農業・ガーデニング・園芸・家庭菜園マガジン[AGRI PICK] > ガーデニング・園芸 > 冬の庭を美しく彩ってくれるクリスマスローズ【Garden Story連携企画】

冬の庭を美しく彩ってくれるクリスマスローズ【Garden Story連携企画】


ガーデニング・植物の魅力や、花・緑にまつわる暮らしの楽しみを紹介している「Garden Story」との連携企画!冬から早春にかけて、彩りが淋しくなりがちなガーデンを彩ってくれるクリスマスローズをご紹介します。カラーバリエーション豊かで品種数の多いクリスマスローズは、寒さの中で美しく花開き、人気の宿根草。品種のバリエーションと育て方のポイントを教えてもらいました!

AGRI PICKではアフィリエイト広告を利用しています。当サイトの記事で紹介された商品を購入すると、売上の一部がAGRI PICKに還元されることがあります。

Avatar photo ライター
GardenStory

花・緑・庭がある暮らし方を提案するウェブマガジン。専門家とガーデニングに精通した編集者が、さまざまな視点から記事を発信。ガーデンで過ごすライフスタイル、自然に寄り添う暮らし方、植物の育て方などの情報を毎月新たに約60コンテンツという多彩な内容でお届けしています。…続きを読む

  • Facebook
  • Twitter
  • はてなブックマーク
  • Pocket
  • Feedly


クリスマスローズ

提供:Garden Story

ガーデニング・植物の魅力や、花・緑にまつわる暮らしの楽しみを紹介している「Garden Story」。植物を取り入れたライフスタイルの発信とDIYや料理レシピなどの豊富なコンテンツが魅力的なサイトです。
AGRI PICKではGarden Storyとの連携企画として、毎月季節を彩る花をご紹介しています。今月のテーマは冬の庭を美しく彩ってくれるクリスマスローズ。品種のバリエーションと育て方のポイントを教えてもらいました!
Garden Story×AGRI PICK連携企画 バックナンバーはこちら
GardenStoryロゴ

美しい花の写真が満載のGarden StoryとAGRI PICKとの連携企画!今月は、冬から早春にかけて彩りが淋しくなりがちなガーデンを彩ってくれるクリスマスローズをご紹介します。カラーバリエーション豊かで品種数の多いクリスマスローズは、寒さの中で美しく花開く、人気の宿根草。この時期にはつぼみつきの苗も多く、店頭に並んでいますよ。

クリスマスローズは丈夫で何年も咲く多年草

植込みのクリスマスローズ
提供:Garden Story
クリスマスローズはキンポウゲ科の多年草。学名はヘレボルス(Helleborus)。丈夫で育てやすく、一度植えれば年々株が太って見事な花付きを見せてくれます。花期は冬から早春で、花の少ない時期に、ガーデンに彩りを添えてくれる冬の定番の花です。ヨーロッパを原産とする植物ですが、うつむいて咲く花姿は独特の清楚な雰囲気があり、床の間に飾る茶花としても人気です。

クリスマスに咲くのは1種のみ

へレボルス・ニゲル
提供:Garden Story
クリスマスローズという名前から、クリスマスの時期に見頃を迎えると思われがちですが、実はクリスマスの時期に花を咲かせるのは、原種のヘレボルス・ニゲルのみ。雪のごとく純白の花はクリスマスにぴったりなので、クリスマスに合わせて咲かせるならニゲルを植えましょう。ほかの品種は主に2~3月ごろの早春に開花します。

クリスマスローズの咲き方バリエーション

いろいろなクリスマスローズ
提供:Garden Story
クリスマスローズの魅力は、なんといってもそのバリエーション。品種としては、基本的には交配種であるヘレボルス・ヒブリダスという一種ですが、花色は白や緑、赤、紫、ピンク、アプリコット、黄、オーレア(黄金色)などさまざまで、模様や咲き姿も実に豊かです。クリスマスローズは品種名ではなく、花形や模様、花色など花姿の形状を組み合わせた名前で呼ばれます。ここでは代表的な花形や模様を紹介します。

