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イタリア野菜とは?|専門家が人気種を紹介!おすすめレシピや農家から直接買える通販も


今注目の「イタリア野菜」を特集!代表的な種類や特徴についてたっぷり解説します。それぞれのイタリア野菜をおいしく食べられる人気の料理レシピも紹介。また、野菜種子のプロに、家庭菜園でも育てられるおすすめのイタリア野菜を教えてもらいました。農家から通販できるサイトも要チェックです!

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AGRI PICK 編集部

AGRI PICKの運営・編集スタッフ。農業者や家庭菜園・ガーデニングを楽しむ方に向けて、栽培のコツや便利な農作業グッズなどのお役立ち情報を配信しています。これから農業を始めたい・学びたい方に向けた、栽培の基礎知識や、農業の求人・就農に関する情報も。…続きを読む

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イタリアの八百屋

出典:写真AC
最近では、日本のスーパーなどでも扱うようになった「イタリア野菜」。ゴツゴツした見た目がユニークな「ロマネスコ」や、長細い形の「イタリアントマト」などを店頭で見かけたという人もいるのでは?
イタリア野菜は、色や形など、インパクトのある珍しい種類がいっぱい!食感や味も特徴的なものが多くあるんですよ。
そこでこの記事では、そんなイタリア野菜の種類や特徴について解説します。また、野菜種子のプロに、家庭菜園でも育てやすいイタリア野菜の種類も聞きました。各野菜をおいしく食べるためのおすすめレシピも紹介します!

イタリア野菜についてお話しを聞いたのは

グリーンフィールドプロジェクトロゴGFP松崎さん
画像提供:グリーンフィールドプロジェクト
今回は、種子販売会社「株式会社グリーンフィールドプロジェクト」で代表取締役を務める、松崎英(ひで)さんに、イタリア野菜についてお話しを聞きました。初心者でも育てやすい種類もピックアップしてもらい、それぞれの特徴や栽培ポイント、おすすめの食べ方についても教えてもらいました。記事の後半で紹介しますので、お楽しみに!

株式会社グリーンフィールドプロジェクト
有機認証の中でも厳しいとされる「ヨーロッパ有機認証」を取得した、有機種子を輸入・販売。2017年には、日本の固定種を残すことを目的とした「SAVE THE SEED (セーブ・ザ・シード)プロジェクト」を開始。「有機栽培するなら、その種も有機種子であってほしい」という思いから、日本での有機種子の普及に尽力しています。
HP:http://gfp-japan.com/


イタリア野菜とは?

野菜マーケット
出典:PIXTA
「イタリア野菜」とは、イタリアとその近隣国を原産とする野菜のこと。その名の通り、イタリアで多く食されてはいますが、ヨーロッパを中心に、世界中の国々でも広く親しまれています。
日本でもズッキーニやバジルなどが、店頭でよく見かけられるようになりましたが、以前はこれらのイタリア野菜は主に輸入されたものでした。しかし、近年では日本の気候でも育つように品種改良が行われており、国産のイタリア野菜も数多く生まれています。
イタリア野菜は、色鮮やかなものやユニークな見た目をしたものなど、バリエーションが豊富。また、栄養価にも優れていることから、高い注目を集めています。

