【ぼかし肥料】の作り方を徹底解説!失敗例・使い方・保存方法も!

ぼかし肥料とは、米ぬかや油かすなどの有機肥料に土や籾殻を混ぜて発酵させる有機栽培に欠かせない肥料です。ここではぼかし肥料の基礎知識(成分・効果)はもちろん、作り方(好気性発酵or嫌気性発酵・材料)や失敗例、保存方法や使い方(元肥・追肥・施肥量)などを徹底解説します。


畑を耕す女性

出典:PIXTA
米ぬかや数種類の有機資材を混ぜ合わせ、発酵させたものを「ぼかし肥料」といいます。園芸に慣れてきたら、ぜひチャレンジ!ぼかし肥料の作り方、必要な材料をご紹介します!

ぼかし肥料とは?成分や効果など

米ぬか
出典:写真AC

ぼかし肥料の成分

ぼかし肥料は植物にとって欠かせない3要素「チッ素・リン・カリ」を含んでいます。実をおいしくするアミノ酸やビタミンを植物に供給できるのもぼかし肥料を使う大きなメリットです。成分は材料に何を使うかで変化します。

ぼかし肥料の効果

有機肥料は土に施してから分解されるまでに時間がかかるため、効き目がすぐに現れませんよね。でも、ぼかし肥料は作る段階で「発酵」させるため、普通の有機肥料より早く効くのが大きなポイント。微生物のエサになるので、土壌を理想的な団粒構造にする効果も得られるんですよ。発酵熱で根が傷むリスクも軽減できます。

EM菌を使ったぼかし肥料も!

EM菌とは市販されている微生物資材で、「Effective(有用な)Microorganisms(微生物たち)」の頭文字からきています。つまり人間にとっていい働きをしてくれる微生物、ということ。米ぬかにこのEM菌を入れる方法でも、ぼかし肥料作りができます。

米ぬか入りぼかし肥料に必要な材料は?

米ぬか

ITEM
米ぬか
ぼかし肥料の基本となるのは「米ぬか」です。この米ぬかは5kgずつ袋分けされているので、一度に使い切れなくても安心。

・内容量:10kg(5kg×2)
ITEM
国内産米ぬか
チッ素:リン酸:カリが2:5:1で含まれている、玄米由来の米ぬかです。ぼかし肥料作りに人気!

・内容量:10kg

実家の親が畑の肥料に米糠が欲しいとの事で
検索してみたら こちらで購入出来ると知って
注文しました
お手頃価格で良い買い物が出来ました


油粕

ITEM
日清 醗酵油かす 小粒
油粕もぼかし肥料の代表的な材料です。チッ素を多く含む「葉肥」として知られています。植物にそのまま肥料として与えることもできますよ。

・内容量:5kg

固形の醗酵油かすは、その効果が長く、日持ちのいいマリーゴールド、ナスタチューム、日々草などの肥料に最適です。

ITEM
東商 超醗酵油かす 顆粒
お試しにちょうどいい小容量です。発酵済みなので、油粕特有の臭いがしません。顆粒タイプで扱いやすいのも魅力です。

・内容量:700g

これを使ってから、まだ日が浅いですが突然植物の成長が良くなりました。
色々な大きさの粒が入っているので一袋で大鉢から小鉢まで使えます。
硬くて崩れにくいので霧吹きの中に入れて吹いたりしてます(本当は詰まるから駄目なんですが)

春だからかもしれませんが(今日の東京は22℃)ビカクの葉が50㎝以上に伸び
レモイネイの貯水葉が急激にに育ち始めました。
良いものが見つかって良かったと思います。


カキ殻石灰

ITEM
カキガラ有機石灰
天然のカキ殻を100%使用した石灰です。ぼかし肥料に混ぜると、カルシウム・微量要素を補給できます。

・内容量:5kg(Amazon、ヤフー)、1kg(楽天)

他社の牡蠣殻は硬い殻の砕いたままですので今までは効果がイマイチでした。
この牡蠣殻石灰は直ぐにゆっくりと聞いてくれると思います。
効果ありそうです。

ITEM
みやちゅう かきがら天然石灰
宮城産のカキ殻を粉砕し、3年間熟成させたものです。ぼかし肥料に混ぜられるほか、土壌にそのまま撒けば酸度調整効果が得られます。

・内容量:5kg

主にバラの肥料として使用していますが、カルシウムの補給により、シュートが出易くなるようです。酸度調整の機能もあり、酸性に傾き過ぎた土壌の改良にも役立ちます。与えすぎても害は無いようですので、安心して肥料や堆肥と共に投与できます。私は、元肥に加えるほか、追肥の度に肥料と一緒に与えています。


発酵促進剤

ITEM
香蘭産業 ネオコーラン
米ぬかと水だけでも発酵は進みますが、発酵促進剤を入れるとスピードがアップしますよ。腐葉土や堆肥作りにも。

・1kg

ボカシ肥の発酵促進に使いました。
今、発酵中で、糠味噌の匂いがして、発熱しています。
上手く完成すれば良いのですが…。


EM菌入りぼかし肥料に必要な材料は?

