目次
ハイドロカルチャーとは?
ハイドロカルチャーとは、「ハイドロボール」と呼ばれる球状の人工石を土代わりに使った観葉植物の栽培方法です。土を使わず、穴のない容器を使うので、室内で植物を楽しむにはぴったり!最近では100均でもハイドロボールや観葉植物を扱っているので、気軽に始められますよ。さらにハイドロボールだけではなく、カラフルなカラーサンドやゼリーボールを使うこともできます。こちらの記事も参考にしてみてください!
ハイドロボールとは?
ハイドロボールとはハイドロカルチャーに用いるボール状の石のことです。ハイドロボールを使えば、土を使わず観葉植物育てることができます。ハイドロボールは、粘土を高温で焼き、発泡させることで作られているので、それぞれの粒には小さな穴がたくさん開いています。穴には空気が取り込まれ、その空気は植物の根の酸素供給源です。ハイドロカルチャーでは、水と、ハイドロボールから供給される酸素を利用して植物を育てているのです。ハイドロカルチャーのメリット
清潔・無臭、虫も発生しにくい
ハイドロボールは無菌で、臭いもありません。土と違って虫がわきにくいので、虫が苦手な方にもおすすめ!室内で観葉植物を楽しむのにぴったりです。水やりの回数が少なく、楽に管理できる
ハイドロカルチャーなら、水やりの回数は土栽培より少なくてOK。忙しくて植物の世話に自信がない方でも大丈夫です。透明な容器を使えば、水の減り具合や根の調子が分かるので、「水っていつあげればいいの?」と迷うことも少ないですよ。ハイドロボールは繰り返し使える
土の場合、古くなったら新しいものに入れ替えたり、腐葉土や牛ふんなどを足す「改良」が必要です。ハイドロボールは洗って何度も繰り返し使えるので、手軽かつ経済的!また、小容量から販売されているため、用土のようにスペースを取ることもありませんよ。いろいろな容器で楽しめる
ハイドロカルチャーの容器は、穴さえ空いていなければ、どんなものでもOK!お気に入りのグラスやコップ、ブリキ缶、ジャム瓶、空のペットボトルなど、さまざまな容器で楽しめます。インテリア性が高い
インテリア性を高めたいなら、カラーサンドやゼリーボールでもっとおしゃれに!ガラスなどの透明な容器に入れれば、素敵なインテリアになりますよ。土栽培にはない透明感やカラフルさが魅力です。ハイドロカルチャーのデメリット
根腐れを起こしやすい
ハイドロカルチャーは、土栽培に比べて根腐れを起こしやすいデメリットがあります。原因は、水やりのしすぎと、根から排出された老廃物が蓄積されることです。水を与えすぎると、根に十分な酸素が供給されず根腐れの原因となります。また、ハイドロカルチャーには微生物がいないため、根から排出された老廃物が土の中のように分解されず根腐れを引き起こすことがあります。
育てるサイズが限られる
ハイドロカルチャーでは、土を使わず直射日光を避けて栽培する性質上、大きな植物を育てることが困難です。直射日光に当てていると、ハイドロボールに苔が生え、見栄えが悪くなってしまいます。植物の生長過程を楽しみたい場合には不向きでしょう。ハイドロカルチャーにおすすめの観葉植物の種類は?
ハイドロカルチャーには、テーブルの上で楽しめるような小さなサイズの観葉植物がおすすめです。また、できるだけ日光を避けて栽培するため、日光が少なくても成長する耐陰性の高い植物が向いていますよ。ハイドロカルチャーにおすすめの植物をピックアップしてみました!ガジュマル
ガジュマル ハイミニ苗
がっしりとした太い幹が特徴のガジュマル。メジャーな観葉植物のひとつで、ハイドロカルチャーにも適しています。こちらのガジュマルは100均で買えるものより大きく、存在感あり!
