完熟イチゴの育て方!プランターでの栽培方法とおすすめ品種を紹介

家庭菜園でも人気の高いイチゴ。病害虫の予防や人工授粉で確実に実をつける方法など、育て方のポイントを押さえれば、プランター栽培でも市販品に負けない真っ赤で甘いイチゴが収穫できます。栽培キットやランナーから新苗を作る方法、おすすめの肥料など情報満載です!


プランターに植えられたイチゴ

出典:写真AC
イチゴの栽培スタート時期は秋。冬を越すことで翌春に花が咲き、実をつけます。秋を感じるこの頃、イチゴを育て始めるにはちょうど良い時期。さっそく苗を手に入れて植えつけましょう!家庭で栽培すれば、完熟したタイミングでいつでも収穫できるので、イチゴを一番美味しいときに、フレッシュなまま食べられますよ。

イチゴの栽培時期カレンダー

イチゴの苗
出典:写真AC
冬によく出回っているイメージがあるイチゴですが、ハウスを使わない露地栽培では収穫は春過ぎの5〜6月ごろとなります。温暖な中間地では、10〜11月に植えつけを行い、冬を越えさせてから花を咲かせ、収穫します。

イチゴ栽培スケジュール

イチゴの育て方・栽培方法【プランター】

イチゴの苗と手袋とスコップ
出典:写真AC
イチゴというとハウス栽培のイメージがありますが、ハウス栽培は農家がイチゴが高く売れるクリスマスなどに合わせて早出しするために行うもの。イチゴのハウス栽培は家庭ではあまり行われません。また、家庭菜園では畑よりプランターがおすすめ。イチゴが育つ様子を間近で見られ、熟したベストなタイミングで収穫できます。

栽培方法

Step1. 準備するもの

・イチゴの苗
・深さ20cm程度のプランター
・鉢底ネット
・鉢底石
・培養土
・ジョウロ
・肥料
ITEM
花ごころ 甘いイチゴをつくる土
「花ごころ 甘いイチゴをつくる土」 は、バーク堆肥・ピートモス・パーライト・粘質土などをもとにしたイチゴ用培養土。海藻成分入り有機肥料でイチゴの甘さをアップします。

・内容量:5L

ITEM
いちご専用ハーベリーポット 43型
縦に重ねることで立体的な花壇ができるプランター。ポケットができるので、そこにイチゴのランナーを這わせて新たな株を作るのに向いています。また、その構造によって水はけ問題を解決し、イチゴに快適な状態を保てます。

・サイズ:幅400×奥行370×高さ160mm
・容量:7.1L

苺を植えました♪使いかってはいいです。立体的なので、苗が可愛くみえます♪


Step2. 苗を植える

イチゴの苗
出典:写真AC
鉢底ネットと鉢底石を敷いたプランターに、フチから2〜3cm下まで土を入れ、苗のポットと同じ深さの植え穴を掘って植えます。このとき、株の中央の「クラウン」と呼ばれる新芽が出る部分を埋めないように注意してください。2株以上植える場合は、苗の間隔を20cmほど開けます。

Step3. 水やり

苗と培養土のすき間を埋めるように土を寄せ、表面を平らにします。たっぷり水やりして、植え付け完了!植え付け後は、土の表面が乾いたらたっぷりと水やりします。

「ジョウロ」のおすすめはこちらの記事でチェック!

Step4. 追肥・肥料

植え付けから1ケ月たったら、野菜用の肥料を追肥します。固形肥料でも液肥でもOK。与える量はパッケージに記載されている量を守りましょう。
ITEM
いちごに最適!ハイポネックス 野菜の錠剤肥料
錠剤だから土に置くだけ。有機入りで、カルシウムも配合された肥料です。臭いも少なく使いやすいので、野菜のプランター栽培に最適。 イチゴには1株に5錠程度が目安です。

・内容量:250g

錠剤の肥料なので、手を汚さずに施肥できて便利です。夏野菜の収穫が楽しみです。


Step5. 冬の間の水やりは?

冬の間も屋外でしっかりと寒さに当てます。水やりは土が乾いてから。冬はイチゴの休眠期間で、活動が弱くなるので、水のやりすぎに注意しましょう。

Step6. 人工授粉

イチゴの花とミツバチ
出典:写真AC
3月ごろ、花が咲いたら人工授粉をしましょう。人工授粉というと難しそうですが、やわらかい筆などの先で、花の表面をクルクルとまんべんなくなでるだけでOK。花を傷めないようにそっと行いましょう。

Step7. 収穫

種類によって違いますが、だいたい開花から30〜40日後が収穫のタイミング。実が大きくなり、へたの近くまで赤く色づいたら待ちに待った収穫です。実を傷つけないようにハサミなどで摘み取ります。四季なりイチゴでは長い間次々と実ができます。ほおっておくと病気の原因にもなるので、そのつど収穫してくださいね。

初心者には全部そろった栽培キットも!