EM菌と糖蜜

ITEM
EM1号+糖蜜
EM菌と、EM菌を安定培養するために必要な糖蜜が500mlずつセットになっています。水に対して1~3%用意しましょう。

無農薬、有機栽培で家庭菜園をやっているのでぼかし肥料作りの為に購入しました。その他にも色々使い方が有るようなので試してみたいと思います。


もみ殻

ITEM
無農薬籾殻
もみ殻は米ぬかの5%用意します。無農薬栽培されたものなので、「有機肥料にこだわりたい!」という人も安心です。

・内容量:5kg

せっかくなら無農薬のものが欲しくて探していたところ、ほんだ農場さんを見つけました。送料&税込という金額が有難かったです。しかも早く届けてくださり、とても親切な対応だと思いました。


米ぬかを使ったぼかし肥料の簡単な作り方

田んぼに実る稲穂
出典:Pixabay
米ぬかを使ったぼかし肥料は、「好気性発酵」と「嫌気性発酵」という2通りの発酵手段を取ることができます。どちらかを選択しましょう。今回ご紹介するのは嫌気性発酵を利用した作り方です。
発酵手段 内容
好気性発酵 およそ2週間~1カ月で完成です。より短期間で作れますが、定期的に混ぜ合わせる必要があります。
嫌気性発酵 完成までに2~3カ月かかります。時間は必要ですが、混ぜる必要がないため、手間のかからない方法です。

Step1. 材料を入れる

米ぬかと水をベースに、油粕、カキ殻石灰などの材料をゴミ袋に入れ、混ぜ合わせます。材料に決まりはなく、茶ガラ、おから、腐葉土、鶏糞などもぼかし肥料の材料です。発酵促進剤(ヨーグルトや納豆でも可)はあってもなくてもOKですが、冬は時間がかかるので使用をおすすめします。

低温・乾燥ぎみな環境だと発酵は進みにくく、逆に高温・多湿な環境だとよく発酵します。材料を配合する割合にも決まりはありません。ただし水分が多すぎると失敗します。
ITEM
強くて丈夫な半透明ポリ袋
65×80cmサイズの45L袋が100枚入っています。ぼかし肥料の材料を混ぜたら、このような袋に入れて封をガッチリと閉じておきましょう。

お値段面考えると一番でした!
大掃除に必要でしたのでコスパ重視でよかったです。


Step2. 発酵させる

材料が入ったゴミ袋を2重にして、空気を抜きます。封をしっかりと縛り、ポリバケツへ入れて、雨の当たらない日陰に置きましょう。この状態で2~3カ月発酵させます。
ITEM
丸型ペール MA-45
ぼかし肥料は直射日光と雨に当てないことが大事。袋で包んだら、さらにこのようなバケツへ入れておくと安心です。

大きさがちょうど良いし、見た目が可愛いので気に入ってます。発送も早くて助かりました、ありがとうございます。


Step3. 完成を見極める

手でギュッと握って固めたとき、指で押すとパラパラと砕ける程度になったら完成。ヨーグルトのような甘酸っぱい匂いがします。失敗すると腐ったような臭い、アンモニア臭になるので、よく確認を。カビが生えたり、虫が寄ってきたりすることもあります。

EM菌入りぼかし肥料の作り方

EM菌ぼかし肥料を使った畑の土づくり
出典:PIXTA
続いて、EM菌入りのぼかし肥料の作り方を見ていきましょう。米ぬかだけでなく、EM菌と糖蜜、もみがらなどが必要になります。

Step1. 米ぬかにEM菌入りの水を混ぜる

EM菌と糖蜜を水に1~3%溶かします。米ぬかに5%のもみ殻を加え、米ぬかに液体を少しずつ混ぜましょう。手で握って塊ができるくらいに水分量を調整します。大きな容器があると作業が楽です。
ITEM
トンボ 角型タライ
材料を混ぜ合わせるときに、容器として使用します。水を抜く栓が付いているので、野菜の土を洗い流したり、ペットを洗ったりするのにも便利です。

・容量:120L
・サイズ:幅860×奥行660×高さ340mm
・重量:3.005kg

メダカ用のビオトープ用に購入しました。なかなか大きかったので金魚用に変更しました。
お陰様で金魚が日に日にでかくなってます。😅


Step2. 発酵させる

混ぜ合わせた材料を密封できる容器に入れ、表面は水滴防止のため新聞紙で覆います。直射日光と雨の当たらない場所に置き、発酵させてください。夏は1カ月、冬は3カ月が目安です。発酵初期に25~38℃くらいの温度が保てると、高品質なぼかし肥料になりやすいですよ。家庭菜園の分量なら専用の容器があります。