気になる種類をチェック!イタリア野菜リスト

野菜マーケット
出典:PIXTA
まずはイタリア野菜の代表的な種類をチェックしてみましょう!それぞれの原産地と特徴を一覧表にまとめてみました。
名前原産地特徴
 イタリアントマト イタリア・トスカーナ地方など・丸いものだけでなく、ユニークな形も多い
・イタリアでは加熱調理によく使われる
 ズッキーニ メキシコ、北アメリカ(所説あり)・色や形のバリエーションが豊富
・クセがなく歯ごたえのある果肉
 ルッコラ 地中海沿岸・「ロケット」や「バナスズシロ」とも呼ばれるハーブ
・ピリッとした辛みがある
 ロマネスコ ローマ近郊、ドイツなど(所説あり)・鮮やかな色と、らせん状の突起が特徴
・淡白な味わいとコリコリとした食感
 ビーツ 地中海沿岸、ヨーロッパ~アフリカ北部など(所説あり)・赤や黄色、うずまき模様など種類がある
・甘味がある
 フェンネル 地中海沿岸・日本ではウイキョウとも呼ばれるハーブ
・茎葉を料理の香り付けに使う
 ロメインレタス エーゲ海・細長い形が特徴
・葉肉が厚く、シャキシャキとした歯ごたえ
 スイスチャード 地中海沿岸・茎の色が、赤や黄色などカラフル
・真冬以外は、ほぼ一年中育てられる
 プンタレッラ イタリア・シチリア州・新芽とやわらかい花茎を食べる
・爽やかな苦みがある
 パレルモ(イタリアンパプリカ) ー・全長20cm前後にもなるビッグサイズ
・辛みはなく、熟すほどに甘味が増す
 ゼブラナス(イタリアナス) ー・果皮の縞模様が特徴
・固めの皮でよく締まった果肉
 サボイキャベツ フランス・サヴォア地方・葉がちりめん状にちぢれる
・苦みや香りが強め

イタリア野菜の種類とおすすめレシピ

ボルシチ
出典:写真AC
ここからは、イタリア野菜の主な種類を紹介していきます!おいしく味わえる、おすすめレシピもぜひ試してみてくださいね。

イタリアントマト

イタリアントマト
出典:写真AC
イタリアントマトは、細長い形やまるでカボチャのようなゴツゴツしたものなど、ユニークな見た目のものがたくさんあります。中でも、円筒形の果肉が特徴の「サンマルツァーノ」や、イタリア・トスカーナ地方で古くから栽培される「フィオレンティーノ」などがよく知られています。
日本では、トマトは生食がほとんどですが、イタリアでは加熱調理して利用するのが主流です。特に加熱調理用のイタリアントマトは、果肉がしっかりしていて水分が少ないのが特徴。うまみ成分もたっぷり含まれているので、煮詰めることで濃厚な味わいのトマトソースになります。

イタリアントマトで作る万能ソース!

イタリアントマトを手に入れたら、ぜひ作りたいのがソースです。作り置きしておけば、パスタはもちろん、煮込み料理やグラタンなど幅広い料理に応用できますよ。
作り方は、細かく切ったイタリアントマトと、みじん切りにしたニンニクをオリーブオイルで炒めながら煮詰めるだけと簡単。仕上げに、塩こしょうで味付けしたらできあがり!
楽天レシピ「イタリアントマトDE応用自在の・トマトソース」

種類や育て方など、トマトについてはこちらの記事をチェック!


ズッキーニ

ズッキーニ
出典:写真AC
ズッキーニはキュウリに似ていますが、じつはカボチャの仲間。イタリア語でカボチャを表す「Zucca(ズッカ)」から、小さなカボチャを意味する「Zucchina(ズッキーナ)」と名づけられました。原産地は明確には特定されていませんが、メキシコや北アメリカといわれてます。16世紀ころヨーロッパに持ち込まれ、19世紀後半になってから、イタリアで細長い形に改良されました。
ズッキーニは、細長く濃いグリーンの品種が最も一般的ですが、ほかにも果皮が黄色いものやストライプ模様のもの、「UFO型ズッキーニ」と呼ばれる円盤形のものなど、面白い品種がたくさんあります。
ズッキーニの果肉はクセがなく、歯ごたえがあるのが特徴。そのため、炒める、焼く、煮るなどさまざまな調理ができるのが魅力です。また果肉だけでなく、花にモッツァレラチーズなどを詰めて揚げる、花ズッキーニのフリットもイタリアでは定番!

ズッキーニとお好みの野菜で「ラタトゥイユ」に!

よく味の染み込むズッキーニは、煮込み料理にぴったり。ナスやタマネギ、パプリカなどほかの野菜と一緒にフライパンで炒め、トマト缶を加えて煮込めば、おしゃれな「ラタトゥイユ」が完成です!野菜のうまみが出るので、味付けはコンソメと塩・こしょうのみとシンプルに。ズッキーニに合わせる野菜は、お好みでいろいろと試してみるのもいいですね。
AJINOMOTO PARK「彩り野菜たっぷり!ラタトゥイユ」

種類や育て方など、ズッキーニについてはこちらの記事をチェック!


