- ライター
- Akiko Isono
編集者兼ライター。家庭菜園・ガーデニング専門誌の編集に8年間携わり、現在は雑誌やムック、WEBを中心に、植物、農業、環境、食などをテーマとした記事を執筆。好きな野菜はケールとにんじん。…続きを読む
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トマトやキュウリと並んで、今やすっかり夏野菜の定番となったズッキーニ。あっさりしたさわやかな味で、暑さで食欲のない時期にもおいしく食べられます。ズッキーニは品種が多く、色も形もバリエーションがいろいろ。家庭菜園でめずらしい品種を育てるなら、自分で種をまいて苗作りから始めてみてはいかがでしょうか?
ズッキーニは成長が早く、失敗も少ないので、初めての人も気軽にチャレンジできますよ!
ズッキーニの「性格」とは?
1. ズッキーニのルーツを知ろう!
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ズッキーニは中米原産のウリ科の野菜。アメリカ大陸からヨーロッパに持ち込まれ、イタリアで品種改良が進み、現在の姿になったと言われます。「ズッキーニ」という名前は、イタリア語の‘Zucchina(ズッキーナ)’、‘Zucchine(ズッキーネ)’という呼び方が元で、これは「小さなカボチャ」を意味します。
名前からわかるように、じつはズッキーニはカボチャの一種。カボチャと違ってつるを伸ばさずに育ち、花が咲いてから4~5日目の小さな果実を食用にします。
市販のズッキーニは細長いタイプがほとんどですが、最近は、ボール型やUFO型などのめずらしい品種もいろいろ登場しています。家庭菜園はもちろん、庭やベランダのアクセントとして育てても楽しい野菜です。
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2. ズッキーニの栄養価は?
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ズッキーニには、カボチャと同じく、β(ベータ)カロテンを多く含む緑黄色野菜です。βカロテンは、体内でビタミンAに変換され、皮膚や粘膜を丈夫にして体のバリア機能を高めてくれる栄養素。風邪やインフルエンザの予防にも効果的と言われています。
また、細胞を正常に保ち、血圧などを調整して体をよい状態に維持するカリウムも豊富。夏場は汗と一緒にカリウムが排出され、これが夏バテの原因になることがあります。ズッキーニをはじめ、カボチャやキュウリなど、カリウムの多い野菜を夏に食べるのは、体調をキープするためにも理にかなっています。
3. 苗作りに必要なものは?
出典:写真AC
さて、いよいよズッキーニの苗作りについて解説します!
ズッキーニだけでなく、キュウリやカボチャの苗も同じように育てられるので、ぜひ参考にしてくださいね。
まずは苗作りに必須な道具を用意しましょう。
ズッキーニの種
育ててみたい品種を選んで購入しましょう。
トーホク交配 よくなる君 ズッキーニ(種)
ITEM
ズッキーニ よくなる君(種)
・内容:4ml
・参考価格:320円前後
ズッキーニは育てやすく、また果実も癖がないので調理しやすいので毎年栽培します。今年も頑張って育てます。
出典:楽天市場
育苗用ポット
3号(直径9cm)のポットを準備。100円ショップなどでも購入できます。
ポリポット黒丸 9.0cm 100枚
ITEM
ポリポット黒丸 9.0cm 100枚
【内容】
・9cmポット×100枚
【サイズ】
・口径 9cm
・高さ 7.8cm
・底辺 6.4cm
・穴数 底1個
【参考価格】
200円前後
近所の量販店を回ったのですが、なぜか9センチのポリポットだけがどこも売り切れており、思い切ってネットで買うことにしました。
ついでに、9センチ用のトレーも買いました。サイズもぴったりでした。
これから、種から育てた花苗をポットに上げていきます。
今まではポリポットの数を気にしていましたが、思い切り使えるのがうれしいです。 出典:楽天市場
種まき用培養土
育苗に適しているのは、清潔で病気にかかる心配が少ない種まき専用の土です。製品によって配合が違いますが、発芽しやすい、根が張りやすいなどの特徴もあります。
ハイポネックスジャパン 土作り名人 さし芽種まき用培養土 10L
ITEM
さし芽種まき用培養土 10L
・内容:10L
・重量:約4.5kg
・参考価格:650円前後
このほかに、移植ゴテや土入れ、ジョウロなども準備しましょう。
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4. いよいよ苗作り!
ズッキーニの苗は成長が早く、種まきから1カ月ほどで植え付けサイズに育ちます。植え付け時期は4月下旬~6月上旬ごろなので、逆算して1か月前に種をまけばちょうどいいタイミング。大きな双葉を広げる様子など、成長する姿もかわいいので、ぜひ観察してみてくださいね。
Step1. ポットの準備
出典:写真AC
ポットの7分目くらいまで種まき用培養土を入れ、水でよく湿らせておきます。
Step2. 種まき
指で深さ1cmのまき穴を作り、1ポットに2~3粒の種をまきます。ズッキーニは葉が大きいので、種と種の間隔は2cmほどあけましょう。まき終わったら土を寄せて、手で軽く押さえておきます。
Step3. 置き場所・水やり
種が発芽するには25~30℃の温度と、水分が必要です。気温の低い時期は室内の日当たりのよい場所で育て、1日1回、霧吹きで静かに水やりをします。
Step4. 間引き
出典:
Flickr(photo-by:Tony Buser)
発芽したら、本葉が1~2枚のころまでに間引きをして、いちばん元気な株を1本だけ残します。茎が太く、葉の色や形のよいものを残しましょう。水やりは、土が乾いたらたっぷり与えます。
Step5. 苗の完成!
出典:
Flickr(photo-by:Kim Piper Werker)
本葉が4~5枚に増えたら、菜園やプランターに植え付けできます。室内で育てていた場合、急に気温の低い外に出すと、苗が弱ってしまうので注意!1週間ほど前から屋外で育て、環境に慣れさせておくと、植え付け後も順調に育ちます。
5. 苗が完成したら、さっそく植え付けを
出典:
Flickr(photo-by:taylorandayumi)
植え付けにベストな苗の大きさは、本葉4~5枚。大きすぎても小さすぎても、うまく根付かないなど失敗の原因になります。逆に言えば、よい苗をよいタイミングで植えれば、順調に成長して収穫も期待できるということ。夏の大収穫をめざして、愛情たっぷりに育ててくださいね。
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ポリポット黒丸 9.0cm 100枚
¥190 税込