目次
見た目だけじゃない!庭木の効果
目隠し
「リビングや庭先でゆったりしたいけど、人の目が気になって落ち着かない」「カーテンを閉めたり、フェンスを立てたりするのは味気なく感じてしまう」そんな方には庭木がおすすめです!庭の見栄えを良くし、自然の目隠ししとなってくれて、一石二鳥です。日除け
「部屋は採光が良く明るいけれど、夏場に陽が当たると部屋が暑い」「西日が差し込んで建物の傷みが心配」そんなお家には庭木を取り入れれば自然のカーテンとなって日差しを遮り、心地良い空間を作ってくれます。庭木を選ぶポイント
大きさ
まずどこに植えれば目隠しや日除けができるか考えてみましょう。玄関や庭先、窓を遮るような形になる場合が多いです。場所のイメージが付いたら、次にどのくらい高い庭木を、どのように植えたら良いか考えみましょう。地面や生け垣に植え込むのか、それとも庭の模様替えのしやすさを考えてプランターや植木鉢にするのか。玄関まわりに植える場合は、高木の常緑樹を植えてしまうと年中暗くなってしまうばかりか、寒々しく感じることがあるので注意が必要です。
遮へい性
木には常緑樹と落葉樹があります。より季節感を楽しむなら落葉樹ですが、晩秋から初春にかけては落葉してしまいます。実用性を重視するならば、常緑樹中心に緑の壁を仕立てても良いでしょう。ただ、あまりにも庭木が多いと逆に日陰が多くなって、庭の雰囲気が暗くなってしまいます。ベランダの場合、プランターの低木と木目調のフェンスで上手く組み合わせると良いかもしれません。
手入れのしやすさ
庭木の中には、剪定などの手入れをあまりせずに、樹姿がまとまったまま生長していく品種や、病害虫に強い品種もあります。例えば松の木だと、綺麗な樹姿を保つには適宜剪定をしていく手間が必要です。一方アオキは低木かつ剪定は2~3年に1回程度なので、松の木と比べて育てるのは楽です。庭の雰囲気
目隠しや日除けをちゃんとしてくれる庭木であるかはもちろん、自分が楽しめる庭の雰囲気であるかも大事。庭木一つで家全体の印象も変わります。実用性を保ちながら、空間に彩りを添えるようなに庭造りを楽しんでみましょう。【存在感抜群の高木!】広い庭におすすめの庭木
ソヨゴ
・小高木
・樹高:2~2.1m
昨年10月に、ソヨゴを1本購入させて頂きました。
無事に根付いたみたいなので、
今回、さらに2本のソヨゴを追加注文させて頂きました。
写真にある通りの樹形のソヨゴが届きましたし、植え方についてもしっかりと説明されており、安心して植え付けできました。
ありがとうございました!
出典: 楽天市場
基礎情報
そよそよと葉が風にそよぐことから「ソヨゴ」と呼ばれています。5~6月頃に白い花が付き、10~12月頃は可愛らしい赤い実が付き、庭にワンポイントを添えてくれます。おすすめポイント
樹形が自然に整うため、和風、洋風、ベテラン、初心者問わず、手軽に楽しめる人気に庭木です植え方・手入れポイント
手入れはほとんど必要ないですが、病害虫予防のため不要な枝は切った方が良いでしょう。植え付けに最適なのは6~7月頃、日当たりの良い場所を好みますが、日陰にも耐えられます。イヌツゲ
基礎情報
日本全土の山林に見られるポピュラーな常緑樹です。昔はどの庭にも必ずイヌツゲがあったといわれていました。おすすめポイント
日陰や大気汚染にも耐え、生長が早く刈り込みにも強いので、場所に合わせて散らし玉、玉仕立て、円筒型などさまざまな形に仕立てられ、トピアリーにもできます。植え方・手入れポイント
適応力があるので土地の湿り気、乾燥度合いに関わらず育ちますが、やせ地での生長は避けた方が無難でしょう。剪定は年に2回を目安に、6~7月に1度、再び芽が伸びてから9月下旬以降に2回目の剪定を行うのがベストです。カイヅカイブキ
