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【動画解説付き】ダイコン栽培中に発生する病害虫は?家庭菜園で起こりやすい病気・害虫の対策方法


ダイコン栽培中に葉や株に異常が出たら、それは害虫や病気にかかっている可能性が!ダイコンに発生する代表的な病害虫の種類や症状、農薬なしでも病気や害虫に負けない対策方法などを紹介します。病害虫をしっかり防除して、おいしいダイコンを収穫しましょう。

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害虫に食害されたダイコンの葉

出典:写真AC
家庭菜園ですくすくとダイコンの苗が育って安心していたら、ある日葉っぱが虫食いだらけに!害虫だけでなく、栽培環境によっては病気による生長不良も起こります。ダイコン栽培中に被害に遭いやすい病害虫の種類や原因、その対策をまとめました。わかりやすい動画も、ぜひチェックしてみてくださいね。

根まで腐る…!?ダイコン栽培で起こる病気の種類と予防&対策方法

ダイコン栽培
出典:写真AC
ダイコンの葉の色が変わってしまったり、株の生長が悪かったりするときは、病気にかかってしまった可能性があるかもしれません。病気になると、葉や茎、根などにも一気に広がって、最終的には株ごと枯れてしまうことも。ダイコンの株に病気の兆候が出ていたら、早めの対応をすることが大切です。

白さび病(わっか症)|葉裏と青首に症状が出る

白さび病(わっか症)
撮影:AGRI PICK編集部
葉裏に乳白色でやや盛り上がったような斑点ができていたら、白さび病にかかっています。

白さび病(わっか症)
撮影:AGRI PICK編集部
根の青首部位に発生すると、5~10mm程度の淡い黒色の円形の模様ができます。涼しく湿った環境で病原菌が広がります。

白さび病の予防と対策

日ごろから葉に異常がないかよく観察し、白いポツポツが付いた葉や、黄色くなった葉を見つけたら、すぐに取り除きましょう。まだ初期の段階であれば、感染の拡大を防げます。土壌が多湿にならないよう、水はけの良い土づくりを心がけましょう。

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萎黄病|カビや細菌で根まで腐る

萎黄病におかされたダイコンの茎葉
Illustration:rie
春〜秋の気温が高い時期や土の中が極端に過湿か乾燥すると、ダイコンに発生しやすいのは萎黄(いおう)病です。カビや細菌が原因で起こりますが、萎黄病にかかると、地表に近い根が腐ったようになり、葉も変色して落ち、最終的には根の中心まで腐ります。

萎黄病の予防と対策

萎黄(いおう)病にかからないようにするためには、病気にかかりにくい抵抗性品種を選ぶことや土作りを見直すこと。どの野菜も同じですが、有機物が豊富で、それを分解する微生物が活動する土壌は野菜を健康に育みます。

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葉を食害されるだけじゃない!ダイコンに付きやすい害虫の種類と予防&対策方法

ヨトウムシ類(幼虫)
出典:写真AC
アブラナ科のダイコンには、ヨトウムシ、キスジノミハムシ、カブラハバチの幼虫、アブラムシといった多くの害虫が付きます。葉や茎が食害されると生育が悪くなり、ダイコン自体が大きくならないだけでなく、ひどい場合は収穫ができないどころか株自体が枯れます。被害に遭わないためにも、ダイコンに付きやすい害虫の特徴や被害を知って、適切な予防や対策を行いましょう!

ヨトウムシ類(幼虫)|卵や孵化(ふか)したての幼虫を駆除するのが重要!

ヨトウムシ
撮影:AGRI PICK編集部
ヨトウムシは、「ヨトウガ」と呼ばれる蛾(ガ)の幼虫で、中齢〜老齢期にダイコンの葉を食害します。雑食性でほとんどの植物の葉だけでなく、茎や根などどこでも食害する厄介な害虫。葉脈を残すように葉を食べられた跡と、ふんがたくさん落ちているのが被害に遭っている証拠です。夜盗虫という名前の通り、昼間は土の中に隠れていてる夜に出てきて植物を食い荒らすため、昼間に幼虫を発見することはほとんどできません。

ヨトウムシの防除や対策など

ヨトウガは、どこからともなく飛来して、葉の裏に小さな卵を産みつけます。卵からかえった若齢期のヨトウムシは、体の色が緑色で葉裏に集合しているので、日頃から葉の裏などをよく観察して、食害を始める前に捕殺するのが重要!また、ヨトウガが飛来して卵を産みつけないように、ダイコンの種まき直後から収穫まで、防虫ネットを設置しておくと安心です。

ヨトウムシ対策は、こちらの記事でも詳しく紹介!


