料理に使える!実用的なハーブの種類と育て方!~ハーブ図鑑~

料理やハーブティー、ドライフラワーなどに使える、実用的なハーブの人気の種類一覧と育て方のポイントを写真つきでご紹介します。リラックス効果や抗酸化作用、虫除けなど効果的な使い方についても解説します!さらに日本古来の「和ハーブ」についても。


ラベンダー畑

出典:PIXTA
ハーブは料理はもちろんのこと、アロマや栽培などさまざまな楽しみ方のできる植物。日常的に使われているハーブやスパイスは、世界に約300~500種とも言われています。そんな中から育てるハーブを選ぶのは至難の技。そこで、植物園の元スタッフ小川泰弘氏に栽培におすすめのハーブを紹介してもらいました!お気に入りを見つけて是非栽培にチャレンジしてみてくださいね。

人気のハーブの種類をご紹介!おすすめ料理や育て方は?

ハーブティー
出典:PIXTA
ハーブには多くの種類がありますが、その中でも丈夫で育てやすく、料理やハーブティーなど実用性も高い、お得なハーブを12種選びました。初心者でも育てられるので、まずは気軽にハーブ栽培に挑戦してみましょう。

1. ローズマリー Rosemary

庭のローズマリー
出典:写真AC
分類:シソ科常緑低木 原産地:地中海沿岸
暑さ、乾燥に強く、育てやすい常緑低木です。その強い香りから窓際に植えると害虫類が家に侵入しにくくなるだけでなく、頭も良くなるといわれています。また若返りのハーブとして知られており、以前その優れた効能から日本でもブームになったことがあります。
枝が真っ直ぐに伸びる立性タイプと、枝が直立せずうねるように伸びる匍匐(ほふく)性のタイプに大きく分けられます。海沿いなど風の強い地域では、台風などの強風に耐える匍匐性のタイプがおすすめです。主に冬頃に咲く小さな水色の花も可憐で、ほかにピンクや白花の品種があります。

写真・画像

ローズマリーの栽培花つきのローズマリー

育て方

日当たりと水はけ、風通しの良い場所を好みます。風通しが悪く、日照が不足しがちな室内に置くと、栽培が難しくなります。枝が密生すると内部が蒸れて葉が枯れて見苦しくなるので、1年に1回は強選定(※)し、枝葉は乾燥保存すると良いでしょう。
増殖は種まき、挿し木で行います。

※強剪定
…太い枝を短く切りつめたり、多くの枝や芽を切り落としたりするような剪定のこと。


使い方(料理・効能など)

料理では油と相性が良く、そのままだと強過ぎる香りも油で少し炒めるとマイルドになります。またその強い抗酸化作用で近年問題になっている油の害を軽減することができます。フライドポテトやからあげなど油で揚げる際に、ローズマリーの枝も一緒に入れると、味も身体にも良くなります。

ローズマリーについてはこちらで詳しく解説!



    2. ミント Mint

    ミントの鉢植え
    出典:PAKUTASO
    分類:シソ科多年草 原産地:地中海沿岸、ヨーロッパ、アジア東部
    園芸品種も多くありますが、スペアミントやペパーミント、アップルミントなどがよく流通しています。
    地下茎が旺盛に伸び、1年で1m以上伸びることがあるので、花壇などに囲わないで植えると1~2年でミントに占領されてしまうほどになります。根の生育がほかの種類より遅く、葉の白斑が可憐なパイナップルミントが、鉢植えに向きます。

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    スペアミントペパーミント
    上:スペアミント 下:ペパーミント

    育て方

    日向から半日陰のやや湿り気のある場所を好みます。室内に置いても比較的失敗が少ないですが、鉢植えはすぐに根詰まりするので注意してください。
    増殖は、挿し木がお勧めです。

    使い方(料理・効能など)

    さわやかですっきりした味のミントティーは、夏に最適です。またソーダなどにいっぱい生の葉を入れてモヒートにして飲むのも最高!ペパーミントには鎮静効果があり、精神的な緊張を和らげ、イライラを鎮め、心身をリラックスさせてくれます。無気力や抑うつを改善する精神安定化作用もあり、神経症などに利用されてきました。車の運転時など、眠気やイライラ、乗り物酔いを防ぎ、集中力を高めます。料理のレシピも意外と多くあり、サラダなどにも使えます。

    ミントについてはこちらもチェック!


