小さくて見つけにくく、退治しづらいアブラムシ。牛乳や食用油が効くという説もありますが、本当に効果的なのはどんな退治方法なのでしょうか。そのカギは、アブラムシの性質や行動を知ることにあります。
畑やプランター菜園で、アブラムシを寄せつけない方法、効率よく撃退する方法を解説しましょう!
1.アブラムシってどんな虫?その生態を徹底研究!
アブラムシはカメムシ目アブラムシ上科に属する、体長2〜4mmの昆虫です。「アブラムシ」というのは総称で、多くの野菜につくモモアカアブラムシ、ウリ科やナス科野菜につくワタアブラムシ、ネギ類につくネギアブラムシなど、たくさんの種類がいます。野菜だけでなく草花や樹木などあらゆる植物につき、柔らかい新芽の部分などに群がって植物の汁を吸います。吸汁の被害そのものは大したことがありませんが、植物から植物へと移動するときにウイルスを媒介し、ウイルス病に感染した植物はうまく育たなかったり、枯れてしまったりすることがあります。春〜夏に最も発生しやすく、とくに気温が高く雨の少ない年にはアブラムシが多いといわれます。寒くなると徐々に数が減りますが、ビニールハウスや暖かい室内などでは真冬も活動します。
アブラムシには通常は翅(はね)がなく、集団で新芽や葉の裏側などにじっと潜んでいますが、個体数が増えると翅のある個体が生まれ、風に乗って新しい寄生植物にたどり着き、そこでまた集団化します。それまでいなかった場所にいつの間にか大量発生するのは、この移動するアブラムシがいるためです。飛んで移動するアブラムシは、黄色いものに引き寄せられる性質があります。逆に、キラキラと反射する光には近寄りません。この性質を利用したアブラムシよけグッズもあります。
アブラムシの天敵はナミテントウやナナホシテントウなどのテントウムシ類、クサカゲロウ、ヒラタアブなどの昆虫です。アリとは共生関係にあることが知られていて、畑やベランダに急にアリがふえたら、アブラムシが発生している可能性があります。
アブラムシの生態まとめ
1. ほとんどあらゆる植物につく
2. 新芽や葉の裏に潜んでいる
3. 集団で植物の汁を吸い、ウイルスを媒介する
4. 気温が高く雨の少ない年には発生しやすい
5. 暖かい場所では真冬でも活動する
6. 通常翅はないが、個体数が増えると翅のある個体が生まれ、新たな植物に移動する
7. 黄色いものに引き寄せられる
8. 反射光を嫌う
9. 天敵はテントウムシ類やクサカゲロウ、ヒラタアブなど
10. アリとは共生関係にある
2.アブラムシ対策のポイントは?
効果的なアブラムシ対策は、まず「野菜や植物に寄せつけないこと」。そして、もし発生してしまったら「早めに退治すること」が重要です。上に挙げたアブラムシの性質を理解しておくと、ポイントを押さえた対策が取れますよ。
畑とプランター栽培、それぞれでの方法を、次で詳しく紹介します!
畑でのアブラムシ対策
1. 防虫ネットやマルチを利用する
・網目サイズ:1mm目
今までの虫との格闘が嘘のようになくなりました
朝カパッとはずして水やりしたら再びカパッとかぶせてます。
紐で止めたりとかはしていませんが大丈夫そうです。
出典: Amazon
2. 黄色い捕虫テープを設置する
アブラムシが引き寄せられる黄色粘着トラップを畝の周りに設置しておくと、作物への被害が防げます。ポイントは作物よりも高い位置に設置して、空から飛んで来るアブラムシをしっかり捉えることです。・数量:50枚入り
・対象害虫:コナジラミ類、アブラムシ、ハモグリバエなど
剥離紙に残った接着剤が手に付いてしまう同様のシートもありましたが、こちらは剥離紙に接着剤が残らないので、そのような事はありせん。
設置後はハモグリバエだけでなく、アブラムシからフルサイズのハエまで、多数の害虫をいっぱい捕えてくれるので満足しています。
育て初めから設置しておけば良かったです。
出典: Amazon
3. バンカープランツを育てる
バンカープランツとは、「天敵温存植物」のこと。野菜の周囲に、ソルゴー(トウモロコシに似たイネ科の一年草)やムギ類などを育てておくと、テントウムシ、アブラバチなどアブラムシの天敵がふえることで、アブラムシの被害を抑える働きがあります。
4. 乾燥する時期は畑でも水やり
気温が上がり、乾燥しやすい時期はアブラムシが発生しやすくなります。乾燥が続くときは、散水ホースでシャワーのように株全体に水をかけると良いでしょう。水の勢いでアブラムシを払い落とす効果もあります。
5. 自然派農薬を利用する
家庭菜園ではあまり農薬を使いたくないという人が多いと思いますが、農薬の中には、食用油やでんぷんなど、身近なものを利用した製品もあります。散布するとアブラムシの気門(呼吸する器官)をふさぎ、物理的に退治することができます。アブラムシに効果のある自然派農薬については次で紹介します。プランターでのアブラムシ対策
1. 防虫ネットを利用する
畑の場合と同じく、飛んで来るアブラムシを避けるには防虫ネットが効果的。プランター専用の支柱とセットになったネットもあります。銀線入りのものを選ぶか、または切ったアルミホイルを周りに吊るして反射させると、アブラムシが来にくくなりますよ。▼防虫ネットのことならこちらをご覧ください。
2. 新芽や葉の裏をときどきチェック
アブラムシは柔らかい新芽の部分に集まって、植物の汁を吸います。また、天敵から身を守るために、葉の裏側に隠れていることもよくあります。プランター栽培は野菜の状態を間近に観察しやすいので、水やりのついでなどに、これらの部分をチェックする習慣をつけましょう。最初の数匹のうちに発見すれば、そのぶん退治も楽にできます。
3. ガムテープや水の力で退治する
アブラムシは体長2〜4mmと小さいので、1匹ずつ捕まえるのは無理ですよね。もし見つけたら、ガムテープでくっつけて一網打尽にするのが効果的です。また、水を勢いよくかけて払い落とすのも有効ですが、ジョウロだと葉裏に隠れているアブラムシにかかりにくいので、ポンプ式の噴霧器などを使い、葉裏や新芽にもたっぷりとかけましょう。
3.アブラムシに効果のある自然派農薬
アース製薬 あめんこ
還元水あめを原料にした殺虫・殺菌剤で、収穫の前日まで使うことができます。アブラムシのほか、うどんこ病などにも効果があります。マンションのバルコニーで野菜をプランタ-で栽培しています。
ある時、奴は突然にやって来ます!!!朝居なかったのに夕方にはアブラムシの軍勢が襲来!でもこの商品スプレ-して乾くのを待つだけで殲滅できました。。今回は試しに小さいサイズ購入でしたがコスパ最高でしたので次回はBigサイズ購入予定です。スプレ-もしっかり噴射されるし食品成分だしお薦めします。
出典: Amazon
フマキラー カダンセーフ
ヤシ油とジャガイモやトウモロコシから抽出したソルビトールを合成した、ソルビタン脂肪酸エステルがアブラムシなどの害虫を包み、気門をふさぐ殺虫剤。しばらく原液を希釈して使っていたのですが、元の容器が汚くなり久しぶりにボトル入りを購入しました。噴霧力がとても強くなり、アブラムシやハダニが吹っ飛ぶパワーで噴霧回数も少なくて済むようになりました。
出典: Amazon