シングル(一重咲き)

提供:Garden Story
原種に似たすっきりとした花姿。花弁は5枚。模様がはっきりと楽しめます。

セミダブル(半八重咲き)

セミダブルのクリスマスローズ
提供:Garden Story
クリスマスローズの育種家、樋口氏が手がけたシリーズ「ウィンターシンフォニー」の半八重咲き種。しべの周囲にあるネクタリー(蜜腺)と呼ばれる部位が、小花弁などに変化しており、小花弁は筒状やハート形などさまざまな形があります。小花弁は咲き進むと散ってしまうのが特徴です。

ダブル(八重咲き)

八重咲のクリスマスローズ
提供:Garden Story
クリスマスローズ「ウインターシンフォニー」の豪華な八重咲き種である「ウィンターシンフォニーシリーズII(セカンド)」多弁咲き。ネクタリーが完全に花弁化したもので、花後も花弁が散らずに残ります。中には数十枚の花弁を持つものもあり、ボリュームがあり豪華な咲き姿が特徴。

クリスマスローズの模様バリエーション

無地

花弁に模様が入らないもの。プレーンとも呼ばれます。

ピコティー

ウィンターシンフォニー
提供:Garden Story
クリスマスローズ「ウィンターシンフォニー」のホワイト・ピコティーのダブル。花弁の縁に沿って、異なる色が糸状または帯状に入るもの。多くは濃い色が入り、中には中心に向かってグラデーションになるものも。

スポット

花弁に小さな斑点が入るもの。斑点の入り方はさまざまです。

ベイン

花弁に脈状の模様が入るもの。

ネット

スポットとベインが重なるように入り、網目状の模様が広がるもの。

ブロッチ

大きめのスポットが重なり合い、大きな斑点のように見えるもの。

フラッシュ

フラッシュのクリスマスローズ
提供:Garden Story
フラッシュが現れたクリスマスローズ「ウィンターシンフォニー」。花弁のつけ根から先に向けてスポットが密に広がるもの。花全体では星形のように見えます。

アイ

花弁のつけ根にスポットが固まるもの。フラッシュとは異なり、花弁全体に広がりません。

バイカラー

バイカラーのクリスマスローズ
提供:Garden Story
バイカラーの小輪で近年注目のクリスマスローズ「ウィンターシンフォニー」。小さな花が愛らしい小輪系スイングシリーズ。花弁の表と裏で色が異なるものや、花弁の内側が2色に分かれているものをバイカラーと呼びます。

クリスマスローズで花弁のように見えている部分は実はガク。花が咲き進むと、しべが落ちて花色が退色し、受粉していれば中心部に子房が膨らんできます。花が咲き進んでも美しい姿を保つので、観賞期間が長いのも嬉しい点。花瓶に活けたり、水に浮かべたりしても長く楽しめます。

Garden Storyのこちらの記事もチェック!
「私の庭・私の暮らし」クリスマスローズのオープンガーデン 東京・菊池邸


クリスマスローズの選び方

クリスマスローズの苗は晩秋から冬にかけて店頭に並ぶようになります。苗の選び方にはちょっと注意が必要。というのも、クリスマスローズはラベルを見て苗を購入しても、ラベルと同じ花が咲くとは限らないからです。「それでは詐欺じゃないか!」と憤るなかれ。これはクリスマスローズという植物の特性によるもので、充実していない若い株の場合、ダブル咲きのはずがシングルになったり、発芽一年未満の小さな実生苗の場合はどんな形質の花が咲くのか、花が咲くまでわからないこともあります。

クリスマスローズは同じ品種でも1株ごとに咲き姿に差があり、その多様性が魅力でもあるのですが、欲しい色や咲き方が決まっている場合は、少々割高でも開花株で花を確認して購入するとよいでしょう。また、細胞を培養して育てた「メリクロン苗」の場合は、親の形質をそのまま引き継ぐため、ラベルだけでも花を確定できます。

