- Akiko Isono
編集者兼ライター。家庭菜園・ガーデニング専門誌の編集に8年間携わり、現在は雑誌やムック、WEBを中心に、植物、農業、環境、食などをテーマとした記事を執筆。好きな野菜はケールとにんじん。…続きを読む
1.ハサミ選びのポイントは?
家庭菜園で使うハサミの選び方のポイントは、次の5つ!①園芸用ハサミが便利
園芸に使われるハサミには、植木バサミや剪定用ハサミなど、いろいろな種類がありますが、家庭菜園で野菜の収穫や管理作業に使うなら、太い枝や頑丈な枝を切ることはほとんどありません。刃先の細い園芸用ハサミを1つ用意しておくと、いろいろな場面で便利に使えます。
②握りやすいものを選ぶ
デザインが気に入っても、自分の手の大きさや握力に合わないハサミだと、うまく切れなかったり、余分な力が入って疲れてしまったりします。大切なのは手に合った握りやすいハサミを選ぶこと。大きく分けるとグリップ部分が輪になっているタイプ、まっすぐなタイプの2つがあるので、実際に手に持って、使いやすさをチェックしてみるのがおすすめです。③刃先が細めのものを選ぶ
収穫のときなどは、混み合った茎や葉の間に刃先を入れることもあるので、葉先は細く長めのタイプがおすすめ。細かな作業がしやすく、野菜を傷つけたり、間違えて隣の茎を切ってしまったりするミスもなくなります。
④錆びにくい素材を選ぶ
畑で使うと、どうしても水に触れることがおおいので、錆びにくい素材のハサミを選びましょう。ステンレス製、クローム加工など、メーカーによってさまざまな工夫がされています。⑤色やデザインにこだわる
飽きずに長く使うには、色やデザインもかなり重要。お気に入りのハサミなら、使っているうちにさらに愛着が湧きますね。また、置き忘れが心配な人は、赤や黄色などの畑で目立つ色がおすすめです。
2.おすすめのハサミ5選
選ぶポイントがわかったら、さぁ、お気に入りのハサミを探しましょう。1. ARS クラフトチョキ FW-330H
グリップ部分にはやわらかな樹脂が使われ、手をやさしく支えてくれます。刃はハードクロームがコーティングされ、汚れがつきにくくシャープな切れ味。2. 貝印 収穫ハサミ 野菜用
ベテランの野菜農家が監修した、収穫専用ハサミ。刃の開きが20mm、42mmの2段階に調節でき、繊細なハーブや葉物野菜から、アーティチョークなどの茎の太い野菜まで、なめらかな切れ味で収穫できます。使用中は開閉ロックを本体に収納できるので、指を挟んだりする心配もありません。使うほどにその差が分かる、コダワリの収穫ハサミについて、詳しくはこちら
→http://www.kai-group.com/news/id/595
3. ガーデン プランニング シザー
高級感のあるシーシャム材が持ち手にあしらわれた、まるでカトラリーのようなおしゃれなハサミ。収穫や細い茎葉の剪定に使える「シャープ」、太い枝の剪定に向く「ビーク」の2種類があります。4. チカマサ 摘花 野菜鋏 B-500H
スリムな刃先は切れ味がよく、収穫した野菜の葉を落としたり、へたを切り詰めたりといった、細かい作業もしやすそうです。5. ウルフガルテン 多目的はさみ RA-X
ドイツの老舗ガーデニングツールメーカー製の多目的に使えるハサミ。人間工学に基づいた設計・デザインで、段ボールなど厚手のものも楽に切れます。ビニールやひもなど、園芸資材を切るのに便利そうですね。3.きちんと手入れをして、長く使えるハサミに!
収穫などに使ったハサミは、茎から出る汁やヤニで刃先が汚れてしまいます。また、もし野菜が病気になっていた場合、そのハサミを続けて使うと病原菌をほかの株に伝染させてしまう可能性もあります。ハサミを使ったあとは水洗いし、乾いた布などでしっかりふき取るようにしましょう。専用の刃物クリーナーも市販されています。アルス 刃物クリーナー GO-3
しつこい植物のヤニ、シブなどをきれいに落とし、快適な切れ味が甦ります。
切れ味が悪くなったら、砥石で研げば元に戻りますが、失敗すると刃をダメにしてしまうことも。自信がないときは、専門店に依頼するのもひとつの手です。製品によっては刃を付け替えられるものもあります。
お気に入りのハサミを手に入れたら、日々のお手入れを欠かさず、ぜひ長いおつきあいを!