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- printemps117
家庭菜園を始めて5年ほど。夏になるとカラフルなパプリカを木のように実らせたいと思い、試行錯誤中。 今年は、ころたんメロン、星・ハート形きゅうりなど、子どもも大人もわくわくするような野菜の栽培にも取り組んでいます。…続きを読む
→育苗のコツを知りたいなら
育苗で使う容器を知ろう
育苗用の容器として、「育苗箱」「ポリポット」「セルトレイ」などがあります。育苗箱は、プラスチック製の浅い箱で、水稲苗が中心ですが野菜苗の生産にも使用されています。ポリポットは、ポリエチレン製の植木鉢状の容器で、果菜類を中心に使用されます。セルトレイは、プラスチック製や発泡スチロール製などで、1トレイあたり100~300程度の穴があり大量の苗を作ることができます。このほか、セルトレイより大きめの穴が連結された連結ポットもあります。
育苗箱は、野菜に使用できる?どう使うの?
育苗箱は一般的には水稲に使われますが、野菜にも使えます。128穴や200穴のセルトレイが1枚ぴったりおさまります。深さが約3cmしかないため、短期間の育苗向きです。育苗箱に種まき専用培土を入れ、キュウリやカボチャ、トマトなどの種を播いて、発芽~本葉2枚程度まで育苗します。なお、野菜の育苗には、底穴がたくさんあり、凹凸がないタイプを使うと良いです。
中成苗用の育苗箱は穴の数が多く、野菜苗の育苗に適しています。底面保水タイプは野菜には向きませんが、穴は多いので、ひっくり返して使えば、水も溜らず問題ありません。また、稚苗用は穴が少なくあまり活用できません。
また、冬場、電熱マットで育苗する際に活用する手も。マット面に水が溜まるので、育苗箱をひっくり返してトレイとマットの間に置けば、通気性が確保できます。
積み重ねができて収納も簡単!中苗用育苗箱
ポリポットはどう選ぶ?
ポリポットは果菜類の育苗に向いています。キュウリには9cm、トマトやピーマンには12cm、ナスには15cmサイズがよく使われます。低温期は育苗日数が多くなるので、大きめのサイズを使用することで、根が内側に巻き付き老化することを防ぐことができます。また、カボチャやキュウリ、トマトなどを育苗箱で初期育苗した後、「ポット苗専用培土」を詰めたポリポットに鉢上げし育苗すると、根の張りが良くなります。ベーシックな12cmのポリポット│環境配慮商品
遮熱効果やアブラムシをブロック!シルバーのポリポット
根巻きの軽減に!スリット入りポリポット
ナス苗には15cmのポリポット
強健な苗を作るなら連結ポットがおすすめ
「連結ポット」とはそれぞれのポットが連結されており、16~49個程度の穴が開いた正方形の容器のこと。セルトレイよりも大量の培土が必要になりますが、活着が良いがっちりした苗を作ることができるほか、定植までの日数に余裕ができるメリットあり。25穴でブロッコリーやキャベツを育苗すると、根鉢がしっかり形成された立派な苗に育ちます。家庭菜園ユーザーにもおすすめ!強健な苗なら25穴の連結ポット
大量に苗を生産するなら、断然セルトレイ!|穴の数や色で選ぶ
「セルトレイ」を使えば、省スペースで大量の苗が生産可能。機械や専用器具による定植も行えるため生産性が高いです。72~300穴程度の種類があり、キャベツやブロッコリー、ハクサイなどの葉茎菜には128穴、レタスには200穴などを使います。セルトレイは黒が一般的に使用されますが、夏場の高温による苗徒長を抑えるため、白が使われるケースもあります。ベーシックな128穴のトレイならこれ!
夏の育苗にはこれ!白のセルトレイ
育苗箱やセルトレイのメンテナンス
育苗箱やセルトレイなどの資材は、水洗い~天日乾燥している方も多いのでは?この方法だと病原菌が蔓延するリスクがあるため、消毒液に浸してから使うとより安全です。資材を上手に活用して、良い苗づくりを実現しよう!
農家の数だけ、育苗方法もあります。ひと昔前と違い、いまは様々な容器資材があるので、いろいろ試して自分にあった育苗をみつけることが良い野菜作りにつながると考えます。トレイの穴は大きいほうが丈夫な苗ができるので、培土に余裕があればぜひ25穴などを試してみてください。<構成>こぐま農場
→こぐま農場やさいひろば:https://koguma.theshop.jp/