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エディブルフラワーの基礎知識
知っているようで知らないエディブルフラワー。「エディブルフラワー」という花があると思われる方もいらっしゃるかもしれませんが、実は違うんです。エディブルフラワーとは何か、その種類や保存方法など、基本的なことをお教えします!
エディブルフラワーとは?
エディブルフラワーは直訳すると「edible=食べられる」「flower=花 」。つまり、エディブルフラワーという名前の花があるわけではなく、観賞用の中でも食べられる種類の花を食用に育てたもののことを総じてそう呼びます。
観賞用に育てられている花は、毒性があったり、食用できない農薬を使われていたりします。一方、エディブルフラワーは農林水産省のガイドラインに基づき、食用として育てられているため安心して食べることができるのです。
エディブルフラワーの保存方法は?
生のエディブルフラワーの場合、花の種類にもよりますが、収穫してから5日程度食べられます。基本的には葉物野菜の保管と同じ。冷蔵庫の野菜室に入れ、乾燥が気になる場合には霧吹きで湿度を与えてあげましょう。ドライフラワーや砂糖漬けなど、加工したものはより長い間保存できます。エディブルフラワーの味って?
エディブルフラワーの味は種類によってさまざま。基本的にはあまりクセがないものが多いですが、菊のようにクセのあるものやスパイシーなものなども。味についても下記で紹介しているので参考にしてください!エディブルフラワー栽培!気になる育て方
自分で育ててみたい!という方も多いはず。エディブルフラワーの育て方は基本的に観賞用の花の育て方と同じ。その品種の育て方の通りでOK。ただ、食用だからこそ気を付けるべき点も。以下では栽培のポイントを紹介します。1. 鑑賞用とは分けて栽培する
観賞用の花の薬品がついてしまうことや、毒のある花と混じってしまうことを防ぐために、観賞用の花とは分けて栽培します。2. 種や苗もエディブルフラワー用を使う
鑑賞用の種や苗を使うこともできますが、食用に適さない薬品が使われていることも。そういった薬品の使用有無を調べるのは難しいため、専用の種や苗を使うのが安心です。3. 害虫や病気予防はしっかりと
口入れるものなので、害虫が出た時にも農薬は使いたくないですよね。害虫が出る前の予防が大切です。ネットなどはもちろん、そもそも室内での栽培や水耕栽培をすることも検討しましょう。また、害虫が出てしまったら、木酢液やニームなど天然素材で駆除しましょう。種類ごとの味や育て方!通販で買える種や苗も!
エディブルフラワーはたくさんの種類があります。味もそれぞれ。とても紹介しきれませんが、特にメジャーな種類・育てやすいものを紹介します。ナスタチューム(キンレンカ)
特徴
さわやかな辛みと甘みが特徴。香りはほのかに甘くスパイシーです。花以外にも葉っぱや若い実も食べられます。育て方のポイント
日当たりは必要ですが、暑さや寒さを嫌うので真夏は明るい半日陰に移動させ、冬は日当たりのよい室内に取り込みます。3月下旬から5月下旬に植え付けます。種 | 2月下旬~4月中旬
カレンジュラ(キンセンカ)
特徴
花びらはうっすらと柑橘系の香り。サクサクした食感で、ほのかに苦みがあります。ビタミンが豊富など、栄養効果も注目されています。育て方のポイント
秋から春にかけて植えつけることができ、あまり世話をしないでもきれいな花を咲かせてくれます。3月~5月が最盛期。種 | 3月~4月初旬・9月~10月
ナデシコ(ダイアンサス)
特徴
秋の七草のひとつにもなっているナデシコ。レースのようなかわいらしい見た目が人気です。香りはあまりないですが、ガクを除いた先端は甘みが強いです。育て方のポイント
日照を好むため、半日以上日光が当たるところに植えましょう。乾燥に強い一方、高温多湿に弱いので蒸れないように気をつけます。春・秋どちらでも植え付けでき、四季咲きは3月から11月までと長い間花を咲かせます。多年草ですが、数年ごとに株を更新した方が花つきがよくなります。種 | 3月~5月
