失敗が少ない!有機石灰「カキ殻」の使い方|酸度調整やカルシウム補給に◎

カキ殻は、初心者さんでも使いやすい有機石灰の一つ。酸性土壌の中和に使えるのはもちろん、カルシウムの補給にもおすすめの肥料です。カキ殻の成分や使い道、使い方はもちろん、消石灰や苦土石灰との違いも紹介します!販売中のおすすめカキ殻情報も。


カキ殻

出典:PIXTA
ほとんどの植物は酸性土壌を苦手とするため、酸度を中和できる石灰成分を混ぜ込むと良く育ちます。カキ殻は、海のミネラルをたくさん含んだ天然の石灰。使い方や特徴を知って有効活用しましょう!

ゆっくり効く!カキ殻の成分と特徴

細かく砕かれたカキ殻
出典:写真AC
カキ殻(牡蠣殻)とは有機石灰の一つで、カキの殻を焼いて細かく砕いたものです。土壌を酸性からアルカリ性に傾ける役割と、カルシウムを補給する役割があります。植え付け前の酸度調整にも、植え付け後の石灰追肥にも使うことができ、石灰の中では比較的扱いが簡単です。

カキ殻の成分

海辺に山積みされたカキ殻
出典:写真AC
カキ殻の主成分は吸収の早い炭酸カルシウムですが、約300℃の高温で燃焼すると、少しずつゆっくり効く酸化カルシウムに変化します。消石灰や苦土石灰といったほかの石灰に比べると、アルカリ成分は低く、酸度を中和する力も穏やか。カルシウムの量も少なめです。その代わりに、植物の三要素であるチッソ、リン酸、カリが若干多く、マンガン、ホウ素、亜鉛といった微量要素やミネラルもしっかり含んでいます。

酸度の中和とカルシウムの補給に!

耕運機で土を耕す
出典:写真AC
日本の土壌は基本的に酸性寄り。肥料成分は酸と結合すると酸化し、植物に吸収されることなく流出してしまうので、植え付け前にアルカリ性のカキ殻をまくと土が中和され、植物の育ちやすい土壌に!
また、カキ殻の主成分であるカルシウムは、植物が細胞膜や細胞壁を作るときに必要な成分です。病気への耐性を上げる効果もありますよ。カルシウムが不足すると、葉や茎が黄色くなったり、枯れたりといった障害を招くので、カキ殻をうまく使いましょう。

すぐに植え付けできる

畑に植え付けされた野菜
出典:写真AC
消石灰や苦土石灰は植え付けの2週間以上前にまいておく必要がありますが、カキ殻はアルカリ性が弱い緩効性石灰なので根を傷めにくく、まいた後すぐに種まきや定植ができます。事前に石灰をまき忘れたときや、作業できる日が限られているとき、栽培の途中で与えたいときに便利です。

土が固くならない

石灰は使い過ぎると土の腐食活動が抑えられ、土を固くしてしまいますが、カキ殻は、土中の有効微生物の活性化を促進するため、土が固くなりません。まき過ぎで失敗しにくいため、初心者におすすめな石灰です。

消石灰や苦土石灰についても知りたい!

カキ殻の使い方



畑に植え付けされたばかりのきれいな苗
出典:写真AC
カキ殻は、植え付けの1週間前~当日にまくことができます。さまざまな有機肥料や化学肥料、植物活性材と組み合わせても問題なく使えます。

相性の良い植物

野菜はもちろん、バラやハーブなど植物全般におすすめ!とくに、カルシウム欠乏症が出やすい植物(好カルシウム植物)との相性が良く、トマト、ナス、ホウレンソウ、ジャガイモ、キクなどに適しています。

使用量

目安は以下の通りです。詳しくは、製品のパッケージなどに書かれている適量を参考にしてください。

鉢・プランター

65cm型のプランターに対して、60~100gを混ぜ込みます。

畑・花壇

1平方メートルに対して、150~300gをまき、よく耕します。

どのくらいの頻度で使えばいい?

春と秋の植え付け時に1回ずつ使用すると効果的です。

酸性土壌を好む植物には使わない

少数派ではありますが、植物の中には酸性土壌を好む種類も。サツキ、ツツジ、キキョウ、スズラン、ブルーベリーなどがそうです。こういった植物とアルカリ性のカキ殻は相性が良くありません。酸性のピートモスなどで土作りを行うようにしましょう。

おすすめのカキ殻4選

花や野菜におすすめの、園芸用のカキ殻をピックアップしました!一般的に販売されているカキ殻には、鶏・キジ・アヒルなどの鳥類の餌や、水質改善のための水槽用のものもあるので、間違えないようにしてくださいね。
ITEM
サンアンドホープ カキガラ有機石灰
天然のカキ殻を100%使用した、アルカリ分40%の有機石灰です。酸度を中和し、土もやわらかくしてくれます。細かく砕かれていて、サラサラの粉末状です。

・内容量:5kg

家庭菜園で使用。思い付いた時に畑に撒いて、すぐに野菜の苗を植え付けしたり種まきができるので便利です。


ITEM
あかぎ園芸 有機石灰
カキ殻を火力乾燥させ、粉砕、選別したもの。アルカリ分を35%以上含んでいます。微量要素を多く含み、カルシウムやケイ酸の補給、酸性土壌の中和に効果があります。

・内容量:10kg×4袋

家庭菜園で使用するため、「価格面」と「あかぎ園芸」さんが取り扱っていることで購入しました。効果については、他社と比較していないので不明ですが、今年の野菜のできばえは最高です。


ITEM
日清ガーデンメイト すぐ植え石灰
カキ殻に加え、海藻やカニ殻も配合。土壌の酸度調整とカルシウムの補給に使えるのはもちろん、植物の根張りをよくしたり、作物の色ツヤをアップさせたりする効果も期待できますよ。

・内容量:3kg

ハーブを植える際にプランターに混ぜました。ポットではシュンとしおれていたハーブでしたが、石灰を混ぜた土に植え替えた途端に見違えるように元気になりました。手軽に土作りが出来ました。


ITEM
みやちゅう かきがら天然石灰
宮城県産のカキ殻を粉砕し、3年間熟成した有機石灰です。原料がカキ殻だけなので、肥料や堆肥と一緒に好きな比率で混ぜて土作りできます。

・内容量:5kg

主にバラの肥料として使用していますが、カルシウムの補給により、シュートが出易くなるようです。酸度調整の機能もあり、酸性に傾き過ぎた土壌の改良にも役立ちます。与えすぎても害は無いようですので、安心して肥料や堆肥と共に投与できます。私は、元肥に加えるほか、追肥の度に肥料と一緒に与えています。


カキ殻は初心者でも使いやすい石灰

きれいに洗われたたくさんのカキ殻
出典:pixabay
カキ殻は使用量で失敗することが少なく、しかも植え付け当日の使用も可能。石灰の扱いに慣れていない人でも使いやすい、便利な有機肥料です。酸性土壌が苦手な植物やカルシウム欠乏症を起こしやすい植物の栽培に、ぜひ使ってみてくださいね!

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MitsuyaNao
MitsuyaNao

埼玉県の山奥で、約1反のブルーベリー畑を管理しています。ハイブッシュとラビットアイを約20品種栽培中。野菜、花、ハーブなども育てています。AGRI PICKでは、家庭菜園や園芸の初心者に向けた記事を中心に担当。他メディアでも多数執筆中。