ハマキムシとは?駆除・対策方法や卵~成虫までの生態もご紹介!

作物の生育に悪影響を及ぼすハマキムシ。成長が早く気づいたら作物全体に被害が広がっていた!なんてこともしばしば…ここでは「ハマキムシの駆除・対策方法は?」「卵・幼虫・成虫の生態は?」「天敵は?」といったさまざまな疑問に回答!オルトランをはじめとするおすすめ殺虫剤や、農薬を使わない対策方法に関しても詳しく紹介しています。


「庭の木の葉がくるくる丸まっていたけど、何これ?」と不思議に思ったことはありませんか?それ、新芽や葉を食べてしまうハマキムシの仕業かもしれません。被害が広がる前に、薬剤で駆除しましょう!ここでは、ハマキムシの生態や対策方法をご紹介します。薬剤を使わない退治方法も!

ハマキムシとは?

ハマキムシ
出典:PIXTA
ハマキムシとは、鱗翅目(チョウ目)ハマキガ科に属する蛾(ガ)の幼虫です。糸を吐き出し、くるくるっと葉を丸めて中に隠れる習性が名前の由来。卵、イモムシ(幼虫)、サナギ、成虫の4段階に成長します。植物に害を与えるのはイモムシの状態のときです。
ここでは、特に多く見られるチャハマキとチャノコカクモンハマキについて解説します。

ハマキムシの種類

チャハマキ、チャノコカクモンハマキの他にも、リンゴコカクモンハマキ、 トビハマキ、アトボシハマキなど、ハマキムシには数多くの種類が存在します。どれも植物に与える被害の状況が非常に似通っているため、ハマキムシの種類を区別することは難しいです。

ハマキムシの生態

ハマキムシの卵は、淡い黄色で楕円形をしています。葉に数十~数百個のかたまりで産卵され、2~3週間後に孵化します。

 

幼虫

小さなイモムシがハマキムシの幼虫です。チャハマキは体長約20mm前後、チャノコカクモンハマキは約25mm前後と大きさが若干異なります。体色は種類によって異なりますが、黒っぽい緑や、茶色をしたものが多いです。

 

成虫

ハマキムシの成虫は、角ばった羽を持ち、全体的に茶色っぽい色をしている蛾。成虫(雌)の羽を閉じた状態での体長は、チャハマキは約10~15mm、チャノコカクモンハマキは約6~10mmです。

ハマキムシによる被害と症状

ハマキムシ ハマキムシの幼虫は、成長と共に被害を拡大させていく厄介な存在。丸めた葉の中に潜み、葉やつぼみ、芽、果実を食害します。

症状の初期段階では、葉の表面がところどころ白く透けた状態になる程度ですが、徐々に被害は大きくなり、果実の表面もなめるように食害が進みます。花弁は幼虫が吐き出した糸でつづられたうえ、かじられてしまうことも。

さらに成熟幼虫になると果実に食入し、落果を引き起こします。食害がひどくなると、植物は十分に光合成を行えなくなり、樹勢・草勢にも影響を及ぼします。

ハマキムシの発生しやすい時期は?

出典:写真AC
被害の発生は、主に真冬以外の4~11月です。特に7月頃は被害が多く、気温が下がるにつれ落ち着いてきます。寒地においては年に3~4回、暖地においては4~5回のサイクルで発生と繁殖を繰り返します。種類によっては、このサイクルが年1~2回のハマキムシも。ハウス資材の中などに潜んで越冬するので、取りこぼしがないようしっかりと駆除しましょう。

ハマキムシの見つけ方

出典:Pixabay
ハマキムシは意外と小さく、体長は人間の親指以下しかありません。おまけに細く、葉と似た色をしているので、注意して観察しなければ見落としてしまいます。一番わかりやすいのは、幼虫が葉を筒状に丸めて中に潜んでいるとき。吐き出した糸で、2~3枚の葉をぴったりとつづり合わせていることもあります。

