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- MitsuyaNao
埼玉県の山奥で、約1反のブルーベリー畑を管理しています。ハイブッシュとラビットアイを約20品種栽培中。野菜、花、ハーブなども育てています。AGRI PICKでは、家庭菜園や園芸の初心者に向けた記事を中心に担当。他メディアでも多数執筆中。…続きを読む
室内での栽培もおすすめ!イタリアンパセリ
イタリアンパセリの特徴
葉先がくるっとカールしている縮葉種のパセリよりも、香りや苦みが穏やかなイタリアンパセリ。セリ科の1~2年草で、草丈は20~40cmほど。葉の食感は柔らかく食べやすいハーブで、イタリア料理を中心に、さまざまな西洋料理に使えます。ほぼ一年中収穫できるので、好きなときに使えるようキッチンやベランダで育てるのもおすすめ!パクチーとの見分け方
イタリアンパセリとパクチーは同じセリ科で、見た目も似ています。簡単に見分けるポイントは香り。パクチーは大好きな人と苦手な人がくっきり分かれる独特の香りをしているので、葉に軽く触れた手を嗅いでみればすぐにわかります。イタリアンパセリの栽培カレンダー
イタリアンパセリの生育適温は15〜20℃。暑すぎず寒すぎない、穏やかな春か秋に栽培を始めましょう。1月 | 2月 | 3月 | 4月 | 5月 | 6月 | 7月 | 8月 | 9月 | 10月 | 11月 | 12月 | |
種まき | ● | ● | ● | ● | ● | |||||||
植え付け | ● | ● | ● | |||||||||
植え替え | ● | ● | ● | ● | ● | ● | ||||||
収穫 | ● | ● | ● | ● | ● | ● | ● | ● | ● | ● | ● | ● |
種から育てる!イタリアンパセリの種まき
イタリアンパセリは、3~5月か9~10月に種まきしましょう!人気が高いハーブなので、100円ショップやスーパーなど、身近なお店で種が売られていることも多いですよ。種まきの手順
ポリポットの土に指で軽く穴を1つあけ、そこに3~4粒ずつ種をまきましょう。イタリアンパセリは好光性種子なので、土を分厚くかけると発芽しません。ほんの軽くかぶせる程度か、上から手でおさえるだけにして、最後にたっぷりと水やりします。10日程度で発芽するので、土が乾かないように水やりしながら管理してください。おすすめの種まき用の土
おすすめのイタリアンパセリの種
イタリアンパセリの苗を植えてみよう!鉢植え・地植えの場合
種まきした苗が大きくなったら、花壇、鉢、プランターなどに植え替えます。苗を購入するときは、中心から勢いよく芽が出ているものを選びましょう。苗植え前のチェックポイント
育てる場所を確認!日当たり・気温は?
日当たり・風通しのいいところで育てます。暑さにはあまり強くないので、外で栽培している場合、真夏は涼しい半日陰に移動させてください。寒さには比較的強く、屋外でも越冬させやすい植物です。室内で管理する場合は、逆に日照不足に気を付けましょう。窓からの光が1日6時間以上あたる、明るい場所に置いてください。
鉢や花壇に植え替えるタイミングはいつ?
