ボタニカルショップ「NEO GREEN 渋谷」オーナー
白田 仁「趣味の園芸」テキストで、園芸ダイアリーの観葉植物を担当し、執筆・監修を2年間務める。そのほか、インテリアグリーンに関する本の監修も多数。店舗で扱う植物は、全て自身の目で厳選し、鉢合わせしたもの。植物とかわいらしいネコ達との暮らしが垣間見れるインスタグラムは必見! HP:http://www.neogreen.co.jp/ Instagram:https://www.instagram.com/neo_green/…続きを読む
ガーデニングにおすすめなアイビー(へデラ)
アイビーは学名で「Hedera(ヘデラ)」、和名では「キヅタ」と、同じ植物でもいろいろな呼ばれ方をしており、葉の形や色、斑入りなど、種類もとても豊富です。グリーンカーテン
アイビーの品種の中でも「ヘデラ・ヘリックス」や「ヘデラ・カナリエンシス」は、大変丈夫なのでグリーンカーテンにおすすめです。特に春から夏にかけては「いつの間にここまで伸びたのだろう!?」と驚くほど壁を伝っていきます。「ヘデラ・カナリエンシス」は、寒さに当たると赤褐色に色付くので紅葉のような趣も楽しめます。アイビーは風通しの良い、日向〜半日陰を好みますが、1日のうちで午前中だけでも日の当たる場所なら元気に育てることができます。葉の量は少なくなりますが日陰でも十分育ち、土壌を選ばず、比較的乾燥にも耐えるほど丈夫です。
▼アイビーをグリーンカーテンで育てるならこちらをご覧ください。
グランドカバー
アイビーは縦だけでなく横にも旺盛に伸びていくので、グランドカバーとしてもおすすめしたい植物です。たくさん葉を茂らせるので、おしゃれな形の葉で地面を飾りながら雑草を防ぐことができます。枯れ葉が溜まってきたら、定期的に掃除をして通気性を良くして病害虫も防除しましょう。▼グランドカバーのことならこちらもご覧ください。
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寄せ植え
アイビーは葉の形だけでなく、白や黄色の斑入りの品種もあるので、寄せ植えにさまざまな表情を作ることができ、一緒に植え付けた花がより一層引き立ちます。アイビーは常緑なので、季節ごとにお花を入れ替えるだけで一年中寄せ植えが楽しめます。
比較的乾燥に強い性質を持っているので、同じ性質の植物と組み合わせて、管理しやすい寄せ植え作りを目指しましょう。
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ワイヤートピアリー
つる性の植物なのでワイヤーに絡みやすく、ワイヤートピアリーに最適です。ハート型など針金を好きな形に組んで、アイビーを絡ませていくことでオリジナルのトピアリーを作ることができます。数種類のアイビーを使うとシンプルでありつつ、ゴージャスな雰囲気に。お気に入りのトピアリーを置いて、アートなお庭を演出してみてはいかがでしょうか。
インテリアで楽しみたいアイビー(へデラ)
おしゃれな鉢にこだわったり、ハンギングで吊したり、アイビーで空間の印象がガラリと変わります。お手入れも簡単なので、手軽にお部屋に取り入れてみましょう。▼観葉植物をおしゃれにインテリアに取り入れるならこちらをご覧ください。
室内におすすめのアイビー
インテリアでアイビーを楽しむなら「ピッツバーグ」などの屋外でも定番の品種もおすすめですが、斑入りの種類は室内で育てるインテリアグリーンに最適です。白い斑の入った「グレイシャー」、葉の先が細い「ライトフィンガー」など、葉に特徴があるアイビーでお部屋をおしゃれに飾りましょう。フラワーアレンジメントにも
切り取った枝をそのままフラワーアレンジメントにも応用できます。乾燥に強い性質のおかげで葉の持ちが良く、花束や花瓶に緑の彩りを添えてくれます。▼暮らしを彩るフラワーインテリアのまとめ
水耕栽培でアイビーをどんどん増やす!
アイビーは生命力が強いため、簡単に水耕栽培で増やすことができます。お気に入りのアイビーの枝を5〜6cmほど切り取って、水につけておくだけで根が生えてきます。発根したら新たな鉢に植え付けましょう。
もちろんそのままお部屋に飾りながら育てることもできます。水耕栽培で長い間育てるなら、適宜液体肥料を施用します。
▼挿し木の増やし方ならこちらをご覧ください。
▼液体肥料のことならこちらをご覧ください。
お部屋を汚さないハイドロカルチャー
室内でアイビーを育てるなら、手やお部屋を汚さずに植え付けから日頃の管理ができるハイドロカルチャーがおすすめです。小さな器で育てるので、ワンルームマンションでのアイビー栽培に最適です。透明のガラスにコロコロとした粒状のハイドロボールやカラーサンド、透き通ったカラフルなゼリーボールなどを入れて育てましょう。
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アイビー(ヘデラ)の日頃の管理
アイビーは日の当たる場所を好みますが、日陰でも育てることができ、耐暑性・耐寒性に優れていますが、極度に日陰だと育ちが悪くなりますので半日陰までが理想です。真夏の直射日光が長時間当たるような場所では葉焼けしてしまうことがありますが、風通しの良い場所であれば病害虫の被害も少なく、お手入れも簡単で育てやすい植物です。手軽に日常の中に取り入れることができるので、ガーデニングを始めたばかりの方にも大変おすすめです。アイビーの水やり
屋外、室内共に土の表面が乾いたら、たっぷりと与えます。鉢植えの場合は、鉢底から水が流れるくらい与えることで、水分と共に土中の空気を入れかえる効果もあります。冬場は生育が落ち着くので、週に1〜2回の水やりを暖かい日中の間に行いましょう。丈夫であるがゆえに放置して育てがちになりますが、ときどき葉についたホコリを落とすため、全体に水をかけてあげたり、室内で水がかけられないときは葉の表面の汚れを拭き取ってきれいな状態を保ちましょう。
アイビーの肥料
定期的に肥料を与えなくても育ちますが、葉の色が薄くなり草勢が落ちているときは肥料を施します。グリーンカーテンやグランドカバーとして広範囲に育てたい場合は、春から秋の生育期に定期的に肥料を与えることでより葉数が多くなり、旺盛に育ちます。
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アイビーの病害虫
どんなに丈夫なアイビーでも、日当たりが悪く、密植や過繁茂による風通しの悪い環境では病害虫が発生します。病気
すす病や炭疽病に注意が必要です。害虫
アブラムシやカイガラムシに注意しましょう。アイビーの剪定・誘引
特に剪定は必要ありません。つるの長さはお好みでOK!葉が込み入ってきたら、つるが重ならないように誘引や剪定をして、風通しの良い環境を心がけましょう。
アイビーの植え替え
鉢に根が詰まって窮屈になっていたら植え替えを行いましょう。▼観葉植物の育て方ならこちらをご覧ください。
暮らしの中にアイビー(へデラ)を!
生命力が強く旺盛に育つ性質を活かしてグリーンカーテンやグランドカバーとして育てたり、反対に室内でコンパクトに栽培することもできるアイビーは、暮らしのさまざまなシチュエーションで緑の空間を演出してくれます。風通しが良く、適度な日当たりがあれば、忙しい毎日の中でも簡単に育てることができるアイビーを、皆さんも気軽に育ててみましょう。