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葉と花のコントラストが魅力!「ナスタチウム」の種まきと育て方


観賞するだけでなく、ハーブとして花や葉っぱを食用にできるナスタチウム。黄色や朱色など、はっきりとした明るい色の花が、寄せ植えやハンギングプランター、食卓を彩ってくれますよ。種まきや切り戻しなど、ナスタチウムの育て方を紹介します!

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MitsuyaNao

埼玉県の山奥で、約1反のブルーベリー畑を管理しています。ハイブッシュとラビットアイを約20品種栽培中。野菜、花、ハーブなども育てています。AGRI PICKでは、家庭菜園や園芸の初心者に向けた記事を中心に担当。他メディアでも多数執筆中。…続きを読む

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花壇に咲くナスタチウム

出典:写真AC
黄色やオレンジに近い赤など、人目を引く鮮やかな花を咲かせるナスタチウム。ハスのように丸い葉っぱも特徴的です。花壇はもちろん、寄せ植えやつり鉢で観賞したり、食べたり、コンパニオンプランツにしたりと、多くの楽しみ方があるナスタチウムをぜひ育ててみませんか?

ナスタチウムってどんな花?

柵に絡んだナスタチウム
出典:Pixabay
ナスタチウム(ナスタチューム)は「金蓮花(きんれんか)」とも呼ばれる一年草で、メキシコやペルー、ブラジル、コロンビアなどに分布しています。食べられる花を咲かせる「エディブルフラワー」のひとつでもあります。草丈は小さいものだと30cm程度ですが、数メートルに広がるつる性の品種も。春まきと秋まきができ、秋まきの場合は室内などに移動させて越冬させると、翌年も花を咲かせてくれます。

エディブルフラワーの基礎知識はこちら!

ナスタチウムの品種

つる性、立性、矮性、一重咲き、八重咲き、斑入りなど、ナスタチウムは種類豊富です。植えたい場所や、組み合わせる植物に合わせて選べます。

花言葉

「愛国心」「困難に打ち勝つ」「勝利」「光の導き」などです。

ナスタチウムのいろいろな楽しみ方

ナスタチウムの花と葉
出典:PIXTA

花壇に

見るだけで元気になるビタミンカラーの花やユニークな葉の形を活かして、印象的な花壇作りができます。株と株の間が狭いと風通しが悪くなるので、株間は20~30cmあけるようにしてくださいね。

寄せ植えやつり鉢に

ナスタチウムの寄せ植え
出典:写真AC
鉢からこぼれるように咲くナスタチウムは、寄せ植えやつり鉢にぴったりの花です。特にハンギングプランターやバスケットに植えると、大きな葉や明るい花が浮かぶように生えるので、遠くからでも人目を惹きます!

花や葉っぱを食用に

ナスタチウムの花と葉のサラダ
出典:PIXTA
ナスタチウムの花・葉・若い種は食べることができ、ハーブとしても親しまれています。昔のヨーロッパでは、観賞用というよりむしろ食用として育てられていたそう。味はどの部分もピリッと辛く酸味があるので、葉をサンドイッチに挟るのもいいですし、鮮やかな花はサラダやスイーツにのせるだけでもおしゃれ!若い種は、ピクルスにして食べることができます。

コンパニオンプランツとしても

野菜や果樹の近くに植えると、作物の生育を助けるコンパニオンプランツとして活躍します。ブロッコリー、カブ、キャベツなどと相性が良いといわれています。ただし近くに植え過ぎると、植物同士が密集して生育を妨げることもあるので、50~60cm以上株間をあけるようにしてください。

ナスタチウムの栽培カレンダー

1年に2度開花シーズンがあるので、長く花を楽しめますね!
1月2月3月4月5月6月7月8月9月10月11月12月
種まき
植え付け
開花
挿し木

ナスタチウムの育て方

種まき

ナスタチウムの種
出典:Pixabay
種まきのタイミングは、春と秋のいずれかです。
ナスタチウムの種は大きく、表面の皮は硬いですが、発芽しやすいので種まきからの栽培にチャレンジしてみましょう!一晩水に浸けておくと発芽しやすくなります。土を入れたポリポットなどに、2~3粒ずつまいてください。嫌光性種子なので、厚み1cmくらいの土でしっかり覆います。

