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赤玉土の使い方|観葉植物の土づくりに!特徴や土の配合などプロが解説


園芸の基本用土として、腐葉土などと一緒に使われる「赤玉土」。この記事では、細粒・小粒・大粒など種類別の特徴や、観葉植物におすすめの配合など詳しく紹介します。また、鹿沼土との違いや、100均ストアのダイソーとホームセンターの赤玉土の比較検証も。赤玉土はメダカの水槽にも使えるのか?といった疑問にもお答えします!

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白田 仁 監修者

ボタニカルショップ「NEO GREEN 渋谷」オーナー

白田 仁

「趣味の園芸」テキストで、園芸ダイアリーの観葉植物を担当し、執筆・監修を2年間務める。そのほか、インテリアグリーンに関する本の監修も多数。店舗で扱う植物は、全て自身の目で厳選し、鉢合わせしたもの。植物とかわいらしいネコ達との暮らしが垣間見れるインスタグラムは必見! HP:http://www.neogreen.co.jp/ Instagram:https://www.instagram.com/neo_green/…続きを読む

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AGRI PICK 編集部

AGRI PICKの運営・編集スタッフ。農業者や家庭菜園・ガーデニングを楽しむ方に向けて、栽培のコツや便利な農作業グッズなどのお役立ち情報を配信しています。これから農業を始めたい・学びたい方に向けた、栽培の基礎知識や、農業の求人・就農に関する情報も。…続きを読む

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赤玉土

出典:PIXTA
園芸の土作りには欠かせない「赤玉土」。ホームセンターや園芸店でもよく見かける赤玉土ですが、どのような特徴があり、どういった用途で使われるのか知らない人も多いかもしれません。
そこでこの記事では、赤玉土を賢く使いこなせるように、特徴や種類などを詳しく解説します。赤玉土を使ったおすすめの配合パターンも、観葉植物のプロに教えてもらいましたので、ぜひチェックしてみてくださいね!

赤玉土とは?特徴・成分など

赤玉土
出典:PIXTA

赤玉土の特徴

赤玉土とは、関東ローム層から採取される「赤土」を乾燥させたもの。園芸では超が付くほどポピュラーな存在で、通気性、保水性、排水性、保肥力に優れているのが特徴です。腐葉土や元肥と混ぜて、花や野菜、観葉植物、多肉植物などの基本用土として利用されます。

赤玉土の成分

ケイ酸、アルミ、鉄が豊富です。赤玉土が赤褐色をしているのは、含まれている鉄の影響。肥料成分は含んでおらず、あくまで土の水はけや通気性をアップさせるために用いられます。ほぼ無菌のため、挿し芽や挿し木にも使うことも。

赤玉土のpHと種類

赤玉土はpH5~6の弱酸性です。粒子の大きさごとに大粒、中粒、小粒、細粒と分けて商品化されています。
また、普通の赤玉土より硬い「硬質赤玉土」もあります。値段はやや高いものの、形崩れしにくく長持ちするので、栽培期間が長いや盆栽や樹木、多年草などにおすすめです。

赤玉土の種類とおすすめ製品

赤玉土5種類
撮影:AGRI PICK編集部
ここからは、赤玉土の種類について解説していきます。
赤玉土は、粒のサイズが大きくなるほど、排水性・通気性が高くなり、小粒になるほど保水性・保肥性がアップするのが特徴です。

大粒

赤玉土大粒
撮影:AGRI PICK編集部
粒が小石のような大きさの「大粒」は、赤玉土の種類の中で最も水はけと通気性が良いのが特徴。「ゴロ土」とも呼ばれ、園芸では鉢底石として使われるのが一般的です。鉢底石として使いやすい大粒の赤玉土ですが、水やりを繰り返すうちに粒が崩れてくるため、定期的に交換する必要があります。

気軽に使える小容量

プレミアムソイル 赤玉土 大粒

少量使いに便利な小容量タイプ。試しに鉢底石として使ってみたいという人にもおすすめです。

・容量:2L

複数の鉢やプランターに

上質赤玉土 大粒

複数の植物を育てている人におすすめ。粒子の大きなゴロッとした赤玉土がたっぷり入っています!

