【農家直伝】腐葉土の作り方と使い方|畑の土がふかふかに生まれ変わる

腐葉土とは、地面に落ちた落葉広葉樹の葉が、時間の経過とともに土となったものです。腐葉土は、高い通気性や保水性、有益な微生物に富むなど野菜作りに最適!自作もできます!今回は腐葉土の作り方や使い方、販売先そして自作に使えるアイテムをご紹介します。


写真提供:こぐま農場
ふかふかで有機質たっぷりの腐葉土。農業・園芸では大定番の土壌改良材です。ホームセンターや通販でも手に入りますが、ちょっと手間を掛けるだけで自作も可能なんですよ。特に、たくさん使うなら自作の方が安上がりです。木の種類や発酵など、腐葉土作りの際に抑えるべきポイントをご紹介します!

腐葉土とは何だろう?

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腐葉土とは何か?

ブナ・ケヤキ・クヌギといった落葉広葉樹の葉や、枝などが地面に落ち、バクテリアやミミズによって分解され土になったものです。腐葉土は柔らかく、また空気が多いため、程良いぬくもりを感じます。強い匂いはなく、「山の匂い」がする土です。農業やガーデニング以外では、カブトムシをはじめとした昆虫の飼育にも使われます。

腐葉土が野菜作りに良いとされる理由とは?

野菜作りの土として腐葉土は定番です。腐葉土に含まれている有益な微生物が、土の団粒化促進や、有機物の分解などを行ってくれます。畑に混ぜると、土の通気性や根の張りが良くなり、水分・肥料分を保つ働きもアップ!

市販の腐葉土の価格は?

商品によりますが、大体20Lで500~1700円程度です。大量の落ち葉が用意できなくても、Amazonやホームセンターの通販なら、自宅までスピーディーに届けてくれます。

簡単な腐葉土の作り方!自作でこだわりの腐葉土を

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腐葉土作りに揃えたいアイテムはこちら

プランターや小規模な家庭菜園であればコンポストで、大きめの畑なら温床枠を使って自作します。
・材料:クヌギやケヤキ、ブナなどの落葉広葉樹の落ち葉、水、米ぬか
・道具:てみ、熊手、ビニール袋(もしくは麻袋やコンバイン袋)、ホーク
・温床枠:ベニヤ板、垂木、釘、金づち、ブルーシート

基本的な腐葉土の作り方はこちら

Step1. 温床枠を作る

まずは温床枠作りです。設置場所は雨が当たらないところを選びましょう。垂木とベニヤ板を釘で固定し、枠を作ります。腐葉土を大量に作るには落ち葉の量も必要です。まずは畳一枚程度の大きさから始めてコツをつかむと良いでしょう。

 

Step2. 落ち葉を集める

写真提供:こぐま農場
熊手とてみで落ち葉を集めたら、ビニール袋や麻袋、コンバイン袋に入れ持ち帰ります。量を確保するには、許可を取った上で公園を利用しても良いでしょう。

 

Step3. 落ち葉を温床枠に入れ、水、米ぬかを加える

落ち葉、米ぬか、水を温床枠に入れます。しっかり足で踏み、層を作りましょう(一段目)。同じ手順で、二段目、三段目以降も繰り返します。温床枠の高さまで来たら完了です。米ぬかに含まれている糖は微生物活動のスターター、いわゆるエサとなります。

 

Step4. ブルーシートを被せ保温する

ブルーシートを温床に被せます。保温と雨よけのためです。

 

Step5. 温度が高すぎるときは切り返し

数日待つと、温床がじわじわ温まってきます。手で触ったときにぬくもりを感じるくらいの温度がベスト!熱すぎるなら、軽く切り返すと温度が下がります。

 

Step6. 切り返し

週1回程度、ホークで上下の層を入れ替え、まんべんなく発酵が進むようにします。

 

Step7. 完成

落ち葉が崩れかけてきたら完成です。早ければ約3カ月程度で出来上がりますよ。


腐葉土の使い方とは?

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基本は土に混ぜて使う!

出来上がった腐葉土は畑に投入し、鍬や耕運機などで土と混ぜて使います。プランター栽培やガーデニングでは、赤玉土や鶏ふんと混ぜ、水はけと水もちのバランスが良くなるよう調整しましょう。


マルチ代わりに使う

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植物の株元にまき、保温・保湿のマルチ材として使われることもあります。風が強い場所では飛ばされて無駄になってしまうため、注意が必要です。

発熱を利用して育苗もできる!

発酵が進む過程で発する熱を利用し、寒い時期の育苗に使うこともできます。


腐葉土を作るときに注意しておきたいこと

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腐葉土に向かない落ち葉がある!