    3. バジル Basil

    バジル
    出典:PAKUTASO
    分類:シソ科一年草 原産地:インド、熱帯アジア
    ​イタリア料理に欠かせないハーブですが、種類によってはアジア料理にも使われます。日本でも、一般に広く普及しているハーブの一つです。生育が早いですが寒さには弱いので、春に種をまいて秋までに収穫する1年草として扱われます。品種に葉が赤みを帯びる”ダークオパール”や小型でよく分枝するブッシュバジルがあります。また類似種にホーリーバジル、シナモンバジルなどがあります。

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    自生するバジル

    育て方

    日当たりの良い場所で水と肥料を多く与えると、生の葉の使用に最適な柔らかい葉を収穫できます。やや日当たりの良くない場所でも育ちますが、バッタなどの食害を受けやすくなるので注意してください。
    春に苗を購入するか種をまいて育てますが、種から育てても成功しやすいのでお勧めです。

    使い方(料理・効能など)

    水耕栽培されたバジルがスーパーなどでもよく並ぶようになり、サラダや炒め物などに野菜と同じ感覚でも使うことができます。葉を使用する際は、生のものと乾燥させたものでは味が異なるので注意してください。生の葉はトマトとの相性が良く、またパスタやピザ、サラダ、ジェノバソースなどに使うと最高です。乾燥させた葉は香りがやや弱くなりますが、そのぶん比較的いろいろな種類の洋食にふりかけて利用することができます。お勧めは、カレー、ミネストローネやコンソメなどのスープ類、またはケチャップに混ぜても味が引き立ちます。虫よけ効果も期待でき、イタリアでは蚊が家に入ってこないように鉢植えを窓際に置きます。

    バジルの保存や活用はこちらの記事で!


    4. タイム Thyme

    タイム
    出典:Flickr(Photo by:Till Westermayer
    分類:シソ科常緑低木 原産地:ヨーロッパ南部
    地を這うように生育する低木で、フランス料理では欠かせないハーブです。葉に斑が入ったものなど、さまざまな品種があります。殺菌・防腐作用のあるチモールなどの成分を含み、料理の香り付けに使うと保存性も高めます。

    写真・画像

    タイムの栽培

    育て方

    日当たりと水はけ、風通しの良い場所を好みます。蒸れを嫌うので、収穫を兼ねてこまめに剪定してください。風通しの悪い室内のような場所に鉢植えを置くと、蒸れて枯れてしまうことが多いです。
    増殖は、挿し木が簡単です。

    使い方(料理・効能など)

    枝を料理に使ったり、布袋に入れて浴槽や靴の中に入れたりすると良いでしょう。鶏などの肉料理にも合い、香りづけに加えると一味違ったおいしさになります。

    5. オレガノ Oregano

    オレガノの栽培
    出典:Flickr(Photo by:Maja Dumat
    分類:シソ科常緑多年草 原産地:ヨーロッパ、地中海沿岸
    乾燥や寒さに強く丈夫な多年草で、一度庭に植えればあまり手間がかからず毎年収穫できます。オレガノの仲間には花が美しい観賞用の種類もありますが、食用ではないので注意してください。

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    オレガノ

    育て方

    日当たりと水はけ、風通しの良い場所を好みます。ただし多湿にやや弱く、水を与え過ぎると失敗しやすいので注意。また梅雨から夏に枝葉が茂り過ぎると、株元が蒸れて枯れることがあるので、収穫を兼ねて剪定すると良いでしょう。
    増殖は、挿し木、株分け、種まきが行えます。

    使い方(料理・効能など)

    葉は生でも乾燥させても使えますが、乾燥させたほうが青臭さが無くなり使いやすくなります。イタリア料理やメキシコ料理ではおなじみのハーブで、トマトやチーズと相性がよく、またピザやスープ類、肉料理などの風味づけに使われます。肉料理の臭みを消し、ケチャップやソースに乾燥葉を適量混ぜればまた違ったおいしさを味わえます。

    6. レモングラス Lemongrass

    レモングラスの葉
    出典:写真AC
    分類:イネ科多年草 原産地:熱帯アジア
    ススキのような株姿で、葉はレモンの香りがします。トムヤムクンなどアジアン料理には欠かせないハーブで、人気が高まっています。霜に当たると枯れてしまいますが、温暖な地域では簡単な冬越し対策でよく越冬します。