基礎情報
ヒノキの仲間の常緑針葉樹。自然に育つと枝葉が螺旋状に巻き上がって、炎のような樹姿になります。おすすめポイント
丈夫で扱いやすいため、特徴のある自然な姿を楽しむ、あるいは刈り込んで自由な形を楽しむなど、楽しみ方に幅があるのが魅力です。生け垣や玉散らし風などにも仕立てられます。植え方・手入れポイント
梨などのバラ科の植物の近くに植えると赤星病を媒介してしまう危険性があるため、植栽場所に十分な注意を払いましょう。ヒメシャラ
基礎情報
ツバキの仲間である小ぶりな落葉広葉樹。近縁のナツツバキに比べると小ぶりです。6~7月にツバキと似た、やや小さめの白い花を付けます。おすすめポイント
夏に咲くツバキに似た白い小さな花が可愛らしい。花は1日で落ちてしまう「一日花」ですが、次々と咲き続けてくれます。夏だけでなく、秋には紅葉、冬は落葉した後の赤みの滑らかな木肌が美しい。植え方・手入れポイント
植付けは芽が出る前の2~3カ月がベスト。乾燥に弱いため、堆肥や腐葉土を十分すき込みましょう。根の部分近くに植栽を植えるとなどして直接日光を遮りましょう。シラカシ
基礎情報
風から家を守る防風林として使われてきたカシの木です。防火林や防音林としても使われ、風や大気汚染、火に強い木です。おすすめポイント
樹姿がほっそりと美しく伸びていきます。生け垣や堀沿いの植え込みにおすすめです。植え方・手入れポイント
枝先が分枝してよく生長するので、年に3回程度の剪定し枝先が大きくなり過ぎないようにします。うどんこ病が発生しやすいので、風通しと採光が保てる場所に植えましょう。ヤマモモ
基礎情報
やせ地や湿地、大気汚染、潮風、強風に強くたくましい樹木であるため、公園樹や街路樹としても植えられています。常緑広葉樹です。おすすめポイント
和風、洋風のどちらの庭にも適しています。6~7月に実る果実でジャムや果実酒づくりも楽しめます。植え方・手入れポイント
放って置くと非常に大きく育ってしまうため、コンパクトに楽しみたい時は最低年に1回の剪定が必要です。コブ病になったら病気の枝を切って燃やし、薬剤をまいて防除しましょう。【剪定しやすい低木!】狭い庭におすすめの庭木
アセビ
基礎情報
春先に小さく白い花を付ける常緑広葉樹。新芽は赤色で季節によって異なる表情を楽しむことができます。葉と茎に「アセトポキシン」という有毒物質が含まれています。漢字で「馬酔木」と書くのは、アセビを食べた馬が「アセトポキシン」の毒にあたって、酔ったような姿になることからといわれています。おすすめポイント
花がたくさん付き、開花している期間が長いので、花を楽しみたい人におすすめ。また、日陰でも育つので日当たりの悪い場所でも育ちやすいですよ。植え方・手入れポイント
庭植えの場合は水やりは特に必要ありません。植える際は日向か半日陰の場所に植えると花付きが良くなります。また冬の冷たい風に当たると、葉が枯れてしまうので注意しましょう。【定番中の定番!】常緑樹の庭木
シマトネリコ
・高木
・原産地:沖縄、東南アジア、南アジア
・樹高:0.8~1m
とても立派なシマトネリコが届きました。ネットで植物を初めて購入しましたが、梱包もしっかりしてくださっており、生き生きした物がとどきました。
直ぐに庭に直植えしました。
一月ほど経過しましたが、しっかり根付いてくれて、少し新芽が増えたようにおもいます。
出典: 楽天市場
基礎情報
熱帯出身の樹木です。もともとは沖縄など南国のイメージが強い庭木ですが、近年では温暖化の影響で関東でも植えられるようになりました。葉は1年を通して緑を保ち、5月には円錐状の小さな花を咲かせます。おすすめポイント