ルッコラ

ルッコラ
出典:写真AC
地中海沿岸が原産とされているルッコラ。英語では「ロケット」、日本では「バナスズシロ」という名でも呼ばれるハーブの一種です。ピリッとした辛みと香りがあり、サラダの具材やピザのトッピング、肉料理などの付け合わせにもよく使われます。
ルッコラはあまり手がかからず、プランターでも育てられることができるので、家庭菜園初心者にもおすすめの野菜。ただし、大きく育ち過ぎると葉がかたくなり、辛みも強くなります。生で食べる場合は15cm未満の大きさで収穫しましょう。

パパッと作れるルッコラのシンプルサラダ!

ルッコラの香りや味を楽しむなら、やっぱりサラダがベスト!トマトと合わせたシンプルなレシピなら、ほかの料理の合間に手軽に作れますよ。オリーブオイルと酢、こしょうでさっぱり味付けすれば、いくらでも食べられそう!
AJINOMOTO PARK「ルッコラとトマトのサラダ」

ルッコラの育て方は、こちらの記事で詳しく紹介しています!


ロマネスコ

ロマネスコ
出典:写真AC
ロマネスコはカリフラワーやブロッコリーの一種で、鮮やかな色合いと、まるで作り物のような不思議な見た目が特徴。原産地は、ローマ近郊やドイツなど、諸説があります。
ロマネスコのらせん状の突起は、開花する前のつぼみで、食味はくせがなく淡白。かために茹でることで、コリコリとした独特の食感が楽しめます。調理方法は、小房に分けてサラダやパスタに加えたり、ピクルスにしたりすると、ロマネスコならではの色や形が引き立ちます。

目にも鮮やか!ロマネスコのピクルス

おつまみや副菜にぴったりな、ロマネスコのピクルス。パプリカやニンジンとミックスすることで、食卓がパッと華やぎます。作り方は、それぞれの野菜を食べやすい大きさに切り、ピクルス液に半日ほど浸けるだけと簡単です!
楽天レシピ「世界一美しい野菜☆ロマネスコのミックスピクルス」

ロマネスコの育て方は、こちらの記事で詳しく紹介しています!


ビーツ

ビーツ
出典:写真AC
ロシア料理のボルシチの材料して有名なビーツ。一見カブに似ていますが、ホウレンソウと同じアカザ科に属する野菜です。原産地は、地中海沿岸やヨーロッパ~アフリカ北部などといわれており、定かではありません。ビーツとしてよく知られているのは、真っ赤な果肉のタイプですが、最近では赤と白のうずまき模様や黄色いものなど、いろいろな品種が登場しています。
ビーツの食味は、砂糖大根に近い仲間でショ糖を多く含んでいることから、甘みがあるのが特徴。加熱するとさらに甘さが強くなります。そんなビーツの食べ方は、カットしてサラダにするほか、コトコト煮込んでスープにしたり、甘酢に浸けてピクルスにしたりするのがおすすめです。

ビーツといえば、やっぱりボルシチ!

真っ赤なスープが美しいボルシチ。お肉や野菜もたっぷり入っているので、これ一品だけでも満足できますよ。作り方は、肉とタマネギを炒めてから、ほかの野菜を加え、柔らかくなるまで煮込みます。時間はかかりますが、その分食材がとろけるような軟らかさに!
AJINOMOTO PARK「ボルシチ」

育て方など、ビーツについてはこちらの記事をチェック!


フェンネル

フェンネル
出典:写真AC
フワフワとした繊細な葉と、甘い香りが特徴のフェンネル。地中海沿岸を原産とするハーブで、イタリア語では「フィノッキオ」と呼ばれます。
フェンネルは消化促進や整腸効果が高いことから、日本では「茴香(ウイキョウ)」と呼ばれ、古くから利用されてきました。最も一般的な品種の「スイートフェンネル」は、茎葉をスモークサーモンなどの魚料理に使うほか、種もスパイスとして、ピクルスやお菓子の香りづけなどに利用されます。
フェンネルにはいくつもの種類がありますが、中でも株元がぷっくりとふくれる「フローレンスフェンネル」は、イタリア人の大好物。こちらはハーブというより野菜として使われており、茎を薄切りにしてサラダにしたり、丸ごと煮込んだりと、さまざまな調理方法で食されます。

フェンネルのペーストで、肉や魚料理の香り付けに!