ボリジ(ルリジサ)
特徴
スターフラワーとも呼ばれる星形の花がかわいらしいです。「きゅうりのよう」とも言われる、爽やかな風味が特徴です。育て方のポイント
日当たりのよい場所を好み、肥料をやることで大きく育ちます。茎が柔らかいため、倒れないように支柱を立てて支えます。はじめピンクだった花がブルーに変わったら収穫時です。苗 | 4月~5月初旬・9月下旬~11月中旬
種 | 3月下旬~5月
マリーゴールド
特徴
ボリューミーで華やかな花は、ほぐして一枚一枚使われることが多いです。キクの仲間であるマリーゴールドは、春菊ににた風味。ゆでても色が落ちないので、ゆでて使われることも。育て方のポイント
夏の暑さにも冬の寒さにも強く、土の種類もあまり選ばない、初心者でも育てやすい花です。肥料が多いと、葉は茂りますが花つきが悪くなります。夏に花が咲かなくなったり、伸びすぎたりした場合は、半分くらいに刈り込んでおくと秋にまた花を咲かせます。パンジー・ビオラ
特徴
紫や黄色などがかわいらしく、花のサイズも小さめなので、まるまま使われることが多いです。冬にも咲いているため、使われることが多い花のうちの一つ。甘みはありますが癖のないあっさりとした味で、料理に合わせやすいです。育て方のポイント
日当たりと風通し、水はけが良ければ、鉢植えでも十分に育ち、初心者にも育てやすいです。10月下旬から11月にかけて植え、そのころから5月ごろまで花を咲かせます。こまめに花がらをとることで長く保つことができます。苗 | 10月下旬~4月下旬
種 | 9月中旬~下旬
コーンフラワー
特徴
青、紫、ピンク、白などの色があり、特に青が美しく、アクセントとして利用されます。花びら一つ一つが小さな花のような見た目でかわいらしいため、花びらを散らすように使うことが多いです。さくさくした食感で、あっさりとしたクセのない味です。育て方のポイント
日当たりが良く水はけのよい場所で育てます。中世の土を好むため、酸性土壌の場合は苦土石灰で中和します。強く、初心者でも育てやすい花で、こぼれ種でどんどん増えていきます。種 | 9月下旬~10月
おいしく食べたい!エディブルフラワーの使い方
少し使うだけで食卓を華やかにしてくれるエディブルフラワー。特別な日にぴったりです。また最近では、「ビタミンやミネラルなどの栄養を多く含むエディブルフラワーを野菜と同じ食材として使おう!」と、日常の食卓に取り入れる人も増えているそうです。通販で手軽に買えるエディブルフラワーの生花やドライエディブルフラワー、スイーツなどはこちらの記事で紹介しています。
はじめてならサラダが簡単華やか!
エディブルフラワーを初めて使うなら何といってもサラダがおすすめ。花の風味や食感を楽しみやすい上に、簡単です。いつものサラダにエディブルフラワーをプラスするだけでとってもカラフルに。人気のレシピ①【簡単おもてなし】エディブルフラワーで花咲くサラダ
「コントラストの強い一皿は、普通のサラダでもテーブルの主役のように目を引きます」というレシピは、簡単ながら食卓をお祝いムードにしてくれます。レシピはこちらから
https://recipe.rakuten.co.jp/recipe/1220011385/
人気のレシピ② 海の幸で♪カラフル魚介サラダ レシピ・作り方
ホームパーティーに良さそうな魚介サラダ。サーモンやマグロの赤い色、野菜の緑、エディブルフラワーの黄色やピンクがとってもきれいです。レシピはこちらから
https://recipe.rakuten.co.jp/recipe/1570012422/
キュートすぎる!キャンディを手作り
料理だけじゃなくスイーツにも。簡単にできて見た目もとってもかわいいのがエディブルフラワー入りキャンディ。実験みたいで作るのも楽しいです!人気のレシピ③ エディブルフラワーロリポップ
とってもキュートな、エディブルフラワーを閉じ込めたキャンディ。ドライフラワーのエディブルフラワーを使って意外に簡単にできちゃうそうです。レシピはこちらから
https://marry-xoxo.com/articles/3825