・サイズ:3号(直径9cm)
・サイズ:3号(直径9cm)
パキラ
ポトス
水耕栽培苗 ポトス
ポトスは簡単に水耕栽培できる植物。丈夫で初心者の方にもおすすめです。葉っぱに黄色や白の斑が入る品種は、直射日光で葉焼けしやすいので、光をカーテン越しに当てると良いですよ。
・サイズ:楽天市場 高さ約10~15cm
Amazon 高さ約20~25cm
・サイズ:楽天市場 高さ約10~15cm
Amazon 高さ約20~25cm
アイビー
ハイドロカルチャー ハートアイビー
ハート型の葉っぱの形がインテリアにぴったり!ハイドロカルチャーのハートアイビーです。耐寒性があり室内栽培に向いています。
・サイズ:4号鉢サイズ(約10cm)
・サイズ:4号鉢サイズ(約10cm)
サンスベリア
サンスベリア ハイミニ苗
まっすぐ上へ伸びる大きな葉がかっこいいサンスベリア。ひと株で存在感を発揮し、多肉植物と並べて飾っても絵になります。
・サイズ:3号(直径9×高さ7.5cm)
・サイズ:3号(直径9×高さ7.5cm)
モンステラ
モンステラ
アジアな趣が強いモンステラ。モダンなインテリアにおすすめです。トロピカル感もあるため、リゾート風の空間にもマッチします!濃い緑の葉っぱが美しいですよ。 ・サイズ:高さ 約8.5cm、幅 約10cm ・カラー:ホワイト、レモンライム、イエロー 、ライトブルー、ブラック、レッド
ほかの観葉植物はこちらでチェック
初心者でも簡単!ハイドロカルチャーへの植え替え方法
まずは園芸店やホームセンター、100均などで、観葉植物・容器・ハイドロボールをそろえます。観葉植物を選ぶときは、事前にその植物がハイドロカルチャーに適しているかどうかを確認しておくと良いでしょう。また、透明の容器を使えば水やりのタイミングが分かりやすいのでおすすめです。ガラス鉢はインテリアとしてもおしゃれですよ。ハイドロカルチャーに必要なものが準備できたら、さっそく土からハイドロボールに植え替えましょう!
用意するもの
・観葉植物・ハイドロボール
・根腐れ防止剤
・ガラスなどの底穴がない容器
・洗面器やバケツ
植え替え手順
Step1. 観葉植物をポットから外します。根を傷付けないようにしながら土を軽く払い、水できれいに洗い流しましょう。Step2. 容器の鉢底が隠れるくらいまで、根腐れ防止剤を敷きます。ハイドロカルチャーは根腐れを起こしやすいので、防止剤は必須アイテムです。
Step3. 根腐れ防止剤の上にハイドロボールを入れます。まずは鉢の4分の1くらいの高さまでハイドロボールを入れ、植える観葉植物の位置を確認します。観葉植物の位置が決まったら、周囲をハイドロボールで埋めていきましょう。また、ハイドロボールは事前に洗っておくと、水の濁りを解消できます。
Step4. ハイドロボールを敷き詰めたら、容器の4分の1程度まで水を注ぎます。窓辺や玄関先など、栽培する植物に適した環境で管理しましょう。
ちなみに、ハイドロボールを敷き詰めるときは、根の間にもボールが行き渡るようにするのがポイントです。透明容器で栽培する場合は、外から根が見えないように、ハイドロボールをピンセットで奥まで入れていくと良いでしょう。
ハイドロカルチャーの管理方法|水やりや肥料はどうする?
ハイドロカルチャーには肥料が必要です。観葉植物がよく生長する春から夏は多めに与え、冬は控えめに。肥料を頻繁に与えていると、その分生長が速くなり、植え替えの必要が早期に生じます。コンパクトに観賞したいなら、肥料は少なめにあげるのがおすすめ。また、水やりは容器内の水がなくなってから水やりしましょう。植物は根から呼吸しているので、古い水分がずっと溜まった状態だと、新鮮な空気を取り込めず、窒息してしまいます。
よく効く!液体肥料・ハイポネックス
根腐れも防止
ハイドロカルチャーは水位計で管理もらくらく!
おすすめのハイドロボールと根腐れ防止剤
おすすめのハイドロボールと根腐れ防止剤です。一口にハイドロボールといっても、粒の大きさや形、色などもさまざま。植物との相性や見た目によって使い分けましょう。防腐剤を一緒に購入しておけば、すぐに植え替えができますよ。ハイドロボール
使いやすい小粒2L
大きめの容器に便利な中粒5L
管理しやすい大粒2L
透明な容器でカラフルに!
ハイドロボールはこちらの記事で確認!
根腐れ防止剤
ハイドロカルチャーQ&A
初めてのハイドロカルチャーには疑問がいっぱいですよね。中でも、ハイドロカルチャーのカビ問題を心配している人は多いと思います。ハイドロボールのカビの防止方法と、カビが生えたときの対処法をQ&Aで解説します!ハイドロカルチャーに植え替えは必要?
