ローゼルの栽培方法と食べ方|自家製ハイビスカスティーも作れる!

大きな花と真っ赤な果実が美しい熱帯植物の「ローゼル」。実はハイビスカスティーの原料なんです!鑑賞するだけでなく、食用部分の収穫をめざして、自家製ジャムや無農薬ハーブティーも作ってみませんか?育て方からおすすめレシピまで紹介します。


ローゼル

出典:PIXTA
西アフリカ原産のローゼルは、インパクトある真っ赤な見た目のガク(萼)やホウ(苞)を食用にする、ちょっと変わった植物です。秋に咲く花も大きくて見応えがあります!

ローゼルとは?

ローゼルの花
出典:写真AC
ローゼルとは、草丈1~2mになる背が高い熱帯植物です。花や実を観賞して楽しむだけでなく、食用にもできるんですよ。本当は多年草ですが、熱帯植物で寒さに弱いため日本で越冬させるのは難しく、一年草として扱われます。

白い花と真っ赤な実

オクラの花
出典:写真AC
ローゼルの名前の由来は、花の形がバラに似ていることですが、どちらかというと写真のようにオクラの花に似ています。この花は白く大きめで、存在感があり、遠くからでも目を惹きます。花が終わった後には、真っ赤なホウに覆われた実を付けるのが特徴です。

実を包んでいる赤い部分は食べられる

ローゼルの実
出典:写真AC
ローゼルの実(種)を包んでいる紅紫色のガクとホウは、実から外して食用にできます。ハイビスカスティーの原料は、乾燥させたローゼルのガクとホウ。ビタミンCたっぷりで、とても酸っぱいです。その他、ジャムや塩漬けにしても食べられています。

ローゼルの花言葉

ローゼルの花言葉は「新しい恋」や「常に新しい美」です。

ローゼルの育て方!種まきや植え付けのコツは?

ローゼルの実
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ローゼルは熱帯の植物なので、寒い季節と栽培期間が重ならないよう、計画的に種まきや植え付けを行うことが大切です!

栽培カレンダー

1月 2月 3月 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月
種まき
植え付け
肥料
収穫

種まき

ローゼルは発芽に20℃前後必要で、時期は4~5月です。十分に暖かくなってからでないと失敗しやすいですが、かといって遅まきになると、果実が収穫できないこともあります。寒さが心配な場合は、室内の温度管理できる場所で育苗するといいでしょう。
ポットに種まきして、種が軽く隠れる程度の土をかぶせたら、土が乾かないように水やりしながら発芽を待ちます。うまくいけば1~2週間程度で芽を出します。

植え付け

植え付けは5~6月に行います。時期が遅れると、果実を付ける前に寒さで枯れてしまうこともあるため、注意してください。

地植え:腐葉土や堆肥を混ぜ込んだ、水はけのいい肥えた土へ植え付けます。

鉢植え:花や野菜用の園芸用培養土か、赤玉土と腐葉土を6:4くらいの割合で混ぜて植えましょう。

1~2mの高さになる植物なので、倒れないように支柱を立てておきます。また、ローゼルは連作障害を起こす植物です。前の年とは違う場所で育ててください。

日当たり

夕方の日差し
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日当たりのいい場所で育てましょう。ローゼルは「短日植物」といって、日照時間が短くなると花芽を作る性質を持っています。窓や街灯の近くだと、夜でも明るい状態が続くため、花芽が付かなくなることも。夜しっかり暗くなる場所を選ぶこと。

水やり

鉢の表面が乾いたら、たっぷりと水やりしましょう。地植えした場合は基本的に水やり不要ですが、何日も雨が降らないときは人の手で水を与えてください。

肥料

植え付けから収穫まで、肥料を切らさないようにしましょう。緩効性の肥料を1~2カ月に一度、株元へ施してください。もしくは、液体肥料を2週間に一度与えてもOKです。

害虫

アブラムシやハダニが発生することもあります。
殺虫剤などを使わない防虫の方法や自然派農薬などについては、この記事で確認を!