花は樹冠を隠すほどみっしり咲き、庭に爽やかな装いをもたらしてくれます。あまり手が掛からず、寒さにも強い。高木になるため広いスペースが必要ですが、小さくコンテナで植栽することも可能です。植え方・手入れポイント
ほとんど施肥の必要はありません。自然に樹形が整うため、伸びすぎた枝や込み過ぎた枝を間引く程度の手入れで十分。植付けは3月中旬~下旬、9月下旬~10月中旬がベストです。クロガネモチ
基礎情報
高いもので20mに達する常緑の高木ですが、鉢植えで仕立てると狭いスペースでも楽しめます。雌株は10~2月頃まで小さな赤い実を付けるので人気です。おすすめポイント
丈夫なのでどこでも植えることができます。大気汚染や日照不足にも強い。どっしりと落ち着いた樹形がおすすめです。植え方・手入れポイント
新緑の頃はハマキムシが付くこともあるので、早めに薬剤で防除しましょう。斑点病の葉が落葉したら、落ち葉は集めて焼却し、翌年から薬剤散布を行ってください。【エスニック風】爽やかな雰囲気の庭木
黒竹
基礎情報
マダケの変種で、幹は細く、樹高は3~5mに生長します。一般的な竹よりも小ぶりなので古くから鉢植えなど観賞用として植えられてきました。おすすめポイント
幹の始めは緑色で、2年かけてだんだんと真っ黒になります。葉は鮮やかな緑に対し幹が黒いため、コントラストが美しく映えます。植え方・手入れポイント
竹なので地下茎がどこまでに広がり、他の植栽エリアを侵食してしまう恐れがあります。植え付け場所を区切るなり、鉢植えにするなど工夫をしましょう。地植えは、地中にトタン板を入れて場所を区切るのがおすすめです。大名竹
基礎情報
別名唐竹と呼ばれます。節と節の間が長く、やや紫を帯びています。梅雨時に出るたけのこは皮色が紫をしており食用にできます。おすすめポイント
鮮やかな緑が特徴で、剪定により節部に葉を密集させることができ、風情のある美しい仕立てができます。生け垣や庭園竹として人気のある常緑樹です。植え方・手入れポイント
黒竹同様、植える際は場所の選定に注意が必要です。地植えする場合、よほど広い敷地か、近所に地下茎が越境してはびこる心配のない環境の確保が大事です。【手入れ簡単!】初心者におすすめの庭木
アオキ
基礎情報
高さ2~3mの低木、常緑広葉樹。ほかの植物が育ちづらい日陰でもよく育ちます。ほかの木を引き立てる名脇役でもあります。おすすめポイント
葉が大きめに茂るので一本だけでも十分存在感があります。葉に黄色や白の斑が入った品種が人気です。植え方・手入れポイント
樹形は放っておいても自然に整うので、剪定は2年に1回程度で大丈夫。冬は乾燥しているため、冬枯れが出ないよう剪定は春先の3~5月頃に行いましょう。カツラ
・高木
・原産地:日本(沖縄県以外)
・樹高:30m前後
先日到着しました。家族へのプレゼント用に購入しました。とても喜んでくれました。
無事根付くことを期待してます。
基礎情報
北海道から九州まで日本全国の山地に見られる落葉樹。左右対称&端正な樹形で銘木として世界的に知られています。おすすめポイント
葉が可愛いハート型。秋になると緑から黄色に変わり変化が楽しめます。秋になると甘い香りが一面に漂い、乾燥させた葉は抹香の原料にもなります。植え方・手入れポイント
湿気と日向を好みます。逆に暑さには弱く、乾燥が激しいと葉焼けを起こし落葉する恐れもあります。剪定はあまり必要なく、自然な樹形が最も美しいとされています。【プランターで楽しめる】インテリア向きの庭木コニファー
コニファー
・原産地:中国、日本
・樹高:1~2m前後
全体的なモコモコ感、星のような葉の形、コニファーの中で一番可愛い品種だと思います。
これで紫化したら、もう最高ですね!
