有機肥料の作り方や使い方を解説|おいしいといわれる野菜作りに!

有機肥料、おいしい野菜ができそうだけど、作る手間がかかりそう。以前に挑戦して失敗した方もいるのでは?そこで今回は、有機肥料の種類や作り方、そして使い方のポイントまで解説します。販売されている有機肥料のおすすめもご紹介。


出典:写真AC
農業や家庭菜園で使用する肥料には、動物性由来の「有機肥料」と、自然界に存在する無機物を原料にして作られた「化成肥料」があります。ここでは有機肥料の種類や作り方、使い方のポイントなどについてご紹介します。有機肥料は一般的にも販売されているので、家庭菜園などで使いやすい商品も合わせてご紹介します。

有機肥料とは?

出典:写真AC
有機肥料は植物性の素材やや動物の排泄物など、自然由来の原料を100%使用した肥料のことです。化成肥料と比べると即効性は低いものの、化学物質を使っていないので土壌だけでなく、人体にも優しいというメリットがあります。
では、有機肥料にはどのような種類があるのか見ていきましょう。

有機肥料の種類や成分の違い

出典:写真AC

有機肥料の種類

有機肥料とは油かすや米ぬかなどの植物性の有機物から作られた肥料のことです。この有機肥料には植物性だけでなく動物性のものもあります。動物性の有機肥料の多くは鶏ふんや魚粉、骨粉、カキ殻などの動物性の有機物を原料として作られています。

有機肥料の成分

窒素主体で使用するなら「油かす」、リン酸を主体とするなら「鶏ふん」や「骨粉」、カリが比較的多く含まれるものなら「草木灰」というように、各有機肥料に含まれる三要素(窒素、リン、カリ)の割合がそれぞれ違います。
この中でも三要素が比較的バランスよく含まれたものが「発酵鶏ふん」。即効性が高く、植え付け前の元肥としても向いていますし、追肥としても使いやすい有機肥料といえます。

有機肥料のメリットは?

出典:写真AC
有機肥料を使うメリットを3つご紹介します。

1. 土壌改良効果が見込める

有機肥料を土に混ぜ込むことで、土壌改良につながること。土の通気性や排水性、保水性、保肥性が向上し、土が水分や養分を吸収しやすくなるため、土全体がやわらかくなります。

2. 地力を高める

有機肥料を混ぜ込むことで、土の中に菌や微生物が多く発生すること。土の中が微生物で満たされるとバランスが保たれ、病原菌や悪玉菌などの侵入を防ぎ、土が健全な状態で保たれます。

3. ゆっくり長く効く

有機肥料は自然の原料から作られていて、植物に対する肥効きが穏やかだということ。化成肥料と比べ、肥料が直接根にあたって根を傷めてしまう「肥料焼け」などの心配が少なく、安心です。

化成肥料とどう違う?

出典:PIXTA 36407086
有機肥料とは対照に化成肥料がありますが、これは鉱石などの天然物を科学的手法により製造されたものです。この化成肥料と比較すると、有機肥料は虫がわきやすい、効果が出るまで時間がかかる、含まれている栄養素の詳細が分からないなどのデメリットも。ただし、植物の成長を自然に促進できるという点では、有機肥料のほうが優れているといえるでしょう。

費用面では一般的に化成肥料のほうが安く、コストパフォーマンスが高いですが、やり方によっては有機肥料でも価格を抑えることが可能です。

身近なものでできる!有機肥料の作り方

出典:写真AC

米ぬかを使う

米ぬか、水を混ぜて菌を培養させる「ぼかし肥料」です。
米ぬかに水をじょうろなどで少しずつ足し、混ぜるのを繰り返します。ビニール袋などに入れて空気を抜き密閉し、日陰において発酵させます。夏場なら1~2週間、冬場なら1カ月ほどで、白いカビのようなものが生えてきますので、この状態になれば発酵完了です。

→米ぬか肥料の詳しい作り方はこちら



コーヒー豆のかすを使う

出典:写真AC
普段ドリッパーなどで抽出するコーヒーの豆のかすも使えます。コーヒーかすにおがくずや落ち葉、腐葉土などを少量混ぜ、ダンボール箱などに詰めて、使い古したタオルや衣類などで全体を覆います。材料を混ぜること1カ月ほどでできあがります。

