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ガーデニングの魅力
ガーデニングとは、植物を観賞するために植えるエクステリアの一種です。庭を装飾する目的もさることながら、ガーデニングの一番の魅力は「心が豊かになる」ことではないでしょうか。愛情をかけて育てれば、それに応えるように新芽を伸ばして美しく咲き誇ります。四季の変化を身近に感じることができるので、大人だけでなく、子どもの情操を養うのにも良さそうですね。土いじりを楽しむことで、日々のストレスから解放されるメリットも。立ったり座ったり、お日様の下で汗をかきながら作業すれば、エクササイズにもなり一石二鳥ですね!
ガーデニングをする場所
広いスペースがなくてもOK!玄関前などの狭い庭やベランダでも、花、ハーブ、さらには野菜や果樹まで育てられます。それぞれ楽しみ方や、注意するポイントは異なるので、庭植えとベランダ栽培、それぞれのメリット・デメリットを分かりやすく解説します。庭
一軒家にお住まいなら、ほったらかしでも育つ地植え(庭植え)がおすすめです。敷地に余裕があれば、憧れのイングリッシュガーデンやボーダーガーデン、家庭菜園などのガーデニングも夢ではありません!デメリットは、立地条件によっては、日照や水はけが悪いなどの障害があるかもしれません。土壌改良を行い、環境に合った植物を選ぶようにしましょう。ベランダ
ベランダでも鉢植えにすればガーデニングは十分に楽しめます。雰囲気の良いプランターを選ぶのも楽しみの一つですね。デメリットは、地面が土ではなく限られたスペースなので、床からの日光の照り返しやクーラーの室外機の熱風などで、夏は過酷な環境になりがちです。植え替え時に廃土が出たら、自治体に指定された廃棄処分をしなければなりません。初心者におすすめの花とハーブ
こちらでは、初心者におすすめの花とハーブにはどんなものがあるか紹介します。春・夏・秋・冬それぞれの季節に活躍してくれる代表的な草花の種類を上げて、おすすめのポイントや魅力、育て方のコツを、初心者にも分かりやすく解説します。春
春(3~5月)は、お庭が一番うつくしくなる花のシーズンです!冬の休眠から目覚めて草木が芽吹き開花が始まります。植物は肥料を与えよく日の当たる場所で育てましょう。暖かくなると病害虫も同時に目覚めるので要注意です。夏~秋に咲く花の種まきは、およそ半年前の春の時期に行います。チューリップ
チューリップは庭にあるとうれしい春の花の代表格。一重や八重、フリンジ、パロット咲きの形があり、カラーが豊富なのも魅力的です。切り花でも楽しめますよ。球根は秋に市販されるので10月ごろに植え付けましょう。特に目立った病害虫はありません。水やりもほぼ不要で植えっぱなしで育つので、初心者にもおすすめです。ネモフィラ
ブルーの花を咲かせる一年草で、茨城県ひたちなか公園では、ネモフィラのブルーの絨毯が観光名所となっています。自宅でも秋になったら種をまき、簡単に群生させることが可能なのでチャレンジしてみましょう。青のほかに白黒のシックな品種もあります。花壇の前景にもおすすめです。ネモフィラの育て方はこちらの記事もチェック!
ラベンダー
5月ごろ開花するラベンダーは、安眠のアロマでも有名なハーブです。暑さや蒸れに弱いので、暖地では日本の高温多湿にも強い品種、ウサギの耳の形をしたフレンチラベンダーがおすすめです。ラベンダーは実は常緑低木です。成長すると木質化するので、たまに切り戻しすると良いでしょう。バラ
憧れのバラ栽培にチャレンジしましょう!バラは鉢植えでの栽培も可能ですよ。ミニバラは難しいので、初心者は普通サイズのバラがおすすめです。四季咲き品種もありますが、一番美しく咲き誇るのは春の開花!冬にも肥料をしっかり与えます。バラには病害虫がつきものなので、無農薬で育てたくても、せめて春だけは殺虫殺菌をおすすめめします。バラについてはこちらの記事もチェック!
夏
夏(6~8月)は、雨や湿気が多くなる季節なので、病害虫が多発しやすいので早めに農薬で予防しましょう。蒸れ防止に枯れ花や葉の込み合ったところを剪定し、風通し良くするのがおすすめです。夏の猛暑の時期は、植物も病害虫もいったん生長が緩慢になります。アサガオ
アサガオは青、ピンク、白など色もさまざまですが、大輪や小輪、西洋アサガオ、変化朝顔など種類も豊富です。ゴールデンウィークごろに種まきし、風通しの良い日向で育てます。夏の風物詩ですが、開花は意外と遅く9月近くなることもあります。子どもと一緒に種まきしても楽しいですね。バジル
イタリアンに欠かせないハーブの一つ。作りピザやパスタなどに、自分で育てた無農薬のバジルはいかがでしょうか。初心者はポット苗で購入するほうが簡単に育てられます。摘心すれば脇芽が増えてボリュームUP。大きな葉っぱを収穫しても、小さな葉っぱがまた育つので長く収穫できますよ。一年草なので冬前には枯死します。バジルについてはこちらの記事もチェック!