・容量:14L

中粒

赤玉土中粒
撮影:AGRI PICK編集部
赤玉土の「中粒」は、背の高い樹木や根が太い植物の植え込み材としてよく使われます。水はけを良くするために、鉢底石と培養土の間に挟むように使うことも。また、小さな鉢の鉢底石としても利用できます。

使い切りに便利な少量タイプ

DIY 赤玉土 中粒

高さのある観葉植物や花木、クンシランなど根の太い植物に。使い切りやすい少量タイプです。

・内容量:約2L

大容量でコスパも良し!

赤玉土 中粒

たっぷり入っているのに低価格!コスパ重視の人におすすめです。粒のサイズは7~15mm。

・容量:18L

小粒

赤玉土小粒
撮影:AGRI PICK編集部
赤玉土の中で、最も汎用性が高いのが「小粒」。排水性がありながら、適度な保水性を兼ね備えているのが特徴です。粒が小さいため、細い根の多い植物は根張りが良くなります。赤玉土の小粒は、腐葉土などとブレンドして植物の植え込み材にするほか、挿し芽や挿し木にもよく使われます。

お試し用にもおすすめ

赤玉土 小粒

用途の幅が広い「小粒」タイプ。さまざまな花や野菜、観葉植物などに使えます。少量なので、挿し木や挿し芽などのお試しにも。

・容量:3L

大容量なのにリーズナブル!

あかぎシリーズ 赤玉土 小粒

関東ローム層の赤土を粉砕し、粒の小さなものだけふるい分けしてあります。大容量でお買い得価格なのもうれしい!

・容量:20L

細粒(さいりゅう)・微粒

赤玉土細粒
撮影:AGRI PICK編集部
粒というよりも、砂に近い見た目をした「細粒・微粒」。密度があるため排水性と通気性が低くくなりますが、逆に保水性と保肥性はアップします。挿し芽・挿し木のほか、種まきや育苗などに使われるのが一般的です。

挿し木・挿し芽などに

平和 加熱処理済み赤玉土 微粒

350℃で熱処理した、直径2~5mmの細かな赤玉土。配合土にするだけでなく、挿し木・挿し芽用としてもおすすめです。

・容量:2L

細かくてサラサラの細粒赤玉

茨城産 硬質赤玉土 細粒

1~2mmの非常に細かな粒子ですが、硬質なので長持ちします。多肉植物やミニ観葉植物の表面土を覆ってもおしゃれですよ。

・容量:16L

硬質赤玉土

硬質赤玉土
撮影:AGRI PICK編集部
硬質赤玉土
撮影:AGRI PICK編集部
赤玉土を高温で焼き固めたのが「硬質赤玉土」になります。ほかの赤玉土に比べると、粒がとても硬いため崩れにくく、通気性と排水性が長期間持続するのが特徴です。あまり植え替えを行わない盆栽や、アクアリウムの底床材にもよく使われます。硬質赤玉土も、細粒~大粒のサイズ別に販売されています。画像は小粒の硬質赤玉土です。

盆栽に最適の超硬質赤玉土

茨城産 硬質赤玉土

盆栽の基本用土として開発された、とても硬い赤玉土。野菜や花より栽培期間が長い盆栽だからこそ、硬質赤玉土がおすすめです。細粒~大粒まで用途に合わせて選べます。

・容量:5L

中粒の硬質赤玉土は小鉢の鉢底石にも

平和 硬質赤玉土 中粒

使い勝手の良い中粒の硬質赤玉土。硬く崩れににくいので、ミニ観葉植物の鉢底石にも最適です。

・容量:14L

微塵(みじん)

微塵
撮影:AGRI PICK編集部
赤玉土をふるいにかけて出るのが、粉状の「微塵」です。この微塵が含まれたまま赤玉土を使うと、水はけと通気性が悪くなってしまうため取り除くようにします。赤玉土の中ではあまり出番のない種類です。

赤玉土と鹿沼土の違い|どう使い分ける?

鹿沼土
出典:PIXTA
赤玉土とよく似た用途で使われる土に、クリーム色をした「鹿沼土」があります。鹿沼土は、関東ローム層で採取される多孔質の軽石で、通気性と排水性に優れているのが特徴です。赤玉土と鹿沼土の大きな違いは、鹿沼土のほうが強い酸性であること。ブルーベリー、ツツジ、山野草など、酸性土を好む植物の栽培では、赤玉土の代わりに鹿沼土が使われます。また、鹿沼土は「土」というより「軽石」に近く、赤玉土よりも通気性に優れています。一方で、保肥力は赤玉土に劣るのが特徴です。

鹿沼土の種類や使い方についてはこちらの記事をチェック!