フェンネルの葉を、ニンニクとカシューナッツ、オリーブオイルと共にペースト状に。香りだけでなく、グリーンの色合いもとっても爽やか!ソテーにした肉や魚に添えても良し、パスタソースにしても良しの万能調味料になりますよ!
楽天レシピ「ジェノベーゼのように使えるフェンネルペースト」

フェンネルを始めとした、ハーブの種類と育て方はこちらの記事で!


ロメインレタス

ロメインレタス
出典:写真AC
ラグビーボールのような、細長い形が特徴の葉物野菜。ロメインレタスは、英語で「ローマのレタス」を意味します。原産地はエーゲ海ですが、西洋にローマ経由で伝わったことから、この名前がつきました。イタリア語では「ラットゥーガ・ロマーナ」と呼ばれ、シーザーサラダに使われる葉野菜としても広く知られています。
ロメインレタスの葉肉は厚く、シャキシャキとした食感が魅力。サラダにはもちろんですが、炒め物やおひたしにしてもおいしく食べられます。

ロメインレタスとフワフワ卵のマヨネーズ炒め!

火を通しても歯ごたえが残るロメインレタスは、サッと炒め物にするのもおすすめです。卵と一緒にマヨネーズソテーにすれば、子どもも喜ぶ一品に!
kewpieとっておきレシピ「ロメインレタスと卵のマヨソテー」

種類や育て方など、レタスに関する情報はこちらの記事で!


スイスチャード

スイスチャード
出典:写真AC
赤やオレンジ、黄色と、茎の色がとってもカラフル!スイスチャードは、地中海沿岸を原産とするビーツの仲間で、イタリアでは紀元前からシチリア島で育てられていたとされる歴史ある野菜です。真冬を除き、ほぼ一年中育てられることから「フダンソウ(不断草)」の和名でも知られます。
スイスチャードの食べ方は、鮮やかな色を活かすサラダや、料理の付け合わせに軽くソテーするなどがポピュラーです。生食にするなら、やわらかいベビーリーフで収穫するのがおすすめ!

色と香りが食欲をそそる!スイスチャードのゴマ和え

簡単なのに、パーティにも映えるおしゃれな一品です。スイスチャードはザク切りにしてサッと茹でます。後は水気を切って、すりゴマと調味料で和えるだけ。ビタミンカラーが、心も体も元気にしてくれそう!
楽天レシピ「スイスチャードの胡麻和え」

スイスチャードの詳しい育て方は、こちらの記事をチェック!


プンタレッラ

プンタレッラ
出典:PIXTA
プンタレッラは、イタリア・シチリア州を原産とするキク科の野菜です。冬~春に、新芽とやわらかい花茎を収穫して食べますが、その味は爽やかな苦味があるのが特徴。主にローマを中心とした地域でよく食べられており、イタリアでもまだ珍しい野菜のようです。
プンタレッラの食べ方は、最も一般的な生食のほか、炒め物やフリットにするのも人気です。パスタの具材にしても良いですね!

プンタレッラを使って、ボリュームのある肉炒めに!

プンタレッラは炒め物にもおすすめの食材です。薄切りの豚バラ肉と一緒に炒めて調味料を加えたら、食べ応えのあるおかずが出来上がり!プンタレッラのほろ苦さも、良いアクセントになりますよ。
楽天レシピ「プンタレッラと豚肉の味噌炒め」

パレルモ(イタリアンパプリカ)

イタリアンパプリカ
出典:写真AC
パレルモは「イタリアンパプリカ」「スイートペッパー」とも呼ばれる、トウガラシやピーマンの仲間です。イタリア・シチリア島にある都市の名前から、パレルモという名前がつきました。特徴は何といってもその大きさで、全長20cm前後にもなります。最近ではミニ品種も登場し、丸ごと食べられることから人気を集めているようです。
パレルモはトウガラシの仲間ではありますが、辛みはなく、熟すほどに甘みが増していきます。そのため、生でサラダにするのがおすすめですが、焼いたりマリネにしたりしてもグッド!

