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病気や乾燥に比較的強く、初心者でも育てやすいことから人気のハーブ栽培。育成が楽しいだけでなく、料理のアクセントとしての使い勝手がいいことも魅力です。そんなハーブ栽培について、室内での育て方のポイントから、全てがセットになった簡単栽培キット、防虫・虫除け、人気の種類を紹介します!
初心者でも簡単!室内・ベランダでのハーブの育て方ポイント
初心者が食用ハーブを育てる場合、苗を購入してプランターで育てるのがおすすめです。苗からの栽培なら早ければ1カ月ほどで収穫でき、プランターだと室内で育てられるので天候に左右されないというメリットがあります。それでは、実際に育て方を見ていきましょう。
準備
・ハーブ用または野菜用培養土:必要な肥料などがあらかじめブレンドされているので、すぐに苗を植え付けられます。
・ハーブの苗:葉がピンとしていてグリーンの濃い元気な苗なら、その後もしっかり育ってくれます。葉が黄色っぽいものや虫食い穴があるものはNGです。
・プランター:深さが15cm程度あれば、ほとんどのハーブが育てられます。バジルやローズマリーなど、背の高くなるハーブは20cm以上の深さがあると安心です。キッチンの窓辺に並べるなら幅の小さい長方形プランター、寄せ植えを楽しむなら大きめの丸いプランターなど、目的や置き場所を考えながら選びましょう。
・鉢底石:鉢底石:土の水はけをよくするために、プランターの底に敷く軽石です。
・鉢底ネット:水やりのとき、プランターの底から土が流れ出るのを防ぐために使います。
・その他:土を入れるための移植ゴテ、ジョウロ、手袋、作業スペースに敷くビニールシートなどを準備しましょう。
植え方の手順
1.作業をするスペースにビニールシートを敷きます
2.プランターの底穴の上に鉢底ネットを置き、底面が見えなくなる程度まで鉢底石を敷き詰めます。
3.その上に培養土を入れます。この段階では鉢の1/3位まで入れてください。
4.苗の土をくずさないように注意して、ポットから取り出し、土の上に並べます。数株植える場合は、間隔を10〜15cmほどあけましょう。
5.苗の土がプランターの縁から1〜2cm下になるように、少しずつ土を足していきます。葉を埋めたり、土がかかったりしないように注意!
6.苗の根と土が密着するように、手のひらで軽く押さえます。土が少ないようなら、プランターの縁から1〜2cm下の高さまで足し、表面が平らになるようにならします。
7.最後にたっぷりと水をあげましょう!
水やりの仕方
表面の土が乾いたら水をあげる必要があります。水やりはプランターの底から水が流れ出るまでたっぷりと、が基本。口の細い水さしは土がえぐれてしまうので、ハス口のついたジョウロでまんべんなく与えます。室内の場合は、霧吹きでたっぷりと水やりしましょう。
肥料の与え方
培養土に含まれる肥料分は、1か月程度で効果が薄れてきます。葉の色が黄色っぽくなってきたら肥料ぎれのサインなので、液体肥料などを追加で与えます。肥料を薄める倍率などは、パッケージの記載どおりにしましょう。▼内容量:800ml
▼希釈倍率:草花・野菜・バラ・観葉植物(500倍) , 鉢花・花木・ハーブ(1000倍)等
液肥のハイポネックス。昔からあるので安心して使ってます。開花時期には苗も体力使うので栄養は必要ですね。
出典: 楽天
間引き方
ハーブの種類にもよりますが、植えつけから1か月ほどたって新しい葉が出てきたら、収穫できます。茎や葉をハサミで摘み取りましょう。収穫することで新しい葉がさらに伸びるので、下から10枚程度葉を残すようにして、ハサミで摘み取ります。使いきれないときは、風通しのよい場所に吊るしてドライハーブにするのもおすすめ!
【寄せ植え】ハーブの寄せ植え・植え替えのポイント!
出典:pixabay
寄せ植えで気をつけるべきなのは株の大きさ、高さです。バジルやローズマリーなど、背の高くなる種類を中央に、その周りに横に広がる(背の低い)パセリ、オレガノなどを植えるのがおすすめです。その場合、成長後の大きさを考え、植えるときに間隔をきちんとあけることが大切です。
キッチンで使えるハーブの寄せ植えセットはこちら!
▼高さ20~30cm×横30cm
とても立派なハーブが届きました。これから料理に使っていきたいと思います。鉢も可愛かったです。
出典: 楽天
ハーブは植え替えしないと枯れてしまう?
