プランターでタマネギを栽培しよう！最適な深さやサイズから苗作りや追肥のコツなど家庭菜園での育て方

みずみずしくフレッシュな採れたてタマネギを、プランター栽培で味わってみませんか？常備野菜の代表格でもあるタマネギは、夏野菜の栽培が終わったプランターで秋に種まきができ、冬〜春にかけてゆっくりと育てます。野菜栽培家がおすすめするプランターのサイズや、追肥、収穫のタイミングなど、家庭菜園でもできるタマネギの育て方について紹介します！

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約8カ月かけてゆっくり育つ！タマネギのプランター栽培のポイント

1. タマネギの栽培期間は、9月から翌年の5月ごろまで
2. 12号ポットで6玉、65型プランターで12玉のタマネギが栽培できる
3. 5～6号サイズのポットで育苗後、プランターに植え付け
4. 追肥は収穫までに2回。1回目は2月下旬、2回目は3月下旬に行う
5. タマネギの収穫時期は5～6月。根も葉も丸ごと食べられる

タマネギの詳しい育て方はこのあと解説していきます！

冬の寒さにあたって生長する！タマネギ栽培の特徴・時期・気温

タマネギは収穫までに時間はかかるものの、病害虫の被害が少なく、初心者でも栽培に成功しやすい野菜です。また寒さに強い性質を持つため、雪の降るエリアでも防寒対策は必要なし！冬の寒さを経験することで、玉が太ります。

プランターで育てるタマネギの栽培時期

・種まき：9月
・植え付け：10月
・収穫：翌5～6月
※年間平均気温が、15～20℃の温暖（中間）地基準

プランターで育てるタマネギの栽培適温

15～20℃

タマネギの栽培に適したプランターの置き場所

タマネギは明るい場所を好みます。日光を浴びてグングン生長するように、日当たりと風通しの良いところにプランターを置きましょう。

プランターで栽培しやすい！タマネギのおすすめ品種

ホワイトオニオン｜白い表皮とさわやかな甘さが特徴

猩々赤（しょうじょうあか）｜食卓をカラフルに彩るレッドオニオン

ノンクーラー｜貯蔵性に優れた大玉品種

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タマネギ栽培に適したプランターの大きさや土の種類など

タマネギのプランター栽培に、防虫ネットや支柱など特別な道具は不要です。おすすめのプランターのサイズや深さ、肥料の種類などを確認しておきましょう。

タマネギ栽培におすすめのプランターのサイズや深さ

タマネギは丸形プランター（ポット）でも長方形プランターでも栽培可能です。12号サイズのポットで6玉、65型で深さ30cm程度の長方形プランターで12玉のタマネギが育てられます。

タマネギを6玉栽培できる！おすすめの丸形プランター

タマネギを12玉栽培できる！おすすめの長方形プランター

タマネギのプランター栽培に適した土・鉢底石

タマネギは一般的な野菜培養土で育ちます。元肥入りの野菜培養土を使うと準備も簡単。プランターの排水性・通気性を良くするため、土を入れる前に鉢底石を敷きましょう。

おいしいタマネギが育つ！おすすめの野菜培養土

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ほかの野菜栽培をした後の土を使う場合

ほかの野菜栽培に使った土を再利用するときは、栄養分を補充します。
65型プランターの土の量に対して、以下の堆肥などを混ぜておきましょう。

・腐葉土（堆肥）：土の量の20％
・油かす：二握り
・くん炭もみ殻：二握り
・カキ殻石灰：一握り
・草木灰：一握り

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プランターのタマネギが元気に育つ肥料

タマネギは栽培期間が長いため、生長するために十分な肥料が必要です。追肥用として、リン酸入りの油かすと草木灰を用意しましょう。

タマネギのプランター栽培に適した肥料

タマネギの種まきと育苗方法｜苗作りをしてからプランターに植え付けよう

まず育苗ポットに種まきをして、苗を育ててからプランターへ植え付けると元気なタマネギが育ちます！育苗に自信がなければ、苗を購入してプランターへ植え付けましょう。

Step1. タマネギの種をポットにまく

苗作りをする場合、5号もしくは6号サイズのポットにタマネギの種をばらまきします。目安として12本の苗を作りたい場合は、20粒程度の種をまきましょう。

1. ポットの8分目まで土を入れ、軽く湿らせます。
2. 種が重ならないよう土の表面にばらまき、薄く土をかぶせましょう。
3. 種が流れ出ないように水やりをして、日当たりと風通しの良い場所にポットを置きます。