クリスマスローズの育て方

クリスマスローズ
提供:Garden Story

適期

クリスマスローズの植え付けの適期は10月、または2~3月ごろ。一年生の実生苗などは、購入した年には花が咲かず、2年目以降株が充実してから花が見られるようになるので、すぐに花を楽しみたい場合は、開花株や開花見込み株を選びましょう。

適所

クリスマスローズは寒さには強いのですが、暑さは苦手。庭植えの場合は、夏には日陰になる落葉樹の下などがおすすめです。鉢植えの場合は、夏は直射日光や西日が当たらない涼しい場所で夏越しさせましょう。過湿を避け、水はけのよい土で栽培します。

植え付け方

秋に植え付ける際は、根を軽くほぐし根詰まりしないようにしましょう。春はもう開花時期で生育が活発になっており、この時期に根を傷めると生育が悪くなることがあるのであまりいじらないよう注意を。

水やり

庭植えは根付いたら基本的に自然の降雨でOK。鉢植えは、秋から初夏の生育期にはたっぷり水を与え、夏場は乾かし気味にしましょう。

Garden Storyのこちらの記事もチェック!
「クリスマスローズ 猛暑を乗り切る管理の心得」

古葉切り

古葉のあるクリスマスローズ
提供:Garden Story
11~12月ごろに古い葉を切る「古葉切り」の作業を行います。開花期が近づき、花芽が膨らんでくると、古葉が葉柄から倒れるので、葉柄の基部から3cmほどを残して切り取ります。軸を残して切り取るのは、乾かして腐らないようにするため。残った基部は完全に枯れて簡単に抜けるようになったら引き抜きましょう。古葉を取り除くことで、株元に光がよく当たり、新しい葉が展開しやすくなります。

子房取りと花柄切り

種をつくると株の体力が奪われ生育が鈍るため、子房が膨らみ始めたら摘み取りましょう。また、花茎についているすべての花が咲き終わったら基部を3cmほど残して切り取ります。種を採りたい場合は、種採りが終わってから作業します。

Garden Storyのこちらの記事もチェック!
「クリスマスローズ 花を楽しんだ後、今からやっておきたいこと」

植え替え・株分け

クリスマスローズは生育が旺盛なので、根詰まりしないよう鉢植えは1~2年に一度は必ず植え替えしましょう。植え替え適期は10月ごろです。鉢から取り出して根鉢をほぐし、一回り大きな鉢に植え替えます。庭植えも株がきゅうくつそうになってきたら株分けしましょう。株分けをする場合には1株に3芽以上つけて分けるようにしましょう。

Garden Storyのこちらの記事もチェック!
「クリスマスローズの株分け・植え替え方法をご紹介! 適期はいつ?」

大事に育てて、毎年美しい花を!

うつむきがちに咲くクリスマスローズ
提供:Garden Story
清楚で繊細な花を見せる一方で、栽培にあまり手がかからず、植えっぱなしでも丈夫に育つクリスマスローズ。初心者でも上記のポイントを守って育てれば、年々大株に育ち、見事な花姿が見られますよ。ぜひ育ててみてくださいね!

「Garden Story」には、日々を彩る花や植物の育て方、初心者から通まで楽しめるガーデニング情報がたくさん掲載されています。ぜひそちらもチェックしてみてくださいね。
GardenStoryロゴ

表示中の記事: 1/2ページ中

RECOMMENDSおすすめ

SERIALIZATION連載

  • 脱・東京!北海道でメロン農家になりたい夫婦の農業研修記
  • 農業失くして持続可能な社会なし
  • 農業失くして持続可能な社会なし
  • 農業失くして持続可能な社会なし
  • 農業失くして持続可能な社会なし
  • 農業失くして持続可能な社会なし
  • 農業失くして持続可能な社会なし
  • 収量アップの秘訣
農業・ガーデニング・園芸・家庭菜園マガジン[AGRI PICK] > ガーデニング・園芸 > 冬の庭を美しく彩ってくれるクリスマスローズ【Garden Story連携企画】