主役のおかずに!パレルモの肉詰め

果肉が厚いパレルモは、肉詰めにするとボリュームのある一品に。ひき肉とみじん切りのタマネギをよく混ぜたら、種を取って半分に切ったパレルモに詰め、フライパンで両面を焼きます。最後に溶けるチーズを載せたら完成です!
楽天レシピ「パレルモ肉詰めチーズ焼き」

トウガラシに関する情報は、こちらの記事で!


ピーマンに関する情報は、こちらの記事で!


ゼブラナス(イタリアナス)

イタリアナス
出典:写真AC
ゼブラナスはイタリアナスの代表的な品種で、美しい縞模様が特徴。ゼブラナスにはいくつかの品種があり、「カプリス」や「ティグリナ」、「フェアリーテイル」などがよく知られます。
ゼブラナスの皮はやや固いため、むいてから調理するのがおすすめです。果肉はよく締まっており、煮込んだり焼いたりしても形がくずれにくいことから、ラタトゥイユにも適しています。

輪切りにしたゼブラナスに、たっぷりチーズを載せてグラタン風に!

ゼブラナスを輪切りにし、フライパンでよく炒めましょう。焼き色がついたら、溶けるチーズをたっぷり載せてオーブンへ!こうばしい香りが楽しめる、グラタン風の一品です。
楽天レシピ「なすのチーズグラタン風」

種類や育て方など、ナスに関する情報はこちらの記事で!


サボイキャベツ

サボイキャベツ
出典:写真AC
サボイキャベツは、イタリアに隣接する、フランス・サヴォア地方原産の葉物野菜です。イタリアでは「ヴェルザ」という名で親しまれており、最も一般的なキャベツとして食べられています。日本のキャベツよりも苦みや香りが強く、外葉が繊維質で固いため、ロールキャベツなどの煮込み料理に最適です。

サボイキャベツを細く刻んで、シャキシャキのバター炒めに!

固めの外葉も、細めにカットして炒めれば、シャキシャキの食感が楽しめます。味付けはシンプルに、バターと塩こしょうで。仕上げにパルメザンチーズをかけると後を引くおいしさに!
楽天レシピ「サボイキャベツのバターソテー」

農家さんからイタリア野菜が買える通販サイト

イタリア野菜
出典:写真AC
イタリア野菜は、通販でも購入することができます。どの種類が良いか迷ってしまう人は、農家おすすめの詰め合わせセットがおすすめですよ!

フジワラファーム

岡山県倉敷市でイタリア野菜を始めとする、西洋野菜を生産・販売している農園。代表の藤原さんは、学生時代に西洋野菜のとりこになって以来、約30年もの間イタリア野菜を栽培し続けています。フジワラファームでは、旬のイタリア野菜をオンラインで販売。単品はもちろん、スープや肉料理などにおすすめのセットも扱っています。
フジワラファームHP

吉野ヶ里あいちゃん農園

佐賀県吉野ヶ里町の里山にある、自然豊かな農園。手作りの有機肥料を使い、昔ながらの農法で野菜を育てています。農園では、採れたての野菜を食べられるレストランも。オンラインショップでは、珍しい種類のイタリア野菜を取り揃えています。野菜とお米やお肉のセットも販売中!
吉野ヶ里あいちゃん農園HP

かほくイタリア野菜研究会

専門分野の異なる生産者が手を組み、イタリア野菜を栽培・販売している「かほくイタリア野菜研究会」。山形県河北町および近隣市町村の気候を利用して育てたこだわりの野菜は、オンラインでも購入することができます。
かほくイタリア野菜HP

イタリア野菜栽培にチャレンジ!

ビーツ畑
出典:写真AC
スーパーなどで見かけることが、まだ少ないイタリア野菜。入手しづらいというのであれば、自分で育ててみるのはいかがでしょうか?最近では、日本の気候に合わせて品種改良されたイタリア野菜の種も多く販売されているので、チャレンジもしやすいですよ。
そこでここでは、野菜やハーブ種子のプロ・松崎さんに、家庭菜園初心者でも育てやすいイタリア野菜の種類を教えてもらいました。栽培のポイントもアドバイスしてもらいましたので、選ぶ際の参考にしてみてくださいね!

