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- AGRI PICK 編集部
AGRI PICKの運営・編集スタッフ。農業者や家庭菜園・ガーデニングを楽しむ方に向けて、栽培のコツや便利な農作業グッズなどのお役立ち情報を配信しています。これから農業を始めたい・学びたい方に向けた、栽培の基礎知識や、農業の求人・就農に関する情報も。…続きを読む
野菜を育ててみたい、でも畑がない!そんな方でも気軽に始められるのが、庭やベランダのスペースを利用したプランターでの野菜作り。いつでも気軽に手入れができて、使いたいときにサッと収穫できるのも魅力的です。
さわやかな秋は、ベランダ菜園を始めるのにぴったりな季節。そこでこの記事では、秋から栽培できる人気野菜をご紹介します!
初心者向き!短期間で収穫できる野菜3選
種まきから1カ月前後で収穫できる、スピード野菜がこちら。小さなプランターでも十分に育てられるので、場所を取らずコンパクトに楽しみたい方にもおすすめです。リーフレタス
栽培のポイント
深さ10~15cmのプランターを用意し、種が重ならないように気をつけながら、約1cm間隔でまきます。ベビーリーフをたくさん収穫したい場合は、少し多めに種をまき、成長に合わせて、株と株の間隔を空けるように少しずつ摘み取りましょう。冬は霜に当たると葉が傷んでしまうので、本格的な寒さが来る前に収穫を終えるか、軒下などにプランターを移動して育てます。リーフレタスの詳しい育て方は、こちらの記事を参照してください。
おすすめ品種
小カブ
栽培のポイント
プランターは深さ15cm程度のものを用意し、1cm間隔で種をまいて、たっぷりと水やりします。発芽したら、本葉1~2枚のころ、本葉3~4枚のころ、本葉5~6枚のころに、1株おきに間引きをして、最終的に株と株の間隔を8~10cmあけます。間引きのタイミングが遅れると、根がうまく太らなかったり、形が悪くなったりするので気を付けましょう。収穫は種まきから30~40日後、根が丸く太ったものから抜き取ります。おすすめ品種
からし菜
栽培のポイント
深さ10~15cmのプランターを用意し、1cm間隔で種をまきます。発芽後は葉が混み合い過ぎないように、成長に合わせて間引きをします。大きく育てるほど辛みが強くなりやすいので、サラダなど生で食べるなら、小さめで収穫するのがおすすめ。からし菜漬けにする場合は、葉の長さが30cm程度になるまで育てましょう。からし菜の詳しい育て方はこちらの記事を参照してください。
おすすめ品種
一度で使い切り!便利なミニ野菜2選
大根や白菜など大型の野菜は、サイズの大きなプランターが必要だったり、広がった葉が邪魔になったりと、ベランダなどの狭い場所にはあまり向きません。そこでおすすめしたいのが、コンパクトに育つミニ野菜。味や栄養は普通サイズのものと変わらず、余らせず新鮮なうちに使い切れるのもうれしいポイントです。ミニ大根
大根にはとてもたくさんの品種がありますが、プランターで育てるなら根の長さが20~30cmのミニタイプがおすすめ。普通サイズの大根に比べて葉の広がりがコンパクトなものも多く、マンションのベランダなどでも十分育てられます。円筒形やおむすび形、青首大根、サラダの彩りで活躍する赤大根や紅芯大根など、色も形もバラエティ豊富です。
栽培のポイント
プランターは深さが30cm以上あるものを準備しましょう。土の中に障害物があると根が真っ直ぐに伸びないので、培養土に固まりが混ざっている場合は、ほぐしてから入れます。ならした土の表面に、底の平らな空き缶などを押し付けて、深さ1cmのまき穴を作ります。種を等間隔に4~5粒まいて土をかぶせ、たっぷりと水やりします。発芽後したら、双葉がしっかり開いたころ、本葉2~3枚のころ、本葉6~7枚のころの3回に分けて間引きをし、最も元気な株を1本残します。2回目、3回目の間引きの後に、固形肥料または薄めた液体肥料を与えます。収穫のタイミングが品種によって違うので、種のパッケージを確認してください。取り遅れると根が割れたりするので、気をつけましょう。