ヤグルマギク
ヤグルマギクは、英名「コーンフラワー」春から夏に咲く秋まきの一年草です。背丈は1mほどで、ボーダーガーデンには欠かせない植物です。ブルー系のほかに、白、ピンク、茶褐色などがあり、すっと立ち上がる姿や細葉もおしゃれ。瘦せ地でも良く発芽するので、初心者でも簡単に育てられますよ。エキナセア
エキナセアは、丈夫で良く育つ夏の花で、初心者にもおすすめです。開花すると真ん中が盛り上がり、花弁が反り返るのが特徴的です。カラーも豊富で、グリーンや茶褐色など個性的な花もありますよ。日本では主に観賞用ですが、海外では免疫力UPのハーブティとして利用されています。秋
秋(9~11月)は、涼しくなったら植え替えのシーズンです。冬の休眠に備えて肥料を与えましょう。気温が20℃くらいに下がるとまた病害虫が動き出すので注意します。台風前には倒れないよう支柱などの対策を。寒さに当たると紅葉が始まり、一年草は枯れ出します。秋は、春に咲く草花の種まきや球根植えの季節なのでお忘れなく!秋は、ガーデナーが一番忙しい季節です。パンジー・ビオラ
秋ごろから春まで長く咲くので、庭植えや寄せ植え、ハンギングなどに大活躍します。100円程度でどこでも買える庶民的な花ですが、ここ数年で育種家ビオラが大フィーバー!なんと千円以上は当たり前。希少種は簡単には買えませんが「レディ」や「ローヴ・ドゥ・アントワネット」など、喉から手が出るほど欲しい人気品種にも注目!<パンジーとビオラの育て方はこちらの記事をチェック!
ミント
ミントはスーッとする爽やかな香りのハーブです。秋のみならず一年中収穫できますが、秋のハーブの少ない時期でも良く育つので、ミントティーなどに大活躍します。強靭な生命力なので、初心者でも枯らすことなく育てられますよ。庭植えすると増えすぎて困ることも…。そんな時は鉢植えがおすすめです。ミントに関してはこちらの記事もチェック!
ケイトウ
ケイトウといえば、初夏から秋に咲く、昔から日本で育てられている花です。かつては赤や黄色など、派手な原色のイメージでした。最近はベージュ系やスモーキーカラーなど、おしゃれ女子の心に刺さるような品種が増えています。寒さに弱く越冬できないので、日本では一年草扱いとなります。ルドベキア
ルドベキアは暑さに強く、初夏から秋までどんどんつぼみを上げて花を咲かせます。花後、真ん中の褐色の部分だけ残る姿は、まるでアートのような趣があります。本来は宿根草ですが、寒さには弱く越冬できずに一年草扱いですが、こぼれ種でよく増えます。冬
冬(12月~翌年2月)は、冬咲きを除いたほとんどの植物が休眠に入ります。霜による凍傷に注意してください。株元に敷き藁などでマルチングするといいでしょう。地上部がなくなり越冬する植物もあるので、枯れたと間違えて捨てないでくださいね。寒くなれば、主要な病害虫も冬眠に入ります。クリスマスローズ
冬にうつむいて咲くクリスマスローズは「冬の貴婦人」とも呼ばれます。実生では二つとして同じ花がないのが面白く、マニアに根強い人気があります。蒸れや暑さに弱く夏は休眠するので、夏は肥料をやらないようご注意を!冷涼な環境を好むため、水はけと風通しの良い半日陰の場所で育てましょう。クリスマスローズに関してはこちらの記事をチェック!
ガーデンシクラメン
耐寒性のあるガーデンシクラメンなら庭植えでも育ちます(冬に贈答品として出回っている大型シクラメンは屋外栽培不可)。クリスマスやお正月用の、冬の寄せ植えの材料としても活躍しますよ。春になったら断水して鉢ごと乾かして強制休眠させ、秋に植え替えて水やりを開始します。シクラメンに関しては下記の記事もチェック!
ローズマリー
ローズマリーは肉料理の臭み消しなどに使用するハーブです。常緑の樹木なので一年中収穫できますが、ほかのハーブが育たない寒い時期でもしっかり収穫できます。木立性と這性のものがあります。おしゃれに鉢植えにしてもいいですし、庭に植えて垣根風にしても素敵ですよ。ローズマリーの育て方は下記の記事をチェック!
