深紅の野菜 ビーツを育てよう!おいしい食べ方から栽培方法まで教えます

ロシアの真っ赤なスープ「ボルシチ」の材料として知られるビーツとはどんな野菜なのか?その栄養やサラダやスープなどだけじゃないとっておきの美味しい食べ方まで教えちゃいます。さらにプランター、畑での栽培方法まで詳しく解説。栄養たっぷりのビーツを自分で育ててみよう!【編集部】


 

ロシアの真っ赤なスープ・ボルシチの材料としてよく知られるビーツ。数年前までは、流通するのは缶詰がほとんどで、生ビーツはほとんど手に入りませんでした。最近は通販やマルシェなどで見かけるようになりましたが、まだまだめずらしい野菜であることに変わりはありません。自宅で生ビーツを味わってみたいあなたに、栽培方法からおいしい食べ方まで、たっぷりお伝えします!

 

1.ビーツってどんな野菜?栄養価は?


ビーツは、地中海沿岸原産のヒユ科の野菜です。英語では「table beet テーブルビート)」、あるいは単に「beet(ビート)」とも呼ばれます。見た目はカブによく似ていますが、ほうれんそうや、テンサイ糖の原料になるテンサイに近い仲間。オリゴ糖が多く含まれ、野菜のなかではかなり甘みが強いのが特徴です。真っ赤な色のもとは「ベタシアニン」というポリフェノールの一種で、高い抗酸化作用を持つアンチエイジング野菜でもあります。


また、もうひとつビーツの効果として注目されているのが、体内の「NO」(一酸化窒素)をふやす働きです。NOには血管をしなやかにし、血流量をふやして体内の酸素が効率よく使われる手助けをする作用があり、これは疲労回復、基礎代謝率アップ、持久力向上などにつながります。筋力アップの効果も期待できることから、スポーツや筋トレの前に生ビーツのジュースを飲む人もいるようです。

 

2.ビーツのおいしい食べ方は?


ビーツの食べ方、じつはあまりよく知らないという人も多いですよね。味自体は甘みがあっておいしいのですが、少し土っぽい風味が残るので、好みが分かれるかもしれません。でも、栄養たっぷりで毎日の料理にも取り入れやすい野菜ですから、チャレンジしない手はありません!加熱方法や調味料の使い方で、初心者にも食べやすくなるので、おいしく調理するコツをご紹介しましょう。
ビーツの赤い色素は、手やまな板についても洗えば簡単に落ちます。ただ、服につけないように注意してくださいね。

 

生で食べる


新鮮なビーツは、サラダやバーニャカウダなどで生食もできます。皮をむき、模様を生かして薄い輪切りにするか、千切りにして、ビーツ本来の彩りと甘みを楽しみましょう。お酢、オリーブオイル、塩などで軽くマリネすると、土っぽさが苦手な人にも食べやすくなります。


ゆでる


もっとも幅広く応用できる調理で、ゆでてからサラダやピクルス、ボルシチなどの煮込み料理などに展開できます。冷凍保存する場合も、一度ゆでてからのほうがよいようです。
ポイントは、栄養分を逃さないように皮つきのままゆでること。沸騰したお湯に塩、酢を少量加え、ビーツを丸ごと入れます。ゆで時間は、少し歯ごたえを残すなら15〜20分、しっかりやわらかくするなら30〜40分を目安にしましょう。

 

○ビーツが主役のサラダ「ヴィネグレット」


ゆでたビーツとジャガイモを1cm角に切り、粗みじん切りにした玉ねぎ、ゆでたグリーンピースなどの野菜を加え、オリーブオイル、ワインビネガー、塩、コショウで味付けします。冷蔵庫において少し味をなじませてから食べましょう。

 

○ロシア料理を代表する真っ赤なスープ「ボルシチ」


牛肉のブロックをブイヨンで煮込み、ビーツ、トマト、キャベツ、にんじん、玉ねぎ、ジャガイモ、パプリカなどの野菜を食べやすく切って加え、やわらかく煮えたら塩・コショウで味を整えます。食べるときにサワークリームを添えれば、より本格的!
肉を豚や羊に変えたり、ハーブを加えたり、野菜をすりおろして入れたりと、作り方はバリエーション豊富なので、いろいろ試してみるのもおすすめです。

