栄養ギッシリ!えごまの手軽な栽培方法と収穫のコツ

えごま油や葉など、健康食品として注目されている「えごま」。育てやすく、芽・葉・花・種まで余すところなく収穫ができる、しそ科の植物です。プランターや地植えなどでの栽培方法、上手に収穫するコツを紹介します!


えごまの花穂と葉

出典:写真AC
半日陰のスペースやベランダなど、日当たりが少し悪くても育てられるえごま。育てやすく、芽・葉・花・種まで余すところなく食べられます!

育ててみよう!えごまは栄養たっぷりの健康食品

スプーンでえごまパウダーをすくう
出典:写真AC
えごまはシソ科の植物で、青じその仲間です。白い花や、少しギザギザした葉っぱの形など、見た目も青じそによく似た植物。韓国料理では葉の部分がよく使われ、芽・花・種も食べられます。特に、種から採取する「えごま油」は栄養価が高く、健康食品としても注目されています。

やや涼しい気候を好む

えごまは涼しい気候の元で良く育ちます。福島などの東北地方や岐阜、北関東などでも栽培が盛んです。

いろいろなスペースで育てられる

えごまは乾燥にあまり強くないものの、吸肥力が強く、土壌をあまり選びません。栄養の少ないやせた土や、日陰がちな場所の活用にもおすすめです!

花や種も!えごまのいろいろな楽しみ方

えごまの芽・葉

えごまの葉のしょうゆ漬け
出典:写真AC
えごまの芽や葉には、ミントのようなスーッとする後味と独特の風味があり、焼肉などの肉料理と一緒に食べられることが多いです。しょうゆ漬け、浅漬け、おひたし、和え物などもおすすめです!

えごまの花穂

ザルに乗ったえごまの花穂
出典:写真AC
えごまの花穂は、青じその花穂と同じように天ぷらにしたり、佃煮にしたりして食べられます。料理を盛りつけたお皿に添えるなど、彩りがきれいです。

えごまの種

えごまの種
出典:写真AC
α-リノレン酸たっぷりのえごま油は、えごまの種から作られます。自分で種から油を抽出するのは難しいですが、種をすり鉢ですりつぶして、そこに砂糖と少量のお湯を入れて練れば、トーストや和え物などに使える、えごまペーストができます!えごま油とほぼ同じ栄養を摂ることができますよ。炒ったえごまの種を、ゴマのようにパラパラと料理にかけるのもおすすめです。

えごまの栽培カレンダー

1月 2月 3月 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月
種まき
植え付け
肥料
収穫

えごまの栽培方法

よく茂ったえごまの葉
出典:写真AC
えごまは植え付けた年の冬に枯れてしまう一年草ですが、こぼれ種で翌年また生えてきます。大きく成長するので、鉢やプランターは大きめのものを使い、株間に余裕を持たせてくださいね。

種まき

種まきは4月下旬~6月上旬ごろに行います。セルトレーやポリポットに2~3粒ずつまくか、畑に直まきしましょう。えごまの種は「好光性種子」といって、土を分厚くかぶせると発芽しないので、手で軽くおさえる程度にします。最後にたっぷり水やりしましょう。
ITEM
エゴマ 種
えごまの種はお店だとあまり売られていないので、オンラインでの購入がおすすめです。発芽適温は約15~25℃。早まきや遅まきには注意しましょう。

・内容量:20ml

間引き

えごまの芽が出てきたら、高さ7~8cmくらいになる前に間引きを行います。生育のいい芽を残して、ほかの芽は取り除きましょう。セルトレーやポリポットの場合は各1本ずつ、畑の場合は25~40cmくらい間隔があくようにします。

植え付け

苗の高さが10~20cmくらいになったら、プランターや地面に定植しましょう。プランターのサイズは幅70cm、深さ20cm以上がおすすめです。数株植えるときは、苗同士が混み合って風通しが悪くならないように、25~40cmくらい間隔をあけてください。


日当たり・水やり



じょうろで水やり
出典:写真AC
日なたか、1日の半分以上日が当たる半日陰で育てましょう。湿気を好む植物なので、土をカラカラにしないように注意しましょう。かといって頻繁にあげ過ぎると病気のリスクが高まるので、水やりは土の表面が乾いたタイミングで行ってください。

肥料

元肥として緩効性肥料を与え、液体肥料や固形肥料を1カ月に1回くらい追肥するとよく育ちます。ただ、えごまは肥料をあまり必要としない植物なので、元肥だけでも生長します。

摘心

主茎の4~5段目から上は、収穫も兼ねて摘心するといいでしょう。わき芽が増え、幹が折れにくくなるだけでなく、 種の収穫量アップが期待できます。

病害虫

発生しやすいのは、ベニフキノメイガやアブラムシなどです。主に7月ごろに、被害が見られます。また、日当たりが悪いとさび病にかかりやすくなりますが、大きな被害が出ることは少ないです。

アブラムシを効率よく撃退する方法は、こちら!

えごまの収穫方法|花穂や芽はいつ摘み取る?

ザルに乗ったえごまの葉
出典:写真AC
芽・葉・花穂・種の収穫のタイミングとコツを知って、えごまのいろいろな部分を味わってみてくださいね!

えごまの主茎から出た脇芽は、双葉に成長したところで収穫できます。 芽は取り過ぎると葉や花穂の収穫量が減ってしまうので、ほどほどにしましょう。芽を使う目的がない場合は、摘芽はしなくても問題ありません。

本葉が10枚くらいになったら収穫をはじめます。下葉から順に収穫するのが基本です。だんだん大きく茂ってきたら、風通しを良くするために、葉が込み合っている部分を剪定も兼ねて収穫しましょう。

花穂

花が咲くと葉の味が落ちるので、葉の収穫が目的の場合は、つぼみの段階でカットします。8~10月からは葉が小さくなり、花穂ができやすくなるので、この時期になったら花穂の収穫をするといいでしょう。花穂が10cmほど伸び、花が半分咲いたところで収穫します。
種を収穫したい場合は、ある程度の花穂は残しておいてください。

花が咲き終わったら実ができます。実全体が茶色くなってきたら収穫して、洗ってから乾燥させましょう。しっかり乾燥したら、ザルなどの上で中の種をパラパラと取り出します。
この種は栽培用として次の年にも使えますが、多少葉などの風味が落ちるので、気になる人は市販の種を新しく購入したほうがいいでしょう。ちなみに、種を取らずに放置していると、こぼれ種で翌年の春にまた生えてきます。

収穫したえごまの種の保存方法

えごまの種
出典:写真AC
収穫したえごまの種は、水分や空気が入らないファスナー付きの袋や瓶に入れておきましょう。1年程度の長期保存が可能です。冬以外は冷蔵庫に入れておくと、風味が落ちにくいですよ。

丈夫で育てやすいえごま!乾燥に注意して育てよう

えごまは5千年以上前の日本、縄文時代ごろからすでに栽培されていたと言われているほど、歴史の古い植物です。育てやすく栄養価が高いので、長い間親しまれてきたのかもしれません。乾燥には弱いので水分量には注意して、葉や種などの収穫まで楽しんでくださいね!

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MitsuyaNao
MitsuyaNao

埼玉県の山奥で、約1反のブルーベリー畑を管理しています。ハイブッシュとラビットアイを約20品種栽培中。野菜、花、ハーブなども育てています。AGRI PICKでは、家庭菜園や園芸の初心者に向けた記事を中心に担当。他メディアでも多数執筆中。