ハイドロカルチャーは、半年から1年に1度、植え替えが必要な場合があります。栽培している植物が大きくなると、土栽培と同様、鉢を大きくする必要があります。また、根腐れ防止剤には有効期限がある場合があり、入れ替えも必要です。ハイドロカルチャーは生長が遅く、あまり大きくならない特徴があるため、日頃はときどき水をやる程度の簡単な世話でOKです。カビが生えた!どうすればいい?
ハイドロボールにカビが生えているのを見つけたら、早急な対処が必要です。放置しておくとハイドロボールにどんどんカビが広がり、根腐れの原因になってしまいます。とはいえ、カビが生えたハイドロボールの処理はとても簡単。ハイドロボールを鉢から取り出し、水で洗浄すれば何度でも繰り返し使うことができますよ。もしボール全体にカビが繁殖してしまっているようなら、植物に影響が出る前に新たなハイドロボールに入れ替えてもよいでしょう。
カビが生えないようにするには?
ハイドロカルチャーのカビを防ぐには、水をやりすぎないことが大切です。ハイドロカルチャーにカビが生えてしまう原因の多くは、水を与えすぎることで鉢内の通気性が悪くなること。つい土栽培のように毎日水やりをしたくなりますが、ハイドロカルチャーの場合は水が減ってきたら追加するくらいの頻度がベストです。ハイドロカルチャーのおしゃれアレンジ
ハイドロカルチャーは、自分流にアレンジできるのも楽しみの一つ。お部屋のインテリアに合わせて器や植物を選んだり、カラーサンドやゼリーボールでポップに仕上げるのもすてきですよね!ここではおしゃれなアレンジ例をご紹介。ハイドロカルチャーにトライする際の参考にしてみてくださいね。おそろいの器で統一感をプラス
例えば多肉植物などとテーマを決めて、おそろいの器にすれば、統一感のあるグリーンインテリアに!テーブルや棚に並べて置くとおしゃれなアクセントになりますよ。小物を飾って季節感を演出
人形やチェーンなどの小物を添えて、ストーリー仕立てに。季節に合わせてアレンジを変えるのも楽しいですね!カラーサンドでカラフルに!
何色かカラーサンドをミックスすると、まるでカフェのようなおしゃれな雰囲気に。さらに小物をプラスすれば、あなただけのオリジナル作品が完成!トイレのインテリアにも
ブリキの器がおしゃれ。ハイドロカルチャーはトイレのインテリアにもぴったりです。アニマル型のポットでかわいらしく!
いろいろな器で楽しめるのがハイドロカルチャーの魅力。こんなにかわいい容器なら、プレゼントにしても喜ばれそう!こだわりの鉢・容器でハイドロカルチャーを楽しもう
どんな植物を植えるかも大事ですが、おしゃれに観賞するなら、容器も重要!植物が元々植えてあったポットより、少し大きなサイズの容器を選びましょう。ちょこんとテーブルや棚に飾るなら、直径10cm以下のものがおすすめ。コロンとした形がかわいい
felizdia ガラス容器
ハイドロカルチャーにおすすめ!コロンとした丸いガラス容器です。ハイドロカルチャー以外にも、テラリウムやエアプランツなど、いろいろな観賞に使えそう!
・サイズ:幅15×奥行15×高さ11cm
・サイズ:幅15×奥行15×高さ11cm
小さな観葉植物に
シンプルで飽きのこないデザイン
Soendgen Keramik 鉢カバー
どんなインテリアにも調和するオフホワイト。115年以上の歴史がある、ドイツの陶器メーカーによる商品です。ピンク色もあります。
・サイズ:4.5号
・サイズ:4.5号
お気に入りのカラーが見つかる
ハイドロカルチャーはハーブや多肉植物でもOK
多肉植物やサボテン、ハーブも観葉植物と同じ要領でハイドロボールに植え替えできます。ただし!多肉植物やサボテンはジメジメした環境が苦手なので、観葉植物より水やりを少なくして、乾燥気味に管理する必要があります。ハーブもどちらかというと乾いた環境を好むので、水の与え過ぎには注意しましょう。ハーブの中だとミントやバジルが枯れにくく、育てやすいですよ。ただ、観葉植物と違って多年草ではなく、寿命は1~2年です。