目次
1. 万願寺とうがらしとは?どんな野菜?
ピーマンやししとうはビタミン類が豊富な野菜として知られていますが、万願寺とうがらしも同様で、風邪や肌荒れ予防に役立つビタミンC、高い抗酸化作用を持つビタミンEなどを多く含みます。また、体内でビタミンAに変わり、免疫力を高める効果を発揮するベータカロテンも豊富。ベータカロテンは油に溶ける性質を持つので、炒め物や揚げ物など、油を使った調理で効率よく摂取できます。ビタミンCは熱で壊れやすい栄養素ですが、万願寺とうがらしの場合、加熱してもあまり損失しないという特徴があります。
甘みが特徴のパプリカから激辛ハバネロまで、唐辛子の仲間はほかにもいろいろ。
2. 万願寺とうがらしは辛くなる?
3.家庭菜園での育て方
万願寺とうがらしの栽培カレンダー
植え付け/5~6月上旬収穫/6~10月
栽培方法
Step1. 用意するもの
万願寺とうがらしの苗そのほか栽培に必要な道具や資材については、こちらの記事を参考にしてください。
万願寺とうがらし 苗
苗ひとつ一つを優良農家さんが手間をかけてつくっています。苗の状態も良く、スクスクと育ちます!
・内容:1苗
・内容:1苗
苗も少し大きめで、育てやすい感じ、霜に注意し育てたいと思います。
出典: 楽天市場
Step2. 土作りと畝立て
栽培する区画の土壌酸度を測り、pH6.0~6.5になるように必要に応じて石灰をまきます。1週間以上置いてから、堆肥、肥料(粒状の化成肥料など)をまいてよく耕し、幅60cm、高さ15cmの畝を立てます。土作りと畝立ては植え付けの1~2週間前までに済ませましょう。苗が根付く前に低温に当たると、枯れてしまうことがあるので、気温が低い場合は保温のためのマルチを張ります。
*土作りの詳しい方法はこちらの記事を参考にしてください。
Step3. 苗の植え付け
畝の中央に苗のポットと同じ大きさの穴を掘り、ポットをはずして植え付けます。植え終わったら周りの土を寄せて軽く押さえ、ジョウロでたっぷりと水やりします。2株以上植える場合は、間隔を40~50cmあけましょう。株が根付くまでの支えとして、脇に長さ15~20cmの細い支柱を斜めにさし、ひもで誘引します。Step4. 本支柱立て
成長すると重みで倒れやすくなるので、株の脇にの脇に長さ150cm程度の支柱をしっかりさし、中心の太い茎にひもをかけて誘引します。植え付け後に立てた細い支柱は、そのままでも抜いてもどちらでもかまいません。Step.5 整枝
一番花(最初についた花)より下から伸びるわき芽(葉の付け根から出る新芽)は、すべて摘み取ります。その後は特に整枝は必要ありませんが、栽培後半に入り、葉が茂り過ぎていたら適宜剪定します。特に内側の葉が混み合うと風通しが悪くなり、蒸れや病気の原因になるので気をつけましょう。Step6. 追肥
植え付けの2~3週間後から、2週間に1回を目安に肥料を与えます。散布する量や頻度は製品によって違うので、肥料のパッケージを参照してください。粒状の肥料は株の周りにパラパラとまき、クワなどで土となじませて株元に軽く盛り上げます。Step7. 収穫
開花から2週間ほどたち、実の長さ15cm程度になったものから収穫します。たくさん実を付けている状態では株が体力を消耗するので、とり遅れないように次々収穫するようにしましょう。収穫中も2週間に1回ペースで、追肥を続けます。4. プランターでの育て方
Step1. 用意するもの
万願寺とうがらしの苗直径30×深さ30cm程度のプランター
そのほか必要な道具などは、こちらの記事を参照してください。
Step2. プランターの準備
プランターの底に鉢底ネットを敷き、底面が見えなくなるくらい鉢底石を入れます。野菜用培養土を縁から2cmほど下まで入れ、水で湿らせておきます。Step3. 苗の植え付け