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タマネギの苗を購入する場合

種まきからの苗作りに自信がない場合は、園芸店などで苗を購入して植え付けることもできます。

タマネギの苗選びのポイント
・葉の色が濃い緑色
・鉛筆程度の太さのもの
・葉が途中で折れていないもの

Step2. プランターの土が乾いたらこまめに水やり

タマネギは乾燥気味の状態を好むため、過湿になると根腐れする可能性も。ポットの表面の土が乾いてから、水やりをしましょう。

Step3. 目安は鉛筆の太さ！プランターに苗を植え付け

タマネギの苗が鉛筆程度の太さになったら、葉がしっかりした元気な苗を選びプランターに植え付けます。苗が細過ぎると冬の寒さに耐えられず、太過ぎると生長が早過ぎてタマネギの中に芯ができてしまうことも。育苗ポットに残った苗は、もう一つプランターを用意して植え付けるか、葉ネギとして食べてもOKです！

タマネギの苗の植え付け手順

1. プランターの底に5cm程度鉢底石を敷いて、その上にプランターの土を8分目まで入れます。
2. 苗の根元の白い部分は土中にうめて、葉の分岐点の1cm程度下まで土をかぶせ軽く鎮圧しましょう。
3. プランターの底から水が流れ出るまでたっぷり水やりをします。

プランターでのタマネギの育て方｜水やり・追肥・収穫のタイミングなど

タマネギの苗を植え付けてからの管理は、それほど難しくはありません。水やりや追肥のタイミングに注意して、葉が枯れる前に収穫します。おいしい保存方法や種の採り方もチェックしてくださいね！

Step1. 玉ねぎ栽培中のプランターへの水やり

秋～冬の時期の水やり

土の表面が乾いてからたっぷり水やりすればOK！過湿になるとさび病にかかりやすくため、水の与え過ぎには要注意です。

▼さび病の原因と対策について詳しく知りたい人はこちら

春になったらこまめに水やり

乾燥すると玉の生長が止まるため、こまめに水を与えましょう。

Step2. 2回の追肥でタマネギの生長を促す

タマネギの追肥は、休眠から覚める2月下旬と、玉が太り始める3月下旬の計2回行います。追肥の際はリン酸入りの油かすと草木灰を一握りずつ、プランターの縁にまきましょう。肥料が過剰になると、黒アブラムシが発生することも。見つけた場合は、すぐに捕殺しましょう。

Step3. タマネギのつぼみが付いたら摘み取ろう

種まきや植え付け時期が早かったり、水や肥料が不足すると、ネギボウズと呼ばれるつぼみが付きトウ立ちします。トウ立ちすると開花に養分を使ってしまうため、タマネギに栄養が行き渡らず玉の中に芯ができることも。つぼみを見つけたら、早めに摘み取りましょう。

Step4. タマネギが大きくなり始めたら収穫！

春になると、株の根元が丸くふくらんできます。収穫するときは、直径4～5cm程度までタマネギが大きくなっていたらOK。葉が倒れ始めると玉の中に芯ができる可能性もあるため、ある程度実が育ち、葉がまっすぐ伸びているうちに収穫する「青切り」が安藤流です！

採れたてのタマネギをすぐに食べる場合

収穫したタマネギの保存方法

収穫したタマネギを保存したいときは、葉や根を切り落とさず、軒先につるして乾燥させましょう。葉を切り落とすと水分が逃げてしまい、タマネギのみずみずしさが失われてしまいます。

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Step5. タマネギのプランター栽培で種を採ろう

タマネギのプランター栽培では、花を咲かせて種採りも可能です！採れた種は次のタマネギ栽培に使えますよ。

タマネギの種を採る手順

1. つぼみが付いて花が咲いたあと、枯れるまで放置します。
2. 花殻に黒い種が付いたら刈り取って、風通しの良いところで花殻ごと乾燥させましょう。
3. 乾燥したら種を取り出し、紙袋や清潔なビンなどに入れて冷暗所で保管します。

タマネギのプランター栽培が終わったら？次に育てるおすすめ野菜＆土のリセット

タマネギを育て終えた土は、キュウリやカボチャなどウリ科の野菜栽培に使うのがおすすめです。土に付いたタマネギの臭いで、ウリ科の野菜に付きやすいウリハムシを防げます。

タマネギの次に育てよう！ウリ科の野菜栽培についての記事はこちら

土を休ませる場合のリセット方法

タマネギ栽培を終えた土は、熱消毒して休ませましょう。熱消毒することにより、土に含まれる害虫や菌が死滅します。
1. ふるいで根やゴミを取り除き、土を袋に入れて密閉します。
2. なるべく平らにして、炎天下のコンクリートに半月程度置きましょう。
3. 熱消毒が終わったら冷暗所で保管します。

土の消毒や手順について詳しい記事はこちら

甘みたっぷり！プランターでおいしいタマネギを育てよう

タマネギの実はもちろん、根も葉も味わえるのは家庭菜園ならでは！冬の寒さに耐え、土の中でじっくりうまみを蓄えたタマネギはみずみずしく、甘さも抜群！ぜひプランターでのタマネギ栽培にチャレンジしてみてくださいね。