    写真・画像

    レモングラスの栽培
    出典:写真AC

    育て方

    日当たりの良い場所を好みます。日光が不足すると間延びし、地際から倒れやすくなります。成長が旺盛で、4月に小苗を植え付けると、秋ごろには十分大きく茂ります。根元の白く肥大した部分を丁寧に取り、葉を3分の1程度残してカットしてから挿し木すると容易に発根します。霜が降りる地域では、9月に挿し木した小苗を室内で冬越しさせると良いでしょう。

    使い方(料理・効能など)

    ハーブティーは胃もたれなどに効能があり、飲みやすくお勧めです。最も香りの強い根元の白い部分は、ネギのようにみじん切りにして料理にも使えます。空心菜と鶏肉と一緒に炒めれば、さわやかな味のエスニック料理になります。

    7. レモンバーム Lemon balm

    出典:写真AC
    分類:シソ科常緑多年草 原産地:ヨーロッパ、中央アジア
    葉はさわやかなレモンの香りがあり、生育が早いので、どんどん収穫して楽しむことができます。手間がかからず育てやすいので、初心者にもお勧めのハーブです。

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    育て方

    日向から半日陰の湿り気のある場所を好みますが、夏は半日陰の場所のほうがよく生育します。初夏に開花しますが、花が咲くと株が老化して味も落ちるので、開花前に枝葉を収穫を兼ねて剪定し、乾燥保存すると良いでしょう。
    こぼれ種でよく増えますが、株分け、挿し木でも増やすことができます。

    使い方(料理・効能など)

    レモン風味のさわやかなハーブティーとしてよく楽しまれ、気分を鎮静させて心を穏やかにしてくれます。強壮作用があり、心臓や神経系統・消化器系統および子宮を強壮にする効果があります。料理の香りづけや、葉を布袋に入れて入浴剤代わりにも使えます。

    8. フェンネル Fennel

    出典:写真AC
    分類:イネ科多年草 原産地:地中海沿岸
    高さ1~1.5mくらいになる大型のハーブで、魚のハーブとして知られています。葉や花は料理に使え、タネも口臭予防やダイエット目的で利用されます。株元が肥大して野菜として食べられるフローレンスフェンネルや、ブロンズ色の葉がハーブガーデンのよいアクセントになるブロンズフェンネルがあります。よく似た株姿で1年草のディルも、同様に葉と種、花が使えます。

    写真・画像

    フェンネルの花フェンネルの葉
    出典:写真AC

    育て方

    日なたから半日陰の場所が適します。地植えすると1m以上の大株になるので、植え付け間隔に注意してください。
    増殖は、種まきで行います。

    使い方(料理・効能など)

    魚料理に合い、サケや白身魚のソテーやホイル焼きに葉を入れると一味違います。またサラダにも入れると風味が変わります。ホワイトソースとも相性が良く、グラタンやカルボナーラなどにおすすめです。花も同じような芳香があり、エディブルフラワーとして利用されます。

    エディブルフラワーについてはこちらから!


    9. コリアンダー(パクチー) Coriander

    鉢植えのコリアンダー(パクチー)
    出典:PAKUTASO
    分類:セリ科一年草 原産地:地中海沿岸
    パクチーのタイ名でもよく知られ、カメムシにも例えられる芳香が独特です。近年のアジアン料理のブームに伴って人気が急上昇しています。暑さに弱く、夏に花が咲いて枯れることが多いので、春か秋まきの1年草として扱われます。

    写真・画像

    コリアンダー(パクチー)の栽培
    出典:写真AC

    育て方

    日なたから半日陰の場所を好みます。乾かさないよう夏に半日蔭で管理し、花を咲かせないようにすれば夏越しします。
    増殖は種まきで行いますが、寒冷地以外は春より秋まきのほうがおすすめです。

    使い方(料理・効能など)

    アンチエイジングやデトックス効果から女性からの支持が高く、柔らかい葉はサラダや生春巻き、フォー、炒め物やソースなどさまざまに利用されます。また甘くスパイシーなタネはカレーには重要なスパイスで、ほかにもデザートやピクルスなどにも使われます。

    コリアンダーの詳しい育て方をチェック!