発芽して本葉が2〜3枚になったら、一つのポリポットに対して1本になるよう間引きます。ポリポットの中で根がいっぱいになったら、プランターや花壇へ移植してください。地植え
イタリアンパセリの栽培では、水はけのいい土作りが大事です。1平方メートルあたり苦土石灰120g、完熟堆肥2kg、有機配合肥料120gを施します。あまり背が高くなる植物ではありませんが、根は深く伸びるので、よく耕しておきましょう。鉢植え
根腐れしないように、鉢底に穴の空いたプランターや鉢を用意します。この鉢底穴が見えなくなるくらいまで、大粒~中粒の赤玉土などの鉢底石を敷き、その上から園芸用培養土を入れて植え付けましょう。鉢のサイズは直径15cm以上が望ましいです。おすすめの苗
イタリアンパセリの育て方|基本の管理方法
水やり・肥料
ハーブ全般は乾燥気味の場所を好むので、水をあげ過ぎると根腐れしやすい傾向にあります。水やりは土の表面が乾いてから行いましょう。また、10日に一度くらいの頻度で肥料をあげると、育ちが良くなります。植え替え
イタリアンパセリは多年草ではありませんが、株が老化するまで1~2年育てられます。鉢やプランターが窮屈になってきたら、春か秋に一回り大きな鉢へ植え替えましょう。ただし植え替えはあまり得意ではないので、できるだけずっと同じ場所で育てられるように、鉢やプランターは最初から余裕のあるサイズにするといいですよ。害虫
イタリアンパセリにつきやすい害虫は、アブラムシやキアゲハの幼虫です。防虫ネットで覆うと、しっかり対策できます。防虫ネットについてはこちらの記事をチェック!
詳しいアブラムシ対策はこちら!
詳しいキアゲハ対策はこちら!
イタリアンパセリの収穫のコツ|どの部分から摘み取るの?
葉っぱがあるうちは、基本的にいつでも収穫できます。株元を1〜2cmくらい残して、ハサミで切り取りましょう。手で引っぱると、株ごと抜けてしまう危険があるので注意してください。イタリアンパセリは、株の中心から新しい芽を出します。内側の新しい芽ほど食感が柔らかく、外側の葉は硬くなっていくので、収穫するときは葉が硬くならないうちがおすすめ。また、1株につき葉は常に7、8枚残しておき、光合成できるようにしてあげましょう。
花が咲いたら
ペンペン草のような、小さくて白い花を咲かせるイタリアンパセリ。花は養分を消費するので、花芽ができた段階で摘み取ってしまうのが一般的ですが、株を増やしたいのであれば、あえて花を咲かせて種を採ってもOKです。イタリアンパセリは水耕栽培できる!
土を使わず水だけで育てる、水耕栽培もできちゃうイタリアンパセリ。材料も手間も少なく育てたい人におすすめな方法です。水耕栽培の基本やメリット・デメリット、容器を自作する方法は、こちらの記事で紹介しています!
すぐに始められる水耕栽培キット
イタリアンパセリはどんな料理におすすめ?
イタリアンパセリは、癖のない味とさわやかな香りで、洋風の魚料理やサラダ、パスタなどとよく合います。クラムチャウダーや手作りドレッシング、グリーンスムージーなどに加えても。みじん切りにしたイタリアンパセリとすりおろしたニンニクをバターに混ぜれば、香り豊かなガーリックバターも作れます。イタリアンパセリの保存方法!冷凍もOK
必要なときに必要な分を摘み採るのが一番フレッシュでおいしいですが、でき過ぎてしまったり、採ったものの鮮度を保ちたいときには、冷凍保存も可能です。ただし、香りや風味が落ちないうちに、早めに食べきりましょう。冷凍するときは、水洗いしてキッチンパーパーなどで水気をしっかり拭き取り、茎と葉の部分に切り分けて、冷凍用の保存袋に入れます。茎は使いやすいように、小さくみじん切りしておきましょう。使うときは解凍せず、袋ごともんで葉の部分を細かくしてから、手作りドレッシングやスープの具などにするのがおすすめです。
イタリアンパセリは、風通しと暑さに注意
イタリアンパセリは風通しのいい場所で、真夏の暑さに注意しながら育てるのがコツ。枯れてきた茎は早めに根元から摘み取り、常に青々とした元気な状態を保ちましょう。ちなみに、ミント、バジル、ローズマリーなども育てやすいハーブです。ぜひイタリアンパセリと組み合わせて栽培を楽しんでくださいね。キッチンやベランダで一緒に育てられる、簡単ハーブの栽培キットを紹介!