大根栽培のチャンスは年に2回!家庭菜園におすすめの品種と育て方のポイント

畑やプランターなど、家庭菜園で大根を栽培してみよう!冬だけじゃない初夏に収穫できる大根の栽培時期やおすすめの品種を紹介します。種まきから収穫、失敗しないための栽培のコツや害虫対策などを解説。間引きや収穫の時期もバッチリわかりますよ!


大根栽培

出典:写真AC
大根は、種まきから発芽、間引き、病害対策などをしっかり行えば、初心者でも作れる野菜です!冬の野菜のイメージがありますが、初夏に収穫できる大根もありますよ。それぞれの栽培のコツや注意点をチェックして、大根を家庭菜園で作ってみましょう。

大根の栽培時期と栽培ポイントを知ろう!

採れたての大根
出典:写真AC
大根は、種まきから収穫まで約60〜100日かかります。 おおよその栽培開始時期は、春まきと秋まきですが、いつ種まきをするかによって、収穫までの日数や栽培時の注意点が変わります。栽培時期に合った品種選びも重要ですよ。

栽培適温と連作障害

栽培適温:15~20℃。ただし、品種によって違いがあるので、栽培前に必ず確認しましょう。
連作障害:1~2年

秋まき冬採り|初心者におすすめ!

栽培カレンダー

秋まき冬採りの大根栽培カレンダー
図:まつたかずき

栽培のポイントと注意点

失敗が少なく初心者でも栽培しやすいのが、秋まき冬採りの大根です。ただし、種まき時期が遅くなると、収穫までに十分大きくならないので気を付けましょう。水やりは、土が極端に乾燥していたら、気温が上がり始める午前中にしてください。生育初期は、防虫ネットを忘れずに。

おすすめの品種|収穫期間が長い「冬しぐれ」

早い時期から形が整い、その後はゆっくりと生長してくれるので、収穫が長く楽しめます。ひび割れもおきにくく、しっかりとした甘さとみずみずしさのある青首大根です。寒冷地の栽培には向いていません。
ITEM
冬しぐれ 種
・内容量:20ml

おすすめの品種|伝統の京野菜「早太り聖護院」

京野菜の一つとして有名な聖護院大根は、甘みが強く、おでんや煮物、浅漬けにすると最高です。根割れなども少ないのが特徴で、プランター栽培でミニ聖護院大根として育てても楽しめます。
ITEM
早太り聖護院 種
・内容量:10ml

おすすめの品種|プランター栽培に!「紅三太」

40~50日で収穫できる早生品種の赤大根です。コンパクトで密植栽培が可能なので、プランター栽培に適しています。皮は赤く、中は真っ白なので、浅漬けやサラダにすると見た目がきれいですね!

春まき初夏採り|少し早めに収穫するのがコツ!

栽培カレンダー

春まき初夏採りの大根栽培カレンダー
図:まつたかずき

栽培のポイントと注意点

冬野菜のイメージが強い大根ですが、春まきで初夏に収穫する方法もあります。ただし、早くまきすぎるとトウ立ちし(花芽が急に生長し、食べる部分の根に栄養がいかなくなる)、遅まきすると病害虫の発生が多くなります。
種まきは、気温が上昇する前の4月上旬~5月上旬までに完了するようにして、収穫は少し早めにするようにしましょう。トウ立ちが少ない品種や耐病性が強い品種を選ぶのもポイントです。

おすすめ品種|青首大根のベストセラー!「耐病総太り」

1974年から発売される青首大根の人気品種。スが入りにくく、早採りも楽しめます。肉付きが良くみずみずしい食感で、さまざまな料理に便利に使えますよ。
ITEM
耐病総太り 種
・内容量:18ml

大根の基本の栽培方法|地植え&プランター

大根の芽が土から出てくる
出典:写真AC
甘くてみずみずしい大根を育てるためのポイントは、種まきや植え付けのタイミングを守り、適切な時期の間引きと害虫対策をしっかり行うことです。

Step1. 用意するもの

大根の種と、土作りや栽培に必要な道具を用意しましょう。

Step2. 土づくり

土に肥料を混ぜている様子
撮影:まつたかずき

畑・地植え

1. 種の植え付け2週間前までに、1平方メートルあたり100gの苦土石灰をまき、土に混ぜ込みます。
2. 種の植え付け1週間前までに、1平方メートルあたり200gの化成肥料をまき、土に混ぜ込みます。
3. 高さ10~15cm、畝幅60~70cmの畝を作成します。
4. 黒のマルチシートを張ります。

マルチシートの目的と張り方のポイントなど、詳しくはこちら!

プランター

1. プランターは深さ30cm、幅65cm、奥行き20cm以上の物を準備しましょう。
2. 根腐れを防止するため、鉢底石を底に敷き、野菜用培養土を縁から2cm下の高さまで入れます。

土作りのポイント!
大根は、土の中に石などの硬いものがあると、それを避けて根を伸ばしていくため、二股三股と根が分かれて形が悪くなります。まっすぐ太くてきれいな大根を育てるためには、土作りの際に小石や土の塊のないように除去し、しっかり土をほぐしてあげましょう!