腐葉土にする落ち葉にも向き不向きがあります。イチョウやマツは分解に時間が掛かるため、腐葉土には向いていません。桜も成長阻害物質「クマリン」が含まれているので、腐葉土には入れない方が良いと言われています。

混ぜすぎ注意!土がスカスカになります

腐葉土の量は、土全体の2~3割程度が理想的。腐葉土の比率が高すぎると、苗が不安定で倒れやすくなる、水はけが良すぎる、霜で植物が浮き枯れやすくなる、といったデメリットが。初心者さんは勘違いしがちですが、土を全部腐葉土にすればいいというわけではありません。あくまで元の土に「プラスして」使いましょう。

雑草は腐葉土ではなく、堆肥に入れる

雑草は堆肥に使われることがあります。ですが腐葉土に雑草を混ぜると、発酵が高温にならないので、入れないほうが良いでしょう。鶏ふん等を入れる堆肥作りなら入れても構いませんが、その際は長期間しっかり発酵させます。

ダイコンやニンジンなどの根菜類は場所を選んで

腐葉土に含まれる枝は固い有機物です。これがダイコン、ニンジンの成長を妨げ、又根の原因になることもあります。根の下には入れないことをおすすめします。

腐葉土を作る際のおすすめアイテム

熊手

落ち葉集めに最適!12本歯熊手

ITEM
荒熊手12本歯
腐葉土用の落ち葉を集めるなら、熊手がおすすめです。大きいものだけが歯に引っかかるので、砂や塵まで一緒に集めにくいですよ。金属製より軽く扱える竹製です。

・全長:約150cm

金属製に比べてとても使いやすく竹製のため軽く取り回して使用出来重宝しています。農家にとっては竹製のしなりがとても使いやすいです。


てみ

落ち葉集めはもちろん、肥料の運搬にも使える「てみ」

ITEM
ASK てみ 大
熊手とあわせて使いたい「てみ」です。集めた落ち葉をチリトリのように受け止めてくれます。てみで集めた落ち葉は、手押し車や袋に入れて運搬すると効率的です。肥料の運搬や、雑草取りの袋代わりにも使えます。

・サイズ:幅49.5×奥行50.5×高さ17.5cm
・重量:約0.75kg

集めた落ち葉を小分けにして運ぶガラ袋

閉じ紐付き、25枚入りガラ袋

ITEM
大竹興業 ガラ袋
1枚1枚は羽根のように軽い落ち葉でも、大量に集めると意外と重くなります。こちらのような袋に入れ、小分けして運ぶと楽です。

・サイズ:幅60×高さ90cm
・内容:25枚入

切り返しのマストアイテム!ホーク

金象印 ホーク4本爪

ITEM
金象印 ホーク4本爪
金象印の4本爪ホークです。爪がしっかり入ります。湿った落ち葉の切り返しがスコップよりも楽!干し草にもよく使われる農具です。

・サイズ:113.5cm
・重量:1.6kg

落ち葉に被せるブルーシート

ブルーシート180×180cm

ITEM
ブルーシート
温床枠にかぶせておく、ポリエチレン製のブルーシートです。サビに強いアルミ製のハトメが付いています。

・サイズ:幅180×奥行180cm

温床枠の壁に使う、ベニヤ板

カットベニヤ板 長さ180cm×幅45cm×厚さ2.5cm

ITEM
カットベニヤ板
温床枠作りに最適なベニヤ板!カットして届けてもらうこともできます。2カットまでなら無料、3カット目からは有料です。

・サイズ:幅45×奥行180×厚さ2.5cm

カットベニヤを探している時に、丁度良い幅のものをこちらで見つけて購入しました。長さを半分にカットしてから配送して頂いたので、とても扱い易く、また送料も安くなって、大変満足しています。どうもありがとうございました! 


温床枠の支柱に!垂木

温床の支柱に!ベニヤ板との組み合わせで使用

ITEM
垂木
ベニヤ板と組み合わせて使いたい、温床枠の支柱におすすめな垂木(杉)です。価格の安さが魅力!

・サイズ:幅4.5×奥行96×高さ4.5cm

自分で作る時間がない方に!完成品の腐葉土(関東産)

関東産腐葉土

ITEM
腐葉土
自分で作る時間がない人は、もちろん完成品を購入してもOK。関東産の腐葉土です。ナラ、クヌギなどの広葉樹落葉のみで作られています。発酵材は不使用!

・容量:40L

自作で簡単にできる腐葉土

腐葉土作りは、「落ち葉を集め、水と米ぬかを混ぜる」だけ!発酵させた時、少し落ち葉の形が残るくらいが丁度いい仕上がりですよ。天然資源の落ち葉を有効活用して、畑をふかふかにする腐葉土の自作にチャレンジしてみてくださいね。

<構成>こぐま農場
→こぐま農場やさいひろば:https://koguma.theshop.jp/

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