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株式会社 唐沢農機サービス 専務取締役
唐澤 重徳長野県東御市で、農機マーケットプレイス(ノウキナビ)事業部監理・監督をはじめ、新品・中古農機の販売/修理/再生事業、WEBコンサルティング・マーケティング事業を展開している。 ノウキナビ 株式会社 唐沢農機サービス…続きを読む
- AGRI PICK 編集部
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この記事では、草刈機にありがちなエンジン不調の原因と対処法について解説します。実際にエンジンがかからず困っている人はもちろん、スムーズなエンジン始動のコツを知りたいという人も、ぜひ参考にしてくださいね!
草刈機のエンジンのかけ方や、トラブル対処法について教えてくれたのは
株式会社 唐沢農機サービス 専務取締役 唐澤重徳さん
長野県東御市で、農機マーケットプレイス(ノウキナビ)事業部監理・監督をはじめ、新品・中古農機の販売/修理/再生事業、WEBコンサルティング・マーケティング事業を展開している。
草刈機のエンジンがかからない!原因は?
草刈機のエンジンがかからないときの主な原因を紹介します。いざ作業をしようとしたときに、エンジン不調であわてないために、対処法もチェックしておきましょう!原因1|スパークプラグが「燃料かぶり」を起こしている
草刈機のエンジン内部には、火花を発生させて燃料に点火する「スパークプラグ」という装置が入っています。このスパークプラグに燃料が過剰に送られると、「燃料かぶり(かぶる)」と呼ばれる状態になり、点火ができなくなってしまいます。その結果、エンジンがかかりにくくなってしまうのです。燃料かぶりは、エンジンをかけるときにチョークレバーを閉めたまま、何度もスターターロープを引くことで起きやすくなります。チョークレバーを開閉するタイミングなど、エンジンをうまくかけるコツは、記事の後半で紹介していますので、ぜひ参考にしてみてください。
草刈機のエンジンのかけ方とコツをすぐに見る
対処法
スパークプラグを外し、濡れているか乾いているかを確認します。濡れていたら、燃料は正常にエンジンに送られている状態です。ですが、プラグが濡れているのにエンジンがかからない場合は、燃料かぶりの疑いがあります。外したプラグを十分乾かしてから付け直し、エンジンをかけてみましょう。かからない場合は、スパークプラグが火花を出していない可能性があるため、プラグを交換します。それでもエンジンがかからなければ、自力でのメンテナンスはむずかしい状況。業者に修理を依頼しましょう。
また、スパークプラグが乾いている場合は、キャブレターや燃料の供給システムに問題が起きている可能性があります。この場合も、プロの手による修理が必要です。
原因2|タンクから燃料を吸い上げていない
タンクの燃料がキャブレターまで届かず、草刈機のエンジンがかからないことも。これは「プライミング(プライマリー)ポンプ」や、燃料タンク内のチューブフィルターが劣化して起こるトラブルです。燃料が吸い上げられない要因1|プライミングポンプの劣化
プライミングポンプは、キャブレターの側面や底に付いている半球状のパーツです。エンジン式草刈機を始動させるときは、最初にプライミングポンプを押し、燃料をタンクから吸い上げてキャブレターに送ります。ポンプは樹脂などの柔らかい素材でできていますが、経年劣化により硬くなったり、穴があいたりすることがあるので注意が必要。そのような状態になると、燃料を吸い上げられなくなり、エンジンもかからなくなってしまいます。燃料が吸い上げられない要因2|チューブフィルターの劣化
草刈機の燃料タンクの中には、キャブレターにつながる細いチューブが入っています。プライミングポンプを押すと、このチューブに燃料が流れ込むのですが、注意したいのが先端に付いたフィルターです。プライミングポンプ同様、経年劣化でフィルターが硬くなりやすく、燃料の吸い上げが悪くなってしまいます。対処法
プライミングポンプ、もしくはチューブフィルターを交換します。この作業は経験や知識がないとむずかしいため、修理業者に依頼するのが無難です。原因3|燃料の種類が間違っている
エンジン式草刈機は、エンジンの構造によって「2サイクル(ストローク)」と「4サイクル(ストローク)」に種類が分かれ、使用する燃料も異なります。2サイクルはガソリンとエンジンオイルの混合燃料、4サイクルはガソリンのみを燃料タンクに入れ、エンジンオイルは別の箇所にある専用タンクに注入します。エンジンオイルは、エンジン内部の潤滑や冷却、洗浄などに必要なものです。オイルを使用しないと、エンジンが焼き付く原因になります。とくに混合燃料を使う2サイクルの草刈機は要注意。間違って4サイクル用の燃料を使用すると、エンジンオイルがない状態になるため、エンジンをかけてもすぐに焼き付いて故障してしまいます。