赤玉土の使い方・基本編|観葉植物の土づくりに

ここからは、赤玉土を使ったおすすめの配合を紹介していきます!教えてくれたのは、観葉植物のプロ・白田さん。一般的な観葉植物に適した配合から、サボテンや多肉植物用の配合まで目的別に紹介します。

基本配合

赤玉と腐葉土
撮影:AGRI PICK編集部
赤玉土の基本配合
撮影:AGRI PICK編集部
まずは、基本の配合を押さえましょう。赤玉土(小粒)が6~7割、腐葉土が4~3割のブレンドです。これは、ほとんどの植物に対応する万能な配合になります。さらにピートモスや桐生砂などを加えることで、保水性や排水性を調整していきます。

Point. 赤玉土と腐葉土はふるいにかけて使おう!
赤玉土をふるいにかける 撮影:AGRI PICK編集部
腐葉土をふるいにかける 撮影:AGRI PICK編集部
赤玉土は、目の細かいふるいで通気性と水はけを悪くする微塵を取り除きます。腐葉土は、目の粗いふるいにかけ、ダンゴムシなどの虫が好む大きめの葉をよけておきましょう。


一般的な観葉植物におすすめの配合

一般的な観葉植物用(ベーシック)

観葉植物用の配合1
撮影:AGRI PICK編集部
観葉植物用2ブレンド後
撮影:AGRI PICK編集部
ほとんどの観葉植物に対応できるベーシックな配合です。「赤玉土6:腐葉土3:桐生砂1」でブレンドしています。室内で管理する観葉植物は、根腐れを起こしやすいため、保水性よりも水はけの良さが大事。そこで、基本の配合に桐生砂を入れることで排水性を高めました。

一般的な観葉植物用(虫対策)

観葉植物用の配合
撮影:AGRI PICK編集部
観葉植物用ブレンド
撮影:AGRI PICK編集部
「観葉植物を育てたいけれど、虫が気になる」という人には、こちらの配合がおすすめ。「赤玉土6:ピートモス3:もみ殻くん炭1」のブレンドです。虫が好む腐葉土の代わりに、ピートモスで有機質を加えています。さらに、ピートモスの酸度を中和するため、もみ殻くん炭をプラスしました。もみ殻くん炭は水はけも良くしてくれます。

乾燥気味を好む観葉植物におすすめの配合

乾燥気味用配合
撮影:AGRI PICK編集部
乾燥気味用ブレンド
撮影:AGRI PICK編集部
基本の配合に、軽石を加えることでさらに排水性を高めた配合です。割合は「赤玉土(小粒)6:腐葉土3:軽石(小粒)1」になります。乾燥気味を好み、水はけが悪いと根腐れを起こしやすい観葉植物におすすめです。

水分を好む観葉植物におすすめの配合

水分好む用配合
撮影:AGRI PICK編集部
水分好む用ブレンド
撮影:AGRI PICK編集部
水分を欲しがる観葉植物には、「赤玉土(小粒)6:腐葉土3:バーミキュライト1」の配合がおすすめです。バーミキュライトをプラスすることで、水もちの良い用土になります。

サボテンにおすすめの配合

サボテン用配合
撮影:AGRI PICK編集部
サボテン用ブレンド
撮影:AGRI PICK編集部
サボテンには、特に排水性の高い用土が適しています。おすすめは、「赤玉土(小粒)3:桐生砂3:軽石(小粒)2:ピートモス1:もみ殻くん炭1」の配合。水はけを良くするために、桐生砂と軽石を全体の半分の割合になるように加えています。もみ殻くん炭は、酸性のピートモスの中和のほか排水性もアップします。

多肉植物におすすめの配合

多肉用配合
撮影:AGRI PICK編集部
多肉用ブレンド
撮影:AGRI PICK編集部
こちらは、サボテン用よりも、やや保水性のある多肉植物用の配合です。「赤玉土(小粒)4:桐生砂3:ピートモス1:もみ殻くん炭1:バーミキュライト1」でブレンドしています。桐生砂ともみ殻くん炭で水はけをアップし、少量のバーミキュライトで水もちするように配合しました。

赤玉土の使い方・応用編①|腐葉土と混ぜて家庭菜園の土づくりに

赤玉土と腐葉土のブレンド
出典:PIXTA
家庭菜園においても、赤玉土は欠かせません。腐葉土と混ぜることで、有機質を含んだフカフカの土にすることができます。最も基本となる配合は「赤玉土7:腐葉土3」。これは、ほとんどの野菜に使える配合です。これを基準とし、排水性を高めたい場合は赤玉土の割合を増やします。逆に水もちを良くしたいのであれば、腐葉土の割合を増やしましょう。さらに堆肥や土壌改良材などを加えることで、野菜作りに適した土にすることができます。

家庭菜園の土づくりは、こちらの記事で詳しく解説しています!