ラディッキオ(シュガーローフチコリ)|甘みのある味わいでサラダに最適!

ラディッキオ
出典:写真AC
ラディッキオは、イタリア語でチコリのこと。見た目はラグビーボールのような円錐(えんすい)形をしています。
チコリ類はほかの葉物野菜と比べると苦みが強いですが、ラディッキオ(シュガーリーフチコリ)は甘みがしっかりあるのが特徴です。食べ方は、薄く刻んだり、葉をざく切りにしたりしてサラダにするのがおすすめ。
GFP松崎さん
GFP松崎さん
ラディッキオの葉はキャベツに近い肉厚さで、食感・味わい共に、ほかの葉物野菜では味わえない独特のおいしさがあります。濃厚なドレッシングとの相性が良いですよ!

栽培のポイント

チコリは、春か秋に種まきをして栽培をスタートします。品種によって収穫までの期間は異なりますが、ウラナスという品種では、播種から収穫までは80~90日程度が目安です。露地に定植した後は、雨が降りっぱなしや日照りの場合、猛暑や寒さが長く続くなど、特異な環境にならなければ、そのまま放任していても容易に育ちます。
GFP松崎さん
GFP松崎さん
シュガーローフに限らず、チコリ類はキャベツやレタスなどほかの葉野菜と比較して、圧倒的に害虫にやられるリスクが少ないです。とにかく虫が来ないので、農薬を使わない栽培をやりたい人は、チコリ類(ラディッキオ類)はとてもおすすめです。

チコリ/トレビス 有機種子

・内容量:0.03g

サンマルツァーノトマト|濃厚なトマトソース作りには欠かせない!

サンマルツァーノトマト
出典:PIXTA
サンマルツァーノトマトは、ケチャップやトマトピューレなどの原料に最適な加工用トマトです。見た目はゴツゴツとしており、一般のトマトに比べて縦長で、中玉サイズ程度の大きさになります。酸味とうま味がしっかりあるため、加熱することで濃厚で深みのあるおいしいトマトソースに!パスタやピザのソースなど、加熱調理するトマト料理には特におすすめです。
GFP松崎さん
GFP松崎さん
サンマルツァーノは、ドライトマトにしてもおいしいですよ!生の状態は酸味が強く、皮・果肉も固いためおすすめできません。

栽培のポイント

ミニトマトを育てる感覚で育ててましょう。一般の大玉トマトと比較すると、サンマルツァーノトマトはやや野生っぽさが残るため、草勢が強いため育てやすく、実もよくなるのが魅力です。梅雨時など雨が多いときは、できるだけ雨水に当たらないように、ビニールなどで屋根がけをすると生育が良くなります。水やりは、土が乾燥したらしっかりと。これを繰り返して育てることで、たくさん収穫できますよ!
GFP松崎さん
GFP松崎さん
品種によって育て方が異なると思いますが、芯止めなどはせずに、主茎を伸ばす栽培が一般的かと思います。別品種のサンマルツァーノタイプのトマトでは、栽培方法に違いがあるかと思いますのでご参考までに!

イタリアントマト/サンマルツァーノ 有機種子

・内容量:12粒

シャロット(ベルギーエシャロット)|加熱調理で深みのある味わいに

シャロット
出典:PIXTA
フレンチの定番食材として有名なシャロット。小ぶりなタマネギのような見た目が特徴の根菜です。イタリア料理にもよく使われ、イタリア語では「スカローニョ」と呼ばれます。シャロットは中央アジアを原産とし、地中海エリアにも伝播していきました。
日本では小ぶりのラッキョウを「エシャロット」という名で呼びますが、エシャロットという単語は元来はフランス語で、シャロットを指します。そのため、シャロットと小ぶりのラッキョウとは別物になるのです。
GFP松崎さん
GFP松崎さん
シャロットは加熱調理すると、甘さと深いうま味が出ます。トマトソースを作るときなどに、タマネギの代わりにシャロットを入れると、マイルドで高級感ある味に仕上がりますよ。パスタやリゾットなどのソースにぴったりなので、ぜひ作ってみてくださいね!

