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「なんで未完熟はダメなの?」「そもそも、牛ふん堆肥の成分って?」など、疑問に思いやすい牛ふん堆肥のあれこれを解説します!
<監修>こぐま農場
→こぐま農場やさいひろば:https://koguma.theshop.jp/
牛ふん堆肥とは?臭いは?成分・pH・特徴・効果など
牛ふん堆肥の成分
そもそも牛ふん堆肥とは、牛のふんにワラやおがくずを混ぜ、発酵させたもののことです。植物の三要素といわれるチッ素・リン酸・カリがバランスよく含まれており、その量は同じ堆肥である鶏ふんの半分以下です。牛ふん堆肥の特徴や臭い
「じゃあ、鶏ふんを使った方がいいの?」というわけではありません。鶏ふんは1カ月程度で効果が切れますが、牛ふん堆肥はもっとじっくり効きます。土壌改良材として、長く効き目を発揮するのが牛ふん堆肥なのです。そのため、植え付けのときは牛ふん堆肥、肥料として与えるなら鶏ふん、と使い分けるのが一般的。完熟発酵された牛ふん堆肥なら、臭いはほとんど気になりません。牛ふん堆肥の効果
牛ふん堆肥は保水性や保肥力に優れています。微生物を活性化させ、ミミズがたくさんいるような野菜栽培向けの土へと導いてくれますよ。ただし一度牛ふん堆肥を使っただけで大きく畑の土が変わるわけではなく、毎年根気良く土壌改良することで団粒化が進み、少しずつ変わっていきます。完熟牛ふん堆肥の見分け方
牛ふんは堆肥として使う前に、「完熟」させることが必要です。通常3~6カ月間発酵させると、黒いサラサラした牛ふん堆肥になります。発酵中は 80℃の熱を持つので、病原菌は減少し、雑草の種子も死滅します。しっかり完熟しているため、嫌な臭いもしません。未完熟だと、地中で発酵・分解が起こり、その熱によって作物の根を傷める可能性があります。完熟かどうか見分けるには、
1. 色
2. におい
3. 粒子の細かさ
などを確認しましょう。
完熟した堆肥は「普通の土より少しにおうかな?」という程度ですが、未完熟だと刺激臭がします。
鶏ふん・馬ふんとの違いとは?動物性堆肥の種類など
どの堆肥をどう使い分けようか、悩みますよね。ほかの動物性堆肥については、以下の記事で紹介しています!牛ふん堆肥の使い方Q&A|土作り、施肥・使用量などの疑問も解決!?
Q. 牛ふん堆肥に向いてる野菜って?
A. 牛ふん堆肥はじわじわと長期的に効くので、栽培期間が長い野菜とは相性良好です。例えばナスやピーマンなどです。比較的短期間で栽培する小松菜でも、牛堆肥を未投入よりも、投入したもののほうが根の張りが良くなります。Q. 牛ふん堆肥に向いていない野菜はある?
A. 主に根菜です。これにはさまざまな理由があるのですが、サツマイモやジャガイモはチッ素が多いと出来が悪くなりやすいです。牛ふん堆肥を一度に大量投入すると、チッ素過多になってしまいます。これらの作物を育てるなら、使い過ぎないよう気を配るべきです。チッ素や量について、詳しくは後述しています。Q. 化成肥料とはどう使い分けたらいい?
A. 化成肥料の魅力は速効性でしょう。例えばハイポネックスのような液体肥料は、翌日に効果を感じられることも多いので、開花期や結実期など、急いでたくさんの栄養を補給したい!というときに効果的です。牛ふん堆肥は「気長に」使っていくものですが、数年で畑全体が変わってきたと感じられます。Q. 一度にどれくらい使えば良いの?