対処法
2サイクルエンジンは混合燃料を、4サイクルエンジンはガソリンのみを燃料タンクに入れます。混合燃料の比率はメーカーや機種によって異なるため、取扱説明書に記載の数値を確認しておきましょう。もし間違った燃料を使ってエンジンが焼き付いてしまった場合、部品の交換や修理が必要です。専門的な作業になるため、まずは修理業者に相談することをおすすめします。
原因4|燃料が切れている
つい忘れがちなのが、燃料の補充です。エンジン式の草刈機は一度の補充で長期間使えるため、うっかり燃料切れを起こすことがあります。燃料が切れたままエンジンをかけてしまうと、故障につながるので注意しましょう。対処法
燃料タンクをチェックし、少なくなっていたら補充します。2サイクル用と4サイクル用の燃料を間違わないように使用してください。原因5|燃料が古くなっている
使い切れないからといって、古い燃料やオイルを使うのはNGです。2サイクルエンジンには混合燃料を使いますが、ガソリンとオイルを混ぜた状態で長期間保管していると、混合比率が変わってしまいます。比率が狂った混合燃料では、エンジンがすぐに止まってしまったり、焼き付いてしまったりするため、古くなった燃料の使用は避けましょう。4サイクルエンジンの草刈機でも、エンジンオイルが古くなると焼き付きの原因になってしまうので、定期的なオイル交換が必要です。対処法
燃料は1シーズン(3カ月ほど)で使い切るようにします。新しい燃料に入れ替えても動かない場合は、分解作業が必要になるので、業者に依頼しましょう。原因6|エンジンオイルが切れている
4サイクルエンジンの燃料はガソリンのみですが、エンジンを潤滑に動かすため、エンジンオイルも別途必要です。このオイルが切れることで、エンジントラブルになることもあります。草刈機を新しく購入すると、エンジンオイルがすでに装填されているので、そのままずっと使っているという人もいるかもしれません。オイルが切れたことに気付かず使用していると、エンジン内部の摩耗や焼け付けが起こります。もしそうなれば、部品交換かオーバーホールは避けられません。エンジンオイルは定期的に補充・交換をするように心がけましょう。
対処法
1年に1回を目安に、オイル交換をしましょう。エンジンオイルはホームセンターなどで販売されています。機種によって指定のオイルがあるため、取扱説明書に記載されている品番を確認し、同じものを購入してください。原因7|スターターロープがからんでいる・切れている
見落としがちなのがスターターから伸びるひも。スターターロープというのですが、これがからまったり切れたりすると、エンジンがかからなくなってしまいます。対処法
軽くからんでいる程度であれば、手でほどきましょう。自力でほどけない場合やロープが切れてしまったときは、専門業者に交換を依頼してください。原因8|マフラーの排気口が詰まっている
草刈機のエンジンがかからなかったり、エンジンの回転数が上がらなかったりする場合は、マフラーの排気口に泥やゴミが詰まっている可能性があります。とくに2サイクルエンジンの草刈機は、燃料にエンジンオイルを混ぜて使うので、カーボンと呼ばれる黒い煤(すす)がマフラーにたまってしまうデメリットがあります。カーボンが徐々にたまっていくと、マフラーの排気口をふさいでエンジンのパワーが上がらなくなります。対処法
目に見える詰まりであれば、針金などでつついて落とします。それをやってもエンジンの回転数が上がらない場合は、マフラーの中にもカーボンが詰まっている可能性があります。そこまでのひどい状態になると、マフラーをばらしてから内側を焼いてカーボンをはぎ落とさないといけません。一般ユーザーにはむずかしい作業のため、プロにメンテナンスを依頼しましょう。原因9|キャブレター(ダイヤフラム)の経年劣化
燃料をエンジンに供給するための装置「キャブレター」も、エンジン不調の際にチェックしたい箇所です。キャブレター内部には「ダイヤフラム」というポンプのような働きをするパーツがあるのですが、経年劣化で硬くなります。そうなると燃料が送れなくなってしまい、エンジンがかからなくなる原因に。キャブレターに問題があるかどうかは、スパークプラグを取り外して状態を確認します。もしプラグが乾いていて、プライミングポンプを押してもエンジンがかからない場合は、キャブレター内のダイヤフラムの固着が疑われます。
対処法
ダイヤフラムを新しいものに交換します。この作業も専門知識がないとむずかしいため、業者に修理を依頼してください。欠けた刃では切れ味も悪くなるので、草刈機を使う前にはチップソーの状態も必ずチェックするようにしましょう。基本的にチップソーは消耗品です。チップが欠けたときは、新しいものに交換することをおすすめします。
▼チップソーのおすすめ商品や選び方は、こちらの記事で!