おすすめ品種
ミニ白菜
栽培のポイント
深さ30cm程度のプランターを用意し、培養土を入れて表面をならし、底の平らな空き缶などを押し付けて、深さ1cmのまき穴を作ります。種を等間隔に4~5粒まいて土をかぶせ、たっぷりと水やりします。葉を食べられるときれいな球にならないので、虫の多い場所では、種まき後すぐに防虫ネットを掛けておくと安心です。発芽後は、双葉がしっかり開いたころ、本葉2~3枚のころ、本葉6~7枚のころの3回に分けて間引きをし、最も元気な株を1本残します。3回目の間引きのあとから、2~3週間に1回を目安に、固形肥料または薄めた液体肥料を与え、葉の枚数を増やします。葉が巻いて、品種ごとの大きさになったら収穫しましょう。
おすすめ品種

オレンジミニ
重さ1500gほどに育つ、芯がオレンジ色の白菜。ビタミンAが多く含まれています。
・内容量:3ml
・内容量:3ml
プランターなら手入れも簡単!冬越し野菜
秋に植える野菜の中には、寒い冬を越して春や初夏に収穫するものがあります。栽培に半年以上掛かるので、難易度は高めだといえますが、その分、じっくり育てて収穫を迎えたときの喜びはひとしおです。プランター栽培なら、寒い日に畑に出掛ける手間も省けるので、気軽に育てられます。なばな(菜の花)
「なばな」として流通している野菜のほかに、白菜や小松菜、水菜、ルッコラなどのアブラナ科野菜を収穫せずに春まで置いておくと、茎が伸びてつぼみが付き、なばなとして楽しむことができます。
栽培のポイント
品種にもよりますが、種まきは8~9月ごろに行います。深さ30cm程度のプランターを用意し、培養土を入れて表面をならし、底の平らな空き缶などを押し付けて、深さ1cmのまき穴を作ります。種を等間隔に4~5粒まいて土をかぶせ、たっぷりと水やりします。虫の多い場所では、発芽前に防虫ネットを掛けましょう。発芽後は、双葉が開いたころ、本葉2~3枚のころ、本葉4~5枚のころの3回に分けて間引きをし、最も元気な株を1本残します。種まきから1カ月程経ったら、固形肥料または希釈した液体肥料を与えましょう。株の中心の茎が伸びてつぼみが付いたら、20cmほどの長さで収穫します。その後はわき芽が次々に伸びてくるので、手でポキッと折れるところで折り取って収穫します。収穫中も月に1回を目安に追肥すると、長く収穫が続けられます。
おすすめ品種
玉ねぎ
栽培のポイント
植え付けは11月ごろで、時期が近づくと、細いネギのような苗がホームセンターやネット通販などで出回り始めます。年によっては早めになくなってしまうので、確実に入手するなら予約しておくと良いでしょう。苗は数十本単位で売られていますが、あまり細過ぎるものや太過ぎるものは避け、鉛筆よりやや細いくらいの苗を選んで植え付けます。プランターは深さ20cm程度のものを準備し、培養土を入れて、苗を12cm間隔で植えます。このとき、葉の分岐する部分を埋めないように気を付けましょう。植え付け後の水やりは不要ですが、苗がしっかり根付いた後は、土が乾いたらたっぷりと与えるようにします。植え付けの1カ月後から、2週間に1回を目安に液体肥料や固形肥料を追肥します。玉ねぎは太り始める4月以降は追肥をストップし、収穫を待ちましょう。
おすすめ品種
そら豆
栽培のポイント
種まきは10~11月に掛けて。うまく発芽しない場合もあるので、ポットに種をまいて多めに苗を作り、本葉2~3枚まで育ててからプランターに植え付けると、より確実です。培養土を入れたポットに、種の「お歯黒」と呼ばれる黒い筋を下にして、上部が少し見える程度に、斜めに土に差し込むだけで種まきは完了。たっぷりと水やりして、その後も土が乾いたら水やりを続けます。プランターに直接種をまく場合も、方法は同じです。プランターは深さが30cm以上あるものを準備しましょう。冬の間はあまり成長しませんが、春先になると株元から茎がたくさん出てきます。太く勢いのある茎を6~8本残し、ほかは根元から切り取ります。また、成長の始まる2月ごろから、2週間に1回を目安に肥料を与えます。アブラムシが付きやすいので、目の細かい防虫ネットを掛けて予防すると良いでしょう。
