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ほぼ一年中いつでもプランターで栽培OK!おすすめ野菜7選と作り方のコツ


季節を選ばず、ほぼ1年中プランターでできるおすすめの野菜を紹介!初心者でも簡単にできる野菜の作り方のポイントや、土や肥料など必要なものも詳しく解説しています。畑で作るイメージの野菜でも、案外プランターで気軽に栽培できますよ。

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まつたかずき

市民農園のスタッフをしながらライターとして活動しています。野菜づくりを誰もが気軽に出来る趣味にすることを目標に、初心者の方でも興味を持っていただける記事を執筆していきます!…続きを読む

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野菜のプランター栽培

出典:PIXTA
真冬以外、年間を通して手軽にプランターで育てられるおすすめの野菜は、収穫までの期間が短い小松菜や水菜などの葉物です。そのほか、ラディッシュやにんじんなどの根菜もできますよ!

ほぼ一年中プランター栽培が楽しめる野菜とは?

プランターで育つ小松菜
出典:写真AC
多くの野菜では、温度や日照条件によって栽培開始時期は制限されますが、生長が早い葉物野菜などは、移動や管理がしやすいプランターなら育てやすくおすすめです。真冬以外一年中種まきできたり長く収穫できたりするおすすめ野菜の、種まき可能時期や収穫期間、生育温度などをまとめました。
※時期や気温など、あくまで目安です。暖地・寒地の気温目安に関しては、こちらを参考にしてください。
サカタのタネ「野菜の作型の呼び方に用いる地域区分」

ほぼ一年中プランター栽培できる野菜

葉物野菜や一部の根菜は、ほぼ一年中種まきができるうえに生長が早く、収穫までが短期間なので楽しいです。小さいプランターでも栽培できるので温度管理もしやすく、ベランダやキッチンなどでも手軽にできますよ!
種まき可能時期収穫までの期間生育適温
ラディッシュ暖地:1月〜12月/寒地:3〜9月30日~20℃前後
ほうれん草暖地:1〜12月/寒地:4〜10月30日~15〜20℃
春菊暖地:1月〜12月/寒地:4〜9月30日~20℃前後
ミニにんじん暖地:1月〜12月/寒地:3〜7月90日~20℃前後
小松菜暖地:3〜10月/寒地:4〜10月30日~20℃前後
水菜暖地:3月〜10月/寒地:4〜9月30日~20℃前後
スイスチャード暖地:3〜10月/寒地:5〜8月30日~20℃前後

必要なプランターのサイズ

株間を広くあけた方がいい野菜、根が広がる野菜など、育てる種類によってどんなサイズのプランターが適切かは、栽培を始める前の重要なチェックポイントです。このあと紹介するおすすめ野菜には、必要なプランターサイズも入れていますので、この表を参考にプランター選びをしてみてくださいね。
容量奥行深さ
大きめ30L以上50~65cm以上20~30cm程度20~30cm以上
中くらい15〜20L程度20~50cm程度20~30cm程度20~30cm程度
小さめ10L以下20〜40cm程度10~20cm程度10〜20cm程度

プランターにはたくさんの種類が!栽培欲が盛り上がるおしゃれなものも


プランターでほぼ一年中栽培できる野菜と作り方のコツ

プランター栽培
出典:写真AC
ここで紹介する年間通じて栽培できる野菜は、中くらい(15〜20L程度)のプランターがあれば気軽に栽培を始められます。防虫ネットを使うと、虫の食害が少ないですよ。

ラディッシュ

ラディッシュのプランター栽培
出典:写真AC
二十日大根ともいわれるラディッシュは、その名の通り20日程度で収穫できます。小さく色もカラフルで、料理に使いやすいのも魅力!何を植えるか迷ったら、とりあえず植えておきましょう。

栽培開始可能な時期:暖地:1月〜12月/寒地:3〜9月
収穫までの期間:生育適温下で30日~
必要なプランターのサイズ:小さめ~中くらい
プランターと土以外に必要なもの:肥料、防虫ネット

プランター栽培のコツ

種まきしてからの水やりは、必ず表面の土が乾燥しているか確認してから行いましょう。プランターの下部に水が溜まってしまったり、土が常に湿っている状態になると、根が下に伸びなくなってしまいます。


ほうれん草

プランター栽培のほうれん草
出典:写真AC
ほうれん草は、カロテン、ビタミン、鉄分などの栄養がたっぷりな野菜。種まきから30~40日で収穫できるため、野菜栽培にチャレンジするにはぴったりですよ。

栽培開始可能な時期:暖地:1〜12月/寒地:4〜10月
収穫までの期間:生育適温下で30日~
必要なプランターのサイズ:小さめ~中くらい
プランターと土以外に必要なもの:肥料、防虫ネット

プランター栽培のコツ

ほうれん草は、低温期間でもグングン育ちます。夏場の栽培には、耐病性と暑さに強い特徴の品種を選択するとより成功率が上がります。


春菊

春菊のプランター栽培
出典:写真AC
春菊は年間を通じて栽培を楽しめます。脇芽を残しながら採るようにすると長期間収穫でき、比較的に害虫も付きにくいので、初心者の方にもおすすめ!