植え替えしてまで育てる人は少数だと思います。パセリ、バジルのように一年草(夏に花が咲き、秋〜冬で終了)のハーブも結構あるのが現実です。ミントやオレガノなどは多年草ですが、どちらかというと、挿し木で株を新しくする方法が一般的です。ただ、ローズマリーなどは常緑で大きくなるので、3年くらいたったら植え替えた方がよいです。放っておくと、すぐに根が密集して鉢の中で詰まってしまい、根詰まりをおこしてしいます。こうなると、栄養が全体に行き渡らずに枯れてしまうこともあります。
【キット・セット】おすすめ簡単ハーブ栽培キット3選
種からも簡単|聖新陶芸 ダブルハーブコンテナ バジル&ミント
料理やお菓子作りなどで特に出番の多いバジルとミントを、ひとつのコンテナで育てられるコンテナ栽培セット!落ち着いた雰囲気のコンテナがカジュアルな室内に合いそうです。▼重量:245g
▼サイズ:16.5 x 11.3 x 8 cm
▼ハーブ:バジル&コリアンダー
お洒落で可愛いハーブ栽培キット
スパイスボトル風の小さなビンで育てる栽培キット。キッチンや棚に並べるととても可愛く見えます。プレゼントにしても良さそうです。▼サイズ:直径4.5cm×6.9cm
▼ハーブ:ミント・バジル・イタリアンパセリ・カモミール・ワイルドストロベリー(いずれか1種)
タマゴからハーブ!?エッグリング ハーブ
タマゴそっくりの陶器製ポットがユニークな栽培キット。スプーンなどでタマゴの上部を割ると中には種シートが。あとは水をやるだけで育っていきます。ある程度大きくなったら植え替えましょう。種シート・培養土
、予備種、説明書
▼サイズ:直径4.7cm×高さ5.6cm
▼ハーブ:ミント・バジル・イタリアンパセリ・カクタス・ワイルドストロベリー(いずれか1種)
最初のセッティングのとき、本物のタマゴを叩く感じでドキドキしました。
中には、最初から種が入っており割って水を上げるだけなので簡単です。
出典: 楽天
【虫除け】この虫に注意!食用ハーブにも安心虫除け法
ハーブ栽培時に注意すべき虫
アブラムシ
害虫の代表格がアブラムシ。新芽の部分につきやすく、ほうっておくと株全体に広がって葉の汁を吸ってしまいます。小さくて見つけにくいのですが、ときどき新芽や葉の裏などをチェックして、見つけたらガムテープなどにくっつけて取り除きます。たくさんいるようなら、ジョウロでシャワーのように葉に水をかけ、洗い流すのも効果的。ヨトウムシ
蛾の幼虫、ヨトウムシ。かなり食欲が旺盛なので、葉をどんどん食べられてしまいます。卵の段階で発見すれば一番簡単に駆除できます。葉の裏に卵を発見したら葉ごと取り除きましょう。幼虫がかえってしまったときは急いで葉から取り除きましょう。ナメクジ
被害は少ないものの、見かけると嫌なのがナメクジ。湿気が多いと集まりやすいので、プランターをあまり密集させない、レンガなどの台の上に置いて湿気を避けるといった対策が効果的です。夜に活動するので、ときどき確認して、見つけたら割り箸などで取り除きましょう。ハダニ
ゴマ粒位の大きさの害虫。ゴマ粒より小さい虫で気がつきにくいのですが、アブラムシと同様に集団で葉の汁を吸ってしまいます。ジョウロや霧吹きでシャワーのように葉に水をかけ、洗い流すのが効果的です。【ハーブ種類】初心者におすすめハーブ5選と栽培時期のまとめ
イタリアンの定番|バジル
苗植え付け | 4月~6月 |
収穫 | 5月~10月 |
栽培概要 | 暑さに強く、直射日光も問題なし。寒さに弱く水はけが良い場所を好む。一年草で冬越しできないため、夏のうちに収穫する。 |
使い方 | パスタやピザなど、イタリアンに欠かせないハーブ。フレッシュバジルティーもおすすめ。 |
食卓がワンランクアップ|ローズマリー
苗植え付け | 3月~5月/10月〜11月 |
収穫 | 通年 |
栽培概要 | 水と肥料のあげ過ぎに注意。風通しの良いところで育てましょう。葉が混みすぎると風が通らなくなってしまうので注意しましょう。 |
使い方 | 肉料理との相性が抜群です!ハーブティーにしても◎ |
ぐんぐん育つ|イタリアンパセリ
苗植え付け | 3月~4月/9月〜10月 |
収穫 | 通年 |
栽培概要 | 乾燥すると茎がかたくなってしまうので、土が乾いていたらしっかりと水をあげ、直射日光の当たらない場所で育てましょう。二年草で、冬越しさせれば翌春も収穫できます。 |
使い方 | 普通のパセリより葉がやわらかく、スープやピザのトッピングなどに。細かく刻んでドレッシングにも。 |
エスニックには欠かせない|パクチー(コリアンダー/シャンツァイ)
苗植え付け | 3月~4月/9月〜10月 |
収穫 | 3月~8月 |
栽培概要 | 根が深く伸びるので、深さが15〜20cmあるプランターで育てると、よく育ちます。背が高くなって倒れてくるようなら、支柱を立てて支えてください。 |
使い方 | 生春巻きなどのエスニック料理のほか、やわらかい葉はサラダも人気。種(コリアンダーシード)もスパイスとして利用できます |
パクチーについて詳しくはこちら☟
大人の香りとピリ辛が人気|ルッコラ
苗植え付け | 3月〜4月/9月~10月 |
収穫 | 5月~7月/10月~12月 |
栽培概要 | 日当たりと風通しの良い場所で育てましょう。ルッコラは多湿が苦手なので、水やりは土が乾いてからにしましょう。 |
使い方 | 若い葉はサラダに、おひたしや炒め物、肉料理など食べ方は様々! |
もっとハーブについて知りたい人は!
料理やハーブティーなどに使える定番のハーブの種類とそれぞれの育て方のポイントを詳しく解説しています。こちらの記事も参考にしてください。玄関や寝室などにおすすめのハーブリースがDIYで作れちゃう!お部屋に香りと彩りをプラスしてくれるローズマリーのリースを作ってみませんか?