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- AGRI PICK 編集部
AGRI PICKの運営・編集スタッフ。農業者や家庭菜園・ガーデニングを楽しむ方に向けて、栽培のコツや便利な農作業グッズなどのお役立ち情報を配信しています。これから農業を始めたい・学びたい方に向けた、栽培の基礎知識や、農業の求人・就農に関する情報も。…続きを読む
そこでこの記事では、鉢底石を使うメリットや使い方、おすすめ商品などを紹介。鉢底石がないときの代用アイデアもお届けします!
鉢底石はなぜ必要?使用するメリットとは
まずは、鉢底石の基本情報を押さえておきましょう。鉢底石とは
鉢底石は、その名の通り植木鉢やプランターの底に入れて使う園芸アイテムです。主に軽石や黒曜石パーライトなどが鉢底石に利用されています。「鉢底石」の読み方は?
「はちぞこいし」と読みます。鉢底石を使う目的とメリット
鉢底石を使うことで、排水性と通気性が良くなり、植物の根腐れを防ぐことができます。また、鉢底穴から土が流れ出たり、ナメクジなどの害虫が侵入したりするのを防ぐ効果も。鉢底石によく使われる軽石や黒曜石パーライトは、多孔質で空気を含むため非常に軽いのが特徴。大鉢の底に敷き詰めても、重くなり過ぎることはありません。
鉢底石はいらない?|なくても大丈夫なプランターも
通常の鉢植え・プランター栽培では必須の鉢底石。ですが、鉢のサイズや種類によっては、鉢底石を使わなくても大丈夫な場合があります。小さな鉢や浅鉢
小さな鉢や浅鉢は鉢底石を入れると、土の容量が少なくなってしまいます。鉢底石は省き、排水性に優れた土を使うことで根腐れ対策をしましょう。赤玉土や桐生砂、小粒の軽石などを配合すると、水切れの良い土にすることができますよ。スリット鉢
底から側面にかけてスリット(切れ目)が入った「スリット鉢」は、もともと水はけに優れているため鉢底石はいりません。スリット鉢の場合は、鉢底石を使うと水切れしやすくなるので注意しましょう。兼弥スリット鉢 ロングサイズ
水はけを改良し、根詰まりを防ぐするスリット鉢。根張りの良い健康な株に育てます。
サイズ | 8号(直径24×高さ27.5cm) |
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材質 | ポリプロピレン |
底面給水プランター
底に貯水スペースが付いた「底面給水プランター」は、水やり管理が楽になる便利なアイテム。このタイプのプランターは、鉢底石を入れると下にたまった水が土に浸透しにくくなってしまいます。鉢底石は使わず、そのまま土を入れて使いましょう。ハンディプランター スマート菜園
鉢底石いらずの底面給水プランター。内側に給水ガイドが付いており、上からそそぐだけで簡単に水を補給できます。
サイズ | 幅60×奥行34×高さ36cm |
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容量 | 32L |
カラー | アイボリー、ダークブラウン |
すのこ付きプランターは、鉢底石の使用がベター
メッシュ状のすのこ(中敷き)が付いたプランターは、すのこの下に空洞があるので、通気性を確保できる優れものです。鉢底石を使わなくても良さそうに見えますが、ダイレクトに土を入れるのは良くありません。水やりなどで土が流れ出て、すのこが目詰まりを起こしてしまうためです。鉢底石を敷いて使うようにしましょう。鉢底石の使い方|量はどれくらい?ネットに入れるアイデアも!