春まき

3~5月上旬に春まきすると、6~7月ごろに開花します。開花までの期間の短さが魅力です。真夏は暑さで花が一旦止まってしまいますが、秋になるとまた開花します。

秋まき

9月に秋まきした場合は、冬越しさせて、翌年の春以降に花を楽しみます。開花までの期間が長い分、株が立派に大きく育ちますよ。

おすすめのナスタチウムの種

グリーンフィールド ナスタチウム

食べることもできる花だからこそ有機で、という人も多いのでは?こちらはヨーロッパの有機種子基準に基づき、オランダで生産されたオーガニックの種です。

・内容量:1.9g (粒数15粒)
・発芽率:70%以上

植え付けの場所と土



ナスタチウムの花と青空
出典:Pixabay
ナスタチウムは大きく育ってからの植え替えに弱いので、本葉3~4枚になったら早めに植え付けます。時期は3月下旬〜5月下旬です。

場所

日当たり、風通し、水はけの良い場所を好みます。日当たりが悪いと花付きが悪くなり、風通しが悪いと病気にかかりやすくなります。ただし、高温には弱いため、とくに暑さが厳しい真夏は半日陰に移動させると良いでしょう。

ナスタチウムの原産地は高冷地の痩せた土なので、肥えた土壌より痩せた土壌を選んで植え付けます。水はけの良さも大切です。
鉢やプランターで育てる場合は、園芸用の培養土を使うか、赤玉土6:腐葉土4、もしくは赤玉土5:腐葉土4:川砂1の割合で配合するのがおすすめ!


水やり

ナスタチウムの葉の上の水滴
出典:Pixabay
土の表面が乾いたらたっぷりと水やりしますが、やや乾かし気味の管理を心がけるのがコツです。乾燥地の植物なので、水を頻繁に与え過ぎると、ひょろひょろと不格好になってしまったり、葉ばかりが増えて花は少なくなってしまいます。

肥料

植え付けの際に、チッ素よりもリン酸・カリが多い配合肥料を、元肥として少し与えるだけでOKです。肥料が多いと葉だけが茂り、開花しにくくなるので注意!

切り戻し

ナスタチウムは暑さに弱いので、梅雨があけて暑くなると株が弱ってきます。弱った株は1/3くらいに切り詰めましょう。夜の気温が20℃以下になる秋ごろに、また咲きはじめます。

収穫

苗が小さいうちは、葉はむやみに摘み取らず、株を充実させるようにしましょう。種まきしてから約60~70日くらい経ってからは、いつでも収穫できます。花は、初夏か秋、種は秋に収穫します。

冬越し

霜が降りた葉
出典:写真AC
ナスタチウムは一年草なので、基本的には春に種まきして冬に枯れるという栽培スケジュールです。
秋まきして翌年まで株をしっかり育てたい場合は、プランターや鉢などに植え付けて、越冬させます。気温が5℃以下に下がらない軒下やベランダ、日当たりの良い室内へ移動させ、霜や寒風に当てないように管理します。

花がら摘み

ナスタチウムの花
出典:Pixabay
花が枯れると、その後に種ができ始めます。種ができると全体の花付きが悪くなるので、種の採種が目的でなければ、花がらは早めに摘み取ってしまいましょう。

病害虫

病気や害虫は少なめですが、葉の汁を吸うハダニや、花やつぼみを食害するナメクジが発生することもあります。被害が広がってしまいそうな場合は、薬剤を散布してください。春の育苗期は、アブラムシに注意しましょう。

    ナスタチウムの増やし方

    ナスタチウムの葉
    出典:Pixabay

    挿し木

    挿し木は4~6月か、9~10月ごろ行います。つぼみのない茎を切り取って、半日ほど水を吸わせたあと、土に挿して増やしましょう。

    種の採取

    枯れたあとの花から種を採取すれば、次の年も楽しめますよ。採った種は、風通しの良い涼しい場所で保存しましょう。

    ナスタチウムは、水はけの良いやせた場所で育てる!

    鮮やかな赤や黄色のナスタチウムの花
    出典:写真AC
    多くの植物は肥沃な土壌を好みますが、ナスタチウムはやせた土壌のほうがたくさん花を咲かせる、とてもストイックなエディブルフラワーです。つり鉢や寄せ植えなどで、華やかな姿を楽しんでくださいね。

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