→虫除けや消臭剤にも!コーヒーかすの活用法はこちら

臭いや虫がわくのがイヤな方はコンポスト

出典:写真AC
日本語で「堆肥(たいひ)」を意味するコンポスト。コンポストの原料としては生ごみのほか、米ぬか、ピートモス、くん灰などが使われています。
あとは用意したコンポスターにこれらの材料を入れて、時々かき混ぜながらできあがるのを待ちましょう。

身近にあるもので価格を抑える

身近に手に入るものを使えば費用を抑えられるうえに有機物も供給でき、一石二鳥です。コメどころならもみ殻が安く手に入るかもしれません。お蕎麦屋さんで使い古した鰹節のカスなどを譲ってもらう方法も。もみ殻や米ぬか、鶏ふん、尿素、水、おがくずなどを原料に、ぼかし肥を作ってみてはいかがでしょうか。

有機肥料の使い方のコツ

出典:写真AC

元肥は1カ月前に施す

油かすや鶏ふんといった有機肥料は、効果が現れるまでに時間がかかることや、分解の過程で有機酸などのガスが発生し肥料焼けを起こしやすい特徴があります。そのため、作物を植え付ける1カ月もしくは2~3週間ほど前に散布して土によく混ぜ込んでおきます。

追肥には発酵済みの肥料を

鶏ふんなど動物性の有機肥料は、発酵済みのものを使うようにしましょう。
発酵していなかったり、発酵が中途半端だったりすると、分解時に放出される熱やガスによって根腐れが起きて作物が枯れる、夏場ナメクジやコバエ、ゴキブリの巣窟になりやすい、雨が降ると地表面にまかれた肥料が団粒化し、土壌がカチカチに固まってしまうなどのおそれがあります。注意しましょう。

果樹やバラなどの御礼肥にも

「御礼肥(お礼肥)」とは冬場の休眠期や開花期の終わり、果実の収穫後など、果樹の樹勢が休止したり、弱まったりしたときに回復の意味を込めて与える追肥のこと。この頃は、肥料の吸収もゆっくりな時期なので、油かすや骨粉など肥効きが穏やかな有機肥料を与えるとよいでしょう。

自分で作る時間がない方はこちら!通販で販売されている有機肥料

苗メーカー「タキイ」の有機肥料

タキイ 野菜の有機肥料
ITEM
タキイ 野菜の有機肥料
有機質がたっぷり含まれた野菜専用有機肥料です。幅広い野菜に使え、味をよくするのにも役立ちます。三要素がチッソ8-リンサン6-カリ7で含まれており、粒状なので土にまきやすく肥効きも穏やかです。元肥にも追肥ともに使えます。

・重量:10kg
・肥料成分比(N-P-K):8-6-7

おすすめの有機肥料の液肥

タキイ アミノ酸入り有機液肥 育ちくん
ITEM
タキイ アミノ酸入り有機液肥 育ちくん
良質なアミノ酸入りで、肥効がおだやか、低温期での肥効や葉面からの吸収も優れています。
葉面吸収率が高いのも特徴で、ハウス栽培や軟弱野菜などの追肥にも最適です。
また追肥やお礼肥として与える場合は、約500~1,000倍に薄めて使います。
・内容量:1リットル
・肥料成分比(N-P-K):8-3-4

有機肥料、上手に使って土壌を健全に!

出典:写真AC
肥効きが穏やかで、土壌改良にも非常に役立つ有機肥料。畑に施す際は完全に発酵させたものを使いましょう。
化学肥料は扱いやすく含有されている栄養素もわかりやすいですが、そればかり使っていると土壌中の有機物が減少してしまったり土が固くなりがちに。化学肥料と有機肥料をうまく組み合わせて使うことが大切です。

<構成>こぐま農場
→こぐま農場やさいひろば:https://koguma.theshop.jp/

紹介されたアイテム

タキイ 野菜の有機肥料

タキイ 野菜の有機肥料

¥2,138 税込

タキイ アミノ酸入り有機液肥 育ちくん

タキイ アミノ酸入り有機液肥 育ちくん

¥1,680 税込

関連する記事

このまとめが気に入ったら
「いいね!」をしよう

この記事のキーワード

printemps117
printemps117

家庭菜園を始めて5年ほど。夏になるとカラフルなパプリカを木のように実らせたいと思い、試行錯誤中。 今年は、ころたんメロン、星・ハート形きゅうりなど、子どもも大人もわくわくするような野菜の栽培にも取り組んでいます。

農&ガーデニング情報メディアのライター募集