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この記事では、おすすめのタマネギの特徴と苗の管理方法、自分で育苗する方法を紹介します。
畑や地植えなど家庭菜園でタマネギ栽培をしたい人はこちら
ベランダでの栽培もOK!プランターでのタマネギの育て方
農業でタマネギ栽培に挑戦したい人はこちらをチェック
タマネギの生長速度と保存期間の違いとは?
タマネギの品種は、生長速度によって種類が分かれています。主に短期間で収穫できるものを早生(わせ)、ゆっくり生長していくものを中生(なかて)、晩生(おくて)と呼びます。品種によって貯蔵期間も異なります。早生(わせ)
早生品種は、辛味が少なくみずみずしいためサラダなどに向いてます。新タマネギと呼ばれ販売されることが多いのでなじみ深い種類です。苗を植えてから収穫までの期間が短いですが、貯蔵には向いていないため、収穫したらすぐに食べるようにしましょう。中生(なかて)・晩生(おくて)
生長は早生に比べてゆっくりで、収穫期間が長く3~6月まで収穫を楽しめます。また貯蔵に向いているので、大量に作るなら中生と晩生を選ぶと良いでしょう。最長で9カ月間貯蔵できます。早生に比べると辛味があるため、炒め物などに使うのがおすすめです。最短収穫!おすすめの早生品種
低温にも強く育てやすい|マッハ
低温度でも生育がよく、初心者でも栽培が簡単な極早生の品種です。若採りが可能でとう立ちが少ないのが特徴。病気にも強いため、タマネギの栽培経験が少ない方は選択肢に入れるといいでしょう。新タマネギといったらこれ|サラダ玉ねぎ
貯蔵には向きませんが、タマネギ本来のみずみずしい味わいを楽しめます。苦みが少なく甘みが強いため、名前の通りサラダ向き。耐病性があり、初心者でも挑戦しやすい品種です。いいとこどり!貯蔵できる早生|ソニック
早生品種ではめずらしく8月まで貯蔵できる品種です。サラダで食べたいし、貯蔵もしたいという欲張りな方におすすめです。玉のしまりが良いのと、耐病性があるのも特徴です。3月に新たまが食べられる|トップゴールド320
早生品種の収穫は基本的には3~4月が一般的ですが、こちらは3月から収穫できる品種です。耐病性は並のため、どちらかというと上級者におすすめ。貯蔵には向きませんので、収穫後はすぐに食べるようにしましょう!長期保存もバッチリ!中生と晩生のおすすめ品種
大量収穫を目指すなら|パワー
表皮の色つやがよく、密集して植えることで玉のそろいが良くなるのが特徴です。大量収穫できる品種のうえ、長期保管にも適しているため、保管スペースが確保できるなら最適です。ケルセチン含有量2倍|ケルたま
タバコの吸い過ぎや、お酒の飲み過ぎ、ストレスから増えるといわれる活性酸素。ケルたまは体内の酸化酵素を除去するといわれる機能性成分「ケルセチン」が、平均的な秋まき品種の約1.5倍含まれている品種です。春まで長持ち!長期保管の品種|もみじ3号
6月中旬から翌年の3月頃まで半年以上の間、長期保管が可能な品種です。病気にも強く初心者でも安心して栽培できます。重量は320gにもなるため、大型で食べごたえもあり。常温・冷凍・冷蔵…タマネギの保存方法と皮の活用方法も!
タマネギは苗半作!苗の特徴を理解しよう
苗が植えた直後に枯れる原因とは?
タマネギの苗は、根が傷ついてしまうと生育が悪くなったり、最悪の場合は枯れてしまうことがあります。苗を購入する場合も育苗する場合も、根が傷つかないように植え付けるときは慎重に行いましょう。根がまだ短い場合は、苗床にしっかり水を与えて根をできるだけ伸ばしてから植えるといいでしょう。苗の販売時期は?
タマネギの苗は、9月下旬頃から販売されます。ホームセンターで購入する場合はなるべく早めに入手しましょう。ほかの購入者もなるべく太く、丈夫そうな苗を選ぼうとします。販売後期の11月中旬には細い苗しか残ってない可能性があります。事前に予約や購入計画を立てておきましょう。選ぶべき苗のポイント!
栽培を成功させるためには、質のいい苗を選ぶことが最短の方法です!つけ根の部分が7~8mmの鉛筆サイズになっている苗を選択しましょう。あまり生長し過ぎている苗はとう立ちしやすいので、長さ20~30cmが目安です。セルトレイで苗作り!
タマネギは積極的に品種改良に取り組んでいるメーカーも多く、ホームセンターに並ぶ苗以上に種で販売されている品種が多いのが特徴です。苗を購入するだけではなく、育苗からスタートしていろんな品種を栽培してみるのもおすすめです。セルトレイでの育苗
セルトレイとは、ポットがいくつも連結している育苗に使用する道具のことをいいます。タマネギなどネギ科の野菜は、穴数が288か400のものを選びましょう。セルトレイのメリット
育苗スペースを広く取らなくても栽培できるのが特徴です。培養土が必要な量も少なくて済むため経済的です。セルトレイを使った育苗時の注意点
水切れを起こすことがあります。育苗中は朝の水やりを基本として、天候や気温などによって適宜水やりしましょう。また同様に肥料切れを起こすことがあるため、追肥のタイミングなど見極めながら管理が必要です。苗作りの方法
タマネギの種は8月下旬から9月上旬までにまきます。時期が遅くならないように注意しましょう。Step1. セルトレイに培養土を入れる
培養土をセルトレイに入れてならします。縁いっぱいまで培養土を入れましょう。土がこぼれるので、新聞紙やブルーシートを敷いて作業をすると片付けやすくなります。Step2. 種まき
セルトレイにピンセットを使い、種を深さ1cmに1粒ずつまきます。深くまき過ぎないように注意しましょう。軽く鎮圧し高低差ができないようにならします。種まきから生長するまでは毎朝水を与えます。天候や気温などをチェックし、水切れに気を付けましょう。Step3. 追肥
本葉が2枚になったら追肥を行います。化成肥料を数粒トレイの培養土に混ぜこみます。もしくは液肥を500倍で薄めて使用しましょう。生育が悪い場合は即効性がある液肥を。Step4. 植え付け準備
本葉が3枚以上になったら植え付けのタイミングです。重要ポイントは付け根の部分が7~8mmの鉛筆サイズになっていることです。十分生育したら、植え付ける10日前を目安に与える水の量を減らしましょう。タマネギの植え付け方法やその後の管理はこちら
貯蔵して長く楽しむ?ジューシーにサラダにする?品種選びの楽しみ
収穫したてのみずみずしく甘みのある新玉が食べられるのは家庭菜園の魅力です。一方、中生と晩生は、貯蔵ができるので知人へのプレゼントにも最適。どちらの種類を作るか悩みに悩むのも野菜作りの醍醐味ですね。【AGRI PICKチャンネル】
AGRI PICKでは、家庭菜園初心者にもわかりやすい!畑でも手軽に視聴できる動画もあります。
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