    10. パセリ Parsley

    出典:写真AC
    分類:シソ科常緑2年草 原産地:地中海沿岸

    ローマ時代から使われていたハーブで、ビタミンAやビタミンC、鉄分などのミネラルを豊富に含み、美肌効果も期待できます。よく見る縮れ葉の系統と、葉が縮れない平葉のイタリアンパセリに分けられます。花芽が初夏頃に出て花を咲かせると枯れてしまうので、早めに摘み取ってください。

    写真・画像

    パセリ イタリアンパセリ
    上:パセリ(カーリーパセリ)下:イタリアンパセリ

    育て方

    日当たり~半日陰の場所で、有機質を含んだ肥沃(ひよく)な土壌を好み、乾燥を嫌います。特に、夏場は半日陰が適します。土壌が乾燥した場合は十分に水やりしてください。
    増殖は、種まきで行います。

    使い方(料理・効能など)

    スープやサラダ、肉との炒め物などにして利用され、その強い殺菌効果から弁当の付け合わせにも最適です。
    乾燥、冷凍保存ができるので、たくさん収穫して、ストックしておくと便利です。

    イタリアンパセリの詳しい育て方はこちらから!


    11. セージ Sage

    出典:写真AC
    分類:シソ科常緑多年草 原産地:ヨーロッパ

    サルビアの仲間の多年草で、丈夫で育てやすいハーブです。寒さ、乾燥に強く、病害虫の心配も少ないので手がかかりません。各国で古くから不老長寿のハーブとして高く評価されており、イギリスでは「長生きしたければ5月にセージを食べなさい」という格言があるほどです。葉には強い芳香とほろ苦さがあり、肉の脂肪分を中和する働きがあるので、肉料理などによく用いられます。
    パイナップルセージなど「~セージ」の名のつく植物はいくつかありますが、薬効のあるのはコモンセージ(または単にセージ)です。その品種に葉が赤みを帯びるレッドセージ、葉に黄斑が入るゴールデンセージがあります。

    写真・画像

    セージの花セージの葉
    出典:写真AC

    育て方

    日なたの排水の良い場所が適します。酸性の土壌は苦手なので、植え付け前に苦土石灰やくん炭などで酸度を中和しておく必要はあります。また水はけが悪いと根腐れを起こしてしまうので、梅雨時は注意しましょう。
    増殖は、挿し木、種まきで行います。

    使い方(料理・効能など)

    肉類の防腐や香り付けに利用され、ハムやソーセージなどの加工食品にも使われます。ハンバーグなどの挽き肉を使った料理に入れれば、肉の生臭さを消し風味が良くなります。全身の強壮作用、消化促進、健胃整腸、解熱、血圧降下の作用のほか、香りには神経の不安を除く働きもあります。5~7月に開花する美しい花は、エディブルフラワーとしてサラダのトッピングに使うと良いでしょう。

    12. ラベンダー Lavender

    ラベンダーとハチ分類:シソ科常緑低木 原産地:地中海沿岸
    花の美しいハーブとして知られ、ハーブガーデンには欠かせません。鉢物用の優れた品種が登場していることから、さらに人気が高まっています。花が人目を引く濃い紫色で寒冷地向きのイングリッシュ系(アンガスティフォリア)、四季咲き性で関東以南の地域に適するデンタータ、リボン状の花がユニークで霜があまり降りない暖地向きのフレンチ系(ストエカス)などに分けられます。

    写真・画像

    イングリッシュラベンダー フレンチラベンダー
    上:イングリッシュラベンダー 下:フレンチラベンダー

    育て方

    日光がよく当たり、風通しの良い場所を好みます。高温多湿期の蒸れに弱いため、梅雨前に強剪定することが重要な作業です。また枝が混みあったら随時枝を透かすなどして、風通し良く育てるようにしてください。
    増殖は、挿し木で行います。

    使い方(料理・効能など)

    美しい花を乾燥させれば、香りも楽しめるドライフラワーになります。古代から入浴剤として使われ、剪定した枝葉を布に入れて風呂に入れれば、優れた美肌効果やリラックス効果が期待できます。

    「和ハーブ」って?実は身近な日本のハーブ

    出典:写真AC

    概要

    薬味や薬草として利用される植物は、日本でも昔から健康のために食生活に取り入れたり、虫よけとして使用するなど暮らしに役立ててきました。そのような植物は、日本のハーブといえる存在です。シソや山椒のほか、お茶のチャノキもハーブになるので、日本人にとっても非常に身近な存在です。日本のハーブを和ハーブと名付け、その普及などさまざまに活動している和ハーブ協会も近年設立されました。今後の日本のハーブ=和ハーブのさらなる発展が見込まれます。ここでは、和ハーブとはなにかご紹介します。

    和ハーブ検定?