草刈機のエンジンのかけ方|始動する仕組みとは?すぐ止まるときの対処法も!
草刈機を長持ちさせるには、正しい使用法を守ることが大切です。そこでここでは、農機のプロに聞いた草刈機のエンジンの仕組みやかけ方、スムーズな始動のコツを紹介します。また、エンジンがかかってもすぐに止まってしまうときの原因と、対処法についても教えてもらいました。草刈機のエンジンが始動する仕組み
エンジン内の燃料をスパークプラグで点火・爆発させ、アクセルを吹かせると、エンジンが始動します。エンジンがかかると同時に、動力を刈刃に伝える「遠心クラッチ」が回転を始め、それに連動した刈刃も回り出します。さらに、草刈機のハンドルにあるスロットルレバーを握ると、アクセルがオンの状態になり、刈刃の回転数が上がります。注意点としては、レバーを離してアクセルをオフにしても、刈刃はすぐには止まらず、しばらくは惰性で回わっているということ。刃の回転が完全に止まるまで、手などを近づけないようにしましょう。
草刈機のエンジンのかけ方
- タンクに燃料が十分入っているか確認
- プライミングポンプを数回押し、燃料を送る
- エンジンスイッチをオンにする
- チョークを閉める
- スターターロープを2~3回引く
- エンジンがかかりそうな音がして止まったら、チョークを開く
- 再度スターターロープを引いて、エンジンをかける
草刈機のエンジンをかけるときの注意点
基本的な始動の流れは一緒ですが、各社パーツの名称や有無が違うため、取扱説明書に従ってください。
また、思わぬ事故を防ぐためにも、草刈機のエンジンをかける前に、周囲に人や動物、可燃物がないか必ず確認するようにしましょう。燃料を補充した場所からも、3m以上離れて操作してください。
エンジンをかけるコツは、チョーク開閉のタイミングにあり!
草刈機のエンジンは、スターターロープを1回引っ張るだけではかかりません。まずチョークを閉めた状態で、2~3回ロープを引きます。すると、エンジンがかかりそうな音がして、すぐ止まる「初爆(しょばく)」という現象が起こります。その初爆が起こったらチョークを開け、もう一度ロープを引っ張るとエンジンが始動します。エンジンを吹かしても止まってしまう!原因は?
せっかくエンジンがかかったのに、すぐ止まってしまうというトラブルもあります。その主な原因と対処法を紹介します。マフラーが詰まっている
カーボンや泥、虫が運び込んだ葉などでマフラーが詰まっている可能性があります。マフラーが詰まると排気ができなくなり、エンジンが吹き上がらず、パワーが上がらない状態になってしまいます。キャブレターの調整機能がおかしくなっている
キャブレターは、内部にある弁のような部品で燃料と酸素を混合・気化させ、適切な比率を保ちます。この部品の調整がおかしくなると混合比率も狂い、エンジンのパワーが上がらずに止まってしまいます。エンジンの「焼き付き」の症状
草刈機のエンジンがかからない原因で、もっとも厄介なのが「焼き付き」です。エンジンが焼き付いてしまうと、エンジン自体の交換やオーバーホールが必要になるなど、大がかりな修理が必要になります。ここでは、草刈機のエンジンが焼き付いてしまったときに見られる症状を紹介します。
スターターロープが引けない
スターターロープが引っ張れない場合、エンジンが焼き付いている可能性があります。これは、オイル切れなどでエンジンがオーバーヒートし、内部のピストンが高熱で溶けてくっ付いてしまったためです。無理に引っ張るとロープが切れたり、ほかの場所も壊れたりしてしまうので要注意。スターターロープを引いても抵抗がない
スターターロープを引いても何の抵抗もなく、スルスルと引けてしまうのも焼き付きの症状のひとつ。エンジンは焼け過ぎてしまうと、ピストンにすき間ができて抵抗がかからなることもあるためです。エンジンが焼き付く原因
2サイクルエンジンの場合
ガソリンとエンジンオイルの混合比率が守られていないと焼き付きの原因になります。機種によって、25:1や50:1、100:1など規定の比率があるので、必ず守るようにしましょう。4サイクルエンジンの場合
潤滑用のエンジンオイルタンクに、オイルが十分入っていなかったり、オイルが汚れていたりすると焼き付きやすくなります。エンジンオイルの規定量は、機種にもよりますが100~200cc程度です。エンジン式草刈機のおすすめ4選
エンジン式草刈機を探しているという人に向け、おすすめの機種を紹介します。唐沢農機サービス・唐澤さんに、初心者とプロ向けにそれぞれ2種類ずつピックアップしてもらいました!平坦な場所なら、それなりにパワーのあるほうが楽に作業できるのでおすすめです。逆に足元が悪かったり、斜めになっていたりする場所では、できるだけ軽い機種のほうが操作しやすくなります。