出典: Amazon
基礎情報
針葉樹の総称ですが、特に欧米で改良された園芸品種を指します。多湿の日本では「エレガンティシマ」「ヨーロッパゴールド」などが比較的に育てやすいです。おすすめポイント
欧米風の庭を演出できます。葉先から黄色く色付く新芽が美しく、人気な庭木の一つです。樹姿がまっすぐ上に伸びるので、横に並べやすく目隠し、日除けのアレンジが簡単です。植え方・手入れポイント
生長が早いのでまめな刈り込みが必要。病害虫に強く薬剤や肥料は特に必要ありません。大きく育つのでスペースは十分確保しましょう。狭い庭に向いているのは「スカイロット」「ブルースター」など。マンリョウ
基礎情報
日陰に強い常緑低木のため、庭の下草として使われることが多い。万両という名前の通り、商売繁盛の縁起物として定番となっています。おすすめポイント
樹高は1mほどで取り回ししやすく、鉢植えとして飾りにも。葉の濃緑と鮮やかな実の赤が相まって個性的です。夏に小さな白い花を咲かせます。植え方・手入れポイント
もともと芽の生長が遅く、剪定は不要なので手間が掛かりません。日陰に植えて根を乾燥させないようにするのが良いでしょう。【花が咲く!】おしゃれな庭木
ポートワイン(オガタマ)
基礎情報
モクレンの仲間で常緑広葉樹です。別名カラタネオガタマとも呼ばれています。おすすめポイント
4~6月頃に、枝の先に赤みを帯びた白い花を付け、バナナが熟したような甘い香りを放ちます。高さは4~5mと取り回ししやすい低木なので、植木鉢やコンテナ栽培にもおすすめです。植え方・手入れポイント
生長やや遅めなので、剪定は樹形を整える程度で大丈夫、手間はあまり掛かりません。しかし剪定せずに放って置くと樹冠が乱れてしまいます。寒さにやや弱いので剪定や移植は春以降が良いでしょう。強い日差しを嫌うため、日除けよりも目隠しの庭木として窓付近などに置くのをおすすめします。ハイノキ
基礎情報
近畿以西の温暖な地を原産とする常緑樹。近年はシマトネリコと並んで人気の高い木となっています。雌雄同種で、4月~6月に掛けてギンバイカのような雄しべが長く、白い花を咲かせます。おすすめポイント
清涼感あふれる葉の様子が魅力。生長が緩やかで、大きくなりにくいため狭い庭でも管理しやすいのが特徴です。植え方・手入れポイント
基本的には日向を好みますが、根張りが浅いため乾燥に弱い。強い日差しや西日が当たる場所では、葉が弱ってしまうことがあります。半日陰程度の場所がベスト。生長が遅いため剪定はあまり必要としません。ツツジ
基礎情報
クルメツツジといった常緑品種や、ミツバツツジなどの落葉品種があります。開花期は4~6月頃。満開になると葉が見えないほど色とりどりな花を付けます。おすすめポイント
誰もが知っているツツジも、実は庭に植えるのは難しくありません。刈り込みに強く、枝葉が密に生えるので、玉仕立てや垣根、寄せ植えなどさまざまな形で楽しめます。高木の足元に寄せるのもおすすめ。植え方・手入れポイント
幼木のうちは放任して大きく育て、仕立てる場合は、花後から7月中旬頃に形を整えましょう。【一味違う魅力あり!】個性的な庭木
レッドロビン
基礎情報
カナメモチとオオカナメモチの交雑種で、生け垣向きの常緑樹です。「レッド・ロビン」とも呼ばれます。5~6月に掛けては白い小花が集まって美しく咲きます。真っ赤な新葉が全体を覆うように生えるのが特徴です。おすすめポイント
何といっても鮮やかで赤の新芽です。生け垣にすると一面に生え渡り真っ赤な壁を作ります。剪定すれば季節を問わず赤い新葉を楽しむことができます。秋にも赤い実を付けるので、赤い庭木として洋風の庭に多く用いられています。
植え方・手入れポイント
生長が早いので、定期的に刈り込みを行わないと頭頂部が乱れやすくなります。年に1回以上の刈り込みが好ましい。日向を好みます。フェイジョア
基礎情報
中南米原産の常緑低木、グァバの仲間です。庭木、生け垣としても使われますが、果物として食用にも用いられています。おすすめポイント
花弁は外側が白く、内側は淡い紫色となっています。垂れ下がるように咲くユニークな花の姿は観賞価値が高く、ほのかに甘みがあるのでエディブルフラワーとしての用途もあります。葉の緑はオリーブのような、上品で落ち着いた色合い。植え方・手入れポイント
定植適期は3~4月。剪定は発芽前が最適です。間引き剪定では地際から生える枝や木全体の枝を整理します。木がある程度の高さまで伸びた時は切り返しましょう。ローリエ(月桂樹)
基礎情報
地中海沿岸が原産の常緑樹、独特の香りを枝葉は香辛料として有名です。4~5月に掛けて雌株は白い花、雄株は黄色い花をモコモとコ咲かせます。おすすめポイント
生長が早くどんどん枝葉を伸ばして育ちます。土を選ばず日当たりさえよければOK、どなたでも植えられます。植えにまっすぐ伸びるので育てるスペースは小さくても大丈夫。植え方・手入れ方ポイント
枝葉が茂るのが早いため、定期的な剪定作業が必要になります。適宜小枝を間引きしないと風通しが悪くなり、カイガラムシなど病害虫の被害に遭いやすくなります。庭木の剪定方法徹底解説!
