教えてくれた農家さん
今回腐葉土について教えていただいたのは、埼玉県春日部市および宮代町で、ブロッコリーや小松菜、バターナッツをはじめとするさまざまな野菜を栽培されている、こぐま農場さん。「野菜を通じて、お客様を笑顔に。」をモットーに、日々美味しい野菜づくりに励まれ、地元の学校給食にも野菜を提供されています。愛情たっぷりに育てられた野菜は、こぐま農場さんのホームページからも購入できますよ!
<構成>こぐま農場
→こぐま農場やさいひろば:https://koguma.theshop.jp/
腐葉土とは何だろう?
腐葉土とは何か?
ブナ・ケヤキ・クヌギといった落葉広葉樹の葉や、枝などが地面に落ち、バクテリアやミミズによって分解され土になったものです。腐葉土は柔らかく、また空気が多いため、程良いぬくもりを感じます。強い匂いはなく、「山の匂い」がする土です。農業やガーデニング以外では、カブトムシをはじめとした昆虫の飼育にも使われます。腐葉土が野菜作りに良いとされる理由とは?
市販の腐葉土の価格は?
商品によりますが、大体20Lで500~1700円程度です。大量の落ち葉が用意できなくても、Amazonやホームセンターの通販なら、自宅までスピーディーに届けてくれます。簡単な腐葉土の作り方!自作でこだわりの腐葉土を
腐葉土作りに揃えたいアイテムはこちら
プランターや小規模な家庭菜園であればコンポストで、大きめの畑なら温床枠を使って自作します。・材料:クヌギやケヤキ、ブナなどの落葉広葉樹の落ち葉、水、米ぬか
・道具:てみ、熊手、ビニール袋(もしくは麻袋やコンバイン袋)、ホーク
・温床枠:ベニヤ板、垂木、釘、金づち、ブルーシート
基本的な腐葉土の作り方はこちら
Step1. 温床枠を作る
まずは温床枠作りです。設置場所は雨が当たらないところを選びましょう。垂木とベニヤ板を釘で固定し、枠を作ります。腐葉土を大量に作るには落ち葉の量も必要です。まずは畳一枚程度の大きさから始めてコツをつかむと良いでしょう。Step2. 落ち葉を集める
Step3. 落ち葉を温床枠に入れ、水、米ぬかを加える
落ち葉、米ぬか、水を温床枠に入れます。しっかり足で踏み、層を作りましょう(一段目)。同じ手順で、二段目、三段目以降も繰り返します。温床枠の高さまで来たら完了です。米ぬかに含まれている糖は微生物活動のスターター、いわゆるエサとなります。Step4. ブルーシートを被せ保温する
ブルーシートを温床に被せます。保温と雨よけのためです。Step5. 温度が高すぎるときは切り返し
数日待つと、温床がじわじわ温まってきます。手で触ったときにぬくもりを感じるくらいの温度がベスト!熱すぎるなら、軽く切り返すと温度が下がります。Step6. 切り返し
週1回程度、ホークで上下の層を入れ替え、まんべんなく発酵が進むようにします。Step7. 完成
落ち葉が崩れかけてきたら完成です。早ければ約3カ月程度で出来上がりますよ。腐葉土の使い方とは?
基本は土に混ぜて使う!
できあがった腐葉土は畑に投入し、鍬や耕運機などで土と混ぜて使います。プランター栽培やガーデニングでは、赤玉土や鶏ふんと混ぜ、水はけと水もちのバランスが良くなるよう調整しましょう。マルチ代わりに使う
発熱を利用して育苗もできる!
発酵が進む過程で発する熱を利用し、寒い時期の育苗に使うこともできます。腐葉土を作るときに注意しておきたいこと
腐葉土に向かない落ち葉がある!
腐葉土にする落ち葉にも向き不向きがあります。イチョウやマツは分解に時間が掛かるため、腐葉土には向いていません。桜も成長阻害物質「クマリン」が含まれているので、腐葉土には入れない方が良いと言われています。混ぜすぎ注意!土がスカスカになります
腐葉土の量は、土全体の2~3割程度が理想的。腐葉土の比率が高すぎると、苗が不安定で倒れやすくなる、水はけが良すぎる、霜で植物が浮き枯れやすくなる、といったデメリットが。初心者さんは勘違いしがちですが、土を全部腐葉土にすればいいというわけではありません。あくまで元の土に「プラスして」使いましょう。雑草は腐葉土ではなく、堆肥に入れる
雑草は堆肥に使われることがあります。ですが腐葉土に雑草を混ぜると、発酵が高温にならないので、入れないほうが良いでしょう。鶏ふん等を入れる堆肥作りなら入れても構いませんが、その際は長期間しっかり発酵させます。ダイコンやニンジンなどの根菜類は場所を選んで
腐葉土に含まれる枝は固い有機物です。これがダイコン、ニンジンの成長を妨げ、又根の原因になることもあります。根の下には入れないことをおすすめします。腐葉土を作る際のおすすめアイテム
熊手
落ち葉集めに最適!12本歯熊手
・全長:約150cm
金属製に比べてとても使いやすく竹製のため軽く取り回して使用出来重宝しています。農家にとっては竹製のしなりがとても使いやすいです。
出典: 楽天市場
てみ
落ち葉集めはもちろん、肥料の運搬にも使える「てみ」
・サイズ:幅49.5×奥行50.5×高さ17.5cm
・重量:約0.75kg
集めた落ち葉を小分けにして運ぶガラ袋
閉じ紐付き、25枚入りガラ袋
・サイズ:幅60×高さ90cm
・内容:25枚入
切り返しのマストアイテム!ホーク
金象印 ホーク4本爪
・サイズ:113.5cm
・重量:1.6kg
落ち葉に被せるブルーシート
ブルーシート180×180cm
・サイズ:幅180×奥行180cm
温床枠の壁に使う、ベニヤ板
カットベニヤ板 長さ180cm×幅45cm×厚さ2.5cm
・サイズ:幅45×奥行180×厚さ2.5cm
カットベニヤを探している時に、丁度良い幅のものをこちらで見つけて購入しました。長さを半分にカットしてから配送して頂いたので、とても扱い易く、また送料も安くなって、大変満足しています。どうもありがとうございました!
出典: 楽天市場
温床枠の支柱に!垂木
温床の支柱に!ベニヤ板との組み合わせで使用
自分で作る時間がない方に!完成品の腐葉土(関東産)
関東産腐葉土
・容量:40L