初心者におすすめの機種
扱いやすい手頃なサイズ感
丸山製作所 エンジン式刈払機 MLB200U
庭などの狭い場所でも取り回しやすい、お手頃サイズの草刈機。買い求めやすい低価格帯ながら、作業時の振動を抑えるスプリングシャフトなど、機能性は十分。また、少ない燃料でも燃焼しやすい「4流掃気シリンダ」を採用することで、燃費と馬力の向上を実現しています。
ハンドル形状 | 両手ハンドル |
---|---|
サイズ | 幅1830×奥行535×高さ385mm |
重量 | 4.3kg |
排気量 | 20cc |
燃料タンク容量 | 0.5L |
付属刈刃 | チップソー230mm |
女性でも使いやすい最軽量モデル
ゼノア 刈払機 BC2020-W
エンジン式草刈機ながら、重さはたったの3.8kg!女性でも楽々作業できる最軽量モデルです。「EZスタート機能」を搭載し、軽い力で簡単にエンジンを始動できるのも初心者にはうれしいポイント。刈刃の回転速度は、ハンドルにあるスロットルレバーで簡単に操作できます。
ハンドル形状 | 両手ハンドル |
---|---|
サイズ | 幅1840×奥行560×高さ400mm |
重量 | 3.8kg |
排気量 | 21.7cc |
燃料タンク容量 | 0.5L |
付属刈刃 | チップソー560mm |
プロにおすすめの機種
軽量なのに高耐久!操作性抜群のハイスペックモデル
丸山製作所 刈払機 MB279SU
エンジンを軽量化し、さらに草刈機全体の振動も低減することで、作業時の負担を軽減。また、マグネシウム製のファンカバーを使用し、耐熱・耐久性にも優れます。軽い力でエンジンを始動できる「マジかるスタート機能」により、ストレスなく作業に取りかかれるのも魅力!
ハンドル形状 | 両手ハンドル |
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サイズ | 幅1850×奥行540×高さ390mm |
重量 | 5kg |
排気量 | 26cc |
燃料タンク容量 | 0.6L |
付属刈刃 | チップソー255mm |
プロの現場で活躍するハイパワーエンジン
ゼノア 刈払機 BCZ275GW-DC
排気量25.4ccのハイパワーで、下草刈りやハードな雑草刈りにも最適。農業はもちろん、造園業や林業などプロのニーズに応える草刈機です。パイプの素材には、アルミの約1.5倍の強度があるジュラルミンを使用。また、新型チョーク機構「デュアルチョークキャブレタ」搭載により、始動性・加速性に優れます。ゼノア独自の「EZスタート機能」でエンジン始動も楽々!
ハンドル形状 | 両手ハンドル |
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サイズ | 幅1841×奥行560×高さ403mm |
重量 | 5kg |
排気量 | 25.4cc |
燃料タンク容量 | 0.68L |
付属刈刃 | チップソー255mm |
エンジン式草刈機の選び方
エンジン式草刈機にはエンジンの構造により、2サイクル式と4サイクル式の2種類があります。それぞれ特徴があるので、使用目的に合わせて選びましょう。2サイクルエンジンの特徴
軽量で瞬間的なパワーがあるのが特徴。庭などの草をサッと刈り取りたいといった場合におすすめです。2サイクルエンジンのデメリットは、ガソリンとオイルの混合燃料が必要であること。自分で混合するのが面倒という人は、ホームセンターなどで専用のものを購入しましょう。4サイクルエンジンの特徴
4サイクルエンジンは機構が複雑なため、重いのがネック。その反面、排気量が大きく、広範囲の草刈りも余裕でできるパワーがあるのが魅力です。また、燃料タンクにはガソリンのみを入れれば良いので、手間がかかりにくいのもメリット。草刈機のエンジントラブルは、冷静に正しく対処を!
草刈機のエンジントラブルは、さまざまな要因で起こります。とくに、草刈機はたまにしか使わないという人は要注意。作業をする前に、燃料やオイルをチェックしたり、排気口に詰まりはないかなどよく点検するようにしましょう!ノウキナビ|中古農機具の比較検討や農機具店の紹介サービスも
今回お話を伺った唐沢農機サービスが運営する農機具販売ECサイト「ノウキナビ」には、全国350の販売店が加盟しており、近隣の農機具店を紹介してくれるサービスもあります。また、サイトではさまざまな種類の草刈機を比較検討できるほか、中古・新品の購入もできます。ぜひ利用してみてはいかがでしょうか。農機具通販サイト:ノウキナビ(https://ec.noukinavi.com/)
運営元:株式会社唐沢農機サービス(https://www.karasawanouki.co.jp/)