 

ローストする


手間がかからず、ビーツ本来の甘みをじっくり引き出してくれるのが、ロースト。こちらも皮ごと調理するのがポイントです。
ビーツの表面にオリーブオイルを塗り、塩少々をふってアルミホイルで包み、200℃に予熱したオーブンに入れます。40〜60分加熱して、竹串がスッと通るようになったら完成です。
食べやすく切ってサラダにしたり、メイン料理の付け合わせにしたりと、いろいろな楽しみ方ができますよ。

 

3.カラフルで楽しいビーツ品種


なかなか手に入らない生ビーツですが、じつは栽培は意外とお手軽。春と秋の2回種まきができて、60〜80日くらいで収穫サイズに育ちます。
ビーツの品種はいろいろあり、スタンダードな全体が赤いもののほかに、断面が赤と白のうず巻き模様、黄色いビーツなどめずらしいものもたくさん。種はネットで手軽に手に入るので、自分で育てるなら品種を選ぶ楽しみも広がります。


デトロイト

ビーツといえば、やっぱりこの鮮やかな深紅色。ぜひ本格的なボルシチを作ってみたいですね。

有機種子ビーツ/ビートデトロイト固定種 1.9g(約150粒)
ITEM
有機種子ビーツ/ビートデトロイト固定種 1.9g(約150粒)
蒔いたばかりだが芽が出てきた。 何処でも売っているものでは無く、前から欲しかった。
モノになったら、色々な使い道があそうで期待している。 出典:楽天

エジプト

外側は暗めの赤紫色ですが、切ると鮮やかな赤。少し平べったい形が特徴です。煮込み料理やピクルスなど、幅広く使えます。

【有機種子】ビーツ/ビート(エジプト/フラットタイプ) グリーンフィールドプロジェクトのタネ
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【有機種子】ビーツ/ビート(エジプト/フラットタイプ) グリーンフィールドプロジェクトのタネ
貧血予防にいいと聞いて、近くのお店で探してもビーツは置いてなくて、結局自分で育ててみようと決心。でも、探しても種もおいてるお店がなかったので、購入出来てよかったです。 出典:楽天

ゴルゴ

キャンディーのような赤と白のうず巻き模様がかわいい品種。薄くスライスしてサラダやバーニャカウダの彩りにぴったりです。

トキタ種苗 グストイタリア ゴルゴ
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トキタ種苗 グストイタリア ゴルゴ
砂糖大根やテーブルビートとも呼ばれる根菜。独特の香りがあり、甘さ、軟らかい食感と鮮烈な色を楽しむ。ゴルゴは、キオッジャ地方で栽培されるタイプで紅白の年輪模様が美しい。根の部分は薄くスライスしてサラダの彩りにするのがお勧め。 葉も、茹でてからレモンとオリーヴ油で和えたり、バター炒めして食べられる。
見た目はきれいなものが出来て使っています。 出典:Amazon

ルナ

表面は明るいオレンジ色、スライスすると鮮やかな黄色のうず巻き模様が目を惹きます。色を生かしてサラダやチップスなどに。

トキタ種苗 グストイタリア ルナ
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トキタ種苗 グストイタリア ルナ
このシリーズは、あまりなじみがない野菜も多く、こわいもの見たさで栽培するところがあります。そういうスリルを追及される方にはうってつけではないでしょうか。こちらでは、無農薬、週末だけの手入れで栽培していますので、予想される病害虫などをよくよく考えて品種選びしています。これは、青虫が食うのは葉っぱだけだろうということで選んでみました 出典:Amazon


 

4.ビーツの栽培カレンダー

気になる品種を見つけたら、さっそく栽培に挑戦してみましょう。
ビーツは涼しい気候でよく育つので、種まきは春か秋がベストシーズンです。


 

→次ページ:畑の場合とプランターの場合、それぞれでのビーツの育て方教えます!


