- MitsuyaNao
埼玉県の山奥で、約1反のブルーベリー畑を管理しています。ハイブッシュとラビットアイを約20品種栽培中。野菜、花、ハーブなども育てています。AGRI PICKでは、家庭菜園や園芸の初心者に向けた記事を中心に担当。他メディアでも多数執筆中。…続きを読む
フェイジョア|シンボルツリーや庭木に最適な果樹
フェイジョアは、ニュージーランドを中心に栽培されている熱帯の果樹。エキゾチックな色と形の花と、キウイのような形をした緑色の実を付けます。フェイジョアの果実の収穫機は10月中旬~12月上旬。一年中葉を落とさないので、寂しくなりがちな冬の庭を緑化してくれるのも魅力です。剪定のときは、全体をクリスマスツリーのようなロウソク型や、タンポポの綿毛のような丸い形に整えて、おしゃれなシンボルツリーにするのもおすすめ!目隠し用や、何本か並べれば生け垣にもできますよ。
フェイジョアは花も実も食べられる!もっと詳しい魅力や実の味は、こちらから。
フェイジョアの剪定時期と方法
フェイジョアを剪定するときの基本の手順を紹介!苗が小さいうちと大きくなってからでは、剪定のやり方が違います。また、樹形が整っていないうちは、基礎となる骨組み作りから行いましょう。フェイジョアの剪定時期はいつ?
新芽が伸びる前の、3月上旬~4月中旬ごろの剪定がおすすめ。生育が旺盛な場合は6月にも剪定できます。8~9月は翌年の花の芽が育つ時期なので、このシーズンには剪定しないように注意してくださいね。用意するもの
・剪定ばさみや両手ばさみ・手袋
・切った枝を集めるもの(ホウキ、ごみ袋など)
・脚立(木が大きければ)
植え付け1~2年目の剪定
植え付けてから1~2年目は、苗木がまだ小さいので、枝数を増やして樹形を整えることを中心に考えましょう。3年目くらいまでは剪定しなくてもいいのですが、脇芽をたくさん増やしたいなら、購入してきた苗の幹は地面から50~60cmの高さ、脇から出て来た枝は1/3の長さで切り戻します。間伸びした枝は、基部から3節以上残して先端部分2~3節をカットしましょう。花が結果枝の基部の葉腋に、1~3節対生して付くためです。
剪定の手順(3年目以降)
枝葉が十分茂って樹形が整ったら、いよいよ本格的な剪定に切り替えていきます。1. まずは骨組み作りを行いましょう。
フェイジョアは根元からいくつも太い枝が立ち上がる「株立ち」の状態になりやすいですが、生け垣や目隠しでなければ、下から生やす太い枝は1本に絞るのが基本です。根元や地際に近い幹から生えてきている細い枝やひこばえは全て切り、上部でいくつかに分岐させましょう。メインの幹は1本の「主幹形」がおすすめです。
2. 次は間引き剪定を行います。
枯れ枝、混み合った部分の枝、メインの太い枝を遮るように生えている枝などは、付け根を少し残して切ってしまいましょう。ただし、下垂気味の弱い枝に大きな果実がつきやすいので、こういった枝は残しておきます。
剪定についてもっと基本的なことから知りたい人は、こちらの記事を参考にしてください!
フェイジョアを剪定するときの注意点
花と実をたくさん付けたいなら、切り戻し過ぎに注意しましょう。フェイジョアは、新しく出た枝の先端からわき芽を出し、伸びた枝の基部に花と実を付けます。枝の先端を全て切りそろえてしまうと、花が咲かず実も付かなくなってしまうので注意!徒長している枝や込みあった枝などは、切り戻すのではなく、付け根を少しだけ残して切る「間引き剪定」で整理してくださいね。
フェイジョアの整枝剪定についての動画
こちらの動画では、フェイジョアの整枝剪定について紹介しています。剪定した枝は挿し木に使える?
挿し木の適期は6~7月上旬なので、剪定の適期とは2カ月くらいずれています。挿し木をするときは、挿し木専用に枝を用意したほうがいいでしょう。剪定した枝は花瓶に活けて部屋に飾ったり、他の花と合わせておしゃれな花束にアレンジしたりして活用できますよ。