収穫は5~6月で、上を向いていたさやが豆の重みで下向きになってきたら、食べごろです。
おすすめ品種
スナップエンドウ
栽培のポイント
10~11月に種をまいて、栽培をスタートします。深さ30cm以上のプランターを用意し、培養土を入れて表面をならし、底の平らな空き缶などを押し当てて、深さ1cmのまき穴を作ります。種を4~5粒まいて水やりし、発芽を待ちます。発芽したら本葉2~3枚のころに間引きをして、元気な株を2本残します。霜や強い風に当たると株が傷むので、冬の間は軒下などにプランターを移動しましょう。2月ごろになるとつるが伸び始めるので、早めに支柱とネットを設置します。また、種まきの1カ月後と、花が咲き始める前に肥料を与えましょう。収穫は4月半ばごろから始まります。
おすすめ品種
いちご
栽培のポイント
市販の苗を植えて栽培をスタートします。プランターは深さが20cm程度あれば育てられますが、実が外側にぶら下がって付くので、地面に実が接しないように、高さを出すなどの工夫をしましょう。また、植え付けのとき、株の中心の「クラウン」と呼ばれる新芽の部分を埋めてしまわないように注意してください。冬の間はほとんど成長しませんが、3月ごろから花が咲き始め、きちんと受粉させることでおいしいいちごができます。
いちごの詳しい育て方は、こちらの記事を参考にしてください。
おすすめ品種
秋冬に植えるおすすめプランター野菜を月別にチェック!
9月に種をまく・植えるおすすめ野菜
スティックブロッコリー(茎ブロッコリー)
▼スティックブロッコリーの詳しい育て方は、こちらの記事で!
ワケギ(分葱)
▼ワケギの詳しい育て方は、こちらの記事で!
シュンギク(春菊)
▼シュンギクの詳しい育て方は、こちらの記事で!
9月に栽培がスタートできる野菜の種類は、こちらの記事でも紹介しています!
10月に種をまく・植えるおすすめ野菜
キャベツ
▼キャベツの詳しい育て方は、こちらの記事で!
ザーサイ
ザーサイは10月が苗の植え付けの適期。虫がつきやすいので、定植後すぐに防虫トンネルを設置するようにします。収穫は翌年の1月。プランターは深さ30cm以上のものを使用し、1株植えにしましょう。▼ザーサイの詳しい育て方は、こちらの記事で!
パクチー
▼パクチーの詳しい育て方は、こちらの記事で!
10月に栽培がスタートできる野菜の種類は、こちらの記事でも紹介しています!
11月に種をまく・植えるおすすめ野菜
コマツナ(小松菜)
▼コマツナの詳しい育て方は、こちらの記事で!
チンゲンサイ
▼チンゲンサイの詳しい育て方は、こちらの記事で!
12月に種をまく・植えるおすすめ野菜
レタス
▼レタスの詳しい育て方は、こちらの記事で!
キャベツ(秋まき苗の定植)
▼キャベツの詳しい育て方は、こちらの記事で!
虫がつかない!おすすめ秋冬プランター野菜
アイスプラント
アイスプラントの詳しい育て方は、こちらの記事で!
ニンニク
ニンニクの詳しい育て方は、こちらの記事で!
カイワレダイコン(かいわれ大根)
カイワレダイコンの詳しい育て方は、こちらの記事で!
秋冬野菜、成功のポイントは?
夏の暑さが残る初秋から、木枯らしの吹く晩秋、そして本格的な冬と、秋に育てる野菜は、気温や天候が大きく移り変わる時期に成長します。その分、種まきや植え付けのタイミングがずれると、その後の成長に影響しやすいので、それぞれの野菜の栽培適期を守ることが大切なポイントです。また、冬の間は成長が止まっているように見えても、植物は内部で着々と春に向けての準備をしています。寒い日はベランダに出るのがちょっと面倒ですが、水やりや追肥など、この時期の管理作業がその後の成長を左右するので、ぜひ忘れずに続けましょう。
紹介されたアイテム

オレンジミニ
¥110 税込