5.ビーツを育てよう ①菜園編


丸く形のよい根を育てるには、最初によく土を耕しておくことと、種が芽を出したら、間引きで少しずつ間隔を広げ、根が太るスペースを作ってあげるのがポイント。間引きをした葉は、ベビーリーフとして食べることもできますよ。

 

STEP1  用意するもの



 

STEP2 土づくり

栽培する区画に石灰をまき、クワで耕して土となじませ、土の酸度がpH6.5〜7.0になるように調整します。さらに、堆肥、肥料をまいて耕します。土づくりは種まきの1〜2週間前までにすませておきましょう。

 

STEP3 まき溝をつくる

種は硬い殻の中に入っているので、できれば前日から水に浸しておくと、発芽がよくなります。土を盛り上げて畝を立て、凸凹がなくなるように表面をならして、支柱などを土に押しつけて深さ1cmのまき溝をつくります。2列以上まくときは、間隔を30cmほどあけます。

 

STEP4 種をまく

まき溝の中に2cm間隔で種をまき、土をかぶせて、上から手のひらで軽く押さえます。ジョウロでたっぷりと水やりして、種まきは完了。

 

STEP5 間引きをする

ビーツは1粒の種から2〜3本の芽が出てきます。それぞれ本葉が1〜2枚出たら、太くしっかりした芽を残して、3〜4cm間隔になるようにほかの芽を抜き取ります。残した株が倒れないよう、指で軽く土を寄せておきましょう。同じように、本葉3〜4枚のとき5〜6cm間隔、本葉6〜7枚のとき10〜12cmになるように間引きをします。

 

STEP6 追肥する

根をしっかり太らせるために、2週間に1回を目安に追加で肥料を与えます。固形でも液体タイプでもどちらでもよいですが、必ず野菜用と書かれたものを使いましょう。散布量などは、パッケージに記載を参考にしてください。

 

STEP7 収穫


種まきから60〜80日で収穫できます。あまり長く畑におきすぎると、根が割れてくることがあるので、とり遅れないように気をつけてください。多少サイズが小さめでも、味は変わりません。

 

→次ページ:ビーツの育て方プランター編!


6.ビーツを育てよう ②プランター編


プランターの場合も、基本的な育て方は畑と同じです。

根をしっかり育てるために、深さ25cm前後のプランターを準備しましょう。

 

STEP1 用意するもの



 

STEP2 プランターの準備

プランターの底穴の上に鉢底ネットを置き、鉢底石を敷きます。野菜用培養土を、プランターの縁から2〜3cm下まで入れます。

 

STEP3 まき溝をつくる

土の表面をきれいにならし、支柱などを押しつけて深さ1cmのまき溝をつくります。2列以上まくときは、間隔を20cmほどあけます。

 

STEP4 種をまく

発芽をよくするには、前日から種を水に浸けておきます。2cm間隔で種をまき、土をかぶせて、土と種が密着するように手のひらで押さえ、最後にジョウロでたっぷりと水やりしましょう。乾燥させてしまうと発芽しないので、その後も水やりを忘れずに。

 

STEP5 間引きをする

畑の場合と同じく、本葉が1〜2枚のとき、本葉3〜4枚のとき、本葉6〜7枚のときの3回に分けて間引きをし、最終的に10〜12cm間隔にします。太くしっかりした芽を残すのがポイントです。

 

STEP6  追肥する

培養土の肥料分は、1か月ほどで効果が薄れてきます。1か月をすぎたら、液体肥料または固形肥料を追肥しましょう。与える頻度や散布量は、パッケージの記載を参考にしてください。

 

STEP7 収穫


60〜80日後、根の直径が5〜6cmを超えたら収穫しましょう。

 

7.ビーツ・ブームが密かに到来中!


色鮮やかで栄養たっぷりなビーツには、なんと「食べる血液」という呼び名もあるのだとか。食や健康への意識が高い人を中心に、この先ますます人気の野菜になっていきそうですね!

育て方や食べ方などをいち早くマスターして、ふだんの食卓にも、ぜひビーツを取り入れてみてはいかがでしょうか?

 

 

 

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¥305 税込

【有機種子】ビーツ/ビート(エジプト/フラットタイプ) グリーンフィールドプロジェクトのタネ

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トキタ種苗 グストイタリア ゴルゴ

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AGRI PICK 編集部
AGRI PICK 編集部

AGRI PICKの運営・編集スタッフ。農業者や、家庭菜園・ガーデニングを楽しむ方たちに向けて、農作業グッズや野菜栽培のコツなどのお役立ち情報を配信しています。この夏は、貸し農園で野菜栽培に挑戦中!

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