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サステナブルな暮らしを追求するコミュニティ「TSUMUGI」が葉山に「食と暮らしの試着室」をつくる!


「TSUMUGI」は2020年に活動をスタートした「善い暮らし」を追求するコミュニティ。このたび持続可能で循環型の暮らしをまるごと試せる「食と暮らしの試着室」を神奈川県葉山町につくると聞き、代表の塚本紗代子さんにインタビューしました!

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神山 朋香

大学卒業後、地方公務員として消費者教育や労働福祉の普及事業に従事した後、AGRI PICK編集部に。AGRI PICKでは、新規就農に役立つ情報などを執筆しています。…続きを読む

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クラウドファンディング返礼品

写真提供:TSUMUGI
TSUMUGIは未来の食卓に向けて、自分にも自然にも無理のない「善い暮らし」を探求するコミュニティ。食のプロや農家がパートナーとして参加しており、メンバーはオンライン、オフラインで交流しながら、暮らしにまつわる知恵やレシピを共有したり、共に活動したりしています。このたび、神奈川県葉山町に「食と暮らしの試着室」を作る計画があると聞き、株式会社TSUMUGI代表取締役の塚本紗代子さんにお話を伺いました。

塚本紗代子さんプロフィール
1989年、静岡県生まれ。食から体を整える「食養生」の考え方を、料理教室やレシピ、商品開発などを通じて、伝え続けている。2020年、株式会社TSUMUGIを創業。健康的でサステナブルな暮らしを送る個人を増やすことや、食にまつわる社会問題の解決を見据え、活動の幅を拡大中。

生産者と消費者が深くつながる暮らし

畑作業
写真提供:TSUMUGI
TSUMUGIは生活共同体として、2020年9月から0期の活動をスタート。野菜を育てる、一汁三菜を作る、コンポストを使って生ゴミを堆肥に戻すなどの活動を仲間と共に行っています。今後1期生の募集が行われる予定です。千葉と小田原のパートナー農家と共に農業を行っており、塚本さんはその活動を「Co-Farming」と呼んでいます。

「私は、東京・青山のファーマーズマーケットの事務局として2年間活動していたときに、生産者とのつながりが増えました。そこで出会ったのは、農薬を使わずに野菜を作れるか、肥料を使う必要があるか、味はどうかと真剣に追及している人たち。そのような人たちが育てた手間をかけた野菜はなかなか市場に流通しないことも知りました」

農業は天候に左右されるため、ある種ギャンブルのようだと塚本さんは言います。欧米で広がっているCSA(Community Supported Agriculture:地域支援型農業)のような、前払いによる農産物の契約を通じて消費者もリスクを負担する仕組みもありますが、TSUMUGIでは、生産者と消費者のより深い関係づくりを模索しています。

「CSAのようにお金を払ってその年とれたものが送られてくるだけだと、知識が増えないと思うのです。生産がどれぐらい大変なのか、実際にどのように作られるのかということが、ちゃんと見えるべきだと思っています。一緒に作業をして、そこでできたものは丸々買い取るという関わり方をしたい。自分たちは安心しておいしい食材を食べられ、生産者のマネタイズのお手伝いにもなれば、と思っています」

持続可能なライフスタイルを試せる「食と暮らしの試着室」

現在建設中の食と暮らしの試着室
写真提供:TSUMUGI
今回TSUMUGIが神奈川県の葉山町にオープンさせる予定の「食と暮らしの試着室」。健康になる食卓と、できる限り持続可能で循環型の「善い暮らし」をまるごと試せる場所です。洋服を試着してから買うように、ライフスタイルも一度試着をしてから、自分の暮らしへの取り入れ方を決めてみるというのがそのコンセプト。野菜栽培や食事づくり、コンポストの使用など、本当はやった方がいいとは思っているけれど、なかなかできないことを体験できます。

「今は葉山のシェアハウスに住んでいるのですが、葉山はとても住み心地がいいです。そして、私たちが発信していきたいことは、葉山の方が体現性があるのではないかということで、この物件を借りることに決めました」

実は、この物件は2世帯住宅のような作りになっていて、半分を「HAHAプロジェクト」という団体が使用することになっています。HAHAプロジェクトは子を持つ母たちを中心として「女性たちが本当に生きやすい社会」を目指すコミュニティ。庭を共有し、新しいプロジェクトも計画中です。

「TSUMUGIではハーブガーデンを、HAHAプロジェクトは家庭菜園をしたいと思っています。お互いに食育には力を入れたいね、と話していて、共同で子どもを集めたバーベキューなどのイベントを行いたいです」

また、別荘のようにメンバーが予約制で自由に宿泊できるようにするほか、オープンデーにはメンバー以外の人達も招いて、持続可能な暮らし体験できるようにする予定です。

計画を実現するためのクラウドファンディングに挑戦!

食と暮らしの試着室
写真提供:TSUMUGI
現在、TSUMUGIは「食と暮らしの試着室」を実現するためのクラウドファンディングを実施しています。

「この計画を実現するための場所を借りる費用、運営費や農作業用の工具類の購入など、必要な資金を集める目的もありますが、TSUMUGIの活動を多くの人に知ってもらうためでもあります」

クラウドファンディングの目標金額は250万円。リターンには、厳選された手作り焼き菓子のキットや調味料が届く「TSUMUGIの食卓プラン」、農薬を使用せずに育てられた野菜ボックスやジビエソーセージが届く「生産者さんとつながるプラン」、オンラインワークショップに何回でも参加できる「おうちで試着プラン」などさまざまなメニューが用意されています。

「本当にいい取り組みをしている人たちにお金が回る仕組みにしたいと考えて、リターンの品を厳選しました」

自分にも地球にも無理のない「善い暮らし」を考えるTSUMUGIの活動によって、自然と調和した取り組みをする生産者や長く残ってほしい商品を作る人たちに、人々の視線が注がれることになります。

TSUMUGIのクラウドファンディングサイト:サステナブルな暮らしを体験できる「食と暮らしの試着室」を葉山につくりたい

AGRI PICK編集部では、TSUMUGIが入居する物件「葉山リトリート」の家庭菜園をサポートする予定。今後もリポートしていきます。

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