赤玉土の使い方・応用編②|メダカのビオトープ

ビオトープ
出典:写真AC
赤玉土は、メダカのビオトープやアクアリウムの底床(ていしょう)としても多く利用されています。底床は、水草の植え込み材になるほか、魚のフンや水中の汚れを吸着して水質を保つ役割も果たします。
アクアリウム専門店では、「ソイル」と呼ばれる水槽専用の底床が販売されていますが、価格が高めなのがネック。そこで、ソイルの代用に安価な赤玉土が利用されるようになりました。特に、高温で焼き固められた硬質赤玉土は粒が崩れにくいため、底床に適しています。

赤玉土がビオトープやアクアリウムに使われる理由

多孔質構造の赤玉土は、水中の汚れを吸着しやすく、バクテリアのすみかにもなるという特性があります。また、養分が含まれていないことから、藻類が発生しにくいのも利点です。

赤玉土を入れると水のPHはどうなる?メダカへの影響は??

赤玉土はpH5~6の弱酸性のため、底床として使うと水質も弱酸性に傾きます。メダカは弱アルカリ性の水を好むとされていますが、順応性が高いため、弱酸性の水でも対応できます。ただし、急な水質の変化は良くないため、徐々に慣らしていってあげましょう。

ソイルの代わりに赤玉土を使うときの注意点

定期的に交換をする

硬質赤玉土でも長期間使用していると、粒が崩れて劣化してしまいます。粒が崩れた状態では水が濁ってしまうため、定期的に交換するようにしましょう。

必ず水洗いしてから使う

赤玉土は、目の細かいふるいで微塵を取り除き、さらに水でよく洗ってから水槽に入れてください。何もせずにそのまま使うと微塵で水が濁り、水槽のろ過フィルターが詰まりやすくなってしまいます。

どのくらいの水洗いが必要か試してみました!

赤玉土をネットに入れてコップに設置

コップにセットした赤玉土
撮影:AGRI PICK編集部
赤玉土の小粒を排水口ネットに入れ、軽く振って微塵を取り除いた状態です。このまま上から水を注いでみます。

水入れ1回目

濁った状態
撮影:AGRI PICK編集部
あっという間に水が濁り、泥水となってしまいました。

水入れ2回目

水交換後
撮影:AGRI PICK編集部
水を捨て、もう一度上から注ぎ入れましたが、まだまだ濁っています。透明な水になるまで何度も水を交換しないといけないようです。

流水で水洗い

透明になった水
撮影:AGRI PICK編集部
水を入れ替えるだけでは、時間がかかりそうなため、ネットにいれたまま流水で数秒洗ってみました。再び水を注いでみたところ、透明な状態になりました。数日経っても濁らず、クリアな水質をキープしています。赤玉土は微塵がとても多いため、ネットやザルに入れてよく水で洗い流すのが良いようです。

赤玉土の値段は?100均の製品ってどうなの??

100均の赤玉土
撮影:AGRI PICK編集部

赤玉土の販売価格

価格は質によりけりですが、ホームセンターでは5Lの容量で、300円前後で販売されていることが多いようです。粒が崩れにくいように高温で焼形処理された硬質赤玉土は、これより価格が高くなります。

100均ストアの赤玉土

赤玉土は、100均ストアでも購入することができます。ダイソーの園芸コーナーでは、赤玉土が1.5Lの容量で販売されていました。

ホームセンターと100均の赤玉土を比較!

今回編集部では、ホームセンターと100均ストアで赤玉土を購入し、両者に違いはあるのか調べてみました。さまざまな角度から比較してみようと思います!