剪定の基本
剪定の目的
庭木のお手入れとして欠かせないのが、剪定です。枝を切り、樹形を整えるのが目的です。枝を切ることで木の生育を助け、美観を高めます。同じに高さや幅の調整や、風通しを良くし病害虫の予防に繋げるといった意味合いもあります。
剪定の時期
剪定は一般的に、木本体への負担を抑える意味で3つの適した時期があります。・3月下旬~4月上旬の新芽が出る前で寒さが一段落した時期
・5月中旬~6月下旬の新芽が出そろい固まった時期
・9月中旬~10月上旬のまだ寒くなる前の時期
なお、落葉広葉樹、常緑樹広葉樹、常緑針葉樹と、種類や休眠時期によっても剪定時期が異なります。それぞれの庭木の特質を踏まえた剪定をしましょう。
剪定箇所の決め方
代表的な不要枝は以下のようなものがあります。・ひこばえ:根本や地中から生えてくる勢いのある枝。主幹の養分や水を奪われます。
・胴吹き枝:幹の途中から出る枝・樹勢を弱らせますが、枝が欲しい場所に出た場合は残しても大丈夫です.
・徒長枝:ほかの枝より勢い良く長く伸びる枝。樹形を乱すうえ、花もあまり付けません。
・頂上枝:幹の上部で幹からそれて上に向かって伸びる枝。そのままにしておくと幹が2本あるように見えて、樹形を乱します。
・平行枝:長さ、太さなどが同じ2本以上の枝が、同じ方向に同じように伸びています。1本残して後は切ります。
剪定の方法
太い枝の切り方
まず枝の下側に切り込みを入れて、次に枝の上側から切り込みを入れると、自重で折れます。そして最後に残った枝の根本を切ります。切る位置
枝元の出っ張りを残して根本から切ります。枝を残し過ぎるとそこから枯れたり、芽を出したりすることがあります。芽の残し方
芽には樹冠の内側に向く内芽、外側に向く外芽があります。必ず外芽のすぐ上を切るようにしましょう。切り戻しと切り替え
切り戻し剪定とは、目的の大きさに合わせるために、枝の長さを縮める剪定です。切りたい位置にハサミを入れて枝を短くします。切り戻した後は、切り口付近から数本枝が出ますので、枝葉の数が増えていきます。間引き
間引き剪定とは、日当たりを良くするために枝葉の数を減らす剪定です。枝が混み合っている場所を中心に行います。株の更新
株立ちの庭木を、地面のすぐ上の株元で全ての枝を切ります。切った後は勢いのある新しい枝が伸びてきます。庭木の施肥はどうすればいい?
