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- YasuhiroOgawa
植物園に勤務していた経験を活かして、正確でわかりやすい記事を書いていきたいです。好きな花はハイビスカス。現在は、トロピカルフルーツの新しい栽培に取り組んでます!…続きを読む
観葉植物の人気の種類やおしゃれに飾るポイントについてはこちらの記事を参考にしてください。
観葉植物の育て方【置き場(室内・日陰)】
・日光を好む種類かどうか把握して、適切な場所に置きましょう。
・日光を好む種類でも急に日陰から日向に移動しないでください。特に夏は、葉が傷む葉焼けを起こします。1か月くらいかけて徐々に日光に慣らしてください。
・日向から明るい日陰まで幅広い場所に置ける種類でも、長期間暗い場所に置くと間延びして軟弱になり、姿が乱れるので注意してください。
・暖房や冷房の風が直接当たる場所や近くには、植物を置かないでください。
観葉植物の育て方【水やり】
・それぞれの種類ごとの水分要求量を把握して、適切な水やりをしましょう。
・水を与えるときは、鉢底から水が溢れ出すまでたっぷりと与えてください。中途半端な量の水やりは、土の表面だけが濡れて鉢底部分まで水が浸透しません。
・季節、天候、株や鉢の大きさ、置き場の環境などによって鉢土の乾く早さが異なるので、できるだけ毎日鉢土の乾き具合を観察して水やりのペースをつかむようにしてください。
・7月~9月の暑く乾燥した天気の日は、株全体に水をかけるようにするとよいでしょう。
・冬はできるだけ水を控えます。休眠時に用土を常に湿った状態にすると、根腐れを起こします。
観葉植物の育て方【肥料】
・様々な種類の製品が出回っており、それぞれ与える量や回数が異なる場合が多いので、肥料を購入したら必ず説明書をよく読んでから与えましょう。
・植え替えを適切に行っていれば、規定量の半分程度の肥料で問題なく育ちます。
・成長を停止している冬は、原則として肥料は与えません。また落葉が続いたりしているような調子の悪い株、植え替えなどで根を傷つけた株に肥料を与えると逆効果になります。
・調子の悪い株にはメネデール、HB101などの活性剤を与えるとよいでしょう。
・室内では、油粕などの有機質肥料は悪臭やカビ、虫などが発生することがあるので、マグァンプKなどの化成肥料などがよいでしょう。
観葉植物の育て方【冬越し】
・それぞれの種類ごとの耐寒性を把握して、適切な場所に置くことが大切です。
・肥料は与えず、乾燥気味に管理します。
・耐寒温度が強い植物は、室内で容易に越冬します。また霜があまり降りない地域では、戸外で越冬することがあります。
・耐寒温度が中の植物は室内におきますが、寒さの厳しい日は保温したほうがよいでしょう。
・耐寒温度が弱い植物は、室内の暖房が入る部屋に置き、厳しい寒さの時は窓際は避けます。
戸外で越冬 (都内基準) | アイビー、シェフレラ、ユッカ(エレファンティペスはやや弱い)、ワイヤープランツ |
耐寒性:強 | アスパラガス、オーガスタ、クワズイモ、シペラス、テーブルヤシ、ビカクシダ |
耐寒性:中 | アジアンタム、アレカヤシ、ディスキディア、ティランジア、ドラセナ、パキラ、フィカス類、ポトス、モンステラ、リプサリス、 |
耐寒性:弱 | アカリファ、カラテア、クロトン、ビカクシダの仲間(ビフルカツム以外) |
観葉植物の育て方【鉢、植え替え、土、寄せ植え】
・細長い形やエイジング加工などされたおしゃれな鉢を使うと、植物がさらに引き立ちます。最近は通販でいろいろなタイプの鉢が販売されているので、選ぶのも楽しみのひとつです。
・鉢のサイズは必ず植物の大きさに合わせたものを選ぶようにしてください。大きすぎる鉢を使うと根腐れしやすくなり、生育も衰えます。
・株の大きさにあった鉢を使えば、鉢底石を使わなくても問題なく育ちます。ただし大きい鉢や細長い鉢、底の穴が小さい鉢を使う場合は、鉢底石を使ったほうがよいでしょう。
・1~2年に1回は植え替えを行います。そのままにすると根が鉢土中に回って固くなり、根が呼吸できなくなって株が弱っていきます。時期は4月から9月頃に行い、冬には作業は避けましょう。
・用土は、ピートモスが主に配合された市販の培養土などでよいでしょう。ただしピートモスは、乾くと水をはじいて浸透しないので、数分おきに何度も水やりしてください。
配合例:赤玉土3+バーミキュライト3+ピートモス3+パーライト1
・観葉植物を寄せ植えにして楽しむのも人気があります。寄せ植えを作る際は、置き場と水やりなどの管理が同じような植物を組み合わせることがポイントです。
観葉植物の虫や病気と対策
室内に観葉植物を置くことで、コバエが発生したり、ガビの発生源になることがあります。用土の中の腐葉土やバーク堆肥などの有機物、油粕などの有機肥料、用土に落ちた枝葉が原因となることが多いようです。また室内の閉め切った環境も原因になるので、できるだけ通風を計るようにしてください。肥料は化成肥料を与え、用土は有機物としてピートモスを配合したものがよいでしょう。また用土の上に落ちた葉などはこまめに取り除いてください。
病害虫は見つけ次第、早めに防除してください。遅れると観賞価値が下がります。