A. 1平方メートルあたり2~3kgくらいです。先述したサツマイモやジャガイモのような、チッ素が多いのを苦手とする作物なら、1kg程度に留めることをおすすめします。一例ですが、こぐま農場さんでは、農林振興センターによる土壌分析で「肥料分がほとんど無し」との診断を受けた、何年も作付けされていない約24aの果樹園跡に、1.5t程度の牛ふん堆肥を年間2〜3回程度に分けて投入したそうです。
Q. 牛ふん堆肥を入れすぎると、pH(酸度)に影響が出るって本当?
A. 堆肥は安いですし、「使えば使うほど土がよくなりそう!」と大量投入していませんか?でも、ちょっと待って!植物は一定のチッ素しか吸収できないため、チッ素の供給過多になると、土のpH値が低下します。すると石灰で酸度調整が必要になりますよね。だけど石灰をまいても、今度はほかの養分とのバランスが崩れ…という風に悪循環が起こりがち。あまり大量に投入しても、結果的に植物の生育が悪くなりやすいんです。Q. 効果はどのくらい?植え付け前以外はいつ使う?
A. その時の土の栄養によっても違いが出ますが、だいたい2〜3カ月くらいです。冬の間使わない畑の畝にも、牛ふん堆肥や米ぬかをすき込んでおきます。散布後放置すると風で流出してしまうため、トラクターによるロータリー耕やレーキなどで拡げるのがおすすめです。Q. プランター・鉢への使い方を教えて!
A. 腐葉土や赤玉土など、ほかの土材とバケツの中で混ぜておき、プランターや鉢の中に入れます。水はけを良くするため、鉢底石を一番下に敷いておくことも忘れずに。送料無料も!Amazon・楽天など通販で販売中のおすすめ牛ふん堆肥
実際は「完熟」の定義もあいまいなのですが(JISなどの基準無し)、基本的には「完熟」と表記されたものを使いましょう。仮に完熟ではないものであれば、半年以上の期間をおいて、前述した「完熟牛ふん堆肥の見分け方」の条件を満たしてから使用すると良いです。まずはお試し!小規模スペースに
・容量:5L
本品はサラサラの小さな粒状で匂いもなく扱いやすい。以前文字どおりブチャッとした発酵牛糞を使ったが効果は今回も同じようです。植物が元気になりました。
出典: Amazon
撒きやすいペレットタイプ
・容量:14L
手も汚れず、臭いも気にならない、使いやすいのでバラの植え替えにに毎年注文しています。良いと思います。
出典: Amazon
花壇や家庭菜園に
大容量!合計80L
・容量:40L×2袋
長期間熟成だから、安心&さらさら!
・容量:20L×3袋
堆肥生産者リスト|牛ふん堆肥を大量購入するならこちら!
各都道府県は堆肥生産者の一覧表を作成していて、連絡先も記載されています。配達をしてくれるところもあるので、軽トラがない新規就農の方にも便利です!「うちの堆肥はおが屑は使ってないです!」「コーヒーダストを使っています(高熱で雑草種子死滅、および臭いの軽減のため)」など、生産者さんごとに特徴があるので、直接相談できたり購入できるのは安心ですね。
農家さんからも、「おが屑の分解過程で発生する物質で、発芽率が落ちる」「水田に堆肥を撒くと、おがくずが水に浮いて日光を遮光し、水田の温度が下がる」など、心配や要望もあるので、堆肥もきめ細かい種類が生産されています。
・東京都|東京都有機農業堆肥センター
・神奈川県|かながわ畜産ひろば(※「肉牛ふん」「乳牛ふん」をクリックしてください。)
・千葉県|千葉県庁 堆肥生産者・団体一覧表
・埼玉県|埼玉県庁 堆肥生産者リスト
・愛知県|愛知県庁 愛知県家畜ふん堆肥マップ
・大阪府|大阪府畜産環境保全推進委託事業 家畜堆肥利用マニュアル
牛ふん堆肥は長く使うのがおすすめ
大量投入に注意する必要はあるものの、1平方メートルあたり2kg前後なら安定して効果を発揮してくれる牛ふん堆肥。長く使っていくことで、だんだん庭や畑が野菜向きに変化します。値段が安いのも嬉しいですね。ぜひ牛ふん堆肥で有機質豊富な土壌を目指してください!編集部おすすめ記事
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