ブロッコリーの栽培方法と失敗回避のポイント|種まき時期を見逃すな!

ブロッコリーの栽培方法を、市民農園スタッフが解説。ポイントとなる種まきの時期や、冬栽培で気になる防虫ネットの扱い方、「花芽が育たない」「花蕾が大きくならない」といった失敗を回避する方法を知っておきましょう。プランター向きの品種もご紹介。


畑で育つブロッコリー

出典:写真AC
ブロッコリーの栽培のポイントは種まきのタイミングです。気温の変化による影響が多いため、時期を間違うと失敗のリスクが高まります。この記事ではブロッコリーの栽培のポイントを紹介します。

ブロッコリーの特徴と栽培時期

ブロッコリーの栽培
出典:写真AC
冬野菜の定番品目、ブロッコリー。栽培期間が長いのが特徴で、冬の寒さにあたり甘くしまった花芽(はなめ)を食べる野菜です。株の中心の大きなつぼみの塊を頂花蕾(ちょうからい)、わき芽にできるつぼみを側花蕾(そくからい)と呼びます。
種まきが遅れると生育に影響が出るため、時期を見て適切に作業スケジュールを進めましょう。

栽培カレンダー

秋まき

ブロッコリー栽培カレンダー(秋まき)
図:matsuta

春まき

ブロッコリー栽培カレンダー(春まき)
図:matsuta

連作障害

2~3年あける

栽培適温

15~20℃

ブロッコリーの種類

数あるブロッコリーの中から、家庭菜園で育てやすいおすすめ品種を厳選しました。

スプラウトにも注目!

【畑編】ブロッコリーの栽培方法

ブロッコリーの苗
出典:写真AC
ブロッコリーの苗の植え付けは8月後半から9月前半が適期です。植え付けの時期が遅れると生育も遅れるため、時期に注意しましょう。

Step1. 用意するもの

ブロッコリーの種と土作りや栽培に必要な道具を用意しましょう。

Step2. 苗作り

3.5号ポットを準備します。培養土を入れて3点まきし、水やりをしながら室温25℃前後で管理しましょう。
種まき後、3~4日で発芽します。本葉が2~3枚になったら生育の良いもの1つだけ残して間引きします。
苗を作るのが難しければ、ホームセンターなどで購入しましょう。
詳しい苗作りの方法はこちら。

Step3. 土づくり

畝作り
撮影:matsuta
1. 苗の植え付け2週間前までに1平方メートルあたり100gの苦土石灰をまき、土に混ぜ込みます。
2. 苗の植え付け1週間前までに1平方メートルあたり1kgの堆肥と120gの化成肥料をまき、土に混ぜ込みます。
3. 高さ10~15cm、畝幅60~70cmの畝を作成します。
4. 植え付けまでにマルチングをしましょう。

Step4. 苗の植え付け

苗が植わっている様子
出典:写真AC
1. ポットの底まで根が回って、本葉が4~6枚になったら苗を植え付けます。
2. マルチカッターを使って穴をあけ、穴に水を並々と注ぎます。
3. 水が完全に引いたら苗を穴に植えましょう。
4. 隙間なく土をかけて軽く鎮圧します。畝と苗の土に高低差ができないようにしましょう。
5. 水をたっぷり与えましょう。
6.仮支柱を斜めに刺して、誘引して風対策を行います。
【ワンポイント!】
複数植える場合は株間40~50cm、条間60cmにしましょう。

Step5. 防虫ネットを張る

植え付け直後に防虫ネットをかぶせましょう。暑い時期は虫の活動も活発なため、植えた直後に主軸を食べられてしまうことも多々あります。苗を植えたら間髪いれずに防虫ネットまで設置して作業を終えるのがポイントです。


Step6. 追肥を実施

株の様子を見ながら1カ月に1回、平方メートルあたり20gの化成肥料を追肥します。畝の両サイド部分に穴をあけて土に混ぜ込むように追肥するようにしましょう。

Step7. 収穫

つぼみの直径が15cm以上になったら収穫します。茎が手のひらサイズの長さに残るくらいでカットしましょう。収穫後にわき芽が出てきます。2~3cmになったら収穫して再度食べることができます。
【ワンポイント!】
ブロッコリーは葉も食べることができます。スーパーで売っているブロッコリーにはあまりついてない、家庭菜園ユーザーの特権です。炒め物やスープに入れて食べてみましょう。

プロ農家をめざす人はこちらも参照。

【プランター編】ブロッコリーの栽培方法

プランターでブロッコリー栽培
出典:写真AC

品種選びが成功の秘訣

プランターでブロッコリーを栽培する場合は、ミニ品種を選ぶと成功率が上がります。茎ブロッコリーもプランター栽培に適しています。まずは品種選びから始めましょう。

ミニ品種ならこれ!緑笛(りょくてき)

小ぶりで花蕾が直径15cmほどのミニ品種です。頂花雷を収穫した後、追肥を与えながら側花蕾も収穫できるので、省スペースのプランター栽培に最適。形の崩れは少ないですが、春~初夏は花蕾の肥大が早いので、収穫が遅れないように注意しましょう。植え付け後、85日ほどで収穫できます。

スティックブロッコリーもプランター向き

茎ブロッコリー(ステッィク・セニョール)の栽培方法はこちら。

Step1. 用意するもの

ブロッコリーの種と土作りや栽培に必要な道具を用意しましょう。

Step2. 苗作り

3.5号ポットを準備します。培養土を入れて3点まきし、水やりをしながら室温25℃前後で管理しましょう。種まき後、3~4日で発芽します。本葉が2~3枚になったら生育の良いもの1つだけ残して間引きしましょう。苗を作るのが難しければ、ホームセンターなどで購入しましょう。