その1. コスパ

1Lあたりの価格を算出してみました。ホームセンターで購入した赤玉土(小粒)は、5Lで税抜き298円。1Lあたりに換算してみると、59.6円になります。一方100均の赤玉土は、1.5Lの容量で税抜き100円なので、1Lあたりの価格は66.6円となりました。コスパはホームセンターの赤玉土のほうが良いですね。たくさん使用する場合は、100均のものではコスパが悪いと言えます。

その2. 粒の形状や大きさ

赤玉土 粒の比較
撮影:AGRI PICK編集部
ホームセンター赤玉小粒
撮影:AGRI PICK編集部 ▲ホームセンターの赤玉土(小粒)
100均赤玉
撮影:AGRI PICK編集部 ▲100均の赤玉土
ダイソーで販売されていた赤玉土は粒の大きさが選べず、1種類しかありませんでした。見たところでは粒が大きめな印象です。ホームセンターの小粒と比べてみると、かなり粒が大きいのが分かります。
画像の1枚目はそれぞれの粒を並べた比較。2枚目はホームセンターの赤玉土(小粒)で、最後の画像は100均の赤玉土になります。同じパッケージでも粒の大きさは多少バラつきがあるため、大きめ~小さめの粒をピックアップしてメジャーに当てています。

その3. 粒の硬さ

指先でつぶす
撮影:AGRI PICK編集部
それぞれの赤玉土の粒を指先ではさみ、力を加えてみました。両方とも硬く、表面が少ししか崩れませんでした。硬さは変わらないと思います。

その4. 粒の崩れやすさ

赤玉土水入れ比較
撮影:AGRI PICK編集部
それぞれの赤玉土を透明のカップに入れ、水をかけてみました。画像は、左が100均、右がホームセンターの赤玉土です。粒の様子が見やすいように、ある程度クリアにになるまで水を5回交換しましたが、今のところ両方とも粒の崩れは見られません。しばらくこのまま放置してみます。
一日置いた赤玉土
撮影:AGRI PICK編集部
丸一日置いた、水漬けの赤玉土の様子です。両方とも見た目は変わっておらず、粒の形もそのままキープしています。

比較実験をした感想

粒の硬さと崩れやすさは、100均とホームセンターの赤玉土に違いはありませんでした。相違点は、何と言っても粒の大きさとコスパです。どちらかを選ぶなら、コスパが良く、小粒で使いやすいホームセンターの赤玉土をおすすめします。

赤玉土に関するQ&A|代用品や再利用の方法など

赤玉土
出典:PIXTA
赤玉土に関する疑問やよくある質問について、観葉植物用のプロ・白田さんにお聞きしました。

Q. 赤玉土に代用できるものでおすすめのものが知りたいです

白田仁さん
白田仁さん
赤玉土の代用には、特徴が似ている鹿沼土がよく使われます。ただし、鹿沼土は強酸性のため、もみ殻くん炭などを加えて中和する必要があります。また、挿し芽や挿し木の挿し床として赤玉土の代用になるのは、赤玉土同様雑菌が少なく、保水性のあるバーミキュライトがおすすめです。

Q. 一度使った赤玉土を再利用する際に気をつけるポイントはありますか?

白田仁さん
白田仁さん
ふるいにかけて微塵を取り除き、粒状のものだけ使うようにしましょう。ただし、古い赤玉土は崩れやすくなるため、通気性や排水性が悪くなります。赤玉土の再利用は、基本的にはおすすめできません。

Q. コバエが発生しました。防ぐ方法はありますか?

白田仁さん
白田仁さん
赤玉土には、コバエの幼虫などが好む有機質が含まれていないため、虫が発生する可能性はほぼありません。赤玉土とブレンドした腐葉土など、有機質の土が原因かもしれません。腐葉土はできるだけ完熟のものを使い、虫が好む大きな葉をふるいなどで除去してから使用しましょう。
コバエが発生してしまったら、専用の殺虫スプレーで駆除してください。発生してすぐの産卵する前であれば、コバエの発生サイクルを防ぐことができます。また、コバエの幼虫は土の表面部分の有機物を食べるため、表土を削り取るのも有効な手段です。

赤玉土は用途に合わせて種類を使い分けよう!

赤玉土の入ったスイートマジュラムの鉢植え
出典:PIXTA
赤玉土は園芸の基本用土としてはもちろん、挿し芽や挿し木、アクアリウムの低床としても使える、汎用性の高さが魅力です。粒の大きさによって排水性や保水性が変わってくるため、用途や植物の性質に合わせて種類を使い分けましょう!

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