鉢底石は、多過ぎても少な過ぎてもいけません。実際に使う前に、鉢底石の適切な量や使い方をチェックしておきましょう。鉢底石を再利用しやすくなる、便利なアイデアも紹介します!Step1. 鉢底ネットを設置する|底穴より少し大きめのサイズで
鉢底石とセットで使いたいのが「鉢底ネット」です。鉢の底には排水用の穴があいていますが、そのままでは土がもれ出たり、害虫が侵入したりしてしまいます。それらのトラブルを防ぐために、まずは底穴の上にネットを設置しましょう。シート状になっている鉢底ネットは、適度な大きさにカットして使ってくださいね。鉢底ネットがずれないように針金で固定
小さく切った鉢底ネットはずれやすいため、針金で固定しておきましょう。針金をコの字型に曲げて鉢底ネットに通し、鉢穴に引っかけて固定します。さらに針金の両端を曲げておくと安全です。Step2. 鉢底石を入れる|量は1/5程度が目安
次に鉢底石を入れます。鉢底石は入れ過ぎると土の容量が少なくなり、水もちと保肥性が低くなってしまうので要注意。適量は植物によってまちまちですが、通常の植物は鉢やプランターの1/5ほどの厚さが目安になります。ロングポットや深めのプランターであれば、1/3ぐらいまで鉢底石を入れても大丈夫です。土の水はけ具合を見ながら、最適な量に調節していきましょう。鉢底石はネットに入れると再利用しやすい!鉢底ネットの代用にも
鉢底石はできるだけ再利用したいですよね。ですが、古い土と混じってしまうと分別するのはなかなか面倒。そこでおすすめなのが、鉢底石をネットに入れて使う方法です。これなら栽培が終わったときに鉢底石を取り出しやすく、ネットごと水洗いできるため再利用しやすくなります。また、鉢底ネットの代用になり、手間が少なくなるのもメリット!鉢底石を入れるネットは、目が細か過ぎると水はけが悪くなってしまうので注意しましょう。100均でも売っている、三角コーナー用の水切りネットがベストです。何袋か小分けにしておくと、プランターのサイズによって数を調整できるので便利ですよ。
鉢底石が不要になったときの捨て方は?
自治体にもよりますが、鉢底石は普通ごみとして捨てることはできません。基本的に産業廃棄物として、専門業者に依頼する必要があります。処分の仕方に困ったら、住んでいる地域の自治体に問い合わせてみましょう。鉢底石がないときの代用品|ペットボトルのふたや発泡スチロールなど身近なもので
「うっかり鉢底石を切らしてしまった」「鉢底石を買っても余らしてしまいそう」そんなときに、ぜひ試してみたいのが身近なもので代用するアイデアです。ここでは、手軽に試せる鉢底石の代用品を紹介します!ペットボトルのふた
ペットボトルのふたは、捨てずに取っておけば鉢底石の代わりに使えます。きれいに洗って、水切りネットに入れて使いましょう。発泡スチロール
発泡スチロールも、鉢底石の代用になります。1~3cm程度の大きさに砕いて使いましょう。とても軽いので、ハンギングの鉢にも最適ですよ。水切りネットに入れて使うと処分しやすくなります。赤玉土(ゴロ土)
ゴロ土とも呼ばれる大粒の赤玉土は、粒と粒の間にほど良いすき間ができるため、鉢底石としてよく使われます。ただし、水やりをするうちに粒がだんだん崩れて排水性が悪くなってしまうため、長期間の使用には向きません。定期的に入れ直すか、一年草など短期間で植え替える植物に使うのが良いでしょう。小石・砂利
小石や砂利を鉢底石にしても問題ありません。ですが、軽石などに比べるとかなり重くなるので要注意。ひんぱんに移動させる鉢や吊り鉢には使わない方が良いでしょう。鉢底石のおすすめ4選|軽石やネット入りなど
ここからは、編集部がピックアップしたおすすめの鉢底石を紹介します!ネット入りで繰り返し使える!
自然応用科学 鉢底に入れる石
軽石を0.5Lずつネットで分包した、中小サイズの鉢にちょうど良い鉢底石。大きなプランターには、いくつか並べて置いてもOK。ネットも破れにくいので、繰り返し使えます。
内容 | 0.5L×10 |
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黒曜石を加熱処理した軽量の鉢底石
雑菌の繁殖を防ぎ、ナメクジも近づけない!
創和リサイクル 鉢底炭
くずれにくい炭が空気の通り道を確保し、植物の根の呼吸を助け、根腐れを防ぎます。また、イオンの力でナメクジがよりつきにくくなる効果も。鉢底石のほか、土壌改良剤やマルチング剤としても使えます。
内容量 | 5L |
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小さめの鉢にも使いやすい小粒タイプ
鉢底石は100均にもある?ダイソーとセリアを調査!
さまざまなアイテムがそろう100均ストア。園芸グッズを扱っている店舗は多いですが、鉢底石もあるのでしょうか?そこで筆者が自宅近辺(23区内)の100均、ダイソーとセリアをチェックしてみました!ダイソー
ダイソーの大型店を覗いてみたところ、2種類の鉢底石がありました。ひとつは鉢底石がそのまま袋詰めになった2Lパック、もうひとつはネットに分包された鉢底石が3つ入ったものです。あらかじめネットに入っていると、手間が省けて便利ですね。もし店頭で見つからない場合は、ダイソーのオンラインストアでも購入することができますよ。ダイソーネットネットストアはこちら