ハマキムシを見つけるためのポイントを以下にまとめました。目視する際の参考にしてください。

植物の生長ごとに見つける

オリーブの新芽
出典:写真AC
新葉展開期には新芽から、続いて先端部の新葉、植物の伸長が収まってくる時期は全体に被害が広がります。

植物の部位ごとに見つける

ハマキムシ
部位 状態
つづられている
花そう つづられている
果実 葉と接した表皮が食害されている

ハマキムシの駆除に有効な農薬・殺虫剤

気が付いたら、ハマキムシが大量発生…!そんなときに頼れる農薬・殺虫剤をご紹介します。ハマキムシは、中齢以上の幼虫になると葉を巻いて中に隠れてしまい、薬剤が効きにくいことも。孵化したての幼虫は葉の裏に寄生しているため、薬剤の散布はこの時期に行うとより効果的です。
※農薬を使用する際は、必ず最新の登録情報を確認し、正しく使用してください。

1度まくと効果が持続|オルトラン

ITEM
住友化学園芸 オルトラン水和剤
「オルトラン水和剤」は、よく知られている植物用の殺虫剤です。水で薄めて、花、野菜、観葉植物などに散布します。計量がいらない分包タイプなので簡単!

・内容量:1g×10

スプレータイプのものを使っていましたが、生垣が育つとさすがに間に合わず、水和剤タイプに変えました。15m程度のプリペットの生垣への散布に約1袋(1リットル)程度使用しています。主にハマキムシ対策ですが、春の芽吹き時に一回、8月前に一回、の散布で、この数年はほぼ被害ゼロ。効果は十分だと思います。


野菜や果樹にも安心の天然成分|ゼンターリ

ITEM
住友化学園芸 STゼンターリ顆粒水和剤
「殺虫剤って身体に悪そう…」と心配な人必見!こちらは有機農産栽培に使える、天然成分の殺虫水和剤です。野菜や果実など、口に入れるものを育てている場所でも安心!

・内容量:20g

枝豆の食害防止に散布しました。
蝶、蛾類限定で効果があるとのことですが、効きすぎて怖いぐらいでした。
噴霧器で5リットル作り、庭の小さな畑に散布したらずいぶん余ってしまったので、
庭の植物に散布することにしました。勢いで近くにあったレモンとスダチにも散布してしまいました。
庭には毎年クロアゲハやキアゲハが沢山来てくれるので、大きなレモンの木にいる
アゲハの幼虫はいつも駆除せずに蝶になるのまで放置しておくのですが、
次の日、見てみたら、アゲハの幼虫が変色して死に絶えていました。
その様はまるで世紀末のような凄惨さで、ゼンターリの薬効の強さを実感…。
あんな少しの薬剤でいとも簡単に大量殺戮をしてしまった罪悪感と共に、
枝豆は穴を開けられずに済むということを確信したという矛盾。
結論:ゼンターリは良く効きます。


イモムシに優れた効果を発揮|ベニカS

ITEM
住友化学園芸 ベニカS乳剤
ケムシやアオムシ、ハマキムシなど、チョウ目類の害虫によく効きます!散布後も2週間程度効果が持続する殺虫剤です。

・内容量:300ml

今年は根元に撒く消毒剤を使っていました。
春夏秋と害虫の発生はなかったのですが11月中旬頃庭を数匹の毛虫が這っていたのでびっくり。
まさか今後はないだろうと取り除いていたのですが下旬になっても収まりません。
仕方なくこちらの消毒剤で駆除しました。
見事にその日から一匹も見なくなりました。
他の家庭も同じ現象が見られたそうです。


