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- AGRI PICK 編集部
AGRI PICKの運営・編集スタッフ。農業者や家庭菜園・ガーデニングを楽しむ方に向けて、栽培のコツや便利な農作業グッズなどのお役立ち情報を配信しています。これから農業を始めたい・学びたい方に向けた、栽培の基礎知識や、農業の求人・就農に関する情報も。…続きを読む
コミュニティハウスの庭の一角を家庭菜園にして、親子で野菜を育てたいと考えています。これまで立てたプランをもとに、今回はとうとう実際に栽培を始めます。とてもお天気の良い日に、3組の親子が植え付けに挑戦しました!
家庭菜園に必要な準備
立てた計画、栽培プラン
これまで、HAHA PROJECTはAGRI PICKとともに、家庭菜園の計画を立て、栽培プランを決めました。家庭菜園アドバイザーsanaさん
sanaさんプロフィール
農業研究センターで6年間、大豆と稲の研究作物の栽培及び実験助手業務に従事。その後、屋上ガーデン・屋上菜園などの管理業務を経て、植物ライターに。植物・園芸サイトやフリーペーパーなどで活動。AGRI PICKでは新規就農者のための野菜の栽培方法や農業経営者の取材記事を執筆中。
準備する資材など
今回行うのはプランター栽培。アドバイザーのsanaさんが事前に準備するものを教えてくれました。・プランター ルーツポーチ
・土 (黒土/赤玉土(中玉)/腐葉土)
・肥料(有機100%肥料)
・野菜の苗、種
・用意する道具
ジョウロまたは水やり用ホース
ガーデニンググローブ
移植ゴテ
バケツ
支柱
麻ひも
はさみ
洗濯ばさみ
寒冷紗(かんれいしゃ)
sanaさんと選んだプランターと土
プランターは「ルーツポーチ」
「TSUMUGI」は堆肥を作ってから畑栽培をする予定です。そのため、HAHA PROJECTはプランター栽培からスタートして、いずれ「TSUMUGI」と一緒に畑栽培をすることを考えてプランター選びをしました。選んだのは軽量で持ち運びしやすい不織布製の「ルーツポーチ」。畑栽培になったときにたたんでしまうことができますし、土中に埋めると4~5年で分解されるので、そのまま畑に移動して栽培を続けることもできます。
また、大きさにもこだわりました。子どもがぶつかっても倒れないくらい安定感があること、日々の水やりの負担を軽減するために土の量を多くすること、そしてプランター栽培でもできるだけたくさんの野菜を収穫できることを考えて、土がたくさん入る大きなサイズを選びました。
布製・紙製のプランターについてはこちら
土はお隣の畑に合わせて用意
土を選ぶときには、黒土や赤玉土、腐葉土などを配合して自作の用土を作るか、最初から野菜がよく生育するように配合されている培養土のどちらかを選びます。今回は、一緒に畑づくりをするかもしれないお隣の畑の土に合わせ、黒土をベースに赤玉土(中粒)、腐葉土を用意しました。また、土や培養土の金額はピンからキリまであり、ネットで購入する際は送料もかかります。実際に運べるものなのか、金額的にどのくらいになるのか、イメージを持つために、できれば一度ホームセンターなどに行くことをおすすめします。
いよいよ栽培を始めます!
Step.1 土づくり|土は重い!子どもにルーツポーチを押さえてもらおう
作業手順
・ルーツポーチを広げる。
・最初に、赤玉土(8L)を入れる。
・次に腐葉土(8L)、黒土(15L)を交互に2回ずつ入れる。
ルーツポーチに土を入れる【大人と子ども一緒に】
「これから土を入れるから、ちょっとルーツポーチの持ち手を押さえていてくれる?」
「いいよ!」
まずは、一番底に赤玉土の中玉を投入しました。ルーツポーチは通気性や透水性がよいのですが、今回は、保水性の良い黒土を使用するので、鉢底の排水性をよくするためです。
土の量り方のコツ
土の分量を量るのに、sanaさんは2Lのペットボトルの上部を切り取ったものを用意していました。これで、簡単に分量を量ることができます。また、一つのルーツポーチで大体の分量がつかめたら、支柱を差して高さを測り、ほかのルーツポーチはその高さのところまで土を入れるという工夫をすることもできます。
大きなルーツポーチに土を入れるのは、結構な重労働。パパにも活躍してもらって、無事に8個のルーツポーチに土が入りました。
Step.2 土と苗に水を与える|気分はお風呂?苗をぽちゃんと水につけよう
作業手順
・ジョウロや水やり用ホースなどで、ルーツポーチの土に水を含ませる。
・バケツに水を入れ、苗の土に水を含ませる。
プランターの土に水を含ませる【子どもが大活躍】
土を入れるときに作った通気性や排水性に優れた団粒構造。水の勢いが強過ぎて、せっかく作った団粒構造を壊さないように大人が注意してあげましょう。
苗に水を含ませる【子どもが一番楽しむ作業】
「トマトさんやナスさんを、お風呂に入れてあげよう!」
「次はこの苗を入れるね」
子どもたちは、苗を一つずつ持って、優しくバケツの水につけていきます。その表情は真剣そのもの。野菜のお世話をしているという感覚を持ってくれたかな?この作業は大人が手を貸す必要がありませんでした。
Step.3 苗を植える|トントンと土を押さえよう!
作業手順
・苗をルーツポーチの上に置いて、イメージを確認する。
・ルーツポーチの土に植え穴を掘り、培養土を入れる。
・苗を植え付ける。
苗を置いてイメージを確認する【大人が中心の作業】
穴を掘って、培養土を入れる【大人と子ども一緒に】
苗を植え付ける【大人と子ども一緒に】
「土のお布団をかけてあげようね」
子どもたちは優しく土をかぶせていきます。トントンと押さえて、土と苗がしっかり密着するように苗を植え付けたら、水を与えましょう。最後に苗の土の表面にマルチ代わりになる腐葉土をかけます。なぜ、最後に腐葉土を入れるのでしょうか?
Step.4 支柱立て、寒冷紗かけ|子どもが楽しく、そしてけがを防ぐ工夫を
作業手順
・アーチ型の支柱を組み立てる。
・ルーツポーチに支柱を立てる。
・支柱と苗の茎を麻ひもで結ぶ。
・寒冷紗をかける。
支柱の準備【大人の作業】
「このくらいの高さでいい?」とsanaさんが子どもたちに聞くと、「もっと低くして~」との声が。
支柱と苗の茎を結ぶ【大人の作業】
支柱についてはこちら
寒冷紗をかける【大人の作業】
寒冷紗についてはこちら
子どもたちがけがをしないように【大人の作業】
子どもとゆったりと楽しんでみよう
AGRI PICKでは、今後もHAHA PROJECTの家庭菜園をリポートしていきます。お楽しみに!