ローゼルの実や種の収穫方法



真っ赤になったローゼルのガクとホウ
出典:写真AC
花が枯れると、種を包んでいる濃い赤色のガクがぷっくりと膨らみ、イチゴのような形になります。ギザギザしたガクのすぐ下をハサミで切って収穫しましょう。

ホウ・ガク・実を分ける

主に食用として利用されるのは、外側の実を包んでいる赤いホウと、ギザギザしているガクの部分です。収穫したローゼルを丸ごと水洗いしたら、内側に入っている実は除いて、ガクとホウを分けましょう。
尖っていないほうの下半分を包丁で切り、中に入っている種を取り出します。切った断面に割り箸を当てて、尖っているほうに向かって押し出すと、作業が簡単です。

種を採って、ローゼルを増やそう!
春に植えたローゼルは冬に枯れてしまうので、挿し木ではなく、種まきで増やします。次の年もローゼルを育てたいなら、実の中の種を採取してみましょう。
種を取るタイミングの目安は、花が咲いてから45~60日後です。早く採取しすぎた種は、うまく発芽しないこともあるので、しっかり熟したものが取れるまで待ちましょう。


ローゼルの食べ方&レシピ|生・加熱・乾燥OK!

ハイビスカスティーが入ったポット
出典:写真AC

生のままハーブティーや塩漬けにしても

ガクとホウは、そのまま生食できます。かなり酸味が強いですが、料理の彩りや味のアクセント、塩漬けなどにして調味料代わりにも使えます。ハーブティーにする場合ははちみつを入れるのがおすすめ!

ハイビスカスティー(ローゼルティー)

千切りにしたローゼルのホウとガクを、耐熱カップにたっぷり入れ、熱湯を注いだらふたをし、3~5分蒸らします。そのままだと酸っぱいので、お好みで砂糖やはちみつを加えましょう。とっても簡単に作れて、色や香りなどにも癒やされます!
出典:クックパッド「ハイビスカスティー(ローゼルティー)」

塩漬け

煮沸消毒した瓶に、種を取り出したローゼルのホウとガク、ローゼルに対して10%の塩を入れ、軽く振ってなじませます。2~3日冷蔵庫で寝かせたら完成です。ご飯と一緒に食べたり、おにぎりの具にしたりと、梅干しと同じ使い方ができますよ。塩を多めにすれば常温保存も可能!
出典:クックパッド「ローゼルの塩漬け」

加熱しても鮮やかな色のまま

ローゼルのジャムをワッフルに添えて
出典:写真AC
ローゼルは熱を加えても、きれいな赤色がそのまま残ります。真っ赤なジャムやソースなどが作れますよ。

ローゼルとリンゴのジャム

種を取り出したローゼルのホウとガクを、皮をむいて細かく切ったりんご、砂糖と一緒に煮詰めます。材料の分量はお好みで調整OK!りんごと砂糖を加えることで、ローゼルの酸味がやわらぎ、ほどよい甘酸っぱさになります。
出典:クックパッド「鮮やかな♪ローゼルとリンゴのジャム」

乾燥させると長期保存できて便利

ローゼルのガクとホウを乾燥させてハイビスカスティーに
出典:写真AC
ローゼルのガクとホウを、電子レンジや天日干しなどでしっかり乾燥させてから、保存袋や瓶に入れて保存しましょう。ハイビスカスティーにはもちろん、細かく砕いてハーブソルトのように使うなど、一年中重宝します。

葉も食べられるって本当?

ガクとホウに比べると利用される機会は少ないですが、ローゼルの葉も食べることができます。ゆでた葉に醤油と砂糖を加えるだけのトロトロおひたしや、サッと天ぷらにしても甘酸っぱさが残りおいしいです。

色鮮やかで見た目もきれい!いろいろな食べ方を楽しんで

ローゼル
出典:写真AC
大きな花と鮮やかな実が美しいローゼル。ポイントを押さえながら元気に育てたら、待望の実の収穫ですね!ハイビスカスティーやジャムだけでなく、お店では買えないローゼルの味を、いろいろ発見してみてくださいね。

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ローゼルの実
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MitsuyaNao
MitsuyaNao

埼玉県の山奥で、約1反のブルーベリー畑を管理しています。ハイブッシュとラビットアイを約20品種栽培中。野菜、花、ハーブなども育てています。AGRI PICKでは、家庭菜園や園芸の初心者に向けた記事を中心に担当。他メディアでも多数執筆中。