栽培開始可能な時期:暖地:1月〜12月/寒地:4〜9月
収穫までの期間:生育適温下で30日~
必要なプランターのサイズ:小さめ~中くらい
プランターと土以外に必要なもの:肥料、防虫ネット、防温ビニール(冬場)

プランター栽培のコツ

春菊は好光性種子のため、土は軽くかけて芽出しさせます。日当たりが悪い場合は、苗を作って植え付けると成功率が上がります。10℃以下の気温になったら、プランター全体を覆うように保温ビニールをかぶせましょう。


ミニにんじん

ミニにんじん
出典:写真AC
発芽ですべてが決まるといっても過言ではないにんじん。ミニにんじんなら、年間を通じてプランターで手軽に栽培することができます。夏場は発芽までの間の乾燥、冬場は水のあげ過ぎによる霜に注意しましょう。

栽培開始可能な時期:暖地:1月〜12月/寒地:3〜7月
収穫までの期間:生育適温下で90日~
必要なプランターのサイズ:小さめ~中くらい
プランターと土以外に必要なもの:肥料、防虫ネット

プランター栽培のコツ

発芽を成功させるために、前日に種を水につけて一晩おいておくといいでしょう。また、種まき後にはプランターを直射日光が当たり過ぎない場所に移動させます。発芽までは定期的に水やりをしましょう。


小松菜

プランターで小松菜を育てる
出典:写真AC
小松菜は低温期間でも、葉茎や葉肉とも厚くしっかり育ち、葉の色も濃くなります。年間通じて、安定的に栽培できる葉物野菜です。

栽培開始可能な時期:暖地:3〜10月/寒地:4〜10月
収穫までの期間:生育適温下で30日~
必要なプランターのサイズ:小さめ~中くらい
プランターと土以外に必要なもの:肥料、防虫ネット

プランター栽培のコツ

小松菜は、アオムシの大好物。特に春〜夏に多く、数日で葉が穴だらけ!なんていうことも。被害を避けるには、種まき後すぐに防虫ネットをかけましょう。


水菜

水菜のプランター栽培
出典:写真AC
古くは漬物などに利用されていましたが、最近は鍋の具材やサラダなどによく使われ、なじみ深い野菜です。たくさん収穫できるので、ぜひ挑戦してみてくださいね。

栽培開始可能な時期:暖地:3月〜10月/寒地:4〜9月
収穫までの期間:生育適温下で30日~
必要なプランターのサイズ:小さめ~中くらい
プランターと土以外に必要なもの:肥料、防虫ネット

プランター栽培のコツ

種をまくときの深さや間隔がバラバラだと、あとから発芽した株の生長が遅れたり、間引きがしにくかったりと発芽のタイミングや生長スピードにもムラが出ます。最初にきちんとそろえておきましょう。


スイスチャード

スイスチャード栽培
出典:写真AC
スイスチャードは、真冬以外はほぼどの時期でもぐんぐん生長します。夏場の太陽光にも負けず、日当たりが悪い場所でも生育に大きな影響がないので、家庭菜園初心者でも栽培しやすい野菜のひとつです。

栽培開始可能な時期:暖地:3〜10月/寒地:5〜8月
収穫までの期間:生育適温下で30日~
必要なプランターのサイズ:小さめ~中くらい
プランターと土以外に必要なもの:肥料、防虫ネット

プランター栽培のコツ

スイスチャードの種は形が変わっていて、一つの種の塊から数本の芽が出ます。そのためしっかり間隔をあけて種まきしないと、間引きが困難になり生育にも影響が出てしまいます。


野菜の栽培におすすめのプランターや土など

プランター栽培
出典:写真AC

プランター

グリーンパル 給水式葉野菜用プランター400型

プランターの下に小さなコロコロがついていて、移動が楽なプランターです。奥行きも広いので作業がしやすく、複数の野菜も育てられます。

・サイズ:横40×奥行30×深さ19.4cm
・重量(約):659g
・材質:ポリプロピレン
・土容量(約):10L


大和プラスチック フレグラープランター 40型

インテリアの邪魔をしないシンプルでおしゃれなプランター。豊富なカラーバリエーションから、好みに合わせて選びましょう。

・サイズ:幅40×奥行15×高さ14cm
・容量:4L
・材質:ポリプロピレン
・色:ダークブラウン、ブラウン、アイボリー、ダークグリーン


防虫ネット

防虫メッシュ きらり 銀糸入り

プランタ-の上からすっぽりとかぶせる事ができる防虫ネットです。ベランダに寄ってくる害虫から野菜を守ることができます。

・サイズ:幅1.8×長さ5m
・材質:ポリエチレン、アルミ蒸着テープ

培養土

顆粒HB−101+元肥入り 最高級培養土

元肥が入った培養土で、約3カ月間効果が続きます。軽くふかふかとした土は、使い勝手もいいですよ!