野菜・果樹の害虫にこの1本|ベニカベジフル

ITEM
住友化学園芸 ベニカベジフル乳剤
野菜、果樹の害虫に効果的!ハマキムシ、アオムシ、ケムシ、アブラムシなどを退治します。68種類の作物に使用可能です。

・内容量:100ml

バジルに大量の芋虫が発生したので散布したところ、一瞬で芋虫がポロポロと落ちました。
効果は抜群だと思います。


スプレーして使うロングセラー商品|スミチオン

ITEM
住友化学 殺虫剤 スミチオン乳剤
スミチオン乳剤は、昔から愛されているロングセラーの殺虫剤。水で1000倍に希釈し、スプレーで撒くタイプです。

・内容量:500ml

庭の柿の木にアメリカヒロシトリがついてしまい、本品を噴霧したところ効果覿面でした。
昔からある製品ですので安定ある効果でした。


ガーデニング・家庭菜園に|マラソン

ITEM
住友化学園芸 マラソン
ご家庭での害虫対策におすすめな園芸用殺虫剤です。植物への薬害が少なく、広範囲の害虫に効果を発揮します。

・容量:100ml

ハダニ対策の定番。ベランダのガーデニングでしたらこれで当面使えます。


植物によって最適な薬剤が異なります。住友化学園芸のホームページでは、その商品がどんな植物・どんな害虫に効くのか詳しく記載されているので、購入前に確認しましょう!
住友化学園芸

ハマキムシ対策|無農薬で駆除する方法は?

防虫ネット
出典:PIXTA
丸めた葉の中にいるハマキムシには薬剤が届きづらいため、うまく駆除できないことも。農薬や殺虫剤をできるだけ使いたくない、という方は以下の方法を試してみてください!

捕殺する

・葉の上からハマキムシを包みこみ、圧殺する。
・ハマキムシが付いている葉ごと摘み取り、袋に入れてゴミ箱に。

防虫ネットを使用する

防虫ネット
出典:写真AC
植物の上から防虫用のネットをかぶせて、ハマキムシの物理的な侵入を防ぎます。成虫の産卵防止におすすめな方法です。防鳥ネットは網目が大きすぎるので、代用しないようにしてください。

木酢液を散布する

木酢液 さまざまな病害虫対策に使えるのが木酢液。炭を焼くときに発生した煙を冷やしたもので、見た目は茶色い液体です。霧吹きに入れ、植物にシュッと吹き掛けておくと、病害虫の忌避効果が期待できます。


夜間の電気を消す

出典:Pixabay
ハマキムシの成虫は蛾なので、明るいところに集まります。夜間に電気を付けていると、この明かりにハマキムシが寄ってきて、そのまま植物に卵を産みつけていく…ということも。夜間は不要な電気を消しましょう。

越冬中の幼虫を駆除する

ハマキムシはくるくる巻いた葉っぱの中で越冬します。冬の間に見つけたら、葉っぱごと摘み取っておきましょう。

ハマキムシに関するQ&A

出典:Pixabay

Q. ハマキムシの天敵は?

A. ヒメバチ、コマユバチ、ヤドリバエなどの寄生性昆虫やクモ、カマキリ、鳥類などがハマキムシの天敵です。人の手で駆除しなくても、これらの天敵が先に駆除してくれることも。

Q. ハマキムシが付きやすい植物は?

A. オリーブ、オクラ、シマトネリコ、ハイビスカス、リンゴなどの広葉樹や果樹、花、野菜などにハマキムシの被害が多く見られます。

Q. ハマキムシを駆除・予防する農薬の散布時期は?

A. 薬剤は幼虫が若いうちのほうがよく効きます。孵化してから7~10日後くらいの早い時期に薬剤散布を行いましょう。

Q. ハマキムシが見つからない!

A. 葉と葉が重なり合ったところに隠れていないかチェック。葉全体ではなく、片側だけをくるんと巻いていることもあります。

暖かい季節は害虫の発生シーズン!駆除薬剤の準備を

家庭菜園
出典:写真AC
ハマキムシは数あるイモムシ系の害虫の一つ。ほかの害虫と同じように、オルトラン水和剤や、スミチオン乳剤で駆除できます。あたたかい時期になってくるとさまざまな害虫が発生するので、ご家庭に1本害虫対策の薬剤を用意しておくと安心ですよ。

編集部おすすめ記事


関連する記事

ハマキムシ
このまとめが気に入ったら
「いいね!」をしよう

この記事のキーワード