詳しい苗作りはこちら。

Step3. プランターを準備する

1. プランターは深さ30cm、直径30cmの物を準備しましょう。
2. 根腐れを防止するため、鉢底石を底に敷き野菜用培養土を縁から2cm下の高さまで入れます。
3. 日当たりが良い場所に置き、プランターの下にすのこなどを敷いて風通しを良くしましょう。

Step4. 苗の植え付け

1. ポットの底まで根が回って、本葉が4~6枚になったら苗を植え付けます。
2. 苗と同じくらいの穴をあけて、穴に水を並々と注ぎます。
3. 隙間なく土をかけて軽く鎮圧します。プランターの土と苗の土に高低差ができないようにしましょう。
4. 水をたっぷり与えましょう。

Step5. 防虫ネットを張る

植え付け直後に防虫ネットをかぶせましょう。暑い時期は虫の活動も活発なため、植えた直後に主軸を食べられてしまうことも多々あります。苗を植えたら間髪いれずに防虫ネットまで設置して作業を終えるのがポイントです。

防虫ネットについて詳しくはこちら。

Step6. 追肥を実施

植え付け後、2週間経過したタイミングから、2週間ごとに10gの追肥を実施します。株元にパラパラと化成肥料をまきましょう。

Step7. 収穫

プランターでブロッコリーを作っている様子
出典:写真AC
花蕾の直径が8~10cmになったら収穫します。茎が手のひらサイズの長さに残るくらいでカットしましょう。収穫後にわき芽が出てきます。2~3cmになったら収穫して再度食べることができます。
【ワンポイント!】
ブロッコリーは葉も食べることができます。スーパーで売っているブロッコリーにはあまりついてない、家庭菜園ユーザーの特権です。炒め物やスープに入れて食べてみましょう。

冬栽培のポイント|防虫ネットはいつまでつける?

防虫ネットを張った畑
出典:写真AC
ブロッコリー栽培の天敵のアオムシの被害から守るためには、防虫ネットが効果的。しかし、生育が進むにつれて頭の部分が窮屈になってくるため、いつ防虫ネットを外すかが悩みの種です。防虫ネットの扱い方のコツを解説します。

ネットを上げる

ダンポールなどのトンネル支柱を使用している場合、頭が防虫ネットに接するまで生育が進んだらダンポールの挿し込みを浅くして上に伸ばしましょう。葉がネットに接していると、害虫がネットの隙間から卵を産み落とす場合があるため注意が必要です。

10℃以下になったら外す

葉がネットに触れたままでは通気性が悪くなるため、気温が下がったころに防虫ネットを外します。害虫は10℃以下の日が続くと活動が低下するため、10月下旬から11月上旬に気温を見ながら防虫ネットを外しましょう。

「花芽がつかない」「花蕾が大きくならない」…栽培が失敗する原因は?

ブロッコリーは花芽分化が起きないと、食べる部分にあたる花蕾ができてきません。栽培途中で花芽がつかない、花蕾が大きくならないなどトラブルの原因と対処法を紹介します。

ボトニングの原因

花芽分化は低温を一定期間当たると発生します。種の播種が適切な時期でない場合、花芽が出てこないことがあります。種のパッケージの裏面を確認するなどして、適切な時期に播種するようにしましょう。また、播種後に必要日数を経過せずに小さい株のままで低温にあたると、ボトニングという生育障害が発生します。適切な大きさで花芽分化が起きないので株が大きくならない症状です。

ボトニングが起きにくい品種を選ぶ

春まきを行う場合、ボトニングが発生する可能性が高くなります。そのため、ボトニングが起きにくい品種を選ぶことがポイントになります。筆者おすすめの品種はグランドームです。

ブロッコリーの害虫対策

モンシロチョウ
出典:写真AC
ブロッコリーはアブラナ科のため、キャベツなどと同じように蝶や蛾の幼虫に狙われやすいです。防虫ネットをかぶせることが抑止になりますので、必ず使用しましょう。

防虫ネットについて詳しくはこちら。

アオムシ

ブロッコリーの天敵はアオムシです。防虫ネットをしないと確実に被害にあうため注意してください。レタスやクローバーを一緒に植えるとコンパニオンプランツになるため、試してみるのもいいでしょう。

アオムシ系統の撃退ポイントはこちら。

アブラムシ

アブラナ科が好物なこともあり、一度発生すると被害が拡大します。発見したら葉をカットして通気性を確保しましょう。窒素肥料を与え過ぎたり、土の表面にまいたままにしたりしてしまうことも原因となります。適量をまいて土にしっかり混ぜ込みましょう。

アブラムシの撃退ポイントはこちら。

自家製ブロッコリーでビタミン摂取を!

マヨネーズを添えたブロッコリー
出典:写真AC
ブロッコリーは種まきの時期、しっかりとした害虫対策を行えば初心者でも十分作れます。ビタミンC、ビタミンE、ビタミンKをはじめとする栄養素が豊富に含まれ、お弁当や料理の彩りにも何かと便利なブロッコリー、ぜひ栽培してみましょう!

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まつたかずき
まつたかずき

市民農園のスタッフをしながらライターとして活動しています。野菜づくりを誰もが気軽に出来る趣味にすることを目標に、初心者の方でも興味を持っていただける記事を執筆していきます!