Step3. 種まき

畑・地植え

1. マルチカッターを使用して条間45cm、株間30cmで穴を開けていきます。
2. 1つの穴に3~4点まきする。
3. まき終わったら、土をかけて鎮圧します。
4. 種を植えた直後は、種が流れたりしないように優しく水やりを行いましょう。そのあとは、土の表面が極端に乾いていたら、気温が上がり出す午前中に水やりをしてください。

プランター

栽培図
図:まつたかずき
1. ビール瓶などでくぼみを作ります。
2. 1つのくぼみに3~4点まきします
3. まき終わったら、土をかけて軽く鎮圧します。
4. 地植えと同様に、種が流れないように優しく水やりを行い、そのあとの水やりの注意点も同様です。

Step4. 防虫ネットを設置

防虫ネット
出典:写真AC
虫の活発な暖かい時期や葉が大きくなった頃には、アオムシやアブラムシなどの害虫が特に付きやすくなります。虫が付いてしまってから対策するのは大変なので、種まきや植え付けをしたら、間髪入れずに防虫ネットまで設置して作業を終えるのがポイントです。穴が空いていたり、裾の部分に隙間があると入り込むので、隙間なく張るようにしてくださいね。もし食害や虫を発見してしまった時の対策は、記事の後半で紹介しています。

防虫ネットの張り方について、詳しくはこちら!

Step5. 間引き

大根 間引き
出典:写真AC
1. 本葉が1~2枚になったら、生育が悪い芽を中心に、1穴2本になるように間引きします。
2. 1回目の間引き後は、株元の土を寄せます。本葉まで埋めないようにしましょう。
3. 本葉が6~8枚になったら、1穴1本になるように2回目の間引きをします。間引きした大根は、葉大根として食べられますよ!

Step6. 収穫

大根の収穫
出典:写真AC
外葉が下がって来たら、収穫の合図です。株元を持って、土の中から引っこ抜きます!一度に全て収穫しなくてもいいですが、早めに採ってしまった方がスが入りにくく、みずみずしい大根が楽しめますよ。

スが入らないようにするポイント
収穫が遅くなり、外気の温度が上がったり日当たりが良すぎる状態になると、食べる部分の根の水分が乾燥してしまうことも、スが入る原因のひとつです。大きくなった大根は早めに収穫しましょう。

大量収穫した時でも困らない!便利な保存方法もチェックしてみてくださいね。

大根栽培は、病害虫の予防と対策をしっかりしよう!

虫に食べられた葉
出典:写真AC
大根はアブラナ科なので、アオムシやアブラムシの大好物。食欲旺盛なヨトウムシに、あっという間に葉を食害されてしまうことも。病気にもかかりやすい野菜のため、万全な予防と対策を忘れずに!

害虫対策

アオムシ

大根の天敵の一つはアオムシです。防虫ネットをしないと、確実に被害にあうため注意してください。レタスや春菊を一緒に植えるとコンパニオンプランツになるため、試してみるのもいいでしょう。

詳しいアオムシ対策はこちらの記事で!

アブラムシ

アブラムシはアブラナ科が好物なこともあり、一度発生すると被害が拡大します。発見したら葉をカットして、通気性を良くしましょう。窒素肥料を与え過ぎたり、土の表面にまいたままにするのも発生の原因となるので、肥料は適量を土にしっかり混ぜ込んでください。

詳しいアブラムシ対策はこちらの記事で!

ヨトウムシ

まずはしっかり防虫ネットをして、卵を産み付けられないようにしましょう。対策をしても葉に食害が見られた場合、ヨトウムシが潜んでいる可能性が高いです。株元を掘って見つけたら捕殺しましょう。缶詰の空き缶に米ぬかを入れて、それを土に埋めたトラップを作って、誘き寄せてから駆除するのも有効です。

詳しいヨトウムシ対策はこちらの記事で!

ニホンカブラハバチ

葉の上にいる黒いイモムシ。葉を食害します。風通しをよくすることが大切です。

詳しい二ホンカブラハバチ対策はこちらの記事で!

病害対策

べと病

葉に明るい黄緑色の斑点ができ、しだいに大きくなります。さらに白っぽい灰色のカビも発生してくるため、ほかの病気と見分けることができます。根に症状が出る場合、表皮の下に黒褐色の斑点ができ、進行していくと広範囲に染みのように広がります。
低温で多湿な環境で発生しやすいので、過湿にならないように高畝にする、密植しないようにするなど対策しましょう。連作によって感染する可能性も高いので、できる限り連作しないようにしてください。

詳しいべと病対策はこちらの記事で!

モザイク病

葉脈に沿って、緑の濃淡のモザイク柄が出ます。栽培初期に感染すると、極端に生育が悪くなり、根もほぼ太りません。状態が悪ければ枯れてしまうことも。アブラムシが媒介し感染する病気なので、アブラムシを防除することが重要です。防虫ネットを必ず張って、発見したら早急に駆除することを心がけましょう。

詳しいモザイク病対策はこちらの記事で!

軟腐病

地表に近い根の部分の色が濁り腐ったようになり、葉も変色して落葉していきます。濁りは徐々に下の方に侵食していき、根の中心から腐っていきます。異臭がしたら軟腐病です。食べるのはやめましょう。

詳しい軟腐病対策はこちらの記事で!

白さび病

収穫期近くに、て青首部に淡い黒色の斑紋を生じる「わっか症」といわれる症状が発生することがあります。

詳しい白さび病対策はこちらの記事で!

採れたての大根をまるごと味わおう!

大根の味噌おでん
出典:写真AC
収穫したてのみずみずしい大根は、格別のおいしさです!葉に近い部分は、水分が多く甘みが強いので、大根おろしはもちろん、サラダや浅漬けなど生で食べるのがおすすめです。先端は辛みが強く筋が多いですが、火を通しても形が崩れにくく、おでんや煮物、汁物などにすると味がよく染み、柔らかく食べられます。栄養たっぷりの葉を、繊維を断ち切るように細かく切って、お味噌汁の具や炒め物にするのは、すでに定番かもしれませんね。

紹介されたアイテム

早太り聖護院 種
耐病総太り 種

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採れたての大根
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まつたかずき

市民農園のスタッフをしながらライターとして活動しています。野菜づくりを誰もが気軽に出来る趣味にすることを目標に、初心者の方でも興味を持っていただける記事を執筆していきます!

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