プランターの中央に苗のポットと同じ大きさの穴を掘り、ポットをはずして植えつけ、たっぷりと水やりします。根付くまでの支えとして、株の脇に長さ15~20cmの細い支柱を斜めにさします。植え付け後は日当たりの良い場所に置き、土が乾いたら水やりしながら育てましょう。Step4. 本支柱立て
株が成長してきたら、長さ150cm程度の支柱を株の脇にまっすぐさし、中心の太い茎にひもをかけて誘引します。Step5. 整枝
一番花(最初についた花)より下から伸びるわき芽(葉の付け根から出る新芽)は、すべて摘み取ります。栽培後半になり葉が茂り過ぎていたら、間を透かすように適宜整枝して、風通しよく育てます。Step6. 追肥
植え付けの2~3週間後から、粒状の肥料または液体肥料を2週間に1回を目安に与えます。散布する量や頻度は製品によって異なるので、パッケージを参照してください。Step7. 収穫
実の長さが15cmほどになったものから収穫します。多少小さめでも味は変わらないので、株を疲れさせないようにどんどん収穫しましょう。5. 万願寺とうがらしがかかりやすい主な病害虫
オオタバコガ
年3~4回発生するガの仲間。幼虫が小さなうちは新芽や花のつぼみを食害し、成長すると果実や茎の中に侵入して食い荒します。高温と乾燥を好み、夏期が高温で雨が少ない年に発生が多い傾向にあります。防虫ネットや寒冷紗で成虫の飛来を防ぎましょう。「タバコガ(オオタバコガ)対策」はこちらをチェック!
モザイク病
アブラムシがウィルスを媒介する、伝染性の病気です。発症すると葉にモザイク状の斑が入り、多発すると株全体が委縮してしまいます。モザイク病は一旦かかると治療できないため、感染しないよう予防に努めましょう。「モザイク病」についてはこちらの記事で詳しく解説しています!
6. 万願寺とうがらしのおすすめレシピ
万願寺とうがらしとカリカリじゃこの炒め物
冷めてもおいしく食べられて、お弁当にも重宝するヘルシーな常備菜。じゃこをツナ缶や塩昆布に替えてもOKです。【作り方】
万願寺とうがらし200gは洗って軸を切り落とし、縦半分に切って種を取り除きます。フライパンにゴマ油をひいて熱し、ちりめんじゃこ20gを入れて焦げないように混ぜながら炒め、色が変わってきたら万願寺とうがらしを加えてさらに炒めます。万願寺とうがらしがしんなりしたら、酒・しょうゆ各大さじ1、砂糖小さじ1を加え、全体に味を絡めるように混ぜながら炒めます。水分が軽く飛んでぱらりとなったら完成です。
スペイン風万願寺とうがらしの素揚げ
スペインのバルの定番料理“ピミエントス・デ・パドロン”をアレンジした、ワインにぴったりのおつまみ。本場ではししとうに似た小さな甘とうがらしを使いますが、食べごたえのある万願寺とうがらしでも、もちろんおいしく作れます。【作り方】
万願寺とうがらしは洗ってよく水けを拭き取り、つまようじで数カ所穴をあけます。深型のフライパンなどに2cmほどオリーブオイルを入れて180℃に熱し、万願寺とうがらしを入れて、表面が色づくくらいにしっかり揚げます。油を切って盛り付け、お好みの塩をふって食べます。
万願寺とうがらしの焼きびたし
暑い時期にぴったりの冷たい常備菜。作り置きもできるので、そうめんやざるそばなどの簡単な食事に、あと一品足したいときに便利です。軽く焼き目をつけて香ばしく仕上げましょう。【作り方】
万願寺とうがらし200gは洗って軸を切り落とし、つまようじで数カ所穴をあけます。鍋にだし汁100ml、しょうゆ・みりん各大さじ1~1.5を入れて火にかけ、煮立ったらすぐに火を止め、粗熱が取れたら保存容器に移します。フライパンに油を熱して万願寺とうがらしを入れ、焦がさないように箸で転がしながら焼きます。表面に焼き色がついたものから取り出し、だし汁に浸けます。20~30分味をなじませてから食べましょう。
6. ご当地野菜を育てる楽しみ
紹介されたアイテム
万願寺とうがらし 苗