肥料の基本
庭木の生長に必要な3大栄養素は、窒素、リン酸、カリウムです。窒素は茎や葉、根の生長を助けます。リン酸は花や実の形成に、カリウムは木を丈夫にする働きがあります。庭木の生長を見ながら、それぞれ適切な時期を選んで、適切な量で施肥しましょう。
肥料の種類
肥料には有機質肥料と無機質肥料があります。有機質肥料とは動物や植物など自然素材のものを原料にしています。ほとんどが庭木に優しくゆっくり効きます。無機質肥料とは化学的に合成された肥料で、水に溶けるとすぐに根から吸収されるものや、ゆっくり効くものもあります。また、ゆっくり効く有機質肥料と素早く効く無機質肥料を混ぜた配合肥料というものがあります。施肥するとすぐに効き目が現れ、効果が長続きします。
代表的な肥料
・骨粉:原料は動物の骨を砕いた粉です。リン酸を多く含みます。ゆっくり効き、開花や結実を促す働きがあります。
・油かす:大豆のしぼりかすなどから作られた肥料。窒素を多く含み、ゆっくり効きます。枝葉を伸ばす働きがあります。
・堆肥:落ち葉や牛ふんなどを発酵・熟成させた肥料です。ゆっくり効きます。通気性の向上など、土壌改良する時に使うことが多い。
・草木灰:草木を焼いて灰にした肥料で、カリウムを多く含みます。速効性があり、酸性の土壌のpH調整に役立ちます。
・尿素:窒素のみ含まれます。速効性の無機質肥料で、液肥、葉への散布もできます。
・硫安:窒素のみ含まれます。ゆっくり効くタイプです。花が咲いた後にカリウムが含まれる肥料と一緒に使われることが多いです。
・化成肥料:2種類以上の化成肥料を合成したものです。
施肥の基本
苗木を植え付ける時に施す元肥と、肥料分が不足した時に施す追肥があります。ただ、庭木の場合、土壌改良のために堆肥を施す必要があっても、元肥を施す必要はあまりありません。施肥の種類
施肥の方法
寒肥には油かす、鶏ふん、骨粉などの有機質肥料を施します。有機質肥料はゆっくり効き、新芽が活発になることに効果が現れます。一方、礼肥には速効性の化成肥料を施します。たくさんの花や実を付けた後、消耗した庭木の体力を素早く補給するためです。ただし与え過ぎると根を傷めてしまいますので、注意が必要です。
庭木の病虫害対策について
病虫害対策の基本
普段から手入れを怠らなければ、病害虫を特に気にすることもありません。手入れを丁寧にやれば、庭木の変化にも早く気付いて、対処できるようになりますし、薬剤の使用も被害もできる限り抑えられます。病害
病害の種類
特に庭木に多く見られる病気はうどんこ病、こぶ病、ごま色斑点病、根こぶ病、さび病、すす病、炭疽病などです。症状として葉色の付いた斑点が現れる場合が多く、葉を枯れさせ、木を弱くします。果実を腐らせるといった被害も出ます。病害の対策
・うどんこ病:病害の葉を取り除き、ボルドー液、ダイセン水和剤などを散布する。
・こぶ病:コブのある枝は切り取る。使用したハサミは消毒し他の庭木への感染を防ぐ。
・ごま色斑点病:病害のある葉を取り除き、焼却する。被害が大きい時はベントレート水和剤などを散布する。
・根こぶ病:根本にコブができる病気。発病した場合その木ごと廃棄し、土壌を入れ替える。冬にはアグロバクテリウム・ラジオバクター剤などを散布。
・さび病:石灰硫黄合剤、ダイセン水和剤などを散布。被害が大きい時は木を廃棄。
・すす病:カビの発生源となるアブラムシなどの害虫を駆除する。剪定で風通しを良く。
・炭そ病:斑点のついた部分は取り除いて焼却。被害が大きい時は銅水和剤などを散布する。
主な虫害と対策
虫害の種類
虫害の中でも、樹木の種類を問わず発生しやすいのはアブラムシ、アメリカシロヒトリ、カイガラムシ、カメムシ、カミキリムシ、キリクイムシなどです。芽、葉、茎、実から汁を吸ったり、葉や木の内側を食い荒らしたりするため、生育不良や枯死といった被害をもたらします。
虫害の対策
まずは剪定をしっかり行って風通しを良くすることが基本です。枝葉がこもってしまうと病害虫のリスクが高くなります。対処法と薬剤については以下の通り。・アブラムシ:発芽前に数回オルトランやスミチオンなどを散布。
・アメリカシロヒトリ:幼虫がついている枝を丸ごと切り落として焼却。幼虫が発生する時期にオルトランやスミチオンなどを散布。
・カイガラムシ:大量発生した場合、冬にマシン油乳剤、石灰硫黄合剤などを散布。
・カメムシ:見つけ次第捕殺。数が多い場合はバイジットなどを散布。
・カミキリムシ:成虫は見つけ次第捕殺。幼虫が侵入した穴を見つけたら殺虫剤を注入。
・キリクイムシ:4月にトラサイドなどを散布。
庭木を植えてみよう!
庭木は生活空間を引き立ててくれます。自分だけのガーデニングライフをぜひ始めてはいかがでしょうか?