ITEM
イチゴ栽培セット(ハーベリーポット)
ベランダ栽培にもぴったり!省スペースでもたくさん植えられる「ハーベリーポット」と土などが一緒になったセットです。

・セット内容:ハーベリーポット×3、甘いイチゴを作る土12L×2、きれいな鉢底土3L×1、甘いイチゴを作る肥料500g×1

初心者にはありがたいセットです。プランター栽培のデビューにはもってこいのセットで、ありがたいです。梱包もきちんとされたものでした。


ハーブとの寄せ植えがおすすめ!

ボリジの花
出典:写真AC
花の咲くハーブはイチゴの受粉を助けてくれます。特に「ボリジ」というハーブは、イチゴと相性がいいコンパニオンプランツとして知られています。ミツバチを集めるため、一緒に植えておくとイチゴの受粉を助けてくれ、収穫量がアップするのです。さらに、イチゴの風味と甘みも増すとも言われています。
ハーブによっては害虫を遠ざけてくれるものもあり、イチゴと寄せ植えしておけばイチゴへの害虫もすくなくなります。種類の違う植物が一緒にあることで見た目にも華やかな印象になりますよ。鉢のスペースに余裕があれば、ハーブとの寄せ植えはいかがでしょうか。

ハーブの栽培法・キットはこちらの記事で!

苗から育てるハーブの育て方のまとめ記事です。初心者でも育てやすいハーブの栽培方法や栽培キットを紹介しています。また寄せ植えのコツや虫除けの仕方、土の選び方も!ハーブの栽培情報をチェックするならこの記事で。


収穫後のランナーから新苗が作れる?

出典:写真AC
トマトやキュウリなどの野菜はワンシーズン育てたら、また新たに種をまいて育てる必要がありますよね。でも、イチゴは多年草なので、2〜3年は同じ株から収穫することができます。また、株が古くなって収穫量が落ちたときや、他の人に分けるときなど、子苗をとって株を更新することも可能。子苗は親の性質を受け継ぎつつ、疲れた親株より収穫量を増してくれます。
新しい苗は、親株の株元から出てくる「ランナー」と呼ばれる、つるの節にできる小苗をポットなどに根付かせて作ります。時期としては、イチゴの収穫を終えた6月中頃からがおすすめ。親株から発生したランナーを土に固定しておけば、うまくいけば3週間ほどで新しい苗として根付きます。新しい苗を作ったら親株は処分します。
ただ、同じ株からでも数年間収穫できますし、ランナーから子苗をつくる方法は結構複雑。ランナーの間引きや、たくさんできる小苗のどれを残すのかなど、次の年も元気に育つ苗をつくるにはコツがいります。イチゴ栽培に慣れてきたら挑戦してみましょう。

どれを育てる?定番からめずらしい品種までいろいろ!

スーパーなどでもいくつかの品種が見られるイチゴ。実は日本で約250種もの品種があります。品種によって味や見た目はもちろん、育てやすさや栽培に適した環境が異なります。ここでは、定番からちょっと変わった品種までピックアップしました!

とちおとめ

味と見た目の良さから全国で最も栽培されるスタンダードな品種です。実は大きめで、鮮やかな赤に色づきます。甘味酸味のバランスがよく、果肉も締りがあって果汁たっぷり。栃木県で作られた品種で、特に関東で人気があります。農家で育てる際はほとんどがハウス栽培です。
ITEM
秋植えイチゴ苗 とちおとめ
通販で買えるイチゴの苗。果汁たっぷりのとちおとめです。

章姫(あきひめ)

実が長くて大きく、ジューシーな味わいが特徴。栽培環境などによってものすごく甘いものから水っぽいものまで甘さの差が大きくなりやすいです。栽培は簡単で初心者向き。実が柔らかく傷みやすいので注意しましょう。静岡県で作られた品種で、中部地方でよく栽培されています。
ITEM
秋植えイチゴ苗 あきひめ
通販で買えるイチゴの苗。育てやすく大きな章姫です。

桃薫(とうくん)

桃やいちごミルクに例えられる、甘く濃厚な香りが特徴。熟しても淡桃色で、中身は白いです。甘味はあまり強くありませんが、何と言っても香りが良く、ふつうのイチゴとはちょっと違う風味が楽しめます。寒さに強く、生育が旺盛で育てやすいです。収穫時期は少し遅めですが、よく実をつけるため、最終的に採れる量は多いです。
ITEM
桃薫(とうくん)いちご苗
スーパーなどではなかなか見られない桃の香りのイチゴです。珍しいイチゴを育てたい人におすすめ!