・内容量:5L

肥料

有機化成肥料

さとうきび、トウモロコシ、米ぬかが含まれている万能肥料。チッソ:リン酸:カリの割合は、8:8:8です。

・内容量:1.8kg

プランター栽培での病気・害虫・鳥害対策

小松菜のプランター栽培
出典:写真AC

病気

プランター栽培は、限られたスペースに密集して植物が育つため、早期に病気の対処を行わないと次々に感染が進んでしまいます。異常のある葉や株を見つけたらすぐに取り除き、袋に入れて処分しましょう。病気に強い品種を植えるようにするのもおすすめです。

害虫

害虫対策で最も大切なのが日頃の観察です。種まきや植え付け直後に防虫ネットでプランター全体を囲い、葉に虫食いの穴があいていないかを定期的にチェックしましょう。虫を見つけ次第、捕殺することが被害を最小限にする方法です。

鳥害

鳥が葉物野菜を食害するのは、特に冬場の餌が少なくなった時期。ベランダのプランターも要注意です。鳥害を防ぐために、プランター全体をネットで覆ってください。


プランターの置き場や悪天候時の対策

プランターを置く場所の注意点

ベランダで野菜をプランターで栽培
出典:写真AC

エアコンの室外機

エアコンの室外機からの排気は、土が乾燥しやすくなるなど、植物の生長にいい影響がありません。プランターは、室外機の上や周りに置かないようにしましょう。

壁や手すり

秋冬は太陽の位置が低いので、ベランダの奥まで日が当たりにくくなります。壁や手すりなど、1日の大半が影になってしまう場所は避けましょう。葉物野菜は、夏場に直射日光が当たり過ぎると弱ってしまうことも。適度に影ができるような場所に置きましょう。

悪天候時の対策を知ろう

葉に落ちる雨
出典:写真AC

強風

台風や春一番など強風が吹く前には、プランターを室内に入れておきましょう。室内に取り込めない場合は、プランター周りに防風ネットを設置してください。

防風ネットについて詳しくはこちら

低温

真冬にプランターを外に置いておくと、低温障害で野菜がうまく育たないことも。寒冷紗をかぶせたり、ポリ袋でプランターを覆ったり、室内に取り込んだりするなどして防寒対策しましょう。

寒冷紗について詳しくはこちら

長雨

何日も雨が続く時期には、プランター内の土が常に湿った状態になり、病気にかかりやすくなります。長雨が続く場合は、室内や軒下に取り込んだり、雨除けをしてください。

今植えるべき野菜は?季節ごとのおすすめ野菜をチェック

野菜の苗
出典:写真AC
季節ごとに、種まきや苗の植え付けができる野菜の種類をピックアップした、おすすめ記事を紹介します。ぜひ参考にしてみてくださいね。

春にプランター栽培をスタート!3~5月に種まき・苗植えする野菜の種類

寒い冬が終わり、気温が徐々に上がってくる春は、野菜の栽培を始めるのに最適な季節。キュウリやナス、トウモロコシなどの夏野菜や、レタスやミズナといった葉物野菜など、種類がたくさんあるので迷ってしまいそう!

夏からプランターで育てる!6~9月に種まき・定植できる野菜の種類

気温の高くなる夏は、種まきや植え付けできる野菜の種類が、春よりやや少なめ。ですが、耐暑性のある品種も多くあるので、うまく選んで育ててみましょう。真夏はプランターに遮光ネットをかけるなど、暑さ対策を忘れずに!

春夏にプランター栽培を始めよう!3~9月に種まき・苗を植え付ける野菜の種類

野菜がぐんぐん育つ春夏は、プランター栽培にも挑戦しやすいシーズン。栽培をスタートできる種類は、トマトなどの果実類やレタスを始めとする葉物野菜、ニンジンなどの根菜類など、バリエーション豊富!ぜひ好きな野菜を育ててみましょう。

秋冬からもプランター栽培できる!9~12月に種まき・苗を植える野菜の種類

秋から冬にかけても、種をまいたり、苗を植え付けたりできる野菜の種類はいくつもあります。寒さ対策は必要になりますが、春や夏に比べて害虫が少なくなるのもメリット。越冬させて翌年の春や夏に収穫する野菜も多く、じっくり栽培を楽しめます。

思い立ったらすぐ!プランターで野菜を栽培してみよう

葉物野菜の収穫
出典:写真AC
育ててみたい野菜は見つかりましたか?プランター栽培なら、小スペースでも自家製の野菜が育てられます。まずは手軽な葉物野菜から始めてみて、徐々に気になる他の野菜も育ててみてくださいね!

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