栽培のポイント

早春に種まきし、できれば温床で2カ月ほど育苗します。鉛筆くらいの太さに苗が太くなったら、15㎝程度の株間で定植しましょう。6~7月になり、シャロットの根元がしっかりふくらんできたら、収穫のタイミングです。シャロットは、北関東以北の涼しい気候で栽培すると、しっかり肥大させることができます。
GFP松崎さん
GFP松崎さん
家庭菜園であれば、3~4月に露地まきしても育たないことはありません。十分な肥大は難しいですが、小ぶりのものが収穫できますよ。

シャロット(コンサーバー)有機種子

・内容量:0.08g

カーボロネロ|苦みが少なく、強い甘みがおいしい黒キャベツ!

カーボロネロ
出典:写真AC
カーボロネロは、イタリア・トスカーナ地方の在来種です。青汁で知られるケールの仲間ですが、甘みが強く、苦みも少ないのが特徴。黒に近い濃い緑色をしていることから「黒キャベツ(black cabbage)」とも言わます。
GFP松崎さん
GFP松崎さん
葉質が固めでなので、ミネストローネなどのスープ料理によく使われます。イタリアのトスカーナ地方では、伝統的なスープ「リボリータ」や「アクアコッタ」などに入れることが多いんですよ。そのほか、カーボロネロは炒めて食べる料理でもおいしく食べられます!

栽培のポイント

カーボロネロは、種まきから70~90日程度で収穫できるため、家庭菜園にもおすすめのイタリア野菜です。ただし、キャベツと同じアブラナ科なので虫がつきやすく、防虫対策が必要になります。防虫対策さえうまくいけば、外葉から必要な葉だけ収穫していくようにし、茎を伸ばしながら長く収穫することが可能です。
GFP松崎さん
GFP松崎さん
カーボロネロは寒さに強いので、春まきより夏まきのほうが秋以降、長く収穫できますよ。虫には狙われやすいですが、一般的なキャベツよりは、害虫に多少食べられても死なずに生き延びやすい強さはあります。

カーボロネロ/黒キャベツ 有機種子

・内容量:200粒

ビーツ・チオギア|うずまき模様でおしゃれなサラダに!

ビーツチオギア
出典:PIXTA
ビーツは、もともとウクライナ・ロシアエリアの作物ですが、イタリアに持ち込まれて固定化されました。最近ではいろいろな品種が出ていますが、中でも「チオギア」は、輪切りにすると赤と白のうずまき模様がきれいに現れることから人気の高いビーツ。甘みや食味の濃厚さは一般的な赤いビーツに劣りますが、見た目がとにかくかわいらしいのが魅力です。薄く輪切りにして、サラダなどの生食にするか、ローストして食べると「映える」料理に!
GFP松崎さん
GFP松崎さん
「チオギア(Chioggia)」はイタリア北部にある地名で、イタリア語では「キオッジャ」と発音します。

栽培のポイント

ビーツは根菜なので、筋まきか点まきで直播します。収穫までの期間は60~80日が目安。苗がある程度育ったら間引きをして、株間を10cm程度にします。一般のビーツより、小ぶりに育てて収穫しましょう。
GFP松崎さん
GFP松崎さん
間引いた苗は、ベビーリーフとして食べることができますよ!

ビーツ / ビート(チオギア)有機種子

・内容量:2.5g

食卓に華やかさを添えるイタリア野菜

カラフルな野菜
出典:PIXTA
食卓をパッと華やかにしてくれるイタリア野菜。色鮮やかということは、それだけ栄養も豊富に含まれているということ。見た目はとっつきにくいかもしれませんが、一度食べるとクセになる深い味わいが楽しめます。
日本ではまだ一部の種類しか見かけませんが、種から育てれば珍しいイタリア野菜を食べることができますよ!カラフルな色やユニークな形のものを育てれば、にぎやかな菜園になること請け合い。オンシーズンにぜひ挑戦してみてくださいね!

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