キスジノミハムシ(成虫)|ノミのように飛び跳ねる甲虫

キスジノミハムシ
撮影:AGRI PICK編集部
キスジノミハムシは、体長2〜3mmほどの黒い甲虫で、背中に黄色い模様が入っています。ぴょんぴょんとノミのように飛び跳ねるのも特徴です。成虫は卵を地表に近いところに産み、幼虫になると根や葉を食害し始め、そこから病気になってしまうことも。成虫になると葉を円形に食害するので、株の生長とともに穴が広がり、幼苗の場合は枯れてしまいます。春から秋にかけての長い期間、特に雨が少なく気温が高い6〜8月は多く発生します。

キスジノミハムシの防除や対策など

殺虫効果の期待できる、種まきの前の土壌消毒が大切です。もちろん、防虫ネットや寒冷紗などで成虫の侵入を防ぐのはとても有効的!幼虫は発見次第捕獲しましょう。

キスジノミハムシの関連記事はこちら


カブラハバチの幼虫、アブラムシ、そのほかの害虫に関する記事はこちら


ダイコンの代表的な病害虫の原因と予防方法を動画でチェック!

【AGRI PICKチャンネル】
AGRI PICKでは、家庭菜園初心者にもわかりやすい!さまざまな野菜の栽培方法を、手軽に視聴できる動画もあります。野菜を育てるときの困りごとや、失敗を防ぐワンポイントアドバイス付きの「AGRI PICKチャンネル」も合わせてご覧ください♪


ダイコンの病害虫を防ぐ!ポイントは土づくりと防虫ネット

土づくり
出典:写真AC
ダイコンは、害虫の被害に遭いやすい野菜。9月に種まきをして11〜12月に収穫する秋まきは、害虫の活発が鈍くなり始める時期に栽培できるので、家庭菜園初心者にはおすすめです。
病害虫を防ぐには、水はけの良い土づくりが大切!苗の植え付けや種まきの前に土をよく耕して、ヨトウムシやサナギが潜んでいないかを確認&捕殺した後、ぼかしや草木灰などを混ぜて、排水性の良い栄養のバランスがとれた土壌にすることで、菌の繁殖を抑え、被害を最小限にできます。

ダイコンの病害虫のリスクを低くする方法

  1. ダイコン栽培を始める前に、よく土を耕し、水はけの良い栄養バランスのとれた土づくりをする
  2. 種まきや苗の植え付け直後〜収穫まで、防虫トンネルを掛けて対策する

ダイコンの種まき前の土づくりや土壌改良に関してはこちら


防虫ネットの関連記事をチェック!


家庭菜園でも栽培できる!ダイコンの詳しい育て方

ダイコンの収穫
出典:写真AC
ダイコン栽培では防虫対策が必要ですが、種まきしてから短期間で収穫できるラディッシュやミニダイコンなど、病害虫の被害に遭う前に収穫できてしまう種類から育ててみるのも手です。病害虫のサインを見逃さずに元気な株に育てて、おいしいダイコンをたくさん収穫してくださいね!

畑や庭でダイコンを栽培する方法はこちらの記事で


ベランダでもOK!ダイコンのプランター栽培についてはこちら


ダイコンの種まき・間引き・追肥の方法を、動画で確認!


初心者におすすめ!ラディッシュや葉ダイコンの栽培方法はこちら


家庭菜園でも育てやすいダイコンの品種はこちら!


保存方法やレシピ、ダイコンの葉の活用方法などの関連記事はこちら


農業でダイコン栽培に挑戦したい人はこの記事をチェック


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