなり差が出ます。

10aあたりのイチゴの経営収支

群馬県のイチゴの高設栽培と土耕栽培の経営収支を例に挙げて簡単に説明します。
群馬 収量(kg) 粗利(円) 経営費(円) 農業所得(円) 労働時間
 高設栽培  5,500  6,039,770  3,635,633  2,404,137  1,593.4
 土耕栽培  5,000  4,935,000  2,913,606  2,021,394  2,483.8
参考HP:ぐんまアグリネット

♦経営費

イチゴ栽培における経営費とは、イチゴを生産するために使った経費のことです。具体的に挙げると、肥料、農薬、地代、土地改良費、雇用労働、農業機械(減価償却費)、利子などです。

♦農業所得

農業所得は、粗利から経営費を引いた金額になるので、経営費を上手にやりくりすることで所得もアップするということがいえます。

♦労働時間

労働所得を労働時間で割ると、イチゴ栽培の時給計算ができます。高設栽培の例でいうと、農業所得2,404,137円÷労働1,593.4時間=1,508.8円。およそ時給1,500円として換算します。土耕栽培の例でいうと、農業所得2,021,394円÷労働2,483.8時間=813.8円。およそ時給810円として換算できます。

♦経営の状態を大まかに捉える

イチゴの経営収支から、どのくらいの規模で栽培すると収益はどのくらいあるのかなど、あらかじめ調べることで用意する苗の本数や、イチゴの他に育てる作物の種類を増やすなど、最初から計画をしっかり立てることが重要です。

新規就農までの流れ

新規就農者への道は、各都道府県にある農業の支援機構などに相談してみることから始めます。相談から農地の準備までの7つのステップを踏みながら、その土地の一員として「自覚」と「信頼」を第一に考えて、地域に溶け込んでいきましょう。
 1. 相談  実際に相談窓口で相談(忙しい方にはメールでの対応もできます)。
 2. 情報収集  研修先や農業普及センター、農協、営農のプロのアドバイスや手助け先の獲得。
 3. 経営像  各都道府県の経営指標を参考にして、自身の農業計画を立てる。
 4. 就農計画  農地の確保、栽培作物の選定、農業技術の取得方法、資金などの具体的なプランを作り。
 5. 農業技術  栽培に適した作物、栽培方法などを身に付ける。
 6. 資金確保  自己資金、公的助成金・融資の確認。
 7. 農地の準備  その他の住居や農機具、農業施設等の準備。
参考HP:全国新規就農相談センター

▼新規就農のことならこちらもご覧ください。

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農業研究センターで6年間、大豆と稲の研究作物の栽培及び実験助手業務に従事。その後、屋上ガーデン・屋上菜園などの管理業務、エディブルフラワー事務局を経て、植物ライターに。植物・園芸サイトやフリーペーパーなどで活動。AGRI PICKでは新規就農者のための野菜の栽培方法や農業経営者の取材を執筆中。