四季咲きや一季咲きのゼラニウムから、爽やかなハーブの香りがするもの、葉と茎が下に垂れるようにして伸びていくハンギングに最適な種類まで多彩にそろう、ゼラニウムのおすすめ品種を紹介します。
ゼラニウムを育てたくなる5つのポイント
ヨーロッパで人気のゼラニウム、じわじわ日本でも人気の兆しをみせています。1. 挿し木で増やせる
挿し木で増やすことができるので、お気に入りの品種をたくさん育てることができます。2. 1年を通して花を楽しめる
四季咲きのゼラニウムは、1年を通して鮮やかな色合いの花を楽しむことができます。3.上手に冬越しすれば翌年も!
宿根草なので長い月日をかけて育てることができる草花です。4.丈夫で育てやすい
ゼラニウムは、次々と新芽を出す力強い生命力が魅力です。5.センテッドゼラニウムの良い香り
ゼラニウムの中でセンテッドゼラニウムという種類には、ローズやミント、アップルなど、さまざまな香りを楽しむことができます。切り花にしてお部屋に飾るとハーブの香りがふわっと広がって、気持ちの良い空間が演出できます。品種にこだわる苗選び!おすすめゼラニウム!!
少し肉厚な葉と鮮やかな花色がガーデニングで一際目立つ、ゼラニウムのおすすめ品種を紹介します。1.ローズゼラニウム:香りあるゼラニウムの定番
香りを楽しめるセンテッドゼラニウムの中でも、このローズゼラニウムは定番品種。バラに似た香りがするので、ヨーロッパでは化粧品の香料として広く使われています。日本でもローズゼラニウムの香りがするハーブソープなどのスキンケア商品が年々増えているようです。食用できるローズゼラニウムの苗であれば、ジャムや紅茶などの香り付けにも使用できます。
2.ペルタータム ソルフェリノ:ハンギングに
葉がアイビーに似ていることから名付けられたアイビーゼラニウムは、窓辺からマウンド状に広がりながら伸長するのでハンギングにもおすすめです。適宜切り戻しして、株のボリュームを出しながら育てましょう。鮮やかな赤味がかったパープル系の花と、濃い緑の葉のコントラストがとても綺麗です。
3.エンジェルアイズ:バイカラーのペラルゴニウム
エンジェルアイズは、一般的にペラルゴニウムと呼ばれる一季咲きのゼラニウムです。春咲きで、梅雨の時期にもたくさん花を咲かせてくれます。
分枝性が良く、2色の花がたくさん咲くので、切り戻しして枝数を増やして、株全体がこんもりと丸くなるように育ててみましょう。
4.リンゴ2000:まとまりの良いコンパクト感
実生系の花付きの良い四季咲きのゼラニウムです。優しいローズの色合いが、お庭で可憐に咲き誇ります。開花期も3月下旬から霜が降りるごろまで長く楽しめる人気の品種です。
枝のまとまりが良く小さめの葉なので、コンパクトに育てられます。
5.ガーネット:深みのある赤の八重咲
まるでバラの花束のように、八重咲の花がギュッと1つに集まったようなガーネットは、プレゼントに最適の品種です。花付きも良いので、次々に花を咲かせてくれます。
花が咲いた後の花柄は、こまめに摘み取り開花期までの間たくさん花を咲かせましょう。
6.サニーデイ:大輪のブロッチ咲
ほかの種類より比較的大輪で、ブロッチ咲きの花と、明るい爽やかなグリーンリーフのゼラニウム。大きな花と明るいグリーンの葉でお庭をパッと明るくしてくれます。
7.モミジバゼラニウム:洋風にも、和のお庭にも
葉が印象的なカラーリーフタイプ!形や模様がモミジのような鑑賞価値の高い葉は、和洋どちらのお庭にもおすすめです。
細い花びらが5枚付いている可愛らしい花は3~11月ごろまで咲き続けます。
8.キャンディボール:耐寒性・耐暑性に優れた品種
ピコティ(覆輪)といって花弁の周りに入る帯状の線が魅力的な咲き方をするキャンディーボール ピコティーは、さらに八重咲きでポンポンと小さなバラが集まったような、丸くてボールのような花房を付けます。マイナス2度まで耐えうる丈夫な原種と交配が行われたことで、耐寒性・耐暑性に優れた品種です。
植え付けからのゼラニウムの育て方
開花期の長い四季咲きのゼラニウムの育て方を紹介します。品種によって開花期の長さが異なります。植え付け
苗の植え付け時期は5~6月が適期。真夏と冬を避ければ、9月の植え付けでも十分根付きます。
(種で育てる場合は4~5月、発芽適温は20~25℃)
追肥
長い間花を咲かせ続けるので、鉢植えで育てているゼラニウムは、肥料を与えることを忘れずに。液体肥料は週に1度施すことで、咲き続ける力を維持します。
水やり
乾燥気味に育てるので、水は土が乾いてから与えます。過湿は避けますが、あまりにも乾き過ぎてしまうと葉が落ちたり花付きが減ってしまいます。
病害虫
比較的病害虫の被害が少ないゼラニウムですが、高温多湿の環境下では株が弱まり、茎腐病などの病気になってしまいます。また、風通しが悪いとアブラムシなどが発生し、食害を受けてしまいます。
冬越しで翌年も
宿根草のゼラニウムは、冬越しをして翌年も楽しむことができます。室内に置ける場合
レースのカーテン越しの日光が当たるような、風通しの良い窓辺で育てます。暖房の風が直接当たる場所はNG。
屋外で冬越しする場合
株元にワラなどで防寒をして、雨が当たらない軒下に移動します。暖かな日差しの当たる南側の風通しが良い環境が理想的です。
挿し木で増やす
茎のてっぺんから10~15cmを切り取り、葉を3~4枚残してあとは取り除き、挿し穂を作ります。育苗ポットに清潔な土を入れ、挿し穂を挿しこみます。
初めは直射日光に当てないように日陰で育てます。
ほとんどのゼラニウムは20~30日、アイビーゼラニウムは15日ほどで発根するので、その後は徐々に太陽の光に慣らしていきます。
根が十分に回ってきたら、鉢に植え替えて育てましょう。
▼詳しいゼラニウムの育て方はこちらをご覧ください。
ゼラニウムの品種にこだわろう!
ヨーロッパではゼラニウムが多く育てられているので、とてもポピュラーな植物として親しまれています。開花期も長く、冬越しもできる宿根草なので、ガーデニングの草花として、長い月日をかけて愛着深く育ててみてはいかがでしょうか。
センテッドゼラニウムの香りも、ローズ以外にアップルやシナモン、ミントなど多様にあります。日常に素敵な香りがあると、気分も変わりますので、皆さんもお気に入りのゼラニウムを見つけて育ててみませんか。