スイセン
スイセンは凛として咲く姿が印象的な、早春を告げる花「スプリングエフェメラル(春の妖精)」の一つです。球根の植え付け時期は秋で、いろいろな種類の球根が市販されます。庭やプランターに植え付けるだけでほとんど手間いらずなので、初心者にもおすすめです。寒い季節に良い香りが漂います。初心者がまずそろえるべきガーデニンググッズ
ガーデニングを楽しむために、初心者がまずそろえるべき園芸グッズはどんなものがあるでしょうか。Amazon、楽天市場、Yahoo!ショッピングなどの大手ネットショップではどんな商品が人気なのか、口コミも併せて見てみましょう。培養土
培養土は、赤玉土7に対し、腐葉土3が基本の配合です。そこに元肥、軽石、鹿沼土など植物に合った資材をブレンドしてお好みの培養土を作ります。初心者は、市販の「花と野菜の培養土」を使うと手間が省けて便利です。「観葉植物の土」や「ブルーベリーの土」など、種類に合ったものも販売されています。花ちゃん培養土は、花ごころの人気商品です。腐植フルボ酸配合で、植物の根張りをよくすることで植物の生育を促します。そのまま使える有機成分肥料入り。
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植木鉢・プランター
プランター上なら鉢の種類にもこだわりたいところ。洋風の庭ならテラコッタ鉢がおすすめです。ホームセンターにある数千円のものから、ウィッチフォードのような数万円する輸入テラコッタまで種類は色々です。手軽に植えたいならプラスチック製のプランターが軽くておすすめ。趣味でたくさん栽培するなら菊鉢や、スリット入りの「とんでもないポット」もおすすめですよ。リッチェルのボタニーシリーズの鉢は、プラスチックに石粉・木粉を混ぜ合わせた素材で、ナチュラルテイストで高いデザイン性を実現しました。
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園芸ばさみ
園芸ばさみは100円ショップでも販売していますが、ワンランク上を目指すなら、園芸専門メーカーのはさみを入手するといいでしょう。アルス「クラフトチョキ」は、プロアマ問わず手軽に買える値段が魅力。リベット(支点)からグリップ(力点)までの距離を大きく取り、テコの原理を応用しています。グリップも良いので長時間の選定作業でも疲れにくいのが特徴です。一度使うと手放せません。
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肥料
肥料は、チッソ(N)・リン酸(P)・カリ(K)の三要素でできており、「元肥」「置き肥」「液肥」の三つに分けられます。元肥は植え付け時にあらかじめ用土に混ぜる肥料、置き肥は二カ月に一回ほど施す固形の肥料です。液肥は液体の肥料で、水で薄めて使います。肥料はハイポネックス社の液肥のほかにも、元肥の「マグァンプK」や、置き肥の「プロミック」などもおすすめです。
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スコップ(移植ゴテ)
スコップにもサイズがあり、庭を掘り返すなら土木工事用の大きなスコップ、通常の園芸用スコップや用土をたくさんすくう深型スコップ、寄せ植えなど細かな作業をするときに使う「移植ごて」という細身のスコップもあります。軽量なプラスチックのものや錆に強いステンレス製、鋼のものなど、ホームセンターや100円ショップでも販売していますよ。高儀 GREEN ART スコップは、グリーンのカラーがナチュラルなガーデンに良く合うので、見せる収納にしてもおしゃれです。スコップのほかに、深型スコップ、移植ごても同シリーズで販売していますよ。
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ジョウロ
ジョウロも100円ショップで販売していますが、ガーデニングで使うには小さすぎます。容量が5L前後のものが使い勝手がいいでしょう。じょうろは液肥や活力剤をやるときにも活躍します。除草剤に使用する場合は、水やり用とは別のじょうろを用意してくださいね。ガーデニングスペースが増えてきたら、巻き取りホースリールのシャワーで水やりするほうが楽になります。ロイヤルガーデナーズクラブシリーズのじょうろは、ふた付なので移動中も水の跳ね返りがありません。色や形がイングリッシュガーデンのイメージに良く合いおしゃれで高級感があります。
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園芸グローブ
園芸用グローブは、リーズナブルなものから一万円ほどするものまで様々です。普段の庭作業用なら、ホームセンターなどでも販売されている「背抜き手袋」や「防水手袋」が便利ですが、バラなど棘のある植物の剪定をするときは、腕や服を傷つけないようロングタイプの専用のものを使用したほうが安全です。東和コーポレーション WEST COUNTYのロンググローブは、人工皮革製の手袋なので洗濯も可能。洗っても硬くなりにくい手袋で、本革のグローブより軽くて柔らかいのが特徴です。
鉢底石
鉢底石は、用土を入れる前にプランターの底に入れて、排水性や通気性を高めるための園芸資材です。最近では、ネットに入ったものも市販されており、植え替えの時に鉢底石と土などが簡単に分別できます。きれいに洗えば繰り返し使えるのも便利ですね。「鉢底に入れる石」は、日本産の軽石を選別。ネットに0.5Lずつ入って小分けされているため、鉢のサイズに合わせて使用料を調整可能です。旧製品よりネットが丈夫になりました。
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