・セット内容:4株

天使のいちご

こちらは珍しい白い色のイチゴ!熟しても白いままで、甘酸っぱい風味が楽しめます。四季咲性で長い期間実が取れます。家庭栽培用に作られた品種で強いため、プランターでも育てるのが簡単な、初心者にもおすすめの品種です。ほかのイチゴと併せて育てれば紅白のイチゴが楽しめますよ。
ITEM
天使のイチゴ 苗
家庭菜園向けに開発された、初心者にも育てやすい四季なりイチゴ。気温が上がっても果実の色の変化が少ない白イチゴで、表面の粒が赤く鮮やかに色づきます。


ほかにも色々!人気のイチゴ品種

・あかねっ娘:初心者向けで鉢栽培しやすい品種。実が丸くてかわいらしく、酸味が少なくて甘いです。

・さちのか:甘みと酸味のバランスが良いイチゴです。中まで赤くなるのでジャムやケーキなどお菓子作りに使うと見た目がいいです。

・紅ほっぺ:大きなイチゴを育てたければ紅ほっぺ。大きくても甘く、酸味もある絶妙な味わいです。

・アイベリー:大粒になりやすく贈答用に使われる品種。育てるのが難しく、最近では希少になっています。

・パインベリー:パイナップル味の白いイチゴ。希少で幻のイチゴとも呼ばれていましたが、現在ではオランダで栽培されています。

イチゴに出やすい病害虫

イチゴは育てやすく、初心者がプランターで育ててもうまくいくことが多いです。とはいっても、正しく育てなければ病害虫が発生してしまう可能性はあります。事前に対策をして元気なイチゴを育てましょう!

主な病害虫とその対策

うどんこ病

かびが原因で起こる病気で、最初は葉の表面がポツポツと白くなり、やがて葉や果実に広がります。被害の出た葉を早めに摘み取ることが肝心です。窒素過多になると起こりやすいため、肥料のやりすぎに注意しましょう。

「うどんこ病」についてはこちらの記事で詳しく解説しています!

灰色かび病

こちらもかびが原因の病気で、果実に菌が入り込み、そこから全体に広がっていきます。被害が進むと株全体が枯れてしまうことも。熟した実は早めに摘み取り、実が直接地面につかないようにすることが予防になります。一度灰色かび病になった部分は回復しないため、はやめに摘み取りましょう。

「灰色かび病」についてはこちらの記事で詳しく解説しています!

アブラムシ

新芽の葉の間などに隠れているので、ときどき葉をめくってチェックしましょう。アブラムシは、茎などから汁を吸って植物を弱らせるほか、ウィルスなどを運んでくることがあります。発見した場合にはガムテープなどで吸着し、取り除きます。

「アブラムシ対策」はこちらの記事をチェック!

ナメクジ

夜に出没します。新芽や葉を食べることで植物の育成の妨げになります。発見した場合は割り箸などで取り除きましょう。湿度が高くじめじめしたところを好みます。ナメクジや這い跡を発見した場合はプランターの下もチェック。

「ナメクジ対策」はこちらの記事をチェック!

コガネムシの幼虫

夜に活動し、根を食い切って株を倒してしまいます。昼間は土の中に隠れていることが多いので、被害に気付きにくい厄介な害虫です。なぜかイチゴに元気がないな…と思ったら、もしかするとコガネムシかも。株元付近の土の中を掘り出して取り除きましょう。

「コガネムシ対策」はこちらの記事をチェック!

ヨトウガの幼虫(ヨトウムシ)

ヨトウムシはヨトウガと呼ばれる蛾の幼虫で、群生して葉を食害します。葉の表皮を残して食害するため、葉がかすり状になっていたら、ヨトウムシを疑いましょう。成長したヨトウムシは食欲も旺盛になるので、放置すると株全体が食害されてしまうことも。被害を発見したら、早めの対策を行いましょう。

「ヨトウムシ対策」はこちらの記事をチェック!

初心者でも育てやすいイチゴ栽培を始めよう!

イチゴのプランター栽培
出典:写真AC
「難しいのでは…?」と思われがちなイチゴの栽培ですが、実は寒さに強く、初心者でも育てやすいんです。プランターでも育つので、ベランダなどの狭いスペースでも栽培することができます。好みの品種を選んで、この秋イチゴ栽培にチャレンジしてみるのはいかがでしょうか?

紹介されたアイテム

花ごころ 甘いイチゴをつくる土
いちご専用ハーベリーポット 43型
いちごに最適!ハイポネックス 野菜の錠剤…
イチゴ栽培セット(ハーベリーポット)
秋植えイチゴ苗 とちおとめ
秋植えイチゴ苗 あきひめ
桃薫(とうくん)いちご苗
天使のイチゴ 苗

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murasaki

DIYなどのものつくりや植物系のガジェットが好き。 屋上で菜園をしたり、自作器具で水耕栽培をしたりしています。

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