Step3. 完成を見極める

完成すると甘酸っぱい匂いがします。色も少し濃くなっているはずです。表面にカビが生えることもありますが、白いカビなら問題ありません。

ぼかし肥料の使い方|家庭菜園にも

野菜畑
出典:Pixabay

元肥に

植え付けのタイミングで、ぼかし肥料を元肥として与えます。ぼかし肥料は自分で入れた材料の成分が把握できていないと、「葉ばかりが茂る」「実が付かない」といった失敗につながりやすい中~上級者向けのアイテム。肥料すべてをぼかし肥料にせず、市販の肥料と混ぜたほうが安全です。

追肥に

冬の終わりや開花前・結実後など、植物ごとの追肥時期に少量を撒きます。土に埋め込む必要はなく、株周りにばらまくだけでOKです。

EMぼかしをコンポストに

米ぬかともみ殻で作ったEMぼかしは、生ごみコンポストの発酵促進剤としても使えます。
しっかり水を切った生ごみとEMぼかしを専用のバケツで混ぜたら、しっかり押して空気を抜き、密封します。バケツがいっぱいになったら密封して1週間程度発行させます。バケツの底にたまった発酵液は液肥として利用できます。
ITEM
EMエコペール
混ぜた材料はこのような密閉容器に入れて、雨水が入らないように1~3カ月発酵させましょう。堆肥作りにもおすすめです!

・容量:18L
・サイズ:約32×31×38.7cm

匂いもしないため、キッチンに置いています。
いっぱいになったあと、自分は寝かせず、
土に埋めてしまってますが、
堆肥化には問題ないようです。



ITEM
EMワーカー
こちらも発酵の密閉容器におすすめ。週に2~3回、コックから水を抜くことで、悪臭の発生や水分過多による失敗を防げます。

・容量:約15L
・サイズ:幅31.4×奥行31.4×高さ34.4cm

以前使っていた同様の品は、下から液が少しずつ漏れていましたが、こちらは垂れていません。使い勝手は普通、サイズは二人暮らしにはゆとりがある感じです。発酵が楽しみです。



市販の発酵促進剤を使ってもいいでしょう。
ITEM
コンポスト 生ゴミ発酵促進剤
発酵を促進するために加えます。なくても大丈夫ですが、使ったほうが早く完成しますよ。コンポストでの堆肥作りにも利用できます。

・ 内容量:2kg

匂いなく、生ゴミを処理できます。初めての購入だったのですが、リピートありです。
マンションなので、プランターの土の間に混ぜ込んで、上にお花用の土を被せてます。
室内に入れても匂いなく、快適です。



ITEM
EM生ゴミ発酵器用発酵促進剤
菌・脱脂米ぬか、ゼオライトをもとにした発酵促進剤。水2Lに対して100gくらい入れます。

・内容量:1L

初めてのコンポストを使用する際に必要とのことで購入。刺激臭のしない食べ物を入れてふりかけておくと本当に嫌な臭いはしません。


ぼかし肥料の失敗例と復活方法

土を手に取る
出典:Pixabay

失敗例

腐ったような臭い、アンモニアのような臭い(アンモニア発酵)がするぼかし肥料は失敗です。また、白いカビは問題ありませんが、青カビや黒カビも失敗です。多いのは水分過多による失敗なので、水分が50%以上にならないよう管理してください。温度も50℃以上にならないように気を付けましょう。高温・高水分だと発酵が早く進みますが、その分失敗のリスクも高まります。

失敗したぼかし肥料の復活方法

失敗したぼかし肥料をそのまま使ってはいけません。病害・害虫の原因になります。まずは水分を見直しましょう。米ぬかや木炭、ゼオライトなどを投入し、菌の種類も見直してみてください。発酵が成功しているぼかし肥料に、失敗したぼかし肥料を数%混ぜ、数日置く方法も効果があります。

ぼかし肥料の保存方法

晴れた空
出典:Pixabay
完成したぼかし肥料は、保存する前に一度乾燥させましょう。乾燥させることで発酵が止まり、袋や容器で保管できるようになりますよ。ぼかし肥料は時間と共に肥料効果が落ちていくので、できるだけ早めに使ってください。遅くとも1年以内に使い切ることをおすすめします。

水分量が成功のカギ!

ぼかし肥料は速効性と持続性を併せ持っています。ぜひ活用したい肥料ではありますが、失敗作を畑にまくと逆効果。ある程度の慣れが必要です。成功のカギは「水分量」!コツをつかんでたくさん作りましょう!

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MitsuyaNao
MitsuyaNao

埼玉県の山奥で、約1反のブルーベリー畑を管理しています。ハイブッシュとラビットアイを約20品種栽培中。野菜、花、ハーブなども育てています。AGRI PICKでは、家庭菜園や園芸の初心者に向けた記事を中心に担当。他メディアでも多数執筆中。