    現在、ハーブに関する検定が多くありますが、日本のハーブに関してはあまり注目されることがありませんでした。そこで和ハーブ協会が主催する、和ハーブ検定というものがあります。和ハーブの種類・作用などの基礎知識とその伝統的文化や育て方、料理やクラフトレシピなどさまざまな利用法、 栄養学や生理学的知識、関係の深い薬事法などの法律知識まで習得できます。レベル別に2級と1級があり、1級を取得すると和ハーブアドバイザーの資格を得ることができます。検定を通して日本古来のハーブの魅力を学んでみるのもいいかもしれませんね。

    シソ

    分類:シソ科1年草 原産地:東南アジア

    縄文遺跡から種が見つかるほど古来から栽培され、日本の薬味として大変馴染み深い存在です。芳香成分のペリルアルデヒドは優れた抗菌作用と食欲増進効果があり、ほかにもβカロテンも豊富に含まれ、いろいろな成人病や風邪の予防効果などの効能があるとされます。
    赤ジソと青ジソに大きく分けられ、また葉がちぢれた品種もあります。葉だけでなく、花や未成熟の果実も利用することができ、植えれば長期間利用できます。暑さに強く生育旺盛で、地植えにすると放任していても育ちます。こぼれ種でよく増えますが、世代を重ねる毎に香りが弱くなったり、葉が固くなったりします。

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    青シソ赤シソ
    上:青シソ 下:赤シソ

    エゴマ

    分類:シソ科1年草 原産地:東南アジア
    シソとは同一種で、シソがエゴマの変種とされます。原産地周辺では、両者の中間的な形質をもつ交雑種も栽培されているそうです。韓国や日本の福島県、岐阜県などでは好まれ、近年も焼肉などと一緒に食べるハーブとして普及してきました。芳香成分のペリラケトンは、イノシシやシカなどが嫌う匂いなので、獣害の被害を受けません。シソと同一種なので交雑しやすく、シソの近くに植えるとあまり利用価値のない雑種が出てきてしまいます。葉とタネが主に利用することができ、タネはすり鉢ですりつぶしてから使うと、その有効成分を取り入れることができます。

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    エゴマの葉エゴマの実

    サンショウ

    分類:ミカン科落葉低木 原産地:日本、朝鮮半島
    日本で古くから薬味として利用されてきた、非常になじみ深い植物です。若い芽や葉、花、実に至るまで利用できるので、1本家にあると、長期間重宝します。通常は雌雄異株で、実を楽しむには雄雌の両方の株が必要です。家庭では雌雄同株で1本でも実がなり、トゲも少ない朝倉山椒がお勧めです。
    林の中に自生する植物なので適度な湿気を好み、環境の変化を嫌います。置き場は、午前中だけ日光が当たるような半日蔭の場所で、また冬の冷たい風が強く当たらない場所が良いでしょう。夏は特に乾燥に注意し、晴れた日で鉢植えの場合は毎日水やりしてください。
    病害虫はアゲハチョウの幼虫に食害されやすいので、早めに発見するようにしてください。

    写真・画像

    サンショウ

    料理やハーブティーなど役立つハーブで暮らしに彩りを

    まだまだおすすめしたいハーブとして、チャイブやカモミール、ロケット、ラビッジ、サラダバーネット、ゼラニウムなどがあります。ハーブの本も多く出版されているので、深く知りたい方はぜひご購入を。
    ハーブは鑑賞用や料理の香りづけとして楽しめるだけでなく、害虫や病気を防ぐ効果があります。さらに、病害虫防止の恩恵はハーブと一緒に育てているほかの植物にも作用するため、非常に万能な植物なのです。
    素晴らしい効能が多様に含まれるハーブは、日々の暮らしを豊かにすることでしょう。

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    YasuhiroOgawa
    YasuhiroOgawa

    植物園に勤務していた経験を活かして、正確でわかりやすい記事を書いていきたいです。好きな花はハイビスカス。現在は、トロピカルフルーツの新しい栽培に取り組んでます!

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