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- AGRI PICK 編集部
AGRI PICKの運営・編集スタッフ。農業者や家庭菜園・ガーデニングを楽しむ方に向けて、栽培のコツや便利な農作業グッズなどのお役立ち情報を配信しています。これから農業を始めたい・学びたい方に向けた、栽培の基礎知識や、農業の求人・就農に関する情報も。…続きを読む
ブロッコリーの種類別!追肥の時期・タイミング・回数
春まきと夏まきができるブロッコリー栽培。家庭菜園初心者には、害虫被害の少ない夏まきがおすすめです。また、ブロッコリーは「早生(わせ)種」「中生(なかて)種」「晩生(おくて)種」など、育てる品種によって、生育期間や収穫時期が大きく異なる野菜。例えば、種まきから収穫までの期間が短い極早生種の追肥は1回だけで済みますが、収穫まで時間がかかる晩生種は3回程度の追肥が必要です。ブロッコリーの栽培カレンダー
- 種まき(育苗):春まき 2月/夏まき 6~8月
- 植え付け:春まき 3月/夏まき 8~9月
- 収穫:春まき 5月/夏まき 10月(極早生)、11月(中生)、1~2月(晩生)
ブロッコリーの中生種と晩生種
ブロッコリーの品種には、種をまいてから収穫するまでの期間が145日以上の晩生種と、それよりも早い中生種があります。花蕾を育てるために必要な花芽ができるには低温であることが条件。
中生種は16~18℃と比較的高い温度で花芽ができますが、晩生種は12~15℃の状態に1カ月程度さらされないと花芽ができません。
過多でも不足でもNG!ブロッコリーへの肥料の回数とタイミング一覧
これから育てたい品種や育てているブロッコリーの品種を確かめてから、追肥をいつ、何回程度与えるのかを決めましょう。極早生のブロッコリー
肥料の回数 | 肥料のタイミング |
0〜1回 | 苗を植え付けてから3週間後、花蕾(からい)の出始め |
早生〜中生のブロッコリー
肥料の回数 | 肥料のタイミング |
1回 | 苗を植え付けてから1週間後 |
2回 | 苗を植え付けてから3週間後、花蕾(からい)の出始め |
中生〜晩生種のブロッコリー
肥料の回数 | 肥料のタイミング |
1回 | 苗を植え付けてから1週間後 |
2回 | 苗を植え付けてから3週間後、花蕾(からい)の出始め |
3〜4回 | 2回目の追肥後、1〜2週間後に生長を見ながら |
家庭菜園におすすめ!育てやすいブロッコリーの品種はこちら
ブロッコリーへの肥料の与え方は、置き肥と側条施肥の2通り!
ブロッコリーに肥料を与える方法は、「置肥(おきごえ)」もしくは「側条施肥(そくじょうせひ)」がおすすめです。置肥|パラパラと土の上にまくだけ!肥料効果が長く続く
ブロッコリーの株のまわりに、緩効性の固形肥料を半握り〜一握り程度パラパラとまきます。まき終わったら土はかぶせず、そのままでOK!雨や水やりのたびに少しずつ肥料成分が溶け出し、長期間効果が続きます。側条施肥|中耕作業も同時にできる!
株のまわりにぐるりとすじ状の溝を掘って、緩効性の固形肥料をまんべんなくまいたら土をかぶせます。側条施肥は、土の中に肥料を埋め込むため、肥料成分が馴染みやすくなるのがメリット。また、株周辺の土を掘ることから、中耕(ちゅうこう)作業を兼ねることができます。中耕作業とは
野菜の生育中に、条間や畝の間の土を軽く耕すこと。中耕することで、土の中に空気が送りこまれ、排水性もアップします。また、雑草の発生防止にもつながります。
ワンポイント!ブロッコリーへの追肥の位置
生育初期は、葉の先のあたりまで土の中で根が生長していくブロッコリーも、草丈が大きくなるにつれて根はあまり増えなくなっていきます。そのため、追肥の与える位置は広げた葉よりやや内側にすると、効果的にブロッコリーの根に栄養分を届けることができますよ。注意が必要!多湿な土壌でのブロッコリーの土寄せ
追肥をするときに、除草を兼ねて、枯れ落ちた下葉を取り除き土寄せをすることで、不定根が発生して、ブロッコリーの花蕾の付きが良くなったり、強風で倒れたりするのを防ぐことができます。しかし、排水性の悪い土壌や雨が降ってぬかるむ状態の畑では、土寄せをすることでブロッコリーの根の部分が多湿状態になってしまいます。その場合は、土寄せを行わず、かわりに株が倒れないように支柱を立てて支えるようにしましょう。ブロッコリーの頂花蕾を収穫した後も、側花蕾のために追肥しよう!
ブロッコリーは一番大きな「頂花蕾(ちょうからい)」部分の収穫が終わっても、今度はわき芽から出てくる「側花蕾(そくからい)」や、ケールのように「葉」の部分も収穫することができます。ブロッコリーの葉は、スムージにも利用できるのでおすすめです!「頂花蕾」部分の収穫以降の追肥は、生育状態を観察しながら随時与えてあげましょう。ブロッコリー栽培におすすめの肥料
ブロッコリーには、野菜用の肥料を与えましょう。粒状のものだとまきやすくていいですよ!有機栽培でブロッコリーを育てるなら!肥料は油かすがおすすめ
ブロッコリー栽培には、葉や茎の生長に必要な窒素が多く含まれる、油かす肥料を使いましょう。肥料の種類や作り方については、こちらの記事で!
ブロッコリーの追肥方法・肥料の与え方を動画でチェック!
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