【フェイジョアのおすすめ品種9選】自家結実性など特徴一覧も！

南国の木でありながら寒さに強く、1年中美しい緑の葉を茂らせ、花や果実も楽しめるフェイジョア。実が大きい、付きやすいなどの特徴を見比べて、育ててみたい種類を見つけましょう！品種ごとの自家結実性・収穫時期・実の大きさに関する比較表も掲載しています。

フェイジョアは、葉・花・実を楽しめる果樹！

「パイナップルグァバ」とも呼ばれるフェイジョアは、一年中葉を落とさない常緑性の果樹です。葉や花を観賞して楽しむだけでなく、パイナップルとリンゴを混ぜたような味の実の収穫が楽しめます。実だけでなく、花も食べられるんですよ。コンパクトな低木なので、鉢植えで育てることもできます。また、新しい芽を出す力が強いため、生け垣にもおすすめです！

フェイジョアの魅力をもっと知りたい！食べ方、育て方などはこちらの記事で。

ファイジョアの品種ごとの違い

フェイジョアを1本だけで育てたいなら、「自家結実性」がある品種を選ぶようにしましょう。フェイジョアの品種の多くは「自家不結実性」といって、1本だけでは実を付けない性質があります。「実がならないと思っていたら、1本だけでは実がつかない品種だった…」なんてことにならないよう、苗を購入するときはよく確認してくださいね。

ちなみに自家結実性があるものも、違う品種を2本以上一緒に植えたほうがたくさん収穫できます。スペースに余裕があるなら、多めに植えるとGood！ほかにも次のような特徴があります。

収穫できる時期

フェイジョアの収穫期は秋で、だいたい10～11月ごろです。早生→中生→晩生品種の順番で収穫できます。フェイジョアの果実は低温に当たると品質が落ちるといわれているので、関東や東北周辺では、早めに収穫できる早生品種を選ぶといいでしょう。

実の大きさや糖度

実の大きさは50～100g程度が普通ですが、大果を付けるものはそれ以上になります。糖度は平均15％、完熟だと19％程度にまでなることも。
一般に大きな果実を付ける木は大型の葉を付け、丸い葉には丸型の実、細長い葉を付ける樹には細長い実がなる傾向があるといわれています。さらに、香りや食感なども品種によって違いが出ます。
フェイジョアの花や実の味、ジャムの作り方などは、こちら！

木のサイズ

フェイジョアの多くは1.5～2mくらいの高さですが、生育環境によってはそれ以上大きくなるものもあります。鉢植えや狭いスペースで育てるなら、あまり大きくならずコンパクトにまとまる品種を選ぶといいでしょう。

1本でも実が付く！自家結実性があるフェイジョアの品種

自家結実性があり、1本だけでも実の収穫が楽しめる品種を紹介します！甘くて風味のいい「アポロ」や、実がたくさん付く「クーリッジ」は、特に人気がありますよ。鉢植えで育てやすいコンパクトなサイズの品種もおすすめです。

大満足の甘さと味わい

アポロ

果実の風味がとても良く、肉厚で甘い中生品種なので、「フェイジョアの味を堪能したい！」」という人におすすめ。大きな果実は、横に切ると四つ葉のクローバのような形をしたゼリー状の種部分が出てきます。収穫した果実は日持ちしないので、早めに食べましょう。

ジェミニ（ゲミニイ）

自家結実性はありますが、ほかの品種と植えて受粉させると実のサイズがかなり大きくなり、香りの強い濃厚な味わいに！庭木や目隠しとして1本で育てても小さい実が付きますが、あまり味が良くないので生食には向かないとされています。

アハート

約2mぐらいの樹高になる、まだ新しい品種です。自家結実性が高く、一つ50～90gの大きな実ができます。果実の質も高いといわれていて、香りが良く皮の渋みも少ないですよ。

結実性が良い

クーリッジ

マイルドな味わいで人気の晩生品種。円筒、または西洋ナシのような形をした、大きめの実がたくさんできるといわれています。受粉木としてもおすすめです。

プリティーグリーン

フェイジョアの中でも比較的古い品種です。ピンポン球のような、約40～60gの丸い実がたくさんできます。一つひとつのサイズは小ぶりですが甘いですよ。

コンパクトで鉢植えや垣根におすすめ！

バブビナ

新しく育種されたフェイジョアの小型品種です。葉は小さく、木の高さも約1.5mとコンパクトにまとまります。1果30～40gほどで、皮をむかずにそのまま食べられます！管理も楽なのが魅力。

実を収穫するなら2本以上！自家結実性がない品種

ここで紹介する品種は、自家結実性がありません。ですが、違う品種を2本以上植えることで、大きくて甘い実がたくさんできるといわれています。葉も花もきれいなフェイジョアは、1本だけでも十分観賞価値がありますが、せっかくなら複数本植えて、実の収穫にもチャレンジしてみてくださいね！

香り高い大きな実が付く

マンモス

円形～卵形の、果汁が多く香り高い大きな果実ができます。ただしそのぶん、柔らかくて傷みやすいので、長期間保存には向きません。収穫したら早めに食べましょう！樹勢はやや弱く、樹高もそれほど高くならないので、広いスペースの取れない庭のシンボルツリーにぴったりです。

トライアンフ

肉質はやや粗いですが、香りのいい晩生品種です。貯蔵性が高いので、収穫してから長く味わえます。樹勢は強く、卵のような形をしたやや大きめの実がたくさん付きますよ。

マイルドな風味

マリアン

中くらいのサイズの実を付ける中生品種です。果皮はなめらかで、色が薄め。程よい酸味のあるマイルドな味わいです。

フェイジョアの品種別！特徴一覧

品種名	自家結実性	収穫時期	実の大きさ	樹勢
アポロ	あり	中生	大	強い
ジェミニ（ゲミニイ）	あり	早生	小～大	ほどほど
アハート	あり	中生	中	ほどほど
クーリッジ	あり	晩生	中	強い
プリティーグリーン	あり	晩生	小	強い
バブビナ	あり	中生	小	やや弱い
マンモス	なし	中生	大	やや弱い
トライアンフ	なし	晩生	大	強い
マリアン	なし	中生	中	強い

※それぞれの特徴は、掛け合わせの品種や環境によって変わります。あくまで参考にしてください。

目当ての品種は、予約してゲット！

ホームセンターや園芸店では苗木が売られていないこともあるので、見つからないときはネット通販がおすすめ！ただし、販売開始から売り切れるのも早いので